第6話 男か女か Boys Will Be Boys
脚本/Jim Leonard 監督/Anthony Hemingway
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【ストーリー】
ミシェルは何者かによって追われていた。
ブラッドは娘がまた帰ってこないとしてロス市警に連絡を入れる。
娘は13歳。テイラーはシャロンに対して通報はいつ合ったのか
と尋ねると昨夜24時2分だという。テイラーはすぐ捜索を始め
ようという。
フリンとバズはブラッドの元に行き事情を聞く。
最後に娘と話したのはと尋ねると、夫・ジョンはモールに迎えに
来て欲しいとして妻・アンが行くと居なかったのだという。
サイラスは現在アンはどこに居るのかと問うと、息子のマット
は車で座し回っていることを語る。ジョンによると娘は虐め
に合っていたのだという。不良のガキが娘をトイレに閉じ込めて
パンツを下ろして写真を撮ったのだという。それは虐めではなく
未成年者への性的暴行だというサイクスは通報すべきだという。
しかしミシェル本人から止められたとし注目を浴びたくないと
言われたという。ミシェルの特徴はと尋ねると、顔付きは男
っぽいが服は白いスカートにピンクのシャツ姿だというビル。
ミシェルは男の子ではないのかと問うと、元はマイケルという
名前で今はミシェルだという。いつからそうなのかと尋ねると
一年生の時に性同一性障害と診断されたのだという。以前にも
虐めは合ったのかと問うとからかわれることは有ったという。家出
したり自傷行為はなかったかと尋ねると、それを否定し、先週虐め
たガキのせいだと語る。今も逃げて居るとのこと。
マットはハンドル名ならば分かるとし、トイレ動画がアップされ
ているのだという。アンは警察に通報したのかとするが、大袈裟
だとして妻は止めたという。サイクスは娘さんのパソコンを見て
も良いかと問うと、メールをチェックする。すると俺はオカマハン
ターでお前が保存しているアドレスやウェブリンクにお前の
正体を送ったという。タムは無数にネットに拡散されていること
を語り、だからミシェルは転校したがったのだという。
アンはそうしたら家族はどうするのかとし、家だってあるし
マットはもうすぐ卒業なのだという妻のアン。あの子のせいで
家族は滅茶苦茶だという妻。
タオに発信者の身元はと問うがPROXYを通しているので分からない
とし、ログインすれば特定出来るとプロペンザに語る。
モールと自宅の間でデカイ公園があるというプロペンザは警察犬
を集めて捜索しようという。
失踪から15時間がケインしていた。テイラーは対応してやれと
告げる。ジョンはあの子はオムツも取れない間から俺たちが男の子
というと否定していたとし、神が男の身体を間違えてくれたのだと
語る。最初は男の子のオモチャを与えていたとのこと。
プロペンザは選択前のミシェルの服を貸して欲しいとし、警察犬
に嗅がせるという。
そんな中タオはログインした事を語り、イジメをして投稿したのは
ルイス・ゲイツだと語る。
サンチェスはゲイツ家にいくと、母親に対してルイスは居ますか
と尋ねる。すると裏口から逃げていくルイスの姿が有った。
警察車両に囲まれ最後はサンチェスがタックルして捕まえるの
だった。
警察犬で講演を調べる戸女性用のウィッグが出てきたというフリン。
ルイスを取り調べする中、バズはモールから監視カメラ映像500台
分の録画VTRを受け取ってきたと報告。タオは顔認識ソフトを
使ってモールにルイスが居たか調べれば良いと語る。
そんな中ロス市警にはラスティとクリスがやってくる。
二人は騒然としている署内を見て何か有ったのか尋ねると、
少女が居なくなったのだという。しかし顔を見てゲイなのかと語る。
ルイスを取り調べるサンチェスはモールに行ったのかどうかを
尋ねる。公園には行ったのかとするが彼は否定する。マイケル
のことかとしてあんな男女のキモイヤツには頼まれても近づかない
という。すると先週トイレでミシェルを襲ったでしょとシャロンは
語る。女子トイレに男は入ってはいけないところで、イカレている
と誰もが思っているという。これは性的暴行だとし、ルイスは15歳
だとするが、成人としての裁きを受けさせると語る。ルイスは
一週間も前のことだとしてトイレの件は見つめるが、今回ミシェル
が居なくなったのは家出じゃないかと語る。
そんな中、顔認識ソフトがヒットし、VTR上ルイスが午後7時9分に
モールにいて目の前にミシェルがいることが判明。ルイスが
尾行していた。シャロンたちは他に一体何をしたのかと問う。
フリンたちはついにミシェルの遺体を発見する。
ロス市警にジャックがやってくると、シャロンは残業だという。
俺がクリスを送るしラスティやお前達のメシを買ってくるという。
シャロンはハンバーガーはダメゆと語る中、ラスティはシャロンに
対して居なくなった子は見つかったのかと問うと遺体として
見つかったという。
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13歳のブラッド家のミシェルが失踪する。通報は昨夜24時だ
ということで、捜査を開始すべきかどうかの判断を迫られる
テイラーだが、シャロンに対してすぐに捜査を開始する様告げる。
ブラッド家で話を聞くとモールから電話が有り迎えに来て欲しい
とのことなので妻が車で迎えに行ったが、いなかったという。
先週娘をトイレに閉じ込めパンツを下ろして写真を撮影した
不良のガキがいるという証言を受け、その人物が連れ去ったの
ではないかとされる。しかしミシェルは女性の格好をしている
が性別的には男性でマイケルだった。性同一性障害であり、
一家はその件を巡り意見を違わせていることが分かる。
モールと自宅の間に大きな公園があるというプロペンザはシャロン
に対して警察犬での捜査を求める。またタオたちはミシェルに
虐めをしたという人物がネットで画像を掲載していることを
知り、身元の特定をしていくことになる。
最近ネットで色んな情報が入ってくることも有るからか、
リアルタイムでアメリカの人が、携帯にアンバー警報が入って
来たなんてメッセージを発信していることを見た事が有るけど、
今回の場合は、相当早い段階で被害者が見つかった感じ。
日本のツイッターなんかを見ていると、ネコが行方不明になって
探していますなんてメッセージを見ると、飼い主にとっては必死
だろうけど、子供が居なくなることがアメリカほど多くない
日本との差を何処か感じる。
性同一性障害を持つ家庭の苦労というものを感じるものがあり、
子供同士でのコミュニティに於いては虐待している意識がない中
で酷いことをしている現状が有ったり、家庭に於いても子供の
性別に対して受け入れるものと受け入れられないものの間で、
大きな違いが起きて、混乱している様子が伺える。
昨日見た日本のドラマ(表参道高校合唱部!!の8話)がたまたま
性に悩む男性の物語で、LGBT(性的少数者を限定的に指す言葉)
なんてものが取り上げられて、大別しても8つに分けられるものが
有って、男女という性別に限定して分けることの難しさみたいな
ものが描かれた。
ドラマとして気になるのは、事件と連動しているであろう
ラスティのアイデンティティの問題か。
ゲイのことならDr.モラレスに相談しろって気がするんだけど、
この二人なかなか接点がない。ラスティはバズといることが
多いからね。
ジャックの去就問題なり、シャロンとの関係も気になるけど、
クリスとラスティが一緒に出てくる程にラスティの態度が気に
なる。
ラスティとエマ検事補が天敵のようになっているけど、今回の
エピソードを見るとエマ検事補の未熟さを感じるところが有る
し、口うるさくリスクばかりを考えている彼女の態度が至るところ
で鼻につくシーンが多い。
プロペンザが新人のサイクスを育てていくことが一つのドラマ
としての核に添えられると思っていたシーズン1だったけど、
寧ろシーズン2に於いては、エマ検事補に経験を積ませることや
現実と向き合わせることがメインなのではなかろうかという感じ
に思える。
遺体を見ることが出来ずにいる彼女は如何にも法廷での言葉遊び
に興じる法曹界側の人間で、捜査官としての立場はあんまり熟慮
していない感じにも思える。
最後のクローズのシーンに於いても、彼女は常に法廷に於ける
弁護士からの突っ込み処や陪審員の心証を気にしているところが
有るけど、今回プロペンザが語る様に
「俺に理解出来ると思うのか?女の心を持った少年を・・俺が
陪審員だとしても途方に暮れる。」
としていたり、エマ検事補に対して
「正義を貫くためなら負けることも恐れない。それが検事だろ」
と語る姿が有って、プロペンザの役割が大きいところがあるな
という気がする。
ドラマでは、母親・アンが相当癖のある役所をしていたので、
犯人である可能性を感じるものだったけど、彼女が言うように
虐めを回避する為には、13歳の段階で性と心の問題を暴露する
ことが本当に良い事なのかよく分からない。アンは成人になったら
そうなることも許可するようなことを言っていたので、理解では
ないことでもない気がするんだよね。
父親の方が子供に対する性同一性障害に理解を示しているという
光景も意外と不思議に思える。引っ越ししてまで守ろうとする姿
は立派だけど、家族全員に同じだけの愛情を注げないのも分かる
けど、皮肉にもそういう障害に対して理解を示しすぎてしまった
ところもまた、一つの問題となってしまった感じがするのは否めない。
これまたプロペンザが語っていたセリフだけど、
「嘘はいつかバレる」
というセリフは色んな人に該当するところが有り、取りあえずは
ラスティの問題が気になるね。
そして何よりも自分の子供たちには何の関心も寄せなかった
ジャックがラスティのことには必死になっていること。本当の息子
が既に親元から離れていて良かったと思う。
しかし最近は通話せずメールをする傾向に有るとか、通話記録
なり携帯に於ける使用履歴で色々と実際の行動だけでなく心理的
分析出来るのが、今時の事情であり、身近にあるツールだから
こそ、色々と必要な情報が詰まっているんだなと改めて感じる。
そして最近サンチェスもエマに対する恋心を諦めたのか、デレっと
するシーンが無くなってしまったな。
■
・父・ジョン役のCraig Sheffer
「One Tree Hill」で強欲な弟に振り回される兄・キース・スコット
役を演じていた彼だけど、現在TV東京で「CSI:科学捜査班13」を
見ている人に取ってはシーズンを跨いで、S12-22、S13-1にジャック
役として出演していた。
・母・アン役のGail O’Grady
明日最終話を迎える「リベンジ」に於けるジャックの母で弁護士
スティーヴィー役を演じている彼女。顔付きを見るとちょっと
キツそうな印象もあるんだけどね。
■検索用キーワード
・映画「恋に落ちたシェイクスピア」 ハリウッドフォーエバーで上映
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長
エマ・ロス (Nadine Velazquez) 地方検事補
ジャクソン・レイダー (Tom Berenger) シャロンの妻、弁護士
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識
ジョン・ブランド (Craig Sheffer) 父親、息子を娘と認めていた
アン・ブランド (Gail O’Grady) 母親、息子は息子として育てるべき
マット・ブランド (Tyler Ross) 長男
ミシェル・ブランド (Tanner Buchanan) 元マイケル、13歳
クリス・スレーター (Madison McLaughlin) ラスティの友達
ルイス・ゲイツ (Shak Ghacha) ミシェルに性的暴行、15歳
Mrs.ゲイツ (Arsha Darbinyan) ルイスの母
— (Justin Irving) Sergeant
若い頃のマイケル (Brey Chanadet)
— (Chase Maximillian) いじめっ子
ディアナ () 鑑識
パトリック () 鑑識