第8話 Sk8
原作/Pamela Redmond Satran
監督/Tamra Davis
脚本/Alison Brown
【Story】
●ブルックリン・ウィリアムズバーグ
夜、ジョシュの部屋にはゲイブ(Jon Gabrus)と
ローマン(Jake Choi)がレトロゲームに熱中していた。
このゲームが流行ったのは中学の時だったか?とジョシュ。
発売時スケボーとか何もやっていなかったというローマン。
そんな中ライザは私は10代の頃スケボーをやっていたとし
上手かったんだと語る。ジョシュは「デュークソックス
にチェッカー柄のスニーカー」が目に浮かぶというと、
ライザはパンキーブルースターみたいなツインテールでね
という。またしてもジョシュは誰?状態。ファンキーな
ハムスターの事よとごまかす。
そんな中、ゲームはライザの番になるが、自分はゲーム
はやらないという。親が許してくれなかったからねと。
しかしジョシュは一つくらいやってないのか?とし友達の
家でマリオカートとかキャンディクラッシュとか・・。
しかしライザはしたことは無いというと、ゲームバージン
なのかというジョシュ。アーミッシュみたいだと。
ジョシュはライザにゲームを教えるとしてコントローラー
を握らせる。しかしコントローラを”握る”、”前後に動か
す”といわれると、ライザは卑猥なニュアンスで言い返す。
するとジョシュも我慢できなくなりベッドルームに行こう
とする。しかし寝室にドアが無いことに気がつく。
先日レスリングをしていて壊したとのこと。それを知り
ライザは明日は大事な日だから今夜はお預けだという。
●エンピリカル出版
翌朝、ライザは上司・ダイアナの為にコーヒーを買って
くる。ノンファットミルクカプチーノフォームミルク
少なめ。ヘアスプレーはホールド力のあるものと二つ購入
してきたという。そして宣伝部のニーナがペンクラブ賞
でビヨンベリが取る賞の名前が知りたいそうだという。
ダイアナは「スカンジナビア賞」だとし、宣伝部の人は
自分で何も出来ないのかと語る。ペンクラブ賞は一番大事
な賞。全てをトリプルチェックで行ってという。
「ソーシャルメディアは特に・・と」言うと、ライザは
やっていることをつげ実況ツイートの準備も完璧だとい
う。ウチのテーブルの位置の確認もしている。舞台の
すぐ脇に2つ。
ケルシーはアントンのスピーチ原稿があがったのでメール
して置きましたとダイアンに告げる。彼の様子はどうか?
というダイアンに対してタキシード選びが憂鬱そうなので
買い物に付き合ってくるという。ネクタイは黒にするよう
つげ決して色物は駄目だと語る。これはグラミーじゃない
からねと。車の手配、傘の準備も完了。レッドカーペット
後の喫煙場所の確保を求められる。私のドレスをクリー
ニングから取ってきてとし、アントンの妻・アニカ
(Viveca Paulin)がスウェーデンから来るので空港から
ホテルにお連れし不便の無い様にお世話するよう言われる。
●洋服店
アントンはケルシーと共にタキシードを見て試着室の中で
キスする。店員(Marianne Ferrari)からはどうですか?
と外から問われる中、ケルシーは慌ててこれを購入すると
語る。
そんな中ケルシーはライザから「緊急事態、戻って」と
メールが届く。
●エンピリカル出版
ケルシーが戻るとライザはアントンの妻・アニカ
(Viveca Paulin)が渡米してくることを語る。授賞式で
分かるより今分かって良かったと語るライザ。
「何で来るのか?」というケルシーにライザは、”妻”とし
て夫と人生を分かち合いたいからでしょという。奥さんの
ことを考えていなかったとしスウェーデンにいるから
付き合っていたという。それを聞くとライザは安易な
不倫関係に憤りを覚える。
「誰も妻の事は考えない。多くのことに犠牲を払い、毎日
料理や掃除をしてきたのに・・」
「万が一夫の不倫を知ったらショックで立ち上がれない
かも知れない」
「20代の子は考えないけど・・」
そういうライザに自分だってそうでしょと文句を言うケル
シー。私は成熟している・・インドで瞑想したからと。
そんなライザには何故ケルシーがアントンと不倫するのか
分からないと語り、「何故彼なのか?」と尋ねる。
【Impression】
今回はライザの災難という感じの展開だったけど、最終
的にはケルシーが自ら火消しに動いた。
今回はこのドラマのターニングポイントとも言える
近い将来に起こりうる可能性にも言及するような内容が
盛ってある。
前回のエピソードの感想の中にも言及したが、やはり
ライザとチャールズの関係は限りなく近づいている。
勿論チャールズはライザの事を若い子という視線で眺めて
いるが本当の彼女は大人のチャールズにも子供の扱いに
も長けていて、しかも知的でチャールズとも違和感なく
渡り合えるところがある。
アントンの妻・アニカ役のViveca Paulinさんの声を
あてていたのはLiLiCoさんだった。スウェーデンの血
が流れていることも有ってこの役は適役だったのかも
知れない。私から聞こえるスウェーデンの原語はドイツ
の発音に似てちょっとゴツイ感じがしたな。
アントンは芸術肌の人間で間違いない。
ただある意味怖いのは好きになったら離さないという
くらいの気構えを持っている。だから授賞式での別れ
話にはナイフを手にしてなんと血の契りを交わす
かの如く猟奇さを出してきた。その怖さに屈したのか
どうか分からないけど、ケルシーはアニカの前で
「私がセイウチです」と語るシーンはもう笑いが止まら
ない。
更に興味深かったのは20代/40代の二面性を持つライザ
が不倫が続くケルシーに注意を促した時のやりとりだ。
ライザは「妻のことなど考えていない」として不満を
述べていた。しかしケルシーとしては20代の時に火遊び
しておいて「40歳になって人生を楽しむのを忘れたと
気がつくのは嫌だ」と語っている。
またライザとチャールズのやりとりにも興味が沸く所が
有ったね。
【Work / Mission】
・ペンクラブ賞でアントン・ビヨンベリが「スカンジナ
ビア賞」を受賞することになっており、その為の準備を
する。
・アントンの妻は訪米すると著名な作家を狙って近づく
女が居ることに警戒心を怠らない。
・アシスタントとして準備を手伝うライザはアニカからは
アントンの浮気相手と間違われてバシバシはたかれ、
そしてチャールズからはベビーシッターの役目を頼まれる。
・ジェネレーション
ここでも恋愛観の違いや幼少期に遊んでいたものなどが
会話で出てくると、その違いが顕著な形で現れる。
例えばゲーム。そして音楽。
好きな芸能人は誰だったのかとかいう話になると必ず
ジェネレーションのギャップが現れる。
また今回はライザの口からではなくダイアナから40代の
恋愛について語られた。その表現は毎度面白い。
「チャールズは良い人そうですね」(Liza)
「良い人どころではない。ゲイじゃなくハンサムで知的
で独身なんてレアの存在」(Diana)
「裏庭で雪ヒョウを見つけるようなもの」(Diana)
「そんなに酷くは無いですよ」(Liza)
「40代の気持ちが分かるのか?殺人の有ったアパートよ。
みんな怖がって近づかない」(Diana)
・スケボーが出来ると言い張った手前最後はアッパー
ウェストサイドからブルックリンまでスケボーで
帰ったのですかね。
・アントンの新作小説
アントンは自分の経験を元に小説を書いているので、
それをそのまんま妻・アニカに送っている。アントンは
少し頭のネジが取れた方なのだろうか?浮気している人が
いることを妻に暗示するような内容の小説を見せて
何が楽しいのだろうか?
「目は可愛い子鹿、年齢は26歳、セイウチのヒダのように
柔らかいあそこ。」
・いざ授賞式へ
ライザはこの授賞式はダイアナの為の準備だけ。
ツケマツゲに補整下着を用意した。席の配置もダイアナ
はチャールズの隣にしている。
・ライザのひととき
帰宅してマギーの元に行きワインを飲む。
スエットに着替えて「ダウントンアビー」でも見ない?
ブランケットも用意して・・
何処の国でもストレス解消の仕方は似ているね。
しかし残念ながらダイアナからはチャールズのシッター
が来られないとして彼の家に来るよう言われる。
「ニューヨークには地下鉄がある。30分でブルックリン
からアッパーウエストサイドに行ける。」
【子育てはライザに任せろ!】
40代の相手をしても20代の相手をしても・・そして子供
たちの相手をしても難なくこなしてしまうのがライザだ。
ライザはケイトリンという高校生が留学しているし、
その子育て経験が役に立っている。
チャールズの子供はビアンカ(Jete Laurence)と
ニコル(Delphina Belle)。ニコルの方がピンクのパジャマ
を着ていた方だ。「ポーリー・ポケット」が無いから・・
としていたけど、二人はそのおもちゃを持っている。
ポーリー、リー、クリッシー、ライラ、シャミー。
人気のおもちゃだということを知っているのかな。
今の流行というのを何処で知ったのかは分からないけど
30周年と書かれて居るくらいなのでケントリンもライザ
も遊んだ口なのかな。
・チャールズの離婚の傷をライザが癒やす?
ライザは子供たちとゾンビごっこをしていたけどその様子
をチャールズにも動画送信していた。
「お嬢さんたち天使みたいでした。」
子供の扱いが上手い上に、急に頼まれたシッターの仕事
を嫌な顔一つせずに逆に天使みたいだと言われれば
嬉しいよね。新しい恋愛をすることになれば子供との
相性は必ず出て来る。
チャールズは落ち込んでいる。
「悲惨は発送を豊かにします。」
ベートーベン・・アルコール依存の父親
カートボネガット・・母が自殺
ジョナサンフセンゼン・・どろどろの離婚
ウディ・アレン・・聞きます?
人の不幸を楽しんでいるのか・・慰めにしている。
それは正気を保つためでありお勧めだというライザ。
【Used songs】
・Everybody Dance by Lee Baker, Laura Vane
・Posies by The Henry Millers
・New Girl by The Suicide Machines
・Energy by Emi Meyer
【Cast】
ライザ・ミラー (Sutton Foster) 40歳・エンピリカル出版・ダイアナのアシ
マギー・アマト (Debi Mazar) 40歳、ライザの親友、ルームメイト
ダイアナ・トラウト (Miriam Shor) 43歳、エンピリカル出版のマーケティング責任者
ジョシュ (Nico Tortorella) 26歳、タトゥーアーティスト
ケルシー・ピーターズ (Hilary Duff) 26歳、エンピリカル出版のエディター
ローレン・ヘラー (Molly Bernard) 25歳、ヘクター・アンド・ドーフの広報担当
アントン・ビヨンベリ (Thorbjorn Harr) スウェーデンの小説家
チャールズ・ブルックス (Peter Hermann) エンピリカル出版チーフ
アンカ・ビヨンベリ (Viveca Paulin) アントンの妻
ニコル・ブルックス (Delphina Belle) チャールズの娘・ピンク
ビアンカ・ブルックス (Jete Laurence) チャールズの娘
ローマン (Jake Choi) ゲイブのゲーム友・アジア系
(Marianne Ferrari) タキシード店の女性店員
ゲイブ (Jon Gabrus) ジョシュと同居人、ゲーム好き
(Vin Knight) ホテルのウェイター
(John Quilty) PENクラブのMC