スーツ / SUITS シーズン2 第15話 ノルマンディー作戦 Normandy

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第15話 ノルマンディー作戦 Normandy

監督/Terry McDonough 脚本/Jon Cowan
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カトリーナを雇うから取引を飲むことになる。ハーヴィーに
対してマイクは彼女を雇ったのはワイロと同じだという。しかし
ハーヴィーは君を守る為にやったのだという。ロバートは
フォルサム食品の性差別雇用問題では外注することに決めたと
ジェシカに語る。ジェシカはその外注相手はダニエル・ハード
マンでしょうと語る。ダニエルはジェシカに契約違反をさせる
為に誘導しているとしてハーヴィーは警告する。ジェシカは
そうなれば地獄まで道連れにすると語る。ダニエルは証言録取の
場でモニカを解雇したのは、君にはないものを彼女が持っていた
から首にしたのだと語る。ハーヴィーはウチの事務所はフォルサム
食品の性差別で訴えている立場なのにあなたが性差別で訴えられて
はダメだと語る。しかしジェシカはアノ男には絶対に屈しない
という。45件の案件を抱えて余裕は無いが、ピアソン事務所から
は血を搾り取るとしてダニエルは不気味に語る。
シーラはルイスに対してマリアを説得した私の立場を壊したと
してルイスに失望する彼女。ヴェガ・デベックはハーヴィーに
対してデーナ・スコット弁護士を紹介されるが、ハーヴィーは
既に彼女を知って居て彼女のことを”スコッティ”と呼ぶ仲だった。
ハーバードロースクールの同期だという。レイチェルはこの仕事
が好きだとして、アソシエイトよりも長くパラリーガルの仕事
をしている事を告げ、その事を入学論文に書いたという。ハーヴ
ィーとスコッティは良い感じの仲になるも、彼女はロンドンに
戻って結婚するとして別れを告げる。
*****

フォルサム食品のCEOのハンリーは、マスコミの前で今回の訴訟
問題について説明していた。訴えられているが、仕事と家庭を
両立させたいと願う女性たちをサポートしていること。
そんなVTRを見たハーヴィーたちはこいつが女性を昇進させていな
いのは確かだと語る。しかし証拠が欲しいとしてマイクに語る。

ハーヴィーはジェシカのオフィスにいく。
クライアントの対応が疎かになっていることを指摘されるが、
ハーヴィーとしてはフォルサム食品の短期裁判の7件の方が先
だと語る。10時に113人の原告全員をライブラリーに呼んだので
一斉に説明するという。ジェシカに対して勝利する為には
弁護士40人とパラリーガルを12人欲しいと告げ、マイクに探偵
を雇わせてあげて欲しいと語る。しかしジェシカは現在この
事務所には金がない事を告げ、ダメだと語る。融資を受けたら
どうかというが、銀行は評価を下げたのだという。しかしこれから
2ヶ月、7つの都市で7つの訴訟があるのにどうしろというのかと
ハーヴィーは嘆く。

レイチェルはパソコンに向かって地図を見ていた。
マイクがレイチェルに助けが欲しいという。レイチェルはマサピク
アの近くで探偵を雇えないか調べていたというが、実際には
ハーバードロースクールに通うことになったらボストンのどの
辺に住むべきかを考えていたのだという。しかしそれには合格
しなければならないことを口にするが、マイクは君ならばテスト
も面接も上手くいったし、親の出身校でコネも有るし、良い女
だかせ大丈夫だと語る。

ハーヴィーはマイクに対して探偵を使っても良いのは一件分に
なった事を語る。マイクはそれでは大変だとするが、ハーヴィー
は突然「第二次大戦の勝因は?」と尋ねる。マイクは「スポック
がカーク船長にエディスを見殺しにさせたからでは?」と語るが
カークは歴史の流れを戻したに過ぎないだろうという。
アイゼンハワーは兵士が15万6千人いて侵略ポイントは8カ所
あったが、1カ所1万9千500人に分割されてしまうことに嫌い、
全兵力を一カ所に集結させたのだという。「ノルマンディー」に
だと告げると、俺たちのノルマンディーと言えば何処になる?
と尋ねると「ベイカーズフィールド」ではないかというマイク。
昇進率が全社で最低管理職への応募率が高く、工場長は社長の
身内だという。マイクはボクはスポックか?と問うと、君はウフーラ
だと言われる。

ドナはハーヴィーの元にエスプレッソを持ってくる。
今は要らないとするが、スコッティが会議室には居た。
ドナは行けば分かるとして理由を言わず、ハーヴィーのネクタイ
のズレや髪の毛を整える。するとそこには原告達ではなくスコッティ
の姿が有った。結婚はしなかったという彼女。今回は何の用なのか?
と問うと、ベーカーズフィールドだという。スコッティはクライアン
トを譲らなければ残りの訴訟も20件もらっていくという。今すぐ
決断すれば10件で手を打つと。オレのもの全てを奪う気なのかと
して憤るハーヴィー。譲るもんかという彼に、ハーヴィーは
年の割にイケてると語る。

ハーヴィーはジェシカにベーカーズフィールドを取られたことを
報告。彼女を雇えば良かったのだというと、ジェシカは確かに書類
上彼女が一番優秀だったという。しかしハーヴィーに投資した分
を回収する方を選んだのだという。ハーヴィーはジェシカに
この際弱みを強みに変えようとし、ダニエルはウチの事務所に
金が無いことを知っているので、金があれば裏をかけるという。
彼女のいる事務所には資金力があるので、協力する振りをして実質
的に動くのは僕らで金を出すのが彼らだという。ジェシカは
それならば彼女を説得してと語る。二人して負けるようなことは
しないでと。

カトリーナはマイクに対して人事ファイルを調べるのであなたは
議事録を見直してくれという。ベイカーズフィールの件を調べる
のだというと、マイクは君も担当になったのかと問う。しかし
例えそうでも指示をだすのはボクだというマイク。最新の統計
データを集めてからでないと作業は無理だという。カトリーナは
女性の管理職は4.7%。45の州に有る2人の部署で昇進出来る確率
を調べるとなると83億人に1人だという。外れ値を考慮した値だと
64億人に1人になるというマイク。マイクは不正確な数字は信用を
失うとして非難する。するとカトリーナは目上のものを敬ったら
どうかとして、私はジェシカに雇われたのだという。

マイクはハーヴィーにカトリーナと組みたくないというと、オレ
だってスコッティとは組みたくないのだという。このままでは
第二次世界大戦で負けるとのこと。

ドナなスコッティにコーヒーと紅茶のどちらを飲むかと問うが
要らないという。私はあなたのことをいつもホメているのだ
というドナに対してスコッティは本音は?と問う。彼を舐めない
でよというドナにスコッティは、心のこと?体のこと?と問う。
スコッティはハーヴィーがやってくると承諾するか戦うことに
したのかと問う。ウチの事務所に資金を出させるのが目的なんで
しょとスコッティはハーヴィーの戦術を呼んでいて、彼女も
それを受け入れる様子だった。ハーヴィーはベイカーズフィールド
は辞めると告げると、「パークヴィル」を狙うことを語る。
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ハーヴィーらピアソン弁護士事務所では、フォルサム食品の
雇用差別問題の訴訟を担当する。被告側のフォルサム食品の
代理人は当初ロバートだったが、ピアソン弁護士事務所は
ダニエルとの内部分裂によって大量にアソシエイトや弁護士が
引き抜きに合い人員不足、そしてモニカとの和解金によって
資金不足に陥っていることが分かり銀行の評価も下がっていた。
そんな状況の中でロバートは嫌がらせするようにして、個々の
案件を集団訴訟ではなく個別に対応するとし、更にロバートは
この件は外注するとしてダニエルがフォルサム食品の代理人と
なる。ダニエルは45件を担当することになったとして攻勢をかけ
てくる。短期裁判として7つの都市7人の案件を同時に行うという
ことですぐに雇用主が女性の昇進を差別している証拠を突き止め
なければならないが、先手を打ったのはダニエルで社長の
ハンリーはマスコミ向けに仕事と家庭を両立する女性の支援を
行っていることを発表していた。ハンリーの弱点を探る為には
探偵が必要だが、事務所の資金の関係上、探偵を雇う人数も

Season 1, Episode 7「Play the Man」に出演したデーナ・スコット
ことスコッティが再登場。結婚すると同時にロンドンを拠点とする
弁護士事務所に移ったものの、彼女はまたニューヨークへと
戻ってくる。その意図は果たしてなんなのか。

■マイク vs カトリーナ

なんだかカトリーナは色んな人とぶつかって居ますね。
ぶつかり合うウチに相手の良さとか、相手の本音なんかも見えて来て
ようやく互いのことを理解し合っていくのでしょうが、数話前には
ルイスとぶつかっていたカトリーナは今回はマイクと衝突。
カトリーナも一見嫌な人物だけど、彼女の中でも実力を認められたい
意図が多いにあるようで、ハーヴィーに能力に対して心酔するところ
が有る様子。
シニアパートナーのルイスにあれだけのことをしているのだから、
マイクに対してはどれだけ酷い扱いをしてもとがめられることは無さ
そうだけど、そんなに敵を作ってもしょうがないし、事務所内で
戦力として認められるまでは暫く我慢というところかな。

マイクとカトリーナの口論もなかなか面白かった。
「ああいえばこういう」というとしてマイクは彼女に憤りを感じて
いたけど、マイクとレイチェルの間でも、同様のセリフとして描かれ
ていた。

二人共フォルサム食品の案件を担当することになるが、どちらかと
言うと新入りであるカトリーナの方が、能力を誇示したい意図が
ありありと見えていた。マイクの場合ある意味ではハーヴィーと
いう強力なバックアップはあるしね。

マイクはレイチェルと共に社長が指摘に送っているプライベート
メールに関してなんとかして、内容開示を求める為に、何処かに
落ち度がないかどうかを膨大な資料から探していくことになる。

レイチェルがハーバード・ロースクールの件で一喜一憂している
状況の中、レイチェルがミスしたことをマイクが庇うという構図。
その後、ロースクール不合格認定がされた時にもレイチェルは
ルイスが彼女を庇って事実を言わなかったけれど、レイチェルって
なんだかんだ言って守られすぎていて、逆にソンしている部分も
有るのかな。

カトリーナによって邪魔されたことでマイクの調査はタイムロス。
更にマイクたちの案をカトリーナが横取りして自分の功績にした
ことにマイクらも激怒。カトリーナたちから”奪還”すべく、弁護士
事務所内でも”ノルマンディー”作戦が展開されている様だ。

■ハーヴィー + スコッティ vs ダニエル

フォルサム食品に関して、メインの流れはここに有る。
ダニエルのバックにはロバートの事務所がバックアップしている
のかもしれないけど、彼の存在ってあくまで”外注”扱いだし、
ハーヴィーたちは大きな弁護事務所に於ける人材が有るけど、
ダニエルってどの程度協力者が居るのかよく分からない。
ロバートがどの程度資金力や人材を貸してくれるのか分からないし。
ピアソン事務所の方が内部分裂に於ける影響は大きいけれど、
放り出されたダニエルだって少なからず守秘義務によって事務所内
のゴタゴタが表沙汰にはならないにしても、影響は大きいハズだ。

しかもダニエルは7つの都市、7つの訴訟を起こすとしているけど、
彼もまたハーヴィーと条件は似ていて一人で43件を担当している
状況にしか見えないんだよね。

それぞれ腹の探りは面白く、相手の裏の裏を突いていっても、
その裏を突いてくるので、下駄を履くまでどうなるのかわからない
ところは、日本のドラマと違って面白いところ。

スコッティがどれだけ使える人物なのかは気になる所が有る。

ルイスがシーラに対してレイチェルの件は不当なことだとして
いたけど、シーラからは優秀なだけでは合格はしないと指摘されて
いた。それは同時に過去のスコッティの件にも抵触し、彼女が
事務所に雇われなかった理由とも一部被るところが有る。
結局レイチェルにしてもスコッティにしても人として、弁護士として
何が足りないのかはイマイチよく分からないところが有ったな。

■新たな参戦者

エドワードというイギリスの法律事務所がニューヨークにやってくる。
ロバートとジェシカの合併話は状況の変化によって拒まれてしまった
格好だったけど、ジェシカはエドワードと組んでいく様子。
スコッティもその事を知りつつも今回はハーヴィーに接近してきた
様だ。

ピアソン事務所が、ハードマンの看板が外れたことで、ダニエルが
それを見た時のちょっと寂しそうな姿が印象的だったけど、
パートナーが一人だけの弁護士事務所というのもなんだか規模として
は小さい印象があるな。合併した場合、ピアソン・ダービー事務所に
なるのか。それともスコッティが語っていたけど、合併の暁には
私たちの名前も事務所名に入るということで、ピアソン・ダービー・
スペクター・スコット事務所とかなるんでしょうか。
DAIGOさんじゃないけど、PDSS事務所とか略称で呼ばれるのかな(笑)

スコッティにしてもハーヴィーにしても看板名に自分の名前を入れ
たいことを口にしているだけに共通するものが有るのだろうけど、
なかなか自分のプライドも有って、スコッティの策略に乗ることは
出来ない様子。

このプライド的な流れはある意味、実力ではなく取引で事務所に
来たカトリーナも感じて居る様だったよね。

■決戦はミズーリ州・ハークヴィル

スコッティのフライトプランを見てすぐに気が付いたというダニエル
は流石だね。この人のアンテナの立て方はとても鋭く敏感に反応
する。毎回裏をかこうとしてもなかなか裏をかけない事情も有る。

ミッチェルという地域サービス担当部長は、管理職に昇進出来た
数少ないフォルサム食品の女性社員。それが昇進出来たものと出来な
かったものの差は何なのか。

元々の評価は「けんか腰・敵対心・過剰な出世欲」だったけど、
その後に「仕事熱心・協力的」と評価が変わっていた。
ダニエルは「人は変わる」ということを口にしていたけど、この人
は登場以来「人は変わる」ということを口にしている。ダニエル自身
が人は変わらないということを実践しているので説得力は無い
んだけどね。

変わったことには原因が有り、2009年に子宮がんで昇進の9ヶ月前
には子宮の全摘していること。社長の中には、出世させる条件に
家庭が仕事の邪魔にならない女性だけを求めているところが有る
様だ。

■映画ネタ

今回はイギリスからやってきたものたちにちなんで、ジェームズ・
ボンドシリーズの「007/ゴールドフィンガー」が引き合いに
出されていた。

ジェシカは”あのプッシー・ガロシアのスコッティとは・・”と口に
していたし、ハーヴィーも悪乗りして「いいや、ボンド君、君には
死んでもらいたい」と口にしていた。

ダニエルが社長と共に事務所に録取に訪れた際には、ジェシカと
マイクとハーヴィーを見て「三バカ大将じゃないか」と語っていた。
ハーヴィーはオレはカーリーか?と語る姿。

冒頭の「スタートレック」の時には、ハーヴィーがマイクを
ウフーラ扱いしていたよね。

そして手柄を盗まれたカトリーナはレイチェルとマイクを相手に
「ボニー&クライド」扱いしていた。
君が言うところの「ただの準備だよ」として上手く言い返す姿。

言い返すといえば、前回の証言録取の場で、ダニエルがジェシカ
に対して、女性としての尊厳を傷つけるようなことを散々言った
のに対して、今回はミッシェルが赤ちゃんが産めない状況だと知り
厳しい言葉を投げかけていたね。スコッティが邪魔したせいで
残念ながらここで決着は付かなかった。

誰もがこの世界では本音を隠して生きている。
信用させるには相手を信用しなければならない。
ただその為には自分の本音や手持ちの札というのを全て提示しな
ければならず、騙し騙されの世界の中で、それを乗り越えた付き合い
が出来るのかは疑問な感じがするね。スコッティも本音を隠していた
し、何よりも今回はまたジェシカはハーヴィーの知らないところで
エドワードとの合併話を進めていた。

■今日のドナ様

ハーヴィーがスコッティと結ばれるのを見て送り出さなければ
ならないところが切ないね。それでも妻のようにしてハーヴィー
の身支度を調える姿。帰ってきた時には、飛行機は揺れたのか?
として、暗に性的関係が有ったかどうかを示唆するところを
他図持て居た。

■ノーマに聞いたよ

前にも描いたけど未だに登場しないルイスの秘書・ノーマ。
「ツイン・ピークス」のクーパー捜査官のマネをしているのかな。
それとも今回引き合いに出されたジェームズ・ボンドシリーズ
に出てくる”M”を想定しているのか。

■その他

・ミッシー・ディトラー
・マニングハム 私にぞっこん。色目を使えばコードを聞き出せる。
・リトルアップルは眠らない街 ビッグフップルよ
・「合併後の資産はあなたの事務所の10倍にはなる」

■使用された曲

・Greenback Boogie by Ima Robot
・End Credits Theme by Christopher Tyng
・Rolled Together by The Antlers
・It’s About Time by Ruby Velle and The Soulphonics

■検索用キーワード

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソンハードマン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

カトリーナ・ベネット (Amanda Schull) 検事局から転職シニアパートナー
ダニエル・ハードマン (David Costabile) 元ピアソン・ハードマン経営

エドワード・ダービー (Conleth Hill) ロンドンの弁護士事務所
シーラ・サッズ (Rachael Harris) ハーバード
デーナ・スコット (Abigail Spencer) ロンドンの弁護士”スコッティ”
キャスリーン・ミッチェル (Imali Perera) フォルサム食品
ハーリー・フォルサム (Jonathan Whittaker) フォルサム食品のCEO

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