キャシーのbig C ~いま私にできること~
The Big C (シーズン3)
制作/Melanie Marnich
第4話 家族を増やしたい! Family Matters
脚本/Cara DiPaolo
監督/Adam Bernstein
【STORY】
●
・ジョイ・クライマンの”自分の道を探す旅”
ガンを克服した喜び(ジョイ)の探求者
・「ハロー、冒険者たち」皆さんにも喜びの道を見つけて欲しい
心の導きに任せれば気づくハズ。
・おれのブログだ。光を見たんだ・・。文才がある。有効に使って
・ベビー・キャシーは永遠に生きる
・電話セックスするショーン
・聖書の勉強会に入るアダム
神を敬う心を持ち続けよう
・また明日?アレクシス・・たぶんね。
・赤ちゃんが欲しい
■ジェイミソン家
ポールとキャシーはセックスするが彼が息していないように
見えて彼女は焦る。しかしそれは彼女の思い過ごしで
ポールは絶頂に達して声が出なかったんだと。
・養子が欲しい私はおかしい?
・いや、でもセックスの直後に聞きたくない。まぁ
これは生殖行為だけどな
・認めるわ。ジョイのセミナーは酷かったけど結果的に良かった
・彼女の”いいね!”のおかげで俺のブログも大人気だ。中国の
女性までコメントをくれた。俺の話に興味が有るなんて・・
同意を求めるがキャシーは横で寝ていた。
■ショーンの家
電話セックス中のショーン。
・またウィリーか。あんたもしつこいな。
・俺の人生を返せ。その番号を返さないならお前のピンクの
スリッパをケツに突っ込んでやる。
電話から住所を調べたとして窓の外にウィリーがいた。
・電話番号を返すまで俺は帰らないぞ。お前を破滅させてやる。
■キャシーたちの朝
夫婦でいるとアダムが入ってくる。
学校までキャシーに車で送ってほしいアダムだが、
パパとママは「約束」があるという。
「約束」はまた病院にいくのか?
それを否定するとアダムは「やはり離婚か」とつぶやく。
しかしそれも否定したキャシーは「養子縁組の相談」だ
と語る。
まだ分からないから秘密にしてという。
またひと騒ぎするのかとうんざり気味のアダム。
しかしポールは自分たちは死の恐怖を味わった だから”生”を
楽しみたいと語る。
●2人は学校へといく6:40
キャシーは赤ちゃんの写真をみる。
・凄いぞ、ジョイから返事が来た(Paul)
・返事?メールを出したのか?
・ブログの読者だからね。明日のセミナーに無料で御招待
しますだとさ。行くか?明日は暇だろ
●フレッド・ボービックがやってくる。
養子手続きの相談。
・必要な条件を知りたいの(Cathy)
・俺は心臓病で入院したけど完治済みだ。問題ないよな?
・植込み型除細動器を入れてるの(Cathy)
・今健康なら問題はないはずですよ
・私は皮膚がんを治療中よ。しかし腫瘍は殆ど消えつつあるわ(Cathy)
・それはちょっと問題が・・私どもの場合現在妊娠中の女性と
養子縁組の契約を交わします。高齢のご夫婦でガンの治療中の方
がいると・・
・高齢?エロ中学生並みに元気な心臓だ(Paul)
・私たちに助けられる子は?特別なニーズが必要な子供もいるでしょう?
困っている子よ(Cathy)
・うちではご紹介できません・・国内のみです・話の続きはガンの
完治後に。
●高校
キャシーは学校へいく。試験をする
そこにショーンが入ってくる。
・また秘密か?俺に黙って養子の話を進めてるって?
ガンの時と同じだな。
・廊下で話そうというキャシーに、まずかったか?と。
俺以外の全員が知ってるんだと思ってた。
・二人とも首になるわよ(Cathy)
・俺の子は冷たい土の中だ(Sean)
・兄さんの赤ん坊のことは本当に残念だった。でも私は今すぐ
赤ん坊が欲しいの(Cathy)
・ガンが小さくなってさみしいのか?(Sean)
・私にも幸せになる権利が有るわ(Cathy)
・俺はストーカーに悩まされているっていうのに(Sean)
・ストーカー?薬飲んでる?(Cathy)
ショーンは中指を立てていく。生徒たちはやりとりを見ていた。
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●ショーンの家
●アイルランドハブ 11:07
●病院
●ジェイミソン家
●聖書勉強会 14:10
●ショーンの家
●道端に立つ
●セミナー
なんとセミナーにもウィリーの姿が有りショーンはビビる。
22:25
●車の中
アダムはジェシーとキスする。
●ジョイとキャシーは化粧室で会う
●ホテル?
・俺のブログに養子の件を?(Paul)
・書いたわ。宇宙に向って呼びかけたの(Cathy)
・メールが来た。妻が妊娠中で”里親募集中”と。(Paul)
・私たちに会ってくれるって?やったわ。(Cathy)
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■感想
キャシーは自分と似たような乳ガンを克服した女性ジョイが
居ることを知り彼女から力を受け取り、今後の目標として
新たに子育てしたいことを考え養子も視野に入れる。
ポールはジョイが自分のブログを宣伝してくれたことで
読者が増えるばかりか、再びセミナーに無料で招待してもらう。
ショーンは謎のウィリーがついに自宅までやってきた事に
驚く。現在ショーンの生業の一つにしている電話セックスの
仕事は元はウィリーがやっていたものだが、結果的に奪った形
になり彼はショーンの家に居座り自分のものだとして
彼のものを奪い始める。
何といっても今回は二人のスペシャルゲスト。
一人は前回に続きジョイ役のSusan Sarandon。
そしてもう一人はウィリー Willyを演じたVictor Garberだ。
Victor Garberの出演作は多く映画にもドラマにも出ているし、
日本でもメジャーな作品となっているので一度は目にした
ことがある人は多いかも。
自分的には「エイリアス Alias (2001-2006)」でのJennifer
Garner演じたシドニーの父・ジャック・ブリストウ役が印象に
残る。
何よりも彼は私生活でもゲイであることを公表している。
自分のやりたい事・・その欲求を満たしていく事が精神的にも
肉体的にも体に良い事は明らかだと思う。
しかしこの世界はそれを叶える為に少なからず個人のエゴが
入り込んでくるし、そう簡単に手に入るものでもない。
相手にどの程度の不快な影響を与えるものなのか・・という程度
ならばまだしも意外とキャシーの行動は近視眼的な視線で
しか見ていないように思える。
ジョイは今回色んな人に影響を与えた。
ポールに対しては講演の機会を与えて、人に自分の経験を語ら
せること。その中には色仕掛けのトラップも有ったりするが、
今回はそんなハニートラップに引っかかることなくジョイから
もお墨付きを受けた。
ジョイの存在はうさん臭さ爆発しているのだが、この流れから
すると信者に対して悪い事をする意図はなさそうだ。
しかしそう思わせた時が人生の怖いところで落とし穴は至る
ところに掘られていそうな感じがする。
ウィリーも何故かセミナーに出席していた。
ジョイやポールの言葉に感銘を受け、家族に恥じない仕事を
していこうとしてショーンとの葛藤が一話で解決してしまう。
■問題はキャシーだ
キャシーは子供が欲しくなり、養子縁組をしようと考える。
彼女によれば、
「こんな考えどうかしてるけどもし赤ちゃんがいたら私も生き
続けていける気がしたの」
キャシーは一部寛解こそしたが、完治した訳ではない。
いつ病気が悪くなるか分からない状況の中で、まるで赤ちゃん
の引き取りをペット感覚で授かろうとはしていないか。
物凄いエゴの塊で、先のことは考えていない。
そのような状況でも家族への相談は殆どせずに自分に勝手に
タクトを振るい始めた。
●養子に対するそれぞれの反応
キャシーの行動は大胆だ。
養子縁組の弁護士の元にいくと、ガンを患っていることで
拒否される。その後アイリッシュバーでは二人の子供が
いる事を語り出す。病院の検査に訪れた彼女はアティカス・
シャーマン医師が手術で診察室に来られないと見るや、
室内の医師のネーム入りの便箋を二枚持ち去り、家に帰って
医師のサインの練習をする。
更にジョイとの化粧室での会話では、養子縁組に詳しい人
を聞いたり、ポールのパソコンを使って、彼のブログに
その事実を乗せてみたりする。
家族から了承を得ていれば問題はない。
キャシーが例え世話が出来ない時にも家族の理解が得られて
いればみんなも協力して面倒を見てくれるはずだ。
考えたくはないが彼女が居なくなった後でも、養子を迎えて
いれば誰かが面倒を見ることになる。
・ショーンに至っては授業中の彼女の元にいき、秘密にしている
キャシーの事情を聞き出そうとして生徒の前で話し始める。
・アンドレアは養子に関して何故国内の子しか求めずガーナの
子を養子にしないのかと迫る。
・アダムは弁護士と話をすると聞いた時には最初は「離婚」の
言葉を口にしていた。そして聖書の勉強会でその事実を
話して助言を得る。
牧師さんは2000年代に流行したMTVのイタズラ番組の「ジャッカス」(jackass)
を引き合いに出したり、またアダムに対して
「気持ちは分かるが”船長”は君じゃない。信じる心があれば
心配ない。神様か守ってくれる」
という無責任にも見える言葉を発していた。
■その他
・ジェシーが目をつぶる
車が走る街道で目をつぶった彼女。そして突然走って車に
当たらないことの奇跡を見せつけてアダムを励ます。
その後車の中でセックス。前ではなく後ろから・・
・創造物
“シコシコ・ウィリー”は俺の創造物だと語り出したウィリー。
それに対してショーンは語る。
「だから何?iMacはジョブズの設計じゃないしザッカーバーグ
も発明家じゃない。二人とも他人の発明でもうけた天才だ。
彼らも報酬を得たか? 俺は”スティーブ・エロジョブズ”だ。
あるいは”マーク・ファックバーグ”でもいい」
・Kiss Kiss Kiss…
電気グルーヴのシャングリラかって感じのタイトルですけど、
今回は意外なところでキスする姿が有った。
アダムとジェシーのキスはまだ普通な感じ。
ウイリーは講演を聞いた後、仕事はショーンに譲るとして
出ていった際にショーンにキスして出ていく。
キャシーとジョイのキスシーンはSusan Sarandonっぽくて
良かった。彼女は参加者した女性に真っ赤な口紅をプレゼント
したがキャシーは気分ではないとして付けなかった。
そこでジョイは話が終わった後キャシーにキスをする。
「口紅をつけてあげたわ」
■使用された曲
・
■出演者
キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生、15歳
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ
カービィ (Lee Tergesen) IRISH PUB経営
ジョイ・クラインマン (Susan Sarandon) がん克服、歓びの探究者
ウィリー (Victor Garber) 元ゲイ相手の電話セックス
リック (Michael Chernus) 神父
フレッド・ボービック (Geoffrey Cantor) 養子縁組専門の弁護士
ジェシー (Kailie Torres) 聖書勉強会・ブロンド・ロング
(Angela Lin) 受付係
(Kathy Deitch) セミナーの終わりにポールに話しかけて来る女性
(Rachel Stern) セミナーの終わりにポールに話しかけて来る女性
ネイト (Parker Pogue)