January 13, 2014
第4話 奪還 Secrets of the Secret Service
脚本/Matthew Lau 監督/Rob Bailey
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アメリカ人ジャーナリスト2名がシリア軍によって拘束される。
「市民に有害になる行為が有った」とする名目での逮捕・拘束
だが、その報道を見ていたアメリカのCIAやサイバー軍だちは
激化する内戦とシリア軍による戦争犯罪を外部に報道されること
を妨害する為の行為だという。シリアとアメリカは緊張が高ま
っていた。
国家情報長官のウェザリーはリリアンに対して、2人のジャーナ
リストの死刑が世界中に報道されればホワイトハウスでも無視
出来ないことだとし、中東で新たな戦争が始まるという。それ
を名目にしてロシアはシリアに支援に動く事は明らかでかつて
の事態になることをアメリカ大統領は懸念している事を告げる。
彼をシリアに派遣し、二人のジャーナリストを救出するよう
告げる。
サイバー軍のジェームソンとネルソンは二人が収監されている
であろう場所を特定し情報を収集しようとする。写真からすると
旧ソ連時代のバアス党刑務所だろうとするが施設の情報が一切
なかった。ガブリエルも関係機関の資料を漁っているがその
刑務所の資料が一切ない事を語る。元々そこに近づいている
情報機関がないのだというキャシディ博士。
ライリーは二人を助けにいくと言っても今のシリアは相当守り
を難くしているハズで外部からの侵入者の入国を許可しないので
はないかという。ホワイトハウスはジャーナリスト解放を
交渉中で、元大統領であるスタンウィック・フィネガンを送る
ことになっているという。そこでライリーとガブリエルには
フィネガンのシークレットサービスの形で入国し、ジェームソン
は医者の名目でシニアに入国するようリリアンは語る。
フィネガンは1998年の大統領当時、大統領令1451号に署名し、
クロックワーク計画を決定した人物だと語る。しかしガブリエルは
そんな情報は何処にアクセスしても乗っていない事を告げるが、
書類による作成だという。つまりフィネガンがガブリエルの生み
の親のようなものだというと、ネルソンはふざけて「ルークよ
ワシが君の父だ」と口まねするのだった。
失敗して身元がばれたら確実に戦争になる事を告げ、記者も殺さ
れると語る。
その頃、シリア軍のシャウカト大佐はエミリーとギルのことを
拷問していた。ギルは拷問が激しすぎて口も殆ど利けない状況の
中エミリーは私たちは諜報員ではなくジャーナリストだと主張
する。
一方シークレットサービスはガブリエルたちの任務に関しては
熟知しているがクロックワーク計画のことだけは知らないので
くれぐれも気をつける様言われる。
シリアに向かう輸送機に搭乗するライリーたち。
ライリーはかつての仲間であるバーバーと再会する。トーマスや
グリフィンとも再会する。グリフィンはライリーのことを見ると
“スリラー”と声を掛ける。ガブリエルは怪訝そうな顔をすると、
ライリーは私の当時のコードネームだと語る。
グリフィンはライリーたちの任務に対して、バットマン&ロビン
かと告げると、ゴッサムを救いに行くんだろうと告げる。グリ
フィンはあくまで俺たちの任務は元大統領のフィネガンの警護
で有ってそれ以外の任務に荷担することはないと釘を刺す。
窮地に陥っても助けなど期待するなと。
ガブリエルはそんな嫌みを言うグリフィンの姿を見てライリー
と過去に何か有ったことを察すると、彼女に訳ありだろうと
告げ、同僚と付き合い懲戒処分を受けていると指摘する。
ライリーは私のファイルを見ることは禁止されているでしょと
告げると、俺は彼のファイルを見たのだと語る。
フィネガンはガブリエルに遭うと、本当に君がクロックワーク
計画の人物なのかと問う。資料を手渡された際に素晴らしい理論
だと思った事を告げ、本当にそんな能力があるのか試させて欲
しいという。私しか知らない情報を言って欲しいと語ると、
ガブリエルは機密情報にアクセスしてフィネガンに情報を
耳打ちすると彼は驚く。
どうしても我々を随行させるのかと問うと、フィネガンは史上
25人の合衆国大統領がアメリカ軍の力の誇示のために戦争に
力を注いだが、その力を寧ろ避ける為に使えなかったのかと
思ったのだという。シリアは恐らく交渉する気はないので
初日に交渉は決裂するハズなので、なんとか奪還して欲しいと
頼むのだった。
グリフィンはライリーと遭うと、どうして異動したのかと問う。
パナマで特別任務をした後異動していることに対して疑問に
感じて居た。
いよいよシリアに到着する。
ダマスカスは世界イチ古くから人が住み続けている場所だとして
交渉会場への向かう。
フィネガンはガブリエルに対して何か交渉に役立ちそうな情報
は有るかと問う。するとそこに居るのはハフェド・シャウカト
という軍情報部のトップだが反社会性人格者だという。
どうして分かるのかというとロシア連邦保安局のリストに掲載
されており現在リアルタイムでアクセスしている事を語る。
ここにいる半分は秘密警察で有り敵対心を持っているという。
フィネガンはクロックワーク計画の力を証明してくれとして、
二人のジャーナリストの救出を求めるのだった。
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アメリカとは敵対関係に有るシリアに於いてアメリカ人ジャー
ナリストはシリア軍によってスパイ容疑で拘束される。シリア
に於ける内情を暴露されることを嫌ったシリアが不当に拘束した
ものだとされる中、アメリカとしても世界中の前でアメリカ人
ジャーナリストが処刑されれば報復するしかなくなり、中東に
於ける戦争が新たに発生する可能性が否定出来なかった。サイバー
軍に対して早急に解決することを望むのだった。
ドラマとしてはCIAとサイバー軍の捜査方針の違いというものに
焦点が当たったもので、どちらの機関もホワイトハウスとは違う
ところで独立して動いている所があり、毒にも薬にもなるところが
あるところが恐いところ。更にはそんな機関内部でも現場と指令室
での違いは存在し、現場ならではの判断によって指令室との
温度差やが時に生じることが深刻な服務規程違反に当たるのではない
かとする主張に繋がって居る。
ガブリエルの能力を知れば知るほど、計画を実行したフィネガン
も恐ろしさを感じたところだろう。絶対的な力を持つ彼は、
「CHUCK / チャック」の主人公のように敵の手に渡るだけで
危険な存在となりうるものであるし、ガブリエルの人格・判断
次第ではまさに危険な存在となりうるものがある。この辺の主張
は一話の頃から存在してはいたけど、今回は改めて感じたのでは
ないか。
ドラマとしては、そもそもジャーナリスト二人の救出に有ったハズ。
途中で色々と現場で起きている事情を知る事になるけど、形としては
戦争が起こるのを防ぐ為にもジャーナリスト救出が名目上必要だった
訳で、それに加えて、その救出がアメリカ人の諜報員だと分からない
ようにする必要性が有ったところを考えると、最後に見捨てようと
して出国しようとする辺りはちょっと違和感は有った。
今回はシリアで起きていることということで情報がなく、何処まで
ガブリエルの手に負えるのかというところにも繋がって居るけど、
回線が何処かに繋がっている限りは、情報は引き出せることを
考えれば、情報のない場所など世界には無いって気がする。
そもそも施設の情報が無いとか言っていたけど、ネルソンは指令室
から警報装置とかしっかり操作していた。ガブリエルがブリッジ
の役割りを果たして無線で施設内のコンピュータにアクセス出来た
という設定だったのか。
今回はサイバーレンダリングは必要が無いかなと思っていたけど、
無理矢理シリアの市場でのアメリカ人女性を探る際にその映像を
差し込んできた感じだった。
アラビア語で会話するライリーとガブリエルの姿。
ライリーが過去に因縁の関係に有ったグリフィンの登場に今後
も何らかの事情が絡んでくることも予想出来たけど、クレジット
を見る限りでは最後みたいだ。
■人質となっているCIA諜報員・エミリー役のTania Raymonde
「スイッチ 運命のいたずら」で、ストリートで芸術家のような
ことをしているザラ役を演じていた彼女。「LOST」では、アレックス
ルソー役として、フランスから来た科学者役を演じていた。
■シークレットサービス・グリフィン役のMichael Trucco
「One Tree Hill」のデヴの兄のクーパー・リー役、
「Battlestar Galactica」ではサミュエル・アンダース役、
「リベンジ」ではネイト・ライアン役
ガブリエル・ヴォーン (Josh Holloway) サイバー諜報員
ライリー・ニール (Meghan Ory) 元シークレットサービス
Dr.シェナンドア・キャシディ (John Billingsley) 博士、チップ開発
ネルソン・キャシディ (P.J. Byrne) ジェナンドアの息子
クリス・ジェームソン (Michael Rady) サイバー軍
ゴンザロ・ロドリゲス (James Martinez) “Gonzo”、サイバー軍
リリアン・ストランド (Marg Helgenberger) サイバー軍の司令官
アメリア・ヴォーン (Zuleikha Robinson) ガブリエルの妻、裏切り?
ジェフリー・テタゾー (Lance Reddick) CIA長官 (DCI)
アダム・ウェザリー (Tomas Arana) 国家情報長官 (DNI)
チャーリー・グリフィン (Michael Trucco) 捜査官
バーバー (Misha Gonz-Cirkl) 捜査官
エミリー・タイナー (Tania Raymonde) CIA諜報員、人質の一人
スタンウィック・フィネガン (Bill Smitrovich) 元アメリカ大統領
— (Omar Elba) SMI Officer (シリア軍情報部)
ハフェズ・シャウカト (Said Faraj) シリア軍・情報部大佐
アブバッカー (Vachik Mangassarian) 校長
ファラ (Chloe Noelle) スーザンの娘
— (Kent Shocknek) Newscaster
スーザン・ホーキンス (Samantha Smith) 元アメリカ人、航空宇宙学工学
ギル (Aaron Benore) CIA諜報員、人質の一人
ジョーンズ (LeRoy Mobley) Cybercom Agent