第12話 The Old Ma’am and the C
原作/Pamela Redmond Satran
監督/Tricia Brock
脚本/Darren Star
【Story】
ローレンのHot Mitzvahの帰り道、ライザは正直に自分の年齢
を話したことでジョシュから返事が無いことに焦る。
事実を話すときにはもっと雰囲気を考えて話したかったと。
マギーは未だにハイの状態の為にタクシーに乗せて一人帰ら
せる。
●バー
ライザはバーに居るジョシュを見つけて声をかけると隣で
飲む。私たちが初めてバーで会った夜、あなたは私を同い年
くらいに思ったでしょ?楽しくて嬉しかったからついそのまま
にしてしまい、また会うとは思わなかったという。
また会ってあなたに惹かれるようになったこと。あなたと
なら何でも出来るような気がした。あなたへの気持ちが強く
なる程、益々事実を言えなくなったとライザ。
「事実は何か?」「40歳なのに世間には26歳の振りをして
いるって事なのか?」「意味が分からない」とジョシュ。
最初は就職のために年齢のサバを読んだこと。私は「離婚」
をして・・15年ほど仕事をしていなかった。それは「娘」を
育てる為。名前はケイトリンだという。結婚に離婚、そして
子供が居るということを聞いたジョシュは驚く。
ケイトリンは何処にいるのかと問うと、インドに留学して
いるというライザ。その彼女にジョシュは、
「娘が居るのに正気なのか?」と語る。
ライザは出版界にどうしても戻りたかったこと。
しかしこれだけブランクがある40歳なんて誰も雇わないし
大好きな仕事が二度と出来ないなんて絶対に嫌だった。
それで年をサバ読んだという彼女。それを聞いた彼は
「リアルさを増す為に若い彼氏を作った訳か・・」と。
しかしライザは「あなたへの気持ちは最初から本物で、何ヶ月
間どんな時よりも本物の自分で居られた」と語る。
「嘘の上で成り立っている関係に本物は何一つない」と彼。
「私は私。あなたが思って居たよりも年が上なだけ」と彼女。
問題は「年」ではなく「嘘」を付いていたこと。
「嘘をついていたことがどうしても許せない」とジョシュ。
ライザは二度と会いたくないと思われても仕方が無いというと
彼は
「良かった二度と君には会いたくないから・・。嘘の人生を
楽しんで」
と語ると去って行く。
●エンピリカル出版
・会議
スティーブはみんなに発表する。
今日から大仕事をしてもらうので今から話すことは極秘だ
と。エレン・デレジェネスが新しいエッセーを書いたこと。
ベストセラーは確実だと赤毛の女性エディタ(Megan Byrne)。
同性愛者や主婦が間違いなく飛びつくとケルシー。ユダヤ人
も取り込めれば最強だとダイアナ。出版権については
大手出版社による入札で普通は決まるがエレンの意向で
最初にウチが入札出来ることになったので全部署の協力を
して欲しいとし、この本をどうしても手に入れたいという
ステプ。
・デスク
ライザはジョシュにメールしようとする。
「あんな終わり方は良くなかった」と。しかし書いている際に
ダイアナが来てメールはおしまいだと語る。1時にモンキーバー
に予約を入れたが確認してと語る。既にしましたとライザ。
そのライザの表情を見てダイアナは泣いていたのか?と問う。
出版社に涙はいらないとすると、私は泣いていないという
ライザ。ティナ・フェイ著書のマーケティング予算を調べて
くれというダイアナ。エレンには倍にするという。
ライザは「ティナの本が仕切りやならばエレンの本はウヌボレ
やかも」と方ね。
・トイレ
ライザはケルシーと会って立ち話する。
パーティーから消えたのはジョシュとSEXの為では無く私たち
は別れたのだという。よくあること。相性がよく無かったと。
ケルシーは何で急に別れるのか?と問う。しかしライザは
いきなりこの話を打ち明けたのはもうこのことに触れられたく
ないからだと語る。惨すぎるというケルシー。ライザも辛すぎ
て無理だとし彼のことをまだ愛していると語り、多分これから
もずっとだと。
そんなライザにダイアナから電話が鳴る。
モンキーバーに居るがバッグを忘れてきたので急いで店まで
持ってきてとのこと。ライザは今すぐに届けると語る。
●モンキーバー
ダイアナは女性と食事をしていた。バッグを届ける中、ダイ
アナと会話していたのは大手出版”Sussman Books”社のシェリル
(Martha Plimpton)だった。シェリルはライザを見て何処かで
会っていないかと問う。マディソンAve.のセラフィーナで
ウェートレスをしていなかったかと問うがそれを否定する。
慌てるライザは急いで帰ろうとするとウェイターにぶつかり
そして彼が持っていた飲み物がシェリルの2千ドルのセーター
にかかるのだった。
【Impression】
一応シーズン1の最終話(全12話)ということになるのかな。
2015年3月31日から始まり2015年6月9日に終わっている。
現在シーズン6まで放送が終了し、シーズン7の放送も決まって
いる。
さて前回のエピソードで一つの山場を迎えた。
それはなんと言ってもライザの年齢を彼氏であるジョシュに
伝えたこと。
更に会社としては大きな仕事も舞い込んでくる。
まだ正式決定では無いものの出版業界としての腕が試される
だけでなく地位の向上にも役立つはず。
その上で新たな障害が発生する。
なんとライザは14年前の同僚・シェリルとばったり仕事上で
出会ってしまう。
サプライズ的演出は数多くのシーンで見られる。
その最たるはなんと言ってもライザの秘密を知るものが増えた
ことで、ジョシュ経由で色んなところに情報が巡って
いくかも知れないし、シェリルのような人物が今回は
それをネタに脅迫してくるだろうことも容易に想像できる。
元々のライザは出版業界で働いていたのか。
ウイルスが拡散するかのようにして何処でその秘密が漏れる
のかはライザとしてはもどかしい筈だ。
故にケルシーとローレンが勝手にバーに行ってジョシュと
会うシーンではライザの正体がばれるとヒヤヒヤしたし、
先週のサプライズ的演出ではスティーブが行ったが、今回は
ダイアナが行った。ライザを呼び出し彼女の秘密を知ってい
るぞとばかりに追求されるものかと思った。
うわべは分かった振りをして内心はこう感じている。
「とんでもない詐欺師」。
このシェリルの言葉にライザもガツンと来た感じで、
彼女自身分析すると、
「私は根っからの善人だと思って居たのに実は人格が壊れて
いた」
悪いことだと分かっていても止められないのが気持ちであり
その気持ちを正直に彼にぶつけてみた。果たして受け入れら
れるのかだよね。
【Work / Mission】
・エレン・デジェネレス/Ellen DeGeneresが新しいエッセー
を出版。彼女はエンピリカル出版に優先権を与えた為に
なんとか入札で獲得したいところ。ティナ・フェイの倍を
出すと語っていた。ティナ・アェイとは私のブログでも
取り上げている「30 ROCK/サーティー・ロック」の脚本家兼
主演者である。
・シェリルから年齢の件で脅されているライザは、エンピリ
カル出版がエレンのキャンペーンに使う額を知りたがって
いる。年齢をばらすと脅される中、情報を漏洩すべきなのか。
・ジョシュとの関係修復はもう無理なのか!?
・ジェネレーション
ドラマ全体がジェネレーションで溢れている。
何よりもローレンが開いたホットミツバのパーティーで
ジョシュとライザが別れた為にその修復を謀ろうとする。
ローレンは「ティクンオラム」という古代ユダヤ人の言葉
を投げかけていた。
しかしジョシュから「本当の彼女を知らなかった」と言われ
返す言葉も無いが、本当の彼女とは何かに興味を持たれてし
まう。
・半ば諦め気味のライザ
ニュージャージーに戻りパラマスのモールで香水のサンプル
配りならば出来ると語っていた。
しかしシェリルにしてもマギーにしても日陰の身である現状
にそのルールに従うようアドバイスする。
一方でケルシーもまた干渉する気はないとしながらも
一言アドバイスする。
「みんな彼の前では完璧な彼女で居たいと思う。でもジョシュ
には本当の自分を見せたらどうか?良いところではなく、自慢
できないこと・・怖がらなくても良い。格好悪くても全てを
さらけ出す。きっとまだ遅くは無い筈」
・シェリルを一蹴する
出版業界で働く二人だからこそゴシップサイトの怖さを知って
いるのかな。お金が無い・地位が無い人がそこそこのステー
タスを持つ人に勝てる所は・・・「失うものがない」。
・改めて出会いから始める
ライザは改めてジョシュの知らない自分の人生をスライドショ
ーに込めて伝えた。小さい頃から卒業式、元夫との出会いから
出産。そして改めて第二ステージであるジョシュとの出会いの
写真。笑顔に溢れているところが嘘がつけないところだろう。
それを見た翌日ジョシュはライザを許す気持ちが出たようで
一からやり直す。
「ハイ、私はライザミラー。40歳のバツイチで18歳の娘・
ケイトリンが居る」と。
【Used songs】
・Like You by Cariad Harmon
・Coming Home by Leon Bridges
・Too Far Out by Moca
・Everything We Touch by Say Lou Lou
・Fire Away Demo by Tyler Read
・I’ve Waited For You by Stacy Clark
・Beautiful Child of Everlasting Love by Majestyy
【Cast】
ライザ・ミラー (Sutton Foster) 40歳・エンピリカル出版・ダイアナのアシ
マギー・アマト (Debi Mazar) 40歳、ライザの親友、ルームメイト
ダイアナ・トラウト (Miriam Shor) 43歳、エンピリカル出版のマーケティング責任者
ジョシュ (Nico Tortorella) 26歳、タトゥーアーティスト
ケルシー・ピーターズ (Hilary Duff) 26歳、エンピリカル出版のエディター
ローレン・ヘラー (Molly Bernard) 25歳、ヘクター・アンド・ドーフの広報担当
チャールズ・ブルックス (Peter Hermann) エンピリカル出版チーフ
シェリル (Martha Plimpton) 大手出版”Sussman Books”社
ケイトリン・ミラー (Tessa Albertson) 娘
(Megan Byrne) エディタ
ゲイブ (Jon Gabrus) ジョシュと同居人、ゲーム好き
ローマン (Jake Choi) ゲイブのゲーム友・アジア系
(Titus Tompkins) バンドマン
(Aly Mang) ケルシーのブライズメイト
(Drew Allen) レストランの客
(Denise Scilabra) 出版社の女性スタッフ