第14話 パートナーの逆襲 He’s Back
監督/Kevin Bray 脚本/Daniel Arkin
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フォルサム食品女性社員113人の社員たちは女性という理由で
昇進出来なかった。ピアソン・ハードマンが女性たちの代理人
となる。レイチェルはモニカに対してルイスに誘われているで
しょ?と問われ、毎日だという。セクハラで訴えることも出来る
のでは?と。モニカはダニエルと関係を持ち、会社の金を横領
して貢いでいた。ジェシカはモニカ・イートンにハードマンを
セクハラで訴えさせようとしたなんてどういうつもりかと
してマイクに怒った振りをするが、ダニエルはハメる為の罠
だった。しかしマイクには知らされることなくジェシカと
ハーヴィーによる作戦だった。ダニエルを追い出す際、ジェシカ
は彼との間で秘密保持契約を結ぶのが条件だとされサインする
ことになる。ロバートはフォルサム食品の件で集団訴訟ではなく
個別に扱うとし、外注にしたことを告げる。頼んだ相手は
ダニエル・ハードマンだった。
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ダニエルは改めてピアソン・ハードマン事務所内で、スローン・
モーズリーの証言録取をする。ハーヴィーはもう過去に2度も
行っていることを指摘するがダニエルは自分の目で情報を集めたい
という。「フォルサム食品での役職は?」「マーケティング部地区
担当部長だ」という。女性幹部は3人であなたを合わせると4人、
男性含めると幹部は9人だという。ダニエルは「ピアソン・ハード
マン事務所のシニアパートナーの男女比」を尋ねてくる。本件
とは無関係だとするが、雇用条件は大いに関係があるという。
しかしハーヴィーたちはその質問に拒否すると、ダニエルは45件も
担当していたので勘違いしていたとし、これは君たちへの証言録取
を求める召喚状だとして、マイクとハーヴィーに渡す。ピアソン・
ハードマン事務所に不当解雇されたことで1千万ドルの賠償を求める
という。ハーヴィーはダニエルに訴られることはないと語ると、
原告はモニカ・イートンだという。マイクのアイディアを借りた
のだとし、モニカへの解雇は不当だったという。事務所の金を横領
したあんたの愛人だと知っているのだろうと問うと、そのこと
を誰が証言するのか?と問う。私が辞めた夜にジェシカは秘密保持契約
にサインしているという。一体何なのかとするが、マイクから訴訟
を薦められたことで過去の苦痛を思い出したのだという。君から
受けた受けた酷い仕打ちだというダニエルに対してジェシカは適切
な対応だったという。ダニエルはモニカを助けたかったが、自分の
事務所を攻撃出来なかったという。前にもやっただろうとするが
秘密保持契約でそのことに言及は出来なかった。ダニエルはマイク
が作った訴状は見事に出来ているので、そのまま名前だけを変えて
使わせてもらっているという。彼はやり手で、ケンプの宣誓供述書
が本物だとあんたに思い込ませたと告げるハーヴィー。昔ジェシカ
と私でパートナー3人を追放した時にはすぐに看板名から外した
としてダニエルはハーヴィーに対して、未だにオレの名前が
壁に掲げられていることを指摘する。君は事務所の代表になりたい
のになれないのだろうとし、ジェシカは君を信用していないの
だという。ハーヴィーはそれを否定し信じたからこそダニエルを
追い出せたのだとするが、秘密保持契約のことは知らなかったのだ
ろう?と痛いところを突かれる。
ハーヴィーはジェシカのオフィスに行くと、どういうことなのか
として秘密保持契約の件を問い詰める。彼はサインすれば経営権も
金も全て要らないと言ったとし、良い条件だったので契約を結んだ
のだという。それが裏目で反撃されたのだった。ハーヴィーは
モニカの件は和解しようと告げ、そんな訴訟に貴重な労力は向ける
ことは出来ないという。ジェシカはあの男と二度と関わりたく
なかったので今すぐに決めろと言われサインした事を語る。
ハーヴィーはボクには決断を急ぐなと言っておきながら自分は
どうなのかと問う。事務所名が僕の名前にはならないとダニエル
に言われたことを告げると、ジェシカは私はあなたが裏切ると
言われたのだという。ジェシカはハーヴィーに彼の娘を出汁に
して脅したのでしょとし、一言も説明がなかったという。黙って居た
ことは問題だという。しかしこれでダニエルは私たちの心の隙を
付こうとしていることが分かったのが収穫だと。しかし証言録取
では全てを語れないとし貴方を信じているというが・・
マイクはレイチェルの元にいくと個人的にことで協力して欲しい
という。しかしレイチェルは私も個人的な用事をする為に
早く出社したのだと語る。ハーバードの出願の為に小論文
を書かないといけないのだという。12人に1人しか受からない関門
だった。他のロースクールでも良いのではないかというマイク
に妥協はしたくないとし、今まで中途半端だったという。ハーバー
ドじゃないとダメだというと、マイクはウチの事務所で働きたい
為なのかと語る。
ルイスはドナの元にいくと手を貸して欲しいと頼む。
モニカの件で私もハーヴィーを手伝いたいのだという。ダニエル
のことも許せないとし復讐したいのでハーヴィーに口添えしてくれ
という。ドナが冷たい態度を取るために、私がしたことを
まだ根に持っているのか?と問う。ダニエルに荷担したことを
後悔していることをまだハーヴィーに言っていないのだという。
こんな事になったのも私のせいで票をダニエルに入れたからだという。
マイクは帰宅しようとするハーヴィーに対して、良い情報がある
という。ダニエルには協議避止義務があるから、まだ法律業務を
行えないのだという。ハーヴィーはそれはニューヨークでは出来ない
ということだとし、彼の拠点はニュージャージーだという。
しかし口座や携帯契約などはニューヨークだとするが、定款に書か
れた情報は全て罠だと語る。訴えるだけ時間の無駄だという。
マイクはそれならばモニカについて調べるという。ボクが書いた
訴状を使い回した為に彼の戦い方は分かるという。君の心の隙を
付こうとしているだけで、君のミスではないという。手伝わせて
欲しいというマイクだが、ハーヴィーは君の資料も君の協力も
必要はないと語る。
ジェシカはロバートの元にいくと実家に帰省していたレイチェル
と遭遇する。父はアメフトを見ているとし、ジャイアンツファン
だという。ロバートはジェシカに逢うとアメフトのDFは体格の良い
黒人だが、オフェンスは体格の良い白人なのは何でだ?と皮肉る。
ジェシカは助けに来たのだとし、彼とは手を切った方が良いと
いう。彼の本性を分かっていないと。しかしロバートはロースクール
でも一緒だったという。ジェシカは昔の彼は知らないが今は最悪だ
という。彼は事務所を奥さんの為に休養し、戻ったら追い出された
のだろうとすると、それは真実とはほど遠いという。秘密保持
契約があることを知るロバート。しかも1500万ドルだった。
ロバートは彼女に君は私に何も知らないと言ったが、寧ろ今は
君が弱みを握られていることは分かるという。忠告は一応したわよ
というと、ロバートに対して1点差で負けるわよと言って立ち去る。
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ピアソン・ハードマン事務所の内部のゴタゴタに対して、周囲
の大手弁護士事務所は彼らを潰そうとして次々と攻勢を仕掛けて
くる。フォルサム食品の女性雇用差別の件で、113名が不当な
扱いを受けていたとしてハーヴィーたちはフォルサム食品の代理人
であるランバーカルドー・ゼイン事務所のロバートのことを一度は
はね除けた形だったが、集団訴訟としてではなく個別に対応すると
いう。彼は外注の形でこの件はダニエルに任せることを語る。
改めて元々の原告であるモーズリーへの証言録取を求めるダニエル
がピアソン・ハードマン事務所にやってくる。誰もが不快に感じ
る中、彼はフォルサム食品ではなく、ピアソン・ハードマン事務所
での雇用実態について問い詰めてくる。ハーヴィーたちは本件
とは関係がないとして一蹴するが、ダニエルは45件も担当している
ので勘違いしたとして、ハーヴィーとマイクに召喚状を渡す。
原告はかつてこの事務所に所属していた弁護士のモニカ・イートン。
不当に解雇されたとして1千万ドルの賠償を求めるというものだった。
ダニエルはピアソン・ハードマン事務所自身が雇用差別を行って
いるように陪審員に見せかけて、その後のフォルサム食品の件で
優位に持ち込もうとしていた。モニカが解雇された理由を話そうと
するが、ジェシカはダニエルの件は秘密保持契約書にサインして
いるので話せない事を告げる。そんな契約をしていたことを聞かされ
ていないハーヴィーとしてはジェシカに対して不信感を見せて行く。
法曹界を扱うドラマだとどうしても、求める正義が「真実」なのか
裁判に「勝利」することなのかという形で描かれるけれど、
求める正義が復讐を果たす為に有るとなると、どうしても真実は
煙に巻かれて疎かになり、勝利することが第一になる。
陪審制度にも利点と欠点が有るのだろうけど、心証が事実以上に影響
される陪審制度の怖さというものを感じるし、今回はその欠点ばかり
が目立ったかな。
法律を遵守することは法曹界に携わるものとして当然なのだろうけど
法律はそれを扱うものたちが感情に左右されて暴走した時にも、
不変的な存在として価値がそこにはあると思うし、
人の持つ感情が倫理感に勝る状況に於いては、それがどこまで機能
するのかが試されている感じ。
法律を使って化かし合いの構図がそこには有るけど、なまじ頭が
良いだけにたちが悪い。
「隠していたことは嘘とは違う」けれど、信頼関係に及ぼす影響力
を考えると似たようなものが有る。
・ジェシカはダニエルと秘密保持契約にサインしていた。
・ハーヴィーはダニエルの娘を使ってダニエルに脅しをかけようと
した。
・マイクはケンプの宣誓供述書だとダニエルに信じさせた。
・ダニエルはCM社の書類をドナのミスにして追い詰めようとした。
・マイクの知らないところでモニカを利用しダニエルを追い詰めよう
とした。
・マイクはハーバード大ロースクールを出ていない
etc…
罪悪感の有無はともかく、誰にでも秘密にしていることとか、嘘を
ついていることが有る為に、ダニエルのような人には、そういう
ところで発生する心の隙間を弱みとして巧みに利用されてしまう
ところが有るのだろう。
相手を「愛している」という感情そのものも隠し事でも有るし弱点
でも有ることが描かれるし、弁護士の場合、「怒っている」とか
「焦っている」という態度自体が、見えない心の中の状況を表し、
現状に対する優劣を決めるものへの認識と繋がるので、なかなか
気が抜けないところも有るのだろうね。
「競技避止義務」とか表面的に交わすけど、そういうのが一切
効果がないし、なんだか契約とか条件とか、力が有る人にはあんまり
意味を成さないところがあるよな。
一番良かったのはルイスとハーヴィーがまた元の関係に戻ったこと。
強敵とか同じ敵だと認識した際に、チームとしてまとまりを見せる
ことが重要だな思わせるけど、ルイスが味方についたことによって
心強い部分が出たのも確かだった。
証言録取の内容とか、担当者以外の人が何処まで見て良いのか
よく分からないし、訴訟の内容に関して、クライアントの情報を
他人に見せても良いのか分からない。マイクの流れを見るとどうし
てもその辺の事情を心配してしまうところが有る。
モニカには取りあえず真意は伝わったようで良かったと思うけど、
見方によってはその辺もつけいる隙を与えている感じはする。
また今回の録取の流れもイマイチよく理解出来ないところが有った
な。ジェシカはマイクの件で「案は良かったがやり方を間違って
いた」としていたけど、ホテルの従業員に証言させるということが
正解ルートだと感じたのか。そういう証言をすれば、ホテルとして
の守秘義務とかどうなるんだろうかと。
ダニエルのエゲツなさも目立つものが有った。
この人、本当に人のあら探しとか上手いね。
証言録取中に感情を露わにすることは出来ないのは分かるにしても
それだけ酷いことを言っても大丈夫なのかという感じがする。
ジェシカの過去の態度に於いて、モニカは事実を無視したジェシカ
の「どうでも良い」発言によって、そんな録取で言われたジェシカ
のことも「どうでも良い」返しで応戦。
このドラマ、マイクが忠実な犬扱いされることも多いけど、今回も
また犬扱いされていた。
そしてジェスチャーで上下関係を示すということが多いのだけど、
今回はジェシカはハーヴィーに対して、身長を比べるような格好
で上下関係を示していた。
そしてなんと言ってもやっぱりドナ様(笑)
一度は辞めた身。捨てるものなどないとばかりに、二度に渡って
ビンタを喰らわした格好だったけど、ドナさんを吹き返している
行成とあさんは「プリティ・リトル・ライアーズ」で、スペンサー
役の声の吹き替えもしているけど、気が強くて聡明な女性の吹き替え
をさせると本当にいい味を出すよね。
ドナがもっとも祝いたい相手はハーヴィーだろうし、ラストで二人
が盛り上がる中、「綺麗だ」とした際にドナは自分のことを言われた
ようでちょっぴり表情を変えていたけど、後ろからジェシカが
来ていると知ってちょっと残念そうだったね。
そしてレイチェルも論文を書き上げてロースクールにいくという。
合格するかどうかは分からないけど、シーズン3以降にも登場して
いるところを見ると、なんとなく結果が見えてきそうだ。
しかしレイチェルが尊敬している父も実際にはどれ程の闇が隠されて
いるのか分からないな。
■その他
■使用された曲
・Greenback Boogie by Ima Robot
・End Credits Theme by Christopher Tyng
・Let’s Talk It Over by Lee Fields
■検索用キーワード
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マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソンハードマン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士
カトリーナ・ベネット (Amanda Schull) 検事局から転職シニアパートナー
ダニエル・ハードマン (David Costabile) 元ピアソン・ハードマン経営
モニカ・イートン (Gina Holden) 元ピアソン・ハードマン事務所・解雇
スローン・モーズリー (Lorry Ayers) フォルサム食品・依頼人
ロバート・ゼイン (Wendell Pierce) レイチェルの父
ガス・ベンジャミン (Robert Verlaque) 判事
ビンセント・ギブス (Billy Parrott)
エディ (Paul Braunstein) Security Guard
ヘンダーソン (Ted Atherton) 判事
コメント
文章がヘタ
正論過ぎて反論が出来ません。
僅か5文字のワードが仕事で疲れた心にグサっと響きますな。