October 8, 2012
第9話 盗まれたID Cheaters Never Prosper
脚本/Mike Berchem 監督/Stacey K. Black
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クラブに男性(マイケル・V・アダムス)が現れる。カウンター
に座る彼は何処か目がうつろで、意識が朦朧としていた。
トイレが顔を洗ってリフレッシュしようとするがトイレの個室
に入り嘔吐する。クラブの店長は閉店だとしてトイレに客が
居ないか調べにくるとアダムスが死んでいるのを目にする。
重犯課も連絡を受けてやってくる。
ケンダルは被害者のポケットの中から車の鍵があるとして
サンチェスに手渡す。路駐していること。フリンは鍵を見て
フォード車だろうと語りサンチェスに車を調べて来てくれと
指示する。プロペンザは夜中の三時半に起こされたとして
不機嫌だった。店長が懇親にしているポープに連絡を入れた
為に重犯課が動くことになったのだという。
タオによると午前2時25分に救急隊員が死亡を確認していること。
胃の内容物を調べる為に鑑識を待っていたという。バスに
取りあえず写真取って置くよう告げる。
サイクスも遅れて現場入りする。男子トイレが現場なんて、
刑事たるもの見聞を広げよってことねと呟く彼女。
フリンは遺体を目にして外傷もなく病気でも無さそうだと
告げ、俺も酒飲みだが死ぬまで飲むようなことは普通はしない
と語る。その前に大抵はバーテンダーに追い出されるハズ
だという。するとサンチェスは被害者の車の中か彼の身分証
を見つけたとしてやってくる。被害者はマイケル・V・アダムス。
ラスベガス署の刑事だという。公用車から警察バッジと銃、
IDとホテルのルームキーが2つ、128ドルと名刺が見つかったとの
ことだった。公用車で来たのであれば捜査で来たのかと疑問に
感じる。
被害者はとてもアルコール中毒には見えなかった。
監察医のモラレスは被害者は死亡する6時間前に2、3杯飲んだ
程度だという。プロペンザはどうしてそんなことが分かるのか
と問うと、吐瀉物の匂いから分かると語る。モラレスは特殊な
ライトで吐瀉物を照らし出すと緑色の物質が混入していること
が分かる。これはエチレングリコールであり、これで毒殺され
たのだという。フリンはつまり不凍液によって殺されたのかと
告げる。プロペンザはフリン(ディック・トレイシー呼ばわり)
に対してあのミドリ色の液体が何故不凍液だと分かったのかと
尋ねると、酒をやめた男はアルコールを一度は捨てるが、また
飲みたくなるとガレージにいき、不凍液に手をつけるのだという。
こせば良いと思うものだという。酒に混ぜると甘いらしいとし
モヒートかカミカゼに混ぜるのだろうと。
タオはラスベガス署に問い合わせると、相棒のリチャード・コナー
は現在ロサンゼルスで捜査はしていないという。10年間ベガス署
で勤務しており、その内の3年間は詐欺事件を担当していること。
ラスベガスには詐欺事件が多いのだという。ロサンゼルスにも
詐欺事件の捜査に来ていたことはあるようだという。
サイクスは被害者が泊まっていたホテルからローラ・エルキンス
宛に何度か電話した記録が残っているという。シルバーレイクに
在住している人物とのこと。ここ一月半で三度も調べが出ている
とのことだった。ただしカメラ映像を見る限り、ホテルにアダムス
を尋ねにきた人物はいないという。携帯が見つかっておらず、
部屋にはカバン一つだけが置いて有ったとのこと。コンドームも
有ったことから女性に連絡していただけではないかと語る。
公用車に乗り、特定の人物に逢おうとしていたかが相棒には知ら
せていないでは、何処か腑に落ちないのではないかと語る。
これから相棒のコナーがLAPDに来ると言っているとしてタオは語る。
署にはラスティが激怒した様子でやってくる。父・ダニエルは
約束を延期しただけでなく、今日の約束の時間にも2時間経って
も連絡一つ寄越さないとして、ラスティは父とはいかないと
シャロンに告げる。
そんな中2時間遅れでダニエルがやってくる。
シャロンはダニエルに対してラスティは、動物園で母親に置き去り
にされ、そしてバス停で待ちぼうけを食らわされた事が有り
心の傷を抱えている子とを告げ、あなたの行動に疑問を持っている
ことを告げる。親・兄弟が一度も児童保護局に連絡を入れてこない
ことも気になるとすると、ダニエルはまだ両親にもラスティの存在
を話していない事を語る。現在付き合っているアニーには幼い娘
が2人居て、互いに難しい立場であることを説明しようとするが、
もっともその中でキツイ状況にいるのはラスティだと語る。
「通常私が理解出来ないことを言い張る人は逮捕されると相場が
決まっている」とシャロンはダニエルに語ると、彼は何とか
息子との信頼関係を修復したいと語る。シャロンはあなたの行動
を見ていると指摘する。
ラスティはダニエルが謝罪し、遅刻したいい訳をするを通常は
携帯で連絡するだろうとして文句を告げる。俺が待つのは10分
だけだとして、今後それを条件にして逢う事を語る。
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バーで発見された遺体はラスベガス署の刑事・アダムスだと
分かる。しかし何故ラスベガスからロサンゼルスに足を
運んでいたのか。アダムスは詐欺事件の捜査に当たっていた
刑事だということでその捜査の兼ね合いで管轄外のところに
足を運んでいたのではないかとされるが・・・
これが詐欺事件だとすると完全なる越境捜査なので捜査権は
所轄案件ではなくFBI捜査官による範疇だと思う。
フリッツィに手渡すべき容疑者だよなと思ったけど、
詐欺事件を起こしていた大学教授に関しては、起訴に足る
証拠がないのでたらい回し作戦にするという。
他人のIDを使ったり、偽造IDを使ったり、生徒を使って
PCを盗ませたりしているのだから、それだけで起訴出来そう
な気がするけどね。
事件は詐欺事件の犯人によって殺害されたのか否か。
犯罪者の傾向として殺人を犯すタイプの人と、そうではない
人が居るけど大抵詐欺事件を犯すものは殺害に及ぶケースは
少ない。
今回のエピソードはのんべぇの気持ちを最も理解している
フリンが重要な役割を果たして、疑問点を打開している
面も大きかった。
アル中の人は不凍液に手を出す程に病んでいるということなの
か。うがい薬を使ってハイになろうとするアメリカンな学生
のエピソードは見た事が有るけど。
仕事とはいえ、吐瀉物の臭いをかぎ分けるモラレスは凄いと
思うし、自分のものとはいえ嘔吐物に塗れているトイレ
の光景は流石に血を流して倒れる殺害現場よりもある
意味インパクトがあったかも。
刑事がストーカーと化すエピソードもこれまでにも目にした
ことは何度もある。
このドラマの刑事と似ているのはレイ・リオッタが演じた映画
「不法侵入」かも。「リベンジ」のマデリーン・ストウ演じる
女性に惚れた刑事が不法侵入した男を逮捕したことがきっかけ
で惚れて行ってしまうというもの。
こんな刑事と出会ったのが運の尽きなのか、こんなに可愛い
子供がいる家庭で何故浮気しなければならなかったのかと
色んな疑問点が目に付く。
内務調査官なので鼻が利くというシャロンが、物証も殆ど
無い状況で追い詰めていく様は凄かったと思うし、二つの
事件が絡み合う案件を上手いこと選り分けて事件を解決した
ものだった。
ラスティの流れもいよいよシーズンが終わるに従いシャロン
離れしていくのかと思ったけど、まだまだシャロンの役割
は大きそうだ。
サイクスがまたしてもおとり捜査役。
リアルタイムでタブレットの指紋を転送・検出するところ
など時代は凄いところまで来たな。
最近の「CSI」を見ると、携帯で簡単に指紋が照合できたり
するので、時間の短縮にも相当テクノロジーの進化が役に
立っていることを感じさせるね。
ただサイクスは前回のおとり捜査であれだけ酷い目に有って
いるのに、強い女性だね。まぁ大学教授が襲いかかってくる
ハズもないとは思っていたのだろうけどね。
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
フリッツ・ホワード (Jon Tenney) FBI捜査官
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
テイラー (Robert Gossett) 新本部長
ケンダル (Ransford Doherty) 検死官
ダニエル・ダン (Ian Bohen) ラスティの父
ローラ・エルキンス (Sprague Grayden) アダムスが連絡を取っていた
リチャード・コナー (Michael Rodrick) ラスベガス署・捜査官
ジェレミー・ダーバン (Eric Lange) サンタモニカ大・教授
— (Ronnie Tyrone Lee) Club Bouncer
マイク・アダムス (Michael Harris) ラスベガス署・捜査官、被害者