スーパーマン&ロイス Superman & Lois
(2022年・アメリカ)
原作/DC Comics
制作/Warner Bros. Entertainment Inc
Berlanti Productions
https://www.nhk.jp/p/supermanandlois/ts/J9VXR22WY8/
脚本/Todd Helbing
監督/Rachel Talalay
第5話 スモールビルの良心 The Best of Smallville
【STORY】
・Previously on ..
・引っ越した目的・・それは「家族」。
・シャロンが現れ息子はエッジの鉱山で働いていて
絶好のチャンスをもらったが消えた。しかし消えた
のはデレクだけではなかった。
・ジョナサンとエライザの関係。
・タグはジョーダンのヒートビジョンの影響により
能力が開花したのか。
・キャプテン・ルーサーはカル=エルが俺の世界で
したことをここで食い止める事を誓う。
・スモールヴィル
季節は秋。作物の収穫期だった。
『季節の移り変わり・・次の季節が来る・・冬が訪れ
る前の最後の暖かさをクラークは気に入っていた。
中でも好きなのは毎年秋のある週末、町のみんなが
集まって互いを助け合う為のお祭り。』
【収穫祭】についてクラークは家族に説明する。
始まりはこの町が出来た1949年。ここに居るなら
出なければというクラーク。ロイスは夫からずっと
聞かされていることを息子たちに語る。
するとジョーダンはこれはお祭りっぽくないことを
告げ、それは物を売るだけだと語る。それを訂正する
クラークは必要な人に渡るようにシェアをする
のだのだという。スモールヴィルのバーニングアンフ
ェス? ロイスは祖母が大好きで何週間も前から
計画し寄付リストを作っていた。パパはこれで人助け
の精神を学んだという。スーパーマンが出来るのは
パワーがあるからだけではないというロイス。
みんなが集まればここの何かが分かるはず。
屋台もあり、フアンネルケーキやフライドチーズ、
フィッシャーさんは毎年美味しいものを出す。
「チョコベーコン」は最高だぞというクラーク。
ジョナサンはエライザはベジタリアンであることを
語ると、ロイスは来てくれるのねと喜ぶ。収穫祭
はとにかく特別、気に入るだろうとクラーク。
・スモールヴィル高校
ジョーダンは課題に出たが一晩で作文二つ。
そんなの無理だと愚痴る。サラは祭りの準備をする
という。これはこれで特別なものだという彼女。
その彼女から二人は今夜行くのか?と問われる。
ジョナサンは今夜はエライザが来るという。
ジョーダンは?と問われると、行くならば一緒に
行こうとサラから誘われる。みんなで待ち合わせ
しようというと、ジョナサンはエライザの来る時間
が分かればメールするという。
タイミングよくエライザから電話が鳴る。
しかしジョナサンの表情は暗かった。
『一年以上付き合った彼女にやっと会える日に
振られた。これがスモールビル。電話で振られる町』
・ケント家
クラークはこのスペースを世界的ジャーナリストの
ホームオフィスにしようかと思うという。そこは
クラークの養母の遺品が入っていた。
母もこうするだろうとし、収穫祭で手放すチャンス
だという。
・クリッシーから電話。
ロイスの元に電話が鳴る。
シャロンが新聞社に来ているとし、元気で息子・デレ
クと二人で来たのだという。
・ガゼット誌
デレクとシャロンと会うクリッシーとロイス。
そこで改めてデレクから話を聞く。
・何が起きたか全く覚えていない。
・鉱山で給料明細を見ながらトンネルを歩いていた。
・物凄い金額で驚いた。
・前を見ずに歩いて居た。
・何かにぶつかり起きて気が付いたらスタントン郡
にいた。
・郡の教会でデレクは見つかる。
・母のチラシを見た人が知らせてくれた。
シャロンの留守電に残したメッセージのことについて
尋ねる。
確か話では『仕事が思っていたものとは違う』として
怯えていたと。
しかしそれも記憶に無く、医者の話では記憶が戻る
には時間がかかるとのこと。
シャロンはこの子が帰ったので他のことはもうどうで
も良くなったという。
「殺されかけたのに良いのか?」と問うと、「息子が
戻ったことが全て」であり、記事にすることもないと
語る。
「スーパーパワーを持った男に殺されそうになったこと
がどうでも良いというのか」と改めて問う。
すると「記事を書きたければ息子が戻ったことを書い
て」というシャロン。
如何にも打ち合わせしたようなホラ話だとし、殺そう
としたのはエッジの手下で間違いないだろうが、
証拠が無かった。取材は続けるがとりあえず戻って
良かったというロイス。
人工知能(AI)はキャプテン・ルーサーに声をかける。
「ロイスを発見したのですね。この計画で本当に
良いのですか?」
ルーサーはそのAIに語る。
「この世界で確かなこと。それはロイスが居る所
にスーパーマンが居るということだ。」
・スモールビル公民館
ラナはエイディ・マニング (Monique Phillips)から
家庭用品も受け付けているとして寄付していれること
に感謝する。パウエルは親子でやってくると男の物の
服を寄付する。ラナによると女性物は集まるが男性
物は少ないので嬉しいことを語る。
ラナは二人の名前を聞く。するとシャロンとデレク
だった。ラナはデレクの名前を聞くと”ニューカーセ
ージの?”と聞き返す。戻った・・ハッピーエンドだ。
しかしデレクは体調を悪くしていて落ち着きが無かっ
た。荷物を取りに行くとして倉庫に向かう。
デレクは人の少ない場所で電話する。
相手はレスリー・ラー (Stacey Farber)。
気分の悪さを訴える。そして次の瞬間彼の目は赤く
光る。それでも力が抑えられず、突然目からヒート
ビジョンを発する。すると公民館の天井を燃やして
いくのだった。
【感想】
先週の火曜日に見ていたのに感想を書くのが遅れま
した。いやもう書いたつもりになっていたので
クラウドからアップしていないだけかと思ったら
単純に書いてなかった(+_+;
秋の光景を映し出しては、収穫期の小麦色に染まった
田舎(まだ青い部分も多い)の心地さ、季節の良さを
アピール。風情だったり、季節の移り変わりにより
連動している生活習慣の違いであったりを映し出す。
そして何よりもアメリカを舞台にしている限り外せ
ないのは秋の季節/収穫祭ではないのかな。
先日まで放送していた「アンという名の少女」の中
でも季節の移ろいに関しては言及していたがある程度
長期シーズンになるドラマはこの季節感はたまらない。
冒頭のクラークのナレーションを聞いている限りでは
“冬が訪れる前の最後の暖かな・・”と有るので、それが
額面通りなら、今後の厳しい家庭・世界の事情が
一変することも待ち受けているのかも知れないなと
思わせる。
人生はどんなにスローライフを楽しもうとしても、
いつかはそんな壁にぶつかる。特別なパワーを持ち、
そして特別なことをしている限りはそれがあるのは
明らかだ。
経験をもとにして、何とかして子供たちにスーパー
パワーを持つことでの意味や使命感などを教えよう
とする。
理性的な行動を取れない人ならばそのパワーを悪い
方向に使うはずであり、抑えるべきことはできない
ハズである。色んな所でそれを使用する分岐
やら誘惑が子供たちを襲うかもしれない。
この町に戻ってきたのは、冒頭でも毎度語られる様に
家族との時間を増やすことと、スーパーマンとしての
活動・パワーを知られずにその行動・アクションが
起こせること。
それなのにこの界隈ではパワーを持つ人たちが多く
なりつつある。
ラストの方でジョナサンが都会に戻りたいとして
やけを起こそうとしていた際にクラークから本音が
語られる。その際には度々挿入される回想シーンが
演出上役に立っている。
彼は他の誰かになりたくてこの町を出てそれを果た
して来たが、結局母親と居る時間を犠牲にしたこと
で後悔している。
人生は何かを犠牲にして何かを得る。
悲しいが現実だ。
現状世間ではスーパーマンの存在は周知の事実の様で
しかしそれが “どこの誰だか知らないけれど~
誰もがみんな知っているスーパーマンのおじさんは
正義の味方よ、よい人よ(by 月光仮面)”
ってことで、あれだけ顔は明らかにされているのに
未だに分からないし分かろうとしていない感じは少々
不自然かな。まぁ探している人は居ますけどね。
■世の中は問題であふれている
居なくなり探していたカイルが突然戻ってきた。
母親のシャロンは息子・カイルが戻ってきたことだけ
でご満悦のようにも見えるが、カイルの異変には気が
ついているとは思う。しかし空白の時間を埋めたい
気持ちもわかるし、もしかすれば企業側からの金が
動いている可能性も否定できない。
カイルが母・シャロンに電話してきた内容への言及も
なく、何かと問題を放置したままにしているところは
違和感はあるか。
またサラの苦しみの一端が分かりそうだったが、
ジョナサンが邪魔して結局話途中になってしまった。
タグがジョーダンに激怒して殴りかかる光景もある。
「俺に何をした!」
・スーパーマン編
・カイルのパワーが暴走
今回は公民館で最初の暴走が始まった。
大体パワーを持つものは目からビームのヒート
ビジョンだね。
ミッチが建物内に取り残された。
スーパーマンは「透視能力」と「スーパーブレス」
を使って消火した。
しかしデレクが一連の原因を起こしたことは初期の
段階では分からず、クリッシーが尾行していたお蔭
でクラークが現場に向かうことになる。
・回想シーン
今回クラークには回想シーンが度々挿入される。
三人組の泥棒たちが町の電気製品を盗んでいるシーン
を見て幼いころのクラークが解決に向かった。
驚くべきはやはり銃弾を手で払いのけたところか。
また過去にクラークがラナと付き合っていた事実も
語られ、父親亡き後、母子で仲良く暮らして来た
ことも描かれる。
・回想シーン2
家のルール・・それは父さんのもの。彼が亡くなって
一年が経ち、そのルールでは既に手狭なものになって
いる。
「人生前に進まないと・・」
・回想シーン3
母から「大きな使命がある」としてクラークの意見
が尊重される。
またその際、クラークが乗ってきたものに有ったと
して赤い大きな宝石を手渡される。
・詮索組A・ガセット紙
何故公民館が燃えたのかを追求する。
既にデレクが怪しいことは分かっているので監視
していればいいだけの事だけどね。
クリッシーが改めてシャロンからデレクのことに
ついて聞いていく。メール内容を見せてほしいと
いう名目でデレクの端末を監視することに。
・デレクとレスリー
二人が会ってキスしているのをクリッシーが見つけ
る。
更にその工場内でMRIのような、そして火葬場の様な
ものの中に入れられる。
この時点でデレクは証拠隠しの様にして処分される
のかと思ったけど生きていた。
・詮索組B・キャプテン・ルーサー
ロイス居るところにスーパーマンありということで
監視している。数話前のエピソードでは逆にルーサー
側の行動を把握しようとしていたんだけどね。
ルーサーがロイスと接触し、DINERで話す。
彼はMarcus Bridgewaterという記者を名乗る。
工学系の学位が有りテクノロジー関連の記事
を書いていて、LutherCorpsで働いていたとのこと。
そこはレックス・ルーサーというエッジよりも悪い
唯一の人が居るという。ルーサーはロイスとスーパー
マンの関係にも深く切り込んできていて、この件でも
チームに参加したいことを打診する。
更にAIはクラークがデレクの居場所に飛んでいく所
で「クリプトンの飛行物体のもの」としてフライト
アルゴリズム解析で特定する。
対地砲でクラークに向けて発射し直撃。
・環境の変化、兄弟の葛藤
今まで陰キャラだったジョーダンが現在はパワーの
お蔭で陽キャラ。そしてジョナサンはメトロポリス
時代には全てを持っていたのに、恋人もフットボール
のレギュラーも友達も失い辛い思いをしている。
「この町は俺のクリプトナイトだ!」
・収穫祭
ジョナサンはジョーダンと行く。
しかし途中でジョーダンはサラと会うことになって
いる。
ティミーとウェルニッツに声をかけて来て、彼から
酒を手渡される。トラブルの予感。
・不思議な現象
悲しいことだが、デレクはどの段階で亡くなった
のかは分からないが既にこの世には居ない。
しかしもしも電話した後に亡くなっていたなら、
母親とのちょっとしたプレゼントとなったのかも
知れない。
またマーサの椅子が設置された場所でクラークと
ロイスが語る姿をルーサーは見ていた。
その際に思わせぶりな言葉と記憶がある。
『彼女はあなたの世界のロイスとは違います』
『だが何もかも同じだ。結婚相手以外のすべてが・・』
■その他
・「パパはREO Speedwagonを聞いていた」
(ジョナサンの初めての失恋を経験。クラークがそれを
経験していた時代はこのアーティストを聞いていた)
・ミッチ(トム・ミッチェル)
カイルの結婚の付添人で消防士。チームで一番勇敢
な男だが、かなりの重傷を負う。
・チョコレートベーコンスティック
大抵この手の不思議なジャンクフードが流行っている
ことになっている。
・昔の歌
カイルがサラに歌っていたという歌。
ただサラは昔のことが嫌いみたい。
フェスティバルに行った際に酔ったジョナサンが
ふざけて絡んでいたけど、かなり敏感で、怒って
いた。過去にカイルが飲んだくれていて暴力を振って
いたとかあるのかな。
・箱
ジョナサンを説得した後にクラークは母からもらった
とする箱をプレゼントした。
・マーサは町の人の憧れの存在
マーサがよく木のベンチに座って町の人たちに語り
かけていたことを知っているものたちから、記念碑
のようにして町のガゼット誌の社の前にベンチが置か
れた。そこには文字が刻まれている。
「マーサ・ケント、スモールビルの良心」
(Marttha Kent The Best of SmallVille)
【SOUNDTRACKS】
・A Simpler Life by Dan Romer
・Can’t Sleep Right by Ben Hale
・Get To Shelter by Motoclub
・Miles and Miles by The Heavy Heavy
【出演】
クラーク・ケント (Tyler Hoechlin) スーパーマン
ロイス・レイン (Elizabeth Tulloch) クラークの妻
ジョナサン・ケント (Jordan Elsass) クラークの息子
ジョーダン・ケント (Alex Garfin) クラークの息子
カイル・クッシング (Erik Valdez) 消防士
サラ・クッシング (Inde Navarrette) 長女
ストレンジャー (Wole Parks) キャプテン・ルーサー
**モーガン・エッジ (Adam Rayner) 大物実業家
**サム・レイン (Dylan Walsh) ロイスの父・将軍
ラナ・ラング・クッシング (Emmanuelle Chriqui) 銀行員
ジョー = エル (Angus Macfadyen) クラークの父
クリッシー・ベッポ (Sofia Hasmik) スモールビルガセット紙
レスリー・ラー (Stacey Farber) エッジの秘書
ゲインズ (Danny Wattley) アメフトコーチ”CROWS”
ショーン・スミス (Fritzy-Klevans Destine) サラの彼
タグ・ハリス (Wern Lee) 同級生、アジア系
ティミー・ライアン (Zane Clifford) ショーンの友達
マルコム・ティーグ (Austin Anozie) 学生、アメフト
デニース・オロウ (Kelcey Mawema) 学生、サラの友達
コーリー・ウェルニッツ (Pavel Romano) 学生
ソフィー・クッシング (Joselyn Picard) 次女
デレク・パウエル (Clayton James) 27歳当時失踪・能力
マーサ・ケント (Michele Scarabelli) クラークの養母
シャロン・パウエル (Jill Teed) デレクの母
(Dylan Kingwell) 若い店員
ジョージ・ディーン (Eric Keenleyside) 市長
(Daisy Torme) AIデバイスの声
ミッチ (Rohain Arora) 医者
コブ・ブランドン (Dee Jay Jackson) ラナに話しかける
エイディ・マニング (Monique Phillips) 寄付をもらう
タメラ・ダリー (Victoria Katongo) 消防士
ロビー・アルヴァレス (Stephen Adekolu) 消防士
(Sebastian Kroon) 強盗
エライザ (Coral Humphrey) ジョナサンの彼女
レックス・ルーサー () エッジよりも悪人と言われる
ブライアン・ケルソー () メトロポリスの学生