スーツ / SUITS シーズン2 第11話 変えられない事実 Blind-Sided

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第11話 変えられない事実 Blind-Sided

監督/David Platt 脚本/Ethan Drogin
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マイクは11歳の時に両親を失う。飲酒運転したトラックが両親
の運転する車に突っ込んできた為で、祖母によって育てられて
きた。しかし祖母が亡くなったという知らせをレイチェルから
聞く。マネージングパートナーの座に於いてダニエルかジェシカ
なのかという投票が行われて、ダニエルが勝利したかと思われた
がCM社の件で偽造したファイルを挿入し、そして事実を知りつつ
隠蔽したということで、ダニエルの解任が全会一致で決まる。
ハーヴィーはゾーイと仕事をしているまた昔のように良い感じ
になる。ハーバードのロースクールの視察員をしているシーラ
とルイスは気が合う仲となる。テスとマイクは昔から知り合い
で彼女は人妻となっていた。マイクはレイチェルとの関係を
進めようとするが、祖母が亡くなったばかりの時にこういう時に
賢い選択は出来ないものだとして待ったをかける。しかし
レイチェルはマイクに対して改めて関係を進めたい旨を伝えに
いくとマイクの家にはテスの姿が有ることを知る。
*****

テスとマイクは朝からハッパでハイになっていた。あなたは
仕事が有るのではないかとするが、復帰の前祝いだとして、これ
までにもハッパをしながら仕事をしていたことは有ると語る。
あなたは恐いのではないか?とし、レイチェルと職場で顔を
合わせられるのかと問われるが、平気だと強がる。狼だって
恐くないというのか?と問われると彼女は友達だという。
マイクはテスに明日旦那が戻ってくるのだろうと告げる。

ダニエルのオフィスは撤去される。
ハーヴィーは自分のオフィスにいくとドナが彼のソファーに
座っていた。いつ昇進したんだ?というハーヴィー。
ロペスの買収の件は延期に・・フィリップスの合併は成立した
と報告するドナ。そしてゾーイ・ローフォードから電話が有った
ことを知らせる。陪審コンサルタントが必要な訴訟の案件なん
て何か有ったのか?とすると、ドナはハーヴィーをいじめは
気分が盛り上がると語る。ハーヴィーは我達は”チャーリー・ブラ
ウンとルーシーじゃないんだぞと語る。ゾーイには仕事で電話
したんだというハーヴィーに対してどういう仕事かと追求して
くる。まさか”合併”なのか?というドナに小学生かと突っ込む。
年の差を考えたらというドナに対して彼女とは同じ年だという。
ようやく認めたわねというドナはデートに誘ったのでしょうとし
しかしどうして今頃になってデートに誘ったのかと問われる。
ダニエルの件で手一杯だったので片付いたから祝いたいのだという。
その相手がゾーイだと。

ルイスがそんな中やってくる。
ルイスはロペス買収の件で話をしようとするが、ハーヴィーは
知るかとして聞く耳を持たなかった。いつまで怒っているつもり
かとし、もう一週間だという。そして君が勝ったのだと。
ダニエルからシニアパートナーにしてくれると言われたのだとし、
ダニエルに投票したのは私だけではないと語る。どうして私ばかり
突っかかるのかとして最後は解任に賛同しただろうと語る。
そう思いたいのであれば勝手に思い込んで置けば良いと言われる。

マイクはレイチェルの元にいく。
シオらしく謝りに来たのかと問われる。怒る気持ちは分かると
するが、レイチェルは怒っていた。二度もあなたに騙されたと
して、謝るのはテスというのを見られたからなのかと問う。彼女は
少し前まで私と寝ようとしていたことを知っているのかと問い
二番手だと知って口説くのは卑怯だという。そんなレイチェルに
彼女は人妻なんだと語る。
そんな会話中ハーヴィーがやってきて急ぎの仕事だと語る。

依頼人はハーヴィーのお得意のクライアントでも有るジェシカ
からのものだった。息子のリーアムの件で呼んだというもの。
リーアムは夕べ友人のウチでパーティーをして帰る途中に
人を轢いたのだという。いきなり飛び出して来たのだという。
マイクはアルコールは飲んで居たのか?と問うが、ハーヴィーは
それを止め応えなくて良いという。裁判で証言するときにマズイ
ことになるからだという。しかしリーアムは飲んで居ないと
告げるとマイクはパーティーに出席した人にも確認を取って良い
かと問い、車の中にビールのボトルがあるなんてこともないのか
と問うと否定する。事故ということで対処しようというハーヴィー。
轢かれた人の容体は?と問うが分からないというジリアン。

マイクは病院に問い合わせるというが、ハーヴィーはマイクに
この件から下りろという。飲酒運転のせいで両親を亡くしたマイク
がこの件に関わり感情的になられたら困るからだという。
しかしマイクは仕事は仕事としてきっちりやると約束する。

リーアムの車を見ると損傷は大したことがなかった。傷痕も中央部
ではなく横側についていることからもいきなり飛び出して来たという
ことに符合するという。
マイクは被害者はアルバート・チャンでERに運ばれたという。
通報したのはリーアムだという。脳しんとうと肋骨の怪我を負って
いるが容体は安定しているとのことだった。
ジリアンに対して警察に出頭しないと行けないことを語る。
今ならば20歳の若者がパニクって逃げたという反省した形に
出来るという。ジリアンはそれでもリスクがあるとして拒もうとする
がマイクは決めるのはリーアムではないかと語る。

リーアムは警察にいくことになる。
マイクに対して恐いとするが、マイクは自分も16歳の時に禁止薬物の
不法所持(マリファナ)で捕まったことがあるとし、不安だろう
けど大丈夫だと励ます。

ルイスはシーラに連絡すると彼女は昇進の件を聞かせて欲しかった
という。ルイスのことを出会った時から昇進する人だと思っていた
という。シニアパートナーになったのでアソシエイトを雇える
のだという。バットマンでいうロビンだというルイス。力になるわ
ダークナイトと告げられると、切れ者を寄越して欲しいという。
シーラは既にハーバード卒業生TOP5を用意していることを語る。
シーラは仕事の話だけで来たのではないでしょと語ると、シニアパ
ートナーは別格のセックスアピールがあるという。
シーラは明日9時405号室にココナツオイルとスキーマスク、ダクト
テープを持って来てというとルームキーを手渡す。

ハーヴィーとマイクは検事補のカトリーナ・ベネットに逢う。
ハーヴィーのことは検事局でも伝説だという。ハーヴィーは
法律家同士便宜を図ってもらえるかと問う。それとも伝説の相手
をぶちのめすのが良いかと告げる。争うべき点はないハズで、
逃げたのは軽犯罪で自ら出頭もしているという。反省したからだ
としただの事故だと語る。過ちを償いたがっているとし、社会奉仕
と罰金の要求にも全て飲むという。それなせば葬儀費用も負担するか
と言われると、脳内出血で亡くなったことを聞かされる。状況を
考えれば12年から15年の実刑相当だが、便宜を図るので10年で
良いと言われる。
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ダニエルの反乱騒動が一段落した法律事務所ピアソン・ハードマン
はまた元通りの姿を見せていく中、マイクは祖母が亡くなった
ことでドラッグを始め、元恋人であり現在結婚している女性・テス
と不倫関係を続ける。
レイチェルとも付き合おうとしていたマイクはテスとの関係を
見られて更に泥沼化する。
自分にかけられた嫌疑と共にダニエルの追い出しに成功したハーヴ
ィーとしては私生活でも喜びを分かち合う人物との関係にも
時間を割こうと考えていく。
そんな中、ダニエルのクライアントの一人・ジリアンの息子の
リーアムが人身事故を起こしてひき逃げしたということで、事態
の収拾を求められる。事実関係を確認していく中で、パーティー
帰りのリーアムは酒もドラッグもやっておらず、男性が飛び出して
来たとしていたが・・・

それぞれの恋愛関係が描かれた格好だった。
ハーヴィーとゾーイ、ルイスとシーラ、マイクとテスとレイチェル
の三角関係。
そのどれもが上手く行かないというところが切ない感じだけど、
一番気になるのはハーヴィーの恋愛を眺めるドナの視線の中に
どういった感情が有るのかなというところかも。
いきなりその核心に触れるようにして、ドナはハーヴィーに
陪審員コンサルタントのゾーイとの関係に詮索していたけど、
嫉妬するような視線に見えつつも、ある意味ではこの
二人は男女を超えた友情とか戦友みたいな存在になっていて
恋愛関係に陥ることはないのだろうかとも思わせる。

また事務所の流れとしては、マイクの身勝手な行動を通して
一見するとジェシカがハーヴィーに対して優遇し、ルイスが捻くれ
る原因を与えてしまったように見えるところが上手く描かれていた。
ジェシカの忠告に対して無視したルイスがある程度の不平等感・
不公平感があるのは仕方がないにしても、この流れの中に強引
でアレ、ルイスの恋愛とプライドを絡めて描いており、結果的
にルイスが大切にしているそれらを失う事によって、不公平感は
更に謂われのない恨みとして存在してしまい、この事務所としての
形に微妙なものを与える結果となった。
ダニエルが立ち去る際に、ジェシカに対してハーヴィーとは上手く
行かないようなことを語っていたけど、そうなる原因はやはり
マイクという地雷源が関係してくるのは確かなんだろうな。
“リットさんサッズさん”という良いコンビを見せていただけに
この二人のやりとりを見ていたい感じがする。
ルイスがあのマシンだと言うマリアを選んだことにシーラが合格点
を示したのは、能力云々以上に浮気の心配がないだろうことを
見越してのことなのか?

今回はクライアントが起こした事故とその原因の因果関係に関して
マイクの両親が飲酒運転のドライバーによってひき殺された過去
というものが改めて掘り起こされた格好だけど、当時和解交渉の
為に代理人を果たした弁護士に対して、マイクは汚さを覚えつつ、
今回のエピソードを通してマイクが自分がそんな人物の立場となる
ことへの違和感を唱え、抑えられない感情としてはき出していくと
いう流れが有る。

マイクの行動は、人として正しいところも有るのだけど、
全てが割り切れないところで駆け引きが行われていることも有り、
寧ろマイクに肩入れ出来ない部分も多く感じる。
そもそもマイクが弁護士だとする根っこの部分自体が歪んでいる
のでなかなか今回の主張を通してマイクを全面的に応援できない
部分も有ったのだけど、どのパーツを見ても複雑に絡んでいる
ことが有って一概には言えないところが有る。

自分だってドラッグをしながらクライアントとして面会している
し、上述したようにマイクの根っこの部分ではエセ弁護士として
の行動を起こしているので、人の生死ではないにしても、弁護士
として倫理感という意味ではこの人が他人に言えることは有るの
だろうかと。
秘匿特権を完全に破ってしまうというマイク自身の行動は今後も
危ういものとして存在していきそうだけど、ハーヴィーがマイク
の行動の全てを掌握しつつバックアッププランを用意している
辺りは流石という感じか。マイクの活躍ばかりが目立つので、
こういう人の心を読むハーヴィーの駆け引きの巧さというのは、
数字では図りきれないものがあるのだろうな。

そういえば新しくハーヴィーにはもう一人のアソシエイト・
カトリーナ・ベネットがつきましたね。検事局から民間の弁護士に
来たい女性って多いのかな。
この人、今後レギュラーとして出演するのだけど、マイクと
共に競わせていくんでしょうか。
ベネット役のAmanda Schullは、「プリティ・リトル・ライアーズ」
で主人公のアリアの父親と浮気していた女性で、このドラマと
同様に狡猾な役割を演じていたね。

※シーラ・サッズ出演エピソード

Season 2, Episode 3
Season 2, Episode 11
Season 2, Episode 15

シーズン3以降も登場予定。

■使用された曲

・Greenback Boogie by Ima Robot
・End Credits Theme by Christopher Tyng
・I Wanna Please You by Richard Wolf and Brian Wayy
・Fiction by The Xx
・Seer by Motopony

■検索用キーワード

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソンハードマン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

シーラ・サッズ (Rachael Harris)  ハーバード・ロースクールの視察員
カトリーナ・ベネット (Amanda Schull) 地方検事補
テス (Elisabeth Hower) マイクの元恋人、お婆ちゃん繋がり
ニコラス・パレルモ (Harvey Atkin) 判事
リーアム・コルソン (Reiley McClendon) 車でひき逃げ
ジリアン・コルソン (Jennifer Dale) リーアムの母、ハーヴィーのお得意様
マリア・モンロー (Aarti Mann) ハーバード大、アソシエイト
ゾーイ・ローフォード (Jacinda Barrett) 陪審コンサルタント
ニック・リナルディ (James Downing) 弁護士、マイクの両親の死の和解仲介人
グレイス・チャン (Pauline Wong) アルバートの姉
Mr.チャン (Tony Lai) アルバートの父
オリヴィア (Brooklyn Lax) ゾーイの姪
アルバート・チャン () 交通事故死、壁に落書き
ジェームズ・ロス () マイクの父
ニーナ・ロス () マイクの母

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