メンタリスト The Mentalist 第7話 朱をそそぐ Seeing Red

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第7話 朱をそそぐ Seeing Red

脚本/Gary Glasberg
監督/Martha Mitchell
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「調和の神殿」からローズマリーは出て行く中、彼女のスピリ
チュアルカウンセラーのクリスティーナは貴方の為に言っている
のだとして、危険が迫っているという。しかしローズマリーは
貴方の話は信じないとして出ていく中、彼女は突然高級車に
乗った車によってひき逃げ事故に遭う。

現地捜査官のフランシスの元にリズボンたちがやってくる。
被害者の夫は今は亡きメイコン・テナントで、カルシュア・フィ
ナンシャルの創設者で副知事の知人だという。その妻のローズ
マリーが夕べ車に轢かれたが、シルバーのセダンが走り去るのを
目撃されているという。現場に付着している塗料から車種を
割り出せるだろうとのこと。ナンバーの一部も分かっていると
いうフランシス。しかしリズボンはウチがこの事件の捜査を主導
するのよと語る。
被害者は数日前に息子・トラヴィスの失踪者届け輪出している
こと。居なくなって一週間らしいという。しかしトラヴィスは
過去にも家出し、少年院に入っていたりするという。飲酒運転
が原因とのこと。
そんな中、突然女性・クリスティーナが現れると、ローズマリー
は夕べ私と居たのだと語る。私は彼女のスピリチュアルカウン
セラーだという。私の家にいたとし、彼女の夫と交信していた
という。彼には分かっていたのだとし、ローズマリーに危険が
迫っていると警告していたのだという。そんな発言にパトリック
は興味を示すが、私は導くだけで亡くなった人のエネルギーを
受け取るのだという。殺人が起きると知っていたのかという
パトリック。彼女の夫が知っていたのだという。
それを聞いたパトリックはリズボンに対して、彼女は導いた
だけなのか、殺人に関わっていると語る。ゴーストバスターズ
を呼ぶか署に連行するかどちらか選ぶべきだという。リズボンは
明日オフィスに来て話を聞かせて欲しいと語ると、彼女は快く
応じる。
クリスティーナはパトリックに対して貴方は怒りを感じているけど
その源は何かという。ローズマリーは友人で悲しいし殺人に
怒りを感じるという。パトリックに対して貴方は事態を見誤って
いると語る。それを聞いた彼は楽しくなりそうだと告げる。

クリスティーナが署にやってくると話を聞く。
ローズマリーとは三年前に知り逢ったこと。カウンセリングは
有料で行っていて、料金はクライアントの財政状況によって
違うという。お断りだけはしていないとのこと。ローズマリー
は1時間500ドルで週に5・6時間受けて居たこと。週に3千ドルなの
か告げると、美味しい仕事だという。クリスティーナはローズマリー
は苦しんでいたとし、心のより所だった夫を亡くして途方に暮れて
いたのだという。そこを彼女の財産を狙う人たちによって狙われて
おり、そのせいで子供達との関係が悪化したのだという。
子供達とはクララとトラヴィスのことだという。悪化とはどういう
ことなのかとヴァンペルトは尋ねる。トラヴィスの失踪のことは
知っているのかと尋ねるが、私にも守秘義務があるという。
プロの療法士として州から正式な認可を受けているとのことだった。
ローズマリーが死んだことについて彼女に尋ねると、死んだのは
肉体だけであり、魂が旅を終えた時に守秘義務に抵触する内容を
話をしても良いかどうかを聞く事が出来るという。カウンセリング
に関しては全て録音しているとのことだった。パトリックは
そんなことよりも誰が殺したのかを聞けば良いのではないか
と問う。
クリスティーナはパトリックがスピリチュアルカウンセラーに
対して嫌悪感を抱いているのを感じて、彼の心境を読む。
あなたは自信たっぷりで傲慢、しかし内心は深い罪悪感と
自己嫌悪に苦しんでいると。過去のショッキングな出来事の
せいなのかとし、かなり精神的に不安定だという。
パトリックは僕の不幸な出来事はマスコミにも流されている
ので知られていることだとし、罪悪感とか自己嫌悪を感じて居る
ことなどネットを見ればすぐに分かることだという。私は目を
見れているだけで、時間を裂いてまであなたを調べることなど
していないという。相当貴方は自惚れ屋のようだという。
そう言われたことで、リズボンとヴァンペルトは密かに微笑む。

ローズマリーの家を訪ねる。
そこには半永久的な居候としてジェレミー・ヘイルという写真家
が住み着いていた。夫人の恋人だという。そんなジェレミーを
尋ねると犬のドゥーリーが出てくる。
リズボンとパトリックとリグズビーはそんなジェレミーから
話を聞く。
夕べのことを尋ねると、僕はここに居なかったが、この屋敷
には常に人がいるのだとし、ローズマリーは人を呼ぶのが好き
だったのだという。ここに住み始めて半年だというジェレミー。
ローズマリーとは展示会で知り逢い、彼女のことを写真に撮る
ことになったとのこと。そこで意気投合してずっとここに
いるという。愛し合っているが人間としてであり、僕の一番の
支援者だという。クララは自立しているので滅多に屋敷に来る
ことはなく、トラビスは問題を抱えていた様だという。
父親が亡くなってからグレたこと。ドラックや万引き、そして
時々キレたりしていたとのこと。最後に逢ったのは一週間以上前
だという。ドラッグをしていたことがローズマリーにバレて
ケンカして以来消えたとのことだった。パトリックはその間
部屋を見せてもらう。
そんな中、遺産相続人の中にジェレミーのことを加えていること
が判明する。更に亡くなる前日に弁護士に電話して遺産に関して
更に加えたいと言っていることが判明する。その理由は何なのか
と尋ねると、ジェレミーはトラビスを更正させる為に相続人から
外そうとしていたのではないかという。
そんな中パトリックが調べていた二階の部屋は写真スタジオに
なっていた。暗室にしても機材にしても最新のものが備わっていて
スポンサーもついていた。トラビスとローズマリーがケンカして
家を出たのは本当なのか?と尋ねる。パトリックはこの部屋は
元々はトラビスの部屋であったとする痕跡が数々有ることを指摘
していく。
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フィナンシャルグループの創設者・メイコン・テナントが死去後、
今度は未亡人のローズマリーが何者かによって車で轢かれて
殺されてしまう。彼女は亡くなる前にスピリチュアルカウンセラー
のクリスティーナという人物と接触していること。亡き夫の霊
と交信・降霊させていたことを聞いたパトリックはそんな肩書き
を持つ彼女のきな臭さから計画的に犯行を犯したのではないか
として疑念を持っていく。
ローズマリーは夫の死去、息子・トラビスとの関係に於いても
不仲であり、ローズマリーが自宅に住まわせている写真家の
ジェレミーに問題が有るのではないかとの疑いも出てくる。
とにかく失踪しているトラビスを捜す事になるが・・・

今回のエピソード、「LAW & ORDER : Criminal Intent」のs5-22に
設定が実に似ているものがある。CIの方には怪しげな霊能力者とか
出てこないのだけど、息子がドラッグで学校に行っていないとか
姉との関係、そして両親以外の第三者の関係を見ると、登場人物の
配置の仕方がよく似ている。

正直ドラマではジェレミーとクララが共謀しての犯行に及んだのかな
とか思っていたので、トラビスとクリスティーナはこの件には
関係無いとして見ていた。

ドラマとしての興味は、まさに霊能力という人知を越えたもの
の存在を信用するかどうか。
時に霊とかUFOなど見えないものを信用しても良いのではないかと
思わせるものが有るけれど、金の受け渡しがあるとなると途端に
胡散臭いものとして伝わってくる。

特に今回のクリスティーナは例え犯行には加わっていなかったと
しても、金持ちに接近している感じの役柄だったし、弱みに
つけ込んでいる感じは否めない。例え力が有ろうともまるで
そういう人物に肩入れ出来るものがなく、出来ればパトリックが
そう言ったトリックを暴いて欲しいところが有った。

パトリック自身がその手のトリックに深く精通し過ぎていることも
有り、冒頭から詐欺だということに決めてかかったことが悪い
のかどうかは分からないけど、普通はパトリックと似た視線を
持っていると思う。そんなパトリックとクリスティーナの対決
には興味深いものが有ったけど、人は都合の良いことを信じて
しまうところが有るので、パトリックもウソだと思っても最後は
信じたい気持ちが有ったのかも知れない。

ヴァンペルトはスピリチュアルに関しては信用しているタイプで
今回はパトリックと衝突する場面が多かった。
その過程で、パトリックの家庭が不幸になったということを
忘れて思わず言い過ぎて傷つけてしまう一面があるところなど、
なんとも言えないところだった。

「特別な素晴らしい能力の持ち主かも」(ヴァン)

「じゃあ誰がそういう力を持てる?どうして競馬の結果を予言する
人が誰もいない?霊能力者の言葉はありきたりなのか?」
「イースターバニーを信じるようなものだ」(パト)

「クリスティーナがペテン師じゃないと困るんでしょ。今まで貴方
が悉くバカにして否定してきたことが全部覆されることになる。」
「貴方の家族も語りかけているのかも。でも信じていないせいで
声が届かないのではないか」(ヴァン)

ヴァンペルトのことを好きなリグズビー。
二人が電子レンジを前にして、同じテーマで会話しているかと
思わせて実際には違う話をしていたシーンとか面白かったね。

■検索用キーワード

パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官

ジェレミー・ヘイル (JR Bourne) 写真家
トラヴィス・テナント (Noel Fisher) 長男
クララ・テナント (Ashley Johnson) 長女、トラヴィスの姉
ローズマリー・テナント (Nancy Stafford) 母、被害者
マルコ・フランシス (Brad Rowe) 捜査官
— (Austin Tichenor) High Class Lawyer
クリスティーナ・フライ (Leslie Hope) スピリチュアルカウンセラー
コニー・アダムス (Lisa Hampton) ジェレミーの彼女

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