コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン5 第15話 地下室 The Road

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April 6, 2008
第15話 地下室 The Road

脚本/Jennifer Johnson
監督/Holly Dale
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2007年8月12日。
ブレンダとデビッドは婚約した為にパーティーを開く。
その席で友人はカメラを回して二人についての祝福のメッセー
ジを録画して回る。そしてブレンダ本人にも30年後の君とデビ
ッドに向けてメッセージを吹き込むよう告げる。一緒に年を
取ってお婆ちゃんになること。その周りには孫がいることだと
いう。そんな中会場に駐車場にボルボの車を駐めた人の車のヘッド
ライトの電気が消し忘れているとして報告を受けているという。
ブレンダは自分の車だと気が付き消しに行こうとする。デビッド
は僕が行ってくるというが、ブレンダはサプライズが用意してある
ので自分がいくという。「奇跡のカップル」と言われているの
だから今更逃げるなよというデビッドは彼女とキスをする。
ブレンダは駐車場に向かうが戻って来ず。デビッドはカメラマン
役の友人と共に駐車場に探しに行く。すると駐車場には
血の付いたブーケが落ちていた。
2007年8月、ブレンダ・マクダウェル失踪。

ジョン・スミスはウェストバージニア州・リプリーで逮捕される。
その警察署の保安官代理からビデオテープが送られて来たと
してスティルマンは部下たちにその映像を見せる。
ジョン・スミスを取り調べする映像で、彼はUターン違反の車が
盗難車だと分かり捕まるが、なんと重罪事件絡みで手配中の男性だ
という。2007年8月に高級レストランの駐車場からブレンダという
女性がさらわれたこと。目撃証言もあるとし、彼女を拉致していった
のはゴールドのホンダ社製アコード車だった。左サイドにへこみ
があるものだというヴェラ。失踪2日前にグレースフェリーで
盗まれた車であり、婚約パーティーの夜に彼女の車のベッドライト
をつけてナンバーをレストランに渡したことで呼びだして拉致した
のだろうこと。しかし未だ彼女の遺体は見つかっていないのだと
いう。落ちていたブーケの血痕が付着していたが、被害者のものと
含めて誰のものともDNAは一致しなかったという。そして今回逮捕
されたジョンと一致したとのこと。しかし免許証は偽造であり、
指紋もDNAからも調べが付かずに身元不明に違い無いというヴェラ。
スティルマンは彼が弁護士をつける前に自供を取って、なんとか
ブレンダの遺体を見つけたいと語る。夜だったことも有りヴェラは
ウチにシチューが待っているというと、リリーは自分がジョンを
引き取ってくるという。ヴェラは急いだって死んでいるのに・・
と告げると、スティルマンはその台詞を婚約者の前でも言えるのか
と問う。スティルマンはジョンが知り合いかどうかを確認してもらう
為にフィラデルフィア署に来てもらっていたのである。

スティルマンはジョンの取調室での映像を見せてこの男を知らない
かとデビッドに問うが見た事はないとのこと。彼は周りからは
乗り越えなければダメだといわれているが、難しいことを語り
遺体を見つけて欲しいという。

リリーはスコッティに対して容疑者護送について付き合うか?と問う。
ウェストバージニアに往復なんて一晩中掛かるぞという。
スコッティは髪の毛を綺麗に洗おうと思っていたというが・・
スコッティはリリーがまだ眠れていないことを悟り、一緒にいく
事を告げるが、ただし自分に運転させることだと告げる。

ウェストバージニア州・リプリーまで4時間だった。
ハッファード保安官代理に会うと協力的で既に移送のために書類を
用意してくれていた。ハッファードによると行儀は良いが、ジョン
は留置所に入れられた途端に突然牢屋の中でおかしくなったので
拘束具をつけているとのこと。
リリーたちをジョンに遭わすと、ジョンは女刑事なんて初めて見た
と告げ、色んな物を犠牲にしてきたのだろうと問うと報われない
よねと語る。

車で護送中、遠回りしながらブレンダの遺体を聞く段取りになって
いた。リリーは後部座席に座るジョンに本名を聞こうとする。
しかしジョンは最短のルートが帰らないところを見るとオレに
遺体の場所を聞き出したいのだろうと問う。リリーは協力すれば
検事にそのことを話すとして遺体の場所を聞きだそうとするが、
ジョンはリリーのしゃべり方を見て、出身はケンジントンなのか?
それともポートリッチモンドなのかと問う。リリーのしゃべり方を
見てケンジントンみたいだなと一人で納得する。
車を走らせる中、この先はトイレも食事もないというジョン。
香水の匂いがするというが、リリーはそれを否定。スコッティは
コロンではなくアフターシェーブの臭いだと語る。
ジョンに対してどうやって誘拐したのかと問う。
するとジョンはそんな質問をするリリーに対して「自分の良い様に
見るクセがある」と指摘する。パズルに合わないピースもあると
いう。抵抗されたのであんたは血を流したのでしょと問われると、
オレがレイプ犯に見えるかと問い、どちらかというと歯医者のタイプ
だと告げ、オレを警戒する理由がないので女性と接触するのは
楽だったという。お前は負け犬なので相手にされなかったのだろう
と問うと、お上品な女は目を止めてくれるものだとし、こっちが
上手く話しかければ良いのだという。

— 誘拐当時 —
ジョンは駐車場に車のライトを消しに来た彼女に対して、
エンジンがかからなくなって困っている事を告げ、ロードサービスに
電話したいが携帯のバッテリーが切れたので電話を貸して欲しい
という。ブレンダは警戒心を露わにして店の中の電話を借りたら
どうかと問うと、ジョンは君を見た事があるとし、この前
ハートフィッツジェラネルドチームで一緒にマラソンに出たこと
を語る。僕はパラリーガルなので知られていないだろうが、君は
訴訟弁護士だろうとし、ウエストラク裁判での采配は見事だった
という。すると彼女は彼を信用して電話を貸す。
ロードサービスに電話する中、ジョンはブレンダにカギを渡して
エンジンをつけてみて欲しいと頼む。仕方なくブレンダは運転席
に座る中、ジョンも助手席に座ると、クロロホルムを使って彼女
を眠らせる。多少抵抗されたことも有り鼻血を出すジョンだが
誘拐することには成功する。
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2007年8月、婚約パーティー中にデビッドの婚約者・ブレンダ
が駐車場に行ったまま居なくなる。目撃者の話から、逃走した
車はホンダのアコード。現場には血痕のついたブーケが落ちて
いた。そんなある日、ウェストバージニア州・リプリーで交通違反
で重罪事件絡みの手配中の車両が検挙され、運転手のDNAとブーケ
に付着していた血痕を照合した結果一致したのである。デビッド
と連絡を取り容疑者のジョン・スミスのことを尋ねるが、まるで
知らない人物だという。スコッティとリリーは二人で容疑者の
引き取りに向かう。スティルマンは弁護士が付く前になんとか
容疑者からブレンダの遺体の場所を吐かせろと指示する。

ここ数話の間には共通するテーマの元でドラマが展開されていたけ
ど、今回はそのテーマによる繋がり感は希薄なものが有った。
またここ数話の傾向だと、事件が起きた当時の過去と現在という
明確に二分された時代性を棲み分けて描かれて来たのだけど、
その枠を取っ払い、複数の時代が関与し、今と昔という単純な
分け方での描かれ方は取っ払らわれた感じがする。
そして何よりも現在進行形の事件として描かれているので、コールド
ケースというには難しい導入部から始まることが多いね。
ヴェラが冒頭でボソっと語るけど、「急いだって死んでいる・・」
と語るけど、これまでのドラマならばそれに該当するところがあった
けど、事件を解決することで救われるという流れだけでなく、
人を助けたことでの満足感も味わせるような作りになっている。

ドラマではシーズン当初よりかねてから存在・懸念されていたリリー
を中心とした捜査官たちの心の傷を掘り起こす為のエピソードで、
犯人との心理的駆け引きを通じて、現在のリリーの中に有る心境なり
精神状態なりを探るという内容だった。
リリーの心にキズに、スコッティは気が付いているのだろうけど、
暗黙の了解が有る為なのか、深いところにまで言及してこず、
公私を分けた付き合い感を通して、それぞれのキャラクターの孤独感
を演出しているようにも思う。

犯人がリリーに対して語りかけるように
「一日の活力(生きる上での支え)とは何か?」
「あんたから仕事を取ったらゼロだろう」
とする主張を通して、これまでリリーが抱えてきた心の闇に一歩
踏み込んだものとなった。

ドラマとして気になるのは、このドラマのそれぞれのキャラクター
たちが抱えている心の傷が発端で、いつでも犯人に対する憎しみが
自ら法の番人と化して、罪と罰を実行してしまうのではないか
とする不安感があること。そういうメンタリティの部分では、
正直リリーとスコッティは一番危険な組み合わせという感じがする
ので、今回のエピソードでも犯人の挑発によって、二人が危機的状況
に陥るのではないかとする恐怖が存在する。

犯人が語る。
「死はこの世で唯一リアルで純粋だ。問題は生きる支えが何の役に
立つのかだ。その人間にとって凄く大事でそれを取り上げられると
何も残らない。」
犯人がリリーからその生きる支えを奪おうとして最後に挑発して
来たのだろうし、リリーが語る井戸の女性と違ってブレンダは強い
女性だとする言葉は、自分自身を投影・想定した言葉となって
おり、その流れを絶つことの中に、強さというものを証明したところ
になっていた。

リリーはケンジントン出身だということを犯人が言葉尻から見抜いた
けど、アメリカでもそんなに地域柄で言葉のイントネーションが
変わるものなのかな。

ブレンダが口ずさむハミングが、ケンジントンの教会でリリーが子供
の頃から聞いている教会の鐘のメロディで、「悲しみ恐れを振り払い
歩みよくその道をさらせ」というものだった。
リリーがそれに気が付くという神がかり的捜査は偶然なのか必然なのか。
リリーに対して示唆するものが多い事件でした。

それにしてもヴェラは冒頭では、「シチューが待っている」として
ウェストバージニア行きを拒んだかと思えば、事件解決のために
深夜にも変わらずスラム地域に聞き込みにいくとか、壁の奧にある
部屋を探し出す辺りもまた、彼の中に有るオンとオフの変わりよう
も凄い。

結局犯人は何をきっかけとしてこういう快楽的犯行に及んだのか
分からなかったが、想像するのは比較的容易なものあるような
作りだったかな。

・被害者のブレンダ役のKathleen Munroeは、「CSI:NY」では
ドン・フラックの妹・サマンサ役で出演している。

■使用された曲

・Umbrella by Rihanna
・Crazy by Gnarls Barkley
・Over the Rainbow  by Israel Kamakawiwo’ole
・Bands 2 by Absinthe Blind
・Red Thread by Lisa Germano
・Come Home by OneRepublic
・Keep It Comin’ by St. John

■検索用キーワード

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

2008年
ジョン・スミス (Damon Herriman) 犯人、ビデオ編集の仕事
テッド・ハッファード (Kevin Cooney) ウェストバージニア州・保安官代理
デビッド・ネルソン (Jeff Hephner) ブレンダの婚約者
ブレンダ・マクダウェル (Kathleen Munroe) 弁護士、デビッドを好き
ドッティ・フィリップス (Jayne Taini) ホンダ・アコードの持ち主
モニカ (Annie Abrams) 2004年、拉致監禁される・信心深い
ジョン・スミス (Field Cate) 1983年、井戸に落ちる女性を目にする
コリーン・レガース (Eileen Grubba) 2006年・2007年、子供が居る
Mr.レガース (Jonathan Strait) コリーンの夫
6歳のブレンダ (Shelby Zemanek) 自転車に乗る練習をする。
— (Sunil Malhotra) Cocky Dude ’07 カメラマンをしている
— (Kincaid Walker) Hot Woman ’07
— (Jasmine Woods) Young Woman ’83 井戸に落ちている女性
— (Stevie Johnson) Newark Resident
— (Michael Proctor) Male Party Guest
— (Zone) Dreadlocks

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