コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン5 第8話 ゲーム It Takes a Village

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May 6, 2007
第8話 ゲーム It Takes a Village

脚本/ Erica Shelton 監督/Kevin Bray
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2007年8月20日、シェマーは祖母のエドナに対してCDを買いに
行きたいと告げる。しかしまたヒップホップなどくだらない
音楽を聴いているのでしょと告げると、出かけるのであれば
青少年センターに行って友達でも作りなさいと語る。シェマー
は行っても友達など出来ないとするが、エドナはイヤオンを
外して自分の方から声を掛ける必要がある事を告げる。
エドナのことを”ママ2″と呼ぶシェマーは将来はレーベルを
立ち上げてママ2を楽にする為の投資だと語る。
そんなシェマーは行方不明者リストとして登録される。

事件が発生するとリリーは現場へとやってくる。
スティルマンは、今朝倉庫会社から通報が有った事を告げ、
異臭と水のクレームが有り、冷凍庫の回線がショートした結果
中に入って居たものが腐ったのだろうとして、倉庫を開けた
ところ冷凍庫の中には遺体が入って居たのだという。被害者は
シェマー・レイノルズ(12歳)。今年8月に学校帰りに行方不明
になり家族は帰るのを待っていたのだという。片方のピアスが
行方不明捜査班に有ったので判明したという。遺体を見たリリー
は体中が切られていること。指も切れられた跡が有り、記念品
として犯人が持っていったものなのかと呟く。
倉庫の借り主はテオ・ギャンブルで、テオは他にも3つの倉庫
を借りていることが分かったという。ヴェラやスコッティ、
ミラー、ジェフリーズはそれぞれの倉庫を開けると中には
決まって冷蔵庫だけが有り、中には黒人の男児の遺体が入って
いた。これは連続殺人事件だと。

ヴェラは殺害された人物のことを語る。
■1人目・・ダモント・ヘンダーソン(12歳)
1999年10月にノースランドモールで失踪。
■2人目・・ケンドリック・マローン(9歳)
2001年7月友達に会いに行くと言って失踪。
■3人目・・マーカス・ホリスター(14歳)
2003年3月27日、自宅近くで失踪。

そして最近のがシェマー・レイノルズ(12歳)。3ヶ月前に失踪した
ものだった。何れもノドと顔を切られていることから怨恨では
ないかと推察される。しかし被害者は年も違うし住んでいる所も
違っているとリリーは語る。しかしスティルマンは何れも治安の悪い
地域に住んでいる事を語る。共通しているのは左手の人差し指を
切断されており、死後に切断されていること。両足には疲労性骨膜炎
が有り、足の裏には擦り傷があるという。胃の中は空っぽで、飢餓
状態寸前だという。性的暴行はなく、すぐに殺害していなかった。
ヴェラによるとシェマの冷蔵庫に指紋が見つかり現在照合中だと
語る。それ以外の証拠は一切出ていなかった。テオという人物は
この世に存在していないことを語る。スティルマンはリリーと
スコッティで倉庫の管理人から話を聞いて欲しいと命じ、それ以外
は遺族から話を聞こうと告げる。

ジェフリーズはダモントが消えた時のことを母・ロレインに
聞く。モールに一緒に行ったが親といるのを見られるのを恥ず
かしがったので別行動を取りいつもの場所で待っていたが
来なかったという。警察には何度も連絡したのにまともに対応
してくれなかったと批判する。
マーカスの父・ホリスターから話を聞く。マーカスはギャング団
だったのかと問うと、荒れては居たが犯罪者ではないという。
コンビニにいくと言って出ていったがアイスを買いにいくもの
で、子供クラブの発表会の為にアイスの棒を使って橋を造ることに
熱中していたのだという。警察には何度も子供の誘拐を示す
アンバーアラートを出して欲しいと頼んだが断られたとしてスティ
ルマンに不満をぶつける。警察はやる気が無いんだと。

ロレインはフードコートにダモントのジャケットが落ちていた
事を告げ、ポケットの中には見た事がないオモチャが入って居た
という。恐らく買ったものだろうとし、あの子は学校に好きな子
が居たのだという。
ホリスターは近所の人が当時捜索に手伝ってくれたが近所のゴミ
箱に出かけた時に所持していたナップサックが見つかったという。
雑誌ちチケットが入って居たこと。近くに遊園地はないので
チケットがどういうものなのかは分からないとのことだった。

倉庫の管理人のロイドから話を聞きに行くスコッティとリリー。
倉庫を借りたテオについて尋ねると、あのユニットは2003年
から貸していること。一年分をキャッシュで支払っていった
という。黒人で30代前半。少し変だのは突然キレたことだという。
3078番の倉庫ユニットの鍵を渡そうとしたら、彼は1925に約束
しただろうとして、怒りだしたというもの。普通は場所で
選ぶのに番号で選ぶのは珍しいという。顔は見ていないがボロボロ
の革手袋をしていたとこと。
そんな中、シェマーの冷凍庫の指紋がエイコン・デュプリーの
ものだと判明したことが分かり、傷害で逮捕歴のある人物。
その時に使用したのがナイフだという。
ヴェラたちはエイコンを逮捕に向かうと、自分はリハビリ施設に
行っていたので殺害には関与していないという。しかしヴェラは
冷蔵庫に指紋が検出された事を語ると、彼は盗みに入っただけだ
という。取引がしたいという彼は、ビデオカメラをパクったが、
そこには倉庫の中のものが写されているというものだということ
だった。
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貸倉庫の一室から悪臭がするという苦情から管理人が倉庫を
開けたところ、中から黒人の少年の遺体が冷蔵庫の中から
発見される。拷問されていたような跡があり、指が切られている
ことが分かる。更に借り主は3つ貸倉庫を借りていることから
倉庫を調べると同様に一体ずつ遺体が発見されていく。
どれも少年で黒人の遺体で、失踪者届けが出ているというもの
だが・・・

コールドケースとしては珍しく現在進行形の事件を追うという
エピソード。
連続殺人犯だということで、被害者に共通するものは何なのかと
いうことを探っていくことになる。

リリーら殺人課刑事が熱心に働いているのは分かるにしても、
警察による市民たちの不信感が一層増していきそうな感じの内容
だった。特に被害者が黒人たちだということも有るので、こういう
時、人種の入り乱れている国では実に厄介なことになっていきそう
である。ミラーやジェフリーズなど、黒人系の刑事が対応に当たっ
たとしてもその意識が少しでも変わるものはなく、警察全体が
一括りになり被害者遺族達からの非難の声と事件が解決した後に
見せる遺族達の刑事を見る視線の鋭さを感じた。
今回の事件捜査の過程で施設の診察医だったベン・フリズリンが
語っていた「一人だけ、暗い目をしていた子が忘れられない」と
いうことを刑事たちも体現させる意味合いが有ったのかも知れない。

コールドケースというイメージからすると、ある程度の時間の経過を
以て捜査が暗礁に乗り上げた感がある事件と思っているので、
こういう連続殺人の場合、部署が違うのではないかと思うところ
も有ったな。しかも今回は事件捜査のきっかけとなったものは2007年
8月に失踪したという、実に3ヶ月前の事件の捜査という最短な
ケースだった。勿論最初の事件が有ったとされるものは1999年。
施設を渡り歩いているという虐待ソーシャルワーカーのグライムズは
99年に退職したというところから事件が発生していることを考える
と、グライムズ自身が犯罪者を育てたものの、彼の存在そのもの
が抑制の役割を果たし、彼が引退したことで世に解き放って
しまった形なのかな。
今回の犯人は強いものを探しているようなことを口にしていたけど、
本能的には人は強いものに立ち向かうのではなく、立場の弱い者に
常に刃を向けていくというところが有るのだろうね。

またしてもスコッティが容疑者に銃を向けることになるという
シチョエーションだったので、彼の精神状態の方が寧ろ心配だった。
つい先日まで発砲の正当性のことを問われて居たばかりだし、密室の
中で証言するものはカウンセリング上がりのリリーと誘拐された少年
だけという状況は、事件が解決した後にも多かれ少なかれ遺恨が残る
のではないかと思うところも有った。

タイトルがゲームだったので、個人的にはどういうネタなのか
これまで以上に興味が有ったけど、「亡命者3号」という名の
格闘技の対戦ゲームが共通項として浮かび上がる。
ヴェラたちはRPGと言っているけど、ゲームジャンル的には格闘、
アクション系のゲームであり、「モータルコンバット」みたいな格闘
ゲームだった。
格闘ゲームが流行した際に、格闘ゲーマーたちの間では「オレよりも
強いヤツに逢いに行く」的風潮が有ったので、自分のテリトリー
としているゲーセンを乗り越えて道場破りのような形で対戦ゲーマー
たちを探していくみたいな流れは有ったけど、そういうのがベース
に有ったりするのかな。

ゲーマーたちのスコアネームにかける思いというのが一種のオタク
ネタのような形で存在していたけど、対戦ゲームの場合、スコア
そのものというよりも連勝したかどうかが問題になってくるような
感じはするけどね。

日本では対戦ゲームは下火だけど、プロのゲーマーとして全米で活躍
している方もいる。先日深夜のテレビにウメハラさんとか出演
されていたけど、フードファイターの小林さんとか色々と他国で
活躍している人を見ると応援したくなるね。

そしてなんと言ってもここのところ冴えまくっているヴェラ先生。
数字にも強いのかってくらいに、貸倉庫の番号の数字の謎を
説いて見せた。「シンプルが良い」としていたので、単純な思考を
持っているヴェラが適していたというところも有ったりするのだろうか。
会話の中にトニのことやトニの息子・アンドレの話を盛り込んで
いくところは微笑ましいところだ。

最後に子供が聞いていた曲(You’re Gonna Make It)をグランマ(ママ2)
が聞くシーンが有るけど、この歌詞を元にドラマを作ったのでは
ないかと思う感じのものが有るね。

■使用された曲

・You’re Gonna Make It by KJ-52 and featuring Blanca Reyes
・Undeniable by Mat Kearney
・Get Em High by Kanye West, Talib Kweli & Common
・Put Your Records On by Corinne Bailey-Rae
・The People by Common

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

2007年
エドナ・ジョンソン (Ja’net DuBois) ジュマーの祖母
ロレイン・ヘンダーソン (Aisha Hinds) ダモントの母
シュマー・レイノルズ (Justin Martin) 12歳被害者
Dr.ベン・ブレズリン (Bob Morrisey) プリチャードハウスで診察した医師
ウィルフォード・グライムズ (Kevin Ramsey)  施設長
チャールズ・ホリスター (Montae Russell) マーカスの父
マリク/テセウス(03)(06)(07)(Jamil Walker Smith) 施設
ロイド (Cleavant Derricks) 03/07 倉庫の管理人
バイロン (Sy Richardson) ゲームセンターの管理人
エイコン・デュプリー (Mustafa Shakir) 倉庫に盗みに入った
ウィルフォード・グライムズ (Ryan O’Neil DeSouza) 86年
コーリー・ミドルトン (Terrence Hardy Jr.) 11歳、助かった少年
タイレル・ホッブス (Justin Mitchell) 11歳、行方不明
カディージャ・ホッブス (Chaz Monet) タイレルの姉
マリク (Stevie Wash Jr.) 86年 施設、医者に虐待されていると通報
Dr.ベン・ブレスリン (Brian Silverman) 86年

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