Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン2 第12話 最後の選択肢 Pick Your Poison

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第12話 最後の選択肢 Pick Your Poison

脚本/Jim Leonard 監督/Steve Robin

【ストーリー】

サウスローレル1459から緊急の呼び出しだという。電話を
かけても応答がないとしてサウスランド医療センター室では
救急車に連絡して、心臓病の86歳の女性からの応答がない為
すぐに現場に向かうよう指示を出す。名前はイリーナ・プーシ
キンだという。救命士が室内に入ると、なんと二人の子供たち
が殺されていた。

すぐに重犯課の捜査官たちが現地入りする。
争った形跡はなく、麻薬の過剰摂取だろうと思われた。祖母
は助かったとし、物音で目覚めて孫たちの様子を見に現場に
来ると気の毒にも倒れていた為にショックで彼女も倒れたのだ
という。頭をテーブルにぶつけてそれで首からぶら下げている
緊急の呼び出しボタンを押したのだろうと。二人ともロシア人
で国務省には学生ビザで登録されていた。コンスタンティン
(15歳)とアレクサンダー・プーシキン(17歳)だという。
ノボシビルスク出身・カザフスタン国境近くの街で、イスラム
教徒ではないかとされるが、コーランや礼拝用の敷物はない
というバズ。聖書、十字架、キリスト像などのたぐいもないという
サンチェス。ケンダルは被害者の体に針の跡は見つからない
という。サイクスは鼻から吸い込んだものなのかと。
発作と内出血だが、麻薬の種類まではラボで調べないと分から
ないという。サイクスが麻薬に触れようとするが、ケンダルは
毒かも知れないので触らないでくれと語る。フリンは何の毒な
のかとすると、プロペンザは人間をあんな姿にする毒だと語る。
防護マスクを被って司法解剖することになる。

シャロンはエマにも早くに呼び出し、立ち会ってもらうことに。
ロシア人の少年と怪しい粉なのか?とする中、ミラレスは
シャロン、エマ、サイクスが同じ格好をして同じポーズを
偶然にも取っているのを見て「チャーリンズエンジェル」なの?
と語る。

ロシア領事館には伝えたとし、国土安全保障省にも連絡を入れた
すべきか?という。麻薬に有害物質が混ぜられていたとし、今の
ところは国レベルのことではないというモラレス。通称モーリー
と呼ばれる粉末のエクスタシー/MDMAに毒物が使われていたのだ
という。リシンやストリキニーネではないことは確かだという
モラレス。

ラスティは警護官と共に検死官室の前にいたが、シャロンから
はもう少し時間がかかりそうだと語る。これからオフィスで
ラスティの今後を決める大事な会議があるが、彼はシャロン
にそこで逢おうと告げるが、シャロンは私とエマはその会議に
参加しないという。テイラーの意向で、私たちは外せと言われた
のだという。逝かれた手紙を隠していただけで今の生活を取り上
げるのかとすると、それも含めて話し合うのだという。プロペ
ンザが訴訟後見人として立ち会ってくれるとし、今後の生活の
選択肢を決めるだけだという。

そんな中、シャロン、エマ、サイクス達に対してモラレスは
毒物が判明したと語る。被害者は低酸素症でやけどし肺の血管
が破裂していることから青酸カリによる症状だという。麻薬
に混ぜたのであれば同様の被害者が出るのではないかとするが、
今のところ同様の症状の事件は発生していないという。エクスタ
シーに青酸カリを入れるなんて犯人は異常者だというシャロン。
彼らの高校のバイ・ガイに連絡をと告げる。バイ・ガイとは
バイセクシャルのことなのか?と問うエマに対して、生徒を装って
麻薬を買う潜入捜査官だというサイクス。

バイ・ガイのクーパーがやってくる。
ラスティはオフィスにいながらクーパーを見てあれが捜査官
なのかとして俺と同じくらいに見えるという。最近モーリーが
主流で、コカインはうさんくさいしマリファナは臭う為敬遠され
モーリーは純度が高くセックスにも良いという。キメ粉と言わ
れていて、構内に売人は8人だという。誰が売ったのかは分から
ないとのことだった。バズはラスティに対して高校は危険なので
オンライン授業も悪くはないと語る。
そんな中テイラーはラスティをオフィスに呼ぶのだった。

ラスティは脅迫状を隠していたことは悪かったという。チェスを
しに公園に行くために警備から逃れたことも謝罪する。しかし
自分は母さんと母の恋人とずっと車で住んでいたし、路上で寝て
いたこともあるので脅迫状くらいでビビることはないという。
しかしテイラーは29通も来ていることを告げる。ラスティは今の
俺の暮らしは囚人と同じで、犯罪者も容疑者にも権利があるのに
証人にはないなんて変だという。俺の人生を奪わないで欲しいと
するとプロペンザは選択肢を3つ用意したというが、テイラーは
2つだろうと語る。

1) 検事局が新しいIDを用意してすぐに遠くの寄宿学校へ行く事。
ポートランドだとし、生活費や大学の学費は国から支給される
という。裁判までは現状のまま警備が付くのだとすると、裁判
までは2年くらいかかるという。その間にシャロンやプロペンザ
とは会えるんだろうとすると、連絡は取れないと語る。

2) シャロンとこのまま暮らすが24時間警護隊がつくというもの。
今後一度でも警護隊をまけば、遠くにいかせるという。

第三の選択は?と問うと無いというテイラー。明日までに答えを
聞かせてくれと語る。
——————————————————–

■今回の事件

サウスランド医療センターがモニタしている86歳のイリーナ
という心臓病の患者からの連絡が取れなくなった為に、救急隊
に連絡した所、そこにロシアから移住して過ごしていた孫の2人
のコンスタンティンとアレクサンダーの2人が薬物によって
死亡していたというもの。
両親は父は有名詩人で母は大学教授だが、反政府活動家だった
ことも有り、子供をロサンゼルスで移住させていたという経緯
がある。

■麻薬なのか毒なのか・・

冷戦直後のことならば分かるのだけど、今時ロシア政府に対する
反政府活動家だったとしてもアメリカにいるであろうロシア人
工作員に毒を使った暗殺はしないように思う。
もちろん一つの可能性として毒を疑うのは近年の911に見る
テロリストの活動状況を考えれば仕方がないんだけどね。

■快楽は時に毒となる

自分は見ていてすぐにどういう事情なのか察するところが
有った。ロビンがコンスタンティンに個人指導していて、それ
が性関係にも及ぶ関係であったこと。その事実を知った夫の
クリスが嫉妬して子供たちを殺したであろうこと。

アメリカにはびこる問題は銃社会というだけでなく、ドラッグ
が蔓延していることなんだろうね。

エクスタシーという快楽さを刺激する薬の中に相反する青酸カリ
が混入されているというのだからなんとも皮肉。

■教え子に性教育、そしてドラッグの勧め

女性教師が学生と本気の恋をするというのは、時々見かける
設定だけど滅多にあるものではない。男性も女性もある程度
若い相手を求める傾向があるとは思うけど、本気の愛として
年下の高校生のことを見てしまうというのは年上の女性の傾向
で、男性は寧ろ体の関係だとする割り切りを持っている気が
するね。
ただ教師としての立場で子供に手を出すという神経はちょっと
考えられない。

教師も生徒も詩の世界にのめり込みすぎて現実の感覚を麻痺
していた部分が有ったのだろうか。
更にロビンは2003年に反戦活動家に関わって逮捕されている
という前歴があることから、この一家に肩入れしているウチに
母性と恋愛がいびつな形で結びついたものなのか。

■ラスティの件

前回のラストでみんなが悲しんでいる姿が有ったので、もし
かすると、ラスティの大事な”周りの人”のクリスが殺された
のではないかと察していたのだけど、どうやら杞憂に終わった
様だ。密告したクリスのことを怒らないでとしていたけど、
ラスティは相当怒っているみたいだった。まぁラスティが
ストレスの関係からも、怒っていない時はないし、クリスの
ことも愛するが故のことだと考えれば許してくれそうだ。

バイ・ガイと聞いて「ピクっ」と反応するところがまた
如何にもラスティのセクシャル的な敏感な要素を刺激する所
が有ったし、今回は何と言ってもラスティを今のままで居させる
ことは出来ないということで、2つの提案が起こされた。

■ラスティの今後

テイラーは2つの提案をする。

1) 証人保護プログラム
2) 囚人のような厳重監視の生活

第三の選択はないとしていたけど、プロペンザはラスティが
気の毒だと感じたのか、三つ目の選択肢として、脅迫して人物
を逮捕することを語る。その為にラスティをおとりに使うという
ことなのだろうか。その辺の流れは今後注視していく必要があり
そう。

今回の事件教師と生徒の関係性というものは、シャロン
とラスティの関係と比較するものとして描かれていたのだろう。
シャロンは母親として・・と語ったり後見人と言い直したり
していたりするし、プロペンザが第三の選択を提示したことに
対して、何度か話の腰が折れていて伝わらなかったのだけど、
文句を言うシーンが有った。

■事件の顛末

結局上述したように、妻が生徒と浮気している事を知って殺害
した事件。しかもそれを妻が生徒を殺したように見せかけよう
として色々と工作していた訳だけど、弁護士の兄・マイケルと
クリスの話を盗聴している辺りがなんともいえず、2人の容疑者
を上手く同席させて、マイケルとクリスの会話を弁護士として
ではなく兄弟の話し合いとして処理した辺りは上手くできてい
たね。エマは倫理違反ではないかとしてちょっぴり憤慨していて
いたけど、シャロンの作戦がちって感じだったかな。

■配偶者特権は?

プロペンザがわざわざ説明していた。
「配偶者にあるのは互いへの不利な証言が免除される権利と
会話の秘匿特権だけだ」と。

■使用された曲

■出演者

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長

エマ・リオス (Nadine Velazquez) 地方検事補
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

クリス・ハリス (Jason London) 高校の教頭
ロビン・ハリス (Shanna Collins) 高校の英語教師
マイケル・ハリス (Rick Peters) “ミック”、クリスの兄・弁護士
クーパー (Devon Werkheiser) 麻薬捜査局
Dr.ニューマン (Justin Schollard) スクールカウンセラー
イアン・ヨリタ (Ross Butler) 高校のドラッグ、売人
イリーナ・プーシキン (Adrienne Ellis) 86歳、心臓病
— (Meghan Maureen McDonough) Responder
— (Mark Bloom) Responder
— (Elander James) Responder
— (Mueen Jahan Ahmad) EMT
— (Siya Maleki) Drug Dealer
— (Victor Achkeev) Konstantin Pushkin

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