第9話(22) 沈黙の刻 The Conversation
監督/Wayne Rose 脚本/Keoni Waxman、Richard Beattie
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ワシントン州シアトル。
マーカムは核兵器を回収した後、スノーにそれを手渡す前に
核兵器の写真を撮っていた。その写真を送って確認してもらう
という。スリーが核兵器チームの受け渡し場所に到着し兵器の
安全が確認されれば一息つけるだろうとケインに語る。
しかし二人はパトカーとやたらとすれ違うのを知り、何か有った
ようだというケインに原因はアンタだという。マーカムはこの
件ではチームは大きな犠牲を払い、オレへの信頼も試されている
だろうとし、確かに俺たちは同じ事をしている。与えられた任務
は違うが目指すことは同じであると。全ては相手を仕留めること。
核の爆破は防げたのが一番だというマーカムに対して、それは
どうか分からないというケイン。”アイドラン”は抜け目のない
ヤツだし、爆弾が一つだけではないかも知れない事を語る。
アイドランは煙に巻こうとしているが、絶対にその先に有るもの
を見つけるという。そんな中マーカムは写真は適合したことを
語る。ケインはマーカムに対して人は意外に気が付かないが
協力して仕事をする中、勝手に動くヤツが居れば必ず痕跡が
残るという。
そんな中ケインはマーカスに尾行されていることを告げ、急いで
車を180度滑らせて、後ろ向きで走行し始める。ケインはマーカム
に対して、狙撃者2名とドライバーが1名だという。撃ち合いに
なるとケインは脚を狙って撃つよう告げる。2人はすぐに倒すが
1人は車から降りてくると命乞いをする。ケインはそんな彼と
対決する中、アイドランとの関係を尋ねる。しかし突然マーカス
はそんな相手を殺してしまう。
Pacific Fellowfinに戻るケインは、みんなを前にして説明する。
アイドランは我々のハワラ衝撃のことを知っていたとし、恐らく
黒幕もアイドランで間違いないだろうという。全てが事前に
知っていたことで、オレも薄々は気が付いていたが、今は確信
しているという。ジョニーは我々が核を入手するのも黙認していた
のか?とすると、CIAは秘密主義で、これが諜報活動の現実だと
語る。情報を集めて一枚の絵を完成させようとし、アイドランは
内通者を送り、長い間、糸を引いていたのだという。我々も篩に
かけてもう少しで正体がわかるところまで来ていると語る。
更にフィンチの件は残念だったことを告げ、チームに入ったら
銃を持ち防弾チョッキを着て現場に出て行くことになるが、
心に決めたら覚悟するよう語る。生きて戻れない可能性がある
ということ。
彼女が現場に出ている間にシステムを自動検索をかけていた。
作戦部隊、暗殺部隊に分かれて攻撃してきていたこと。
アイドランは核を一発だけ持っているのかというサラ。
スノーについてフィンチに調べさせていたのでしょとし、その
ファイルを開いてみる。
スノリーはエンジニア専攻、訓練校卒業後、特殊空挺部隊に
いて輝かしい経歴が有った。小型核兵器チームに所属し、旧ソ連
が残した小型核爆弾の発見・除去チームに従事していたこと。
5年前にCIAに入局しているが、現役の工作員ということになって
いないとし、2年前のデータが変更されていることに気が付く。
スノーとその仲間に妨害工作をしていて、彼らの関係を壊そう
としている人物がいるのかも知れないという。そんなことが
出来るのはかなり地位の高い人物で、危険を冒してまでやって
いること。誰かをハメようとしているのだろうとし、そこまで
出来るのは小型核兵器のチームの司令官レベルだという。
そんな中、スノーと同じくSADMのリチャード・リンチの名が
浮上する。CIAの作戦チームに関しては彼が責任者になっている
こと。
スノーはリンチに回収してきた核兵器を渡す。手元には2つの
核爆弾があるが起爆装置が足りないという。
中身を確認する為には2時間が必要だという。
そんな中、ケインの元にカステロが会いに来る。
逮捕された連中の指紋のコピーをケインのところからもらった
が、どいつも二流工作員だという。しかも事件がなき者とされ
ていること。恐らく後始末をするクリーナーが用意されている
のだろうと。ハバロを調べたが何も出てきていないこと。カステロ
としては行動を起こす前に証拠が欲しいと語る。
グレン・プライスを覚えて居るか?というカステロはブッシュ政権
に関わってイラクでトラブったある組織で、傭兵を提供している
人物だが、その組織がケインたちに傭兵を派遣しているようだ
という。改めて詳しく調べてみるというカステロだった。
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ケインたちはハッサンらが取引しようとしていた小型核爆弾を
なんとかして水際で食い止め、SADMの関係者であるスノーに
手渡したことで、取りあえずアメリカでの核の脅威は回避され
たと思われた。しかしその過程でチームの一人、フィンチを
失ったことでまた一つ、ケインやサラの心を痛めることをなる。
それでももうすぐ一連の問題を起こしているゴーストの存在に
たどりつけると考えて、ケインらは後戻りは出来ないとして、
サラたちにハッパをかけていく。
“ほら見た事か”とばかりに、マーカスが黒幕の一人として描かれ
た。ただケインを利用する流れとか、ケインのことを裏切る流れ
とか見ると正直、理由としては弱い感じで、何故裏切ったのか
に対する説明としては納得出来るものがなかった。
ケインは友達という言葉をよく使うけど、ホント色んなところで
友達に裏切られている印象しかない。
エディにしても「お前の言う事は全て真実として受け取る」とか
言っていたのに結果としては裏切られている。
そもそも監視したり尾行したりする流れが相当素人さっぽい
ところが有ってかなり萎える部分。エディとマーカムが逢う流れ
にしても相当素人っぽさは有ったし、サラが尾行しているのに
これで気が付かないプロはいないだろうみたいな突っ込みも有る。
今回出てきた新たな敵キャラとしてSADMのリチャード・リンチが
出てきた。前回のエピソードの中でも出てきたのだけど、
この人物はなかなかの強敵で、シムズとジョニーの二人を相手に
しても相手の力が上回っていたところは驚きだった。
かつて二人が捜査している際に、2人組の傭兵によって襲われた
ことが有ったけど、その時の人物はリンチたちだったのかな。
一度倒したのに起き上がって逃げられるというシーンが繰り返し
描かれている。こういうところでも、もう少しアイデアを出した方が
良いかも。一度倒した後に、ケインの拳法の腕を見せるために
意図的に立たせようとしているし、その結果逃げられたとなれば
本末転倒だ。
マーカスが都合よく敵だとして殺している姿が有ったし、出てくる
タイミングを見ると裏で手を貸しているであろうことは分かる
けど、最後の最後までケインたちに味方だと思わせようとする
辺りはちょっと強引だったかも。
さて最後に核兵器を購入したロシアの工作員のアナとケインが接触
していたけど、どういう関係なのかな。これが彼の言っていた
フレズベイの人物なのか?
・ガスワークスパーク エディとリンチ
・リチャード・プライス 第5部隊
・サリム殺害現場のタバコ リンチのDNA サラも撃った
・リンチは4人のチーム 一等軍曹 40歳
・モロニア
・GS15
・フレズベイから友人を呼んだ
・「あれだけ付き合いが有ったのに何故裏切ったのか?」(Kane)
「アンタはオレよりも格闘家としては上。でもオレは素早く頭が切れる」(Marcus)
イライジャ・ケイン (Steven Seagal) 隊長
サラ・モントゴメリー (Sarah Lind) 東部から来た刑事、シアトル警察
ジョニー・ガルシア (Jesse Hutch) 捜査官
シムズ (Lochlyn Munro) 捜査官
マーカス・ミッチェル (Adrian Holmes) CIA工作員
ジェシカ・フィンチ (Tanaya Beatty) ハッカー
TM(トーマス・マディソン)・スノー (Martin Cummins) SADM司令官
カステロ (Ty Olsson) ケインの仲間
エディ・ゴーゴル (Zak Santiago) 情報屋
アナ・ゼメンコ (Emilie Ullerup) ロシア人・工作員
リチャード・リンチ (Rick Ravanello) SADM