LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン6 第7話 憧れのニューヨーク Country Crossover

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第7話 憧れのニューヨーク Country Crossover

脚本/Warren Leight、Gina Gionfriddo
監督/Bill Norton
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【ストーリー】
カーティスのレコーディングスタジオでミュージックビデオの
映像を見ながら、メイの歌のレコーディングをしていた。
メイは上手く歌えずカーティスに謝罪する。ビデオのように
歌えばいいのだという。カーティスに逢いにシューマスがやって
くる。オレのクラブで歌わせるのかとすると、”僕らの”クラブ
だという。黒人の大男のゴローがカーティスの元にやってくると
オレの歌の何処が悪いのか?と問う。カーティスはオレはラップ
は手がけていないのだという。このCDを聞いてくれというゴロー。
しかしカーティスはシューマスの女・ブルックがドラッグを
始めた為に、シューマスに対してお開きだとしてそいつらを
連れて出て行けと語る。
メイは夫・ザックに完成版をなんとか見せたいのだとして
このまま録音したいとするがまた次回にしようとして今日は無理
だと語る。
スタジオに何か物音が聞こえてカーティスは用心する。

クラブ・スパイアーは人気で長蛇の列だった。
薬でハイになった女性は車で運転すると列に突っ込んで人を
次々と轢いていく。しかしそんな中レコーディングスタジオから
カーティスが現れると手が血だらけで倒れる。

救急車や警察が駆けつける。
9名が病院に搬送されたが全員死亡したという。しかし彼だけは
クラブの入り口とは離れた所にいたという。カーティス・ゴールド。
彼のスタジオで加害者の友人5人の証言では彼は自ら倒れたと言って
いるという。手は切れているがガラス片はなかった。体も無傷に
見えるとウィーラーは語る。
ローガンはスタジオ内に入るとここで襲われたのだろうとして
床に血が多数飛び散っている現場を目にする。床は多数のガラス
片が愛知邸他。鍵が壊されていることはなく、このガラスで
手を切ったのだろうという。録音スタジオは強盗に人気だという
ウィーラーは、表彰の盾を壁から外してたたき壊していると
いう。ローガンは「金を出せグラミーを壊すぞ」と脅したのか
とするがウィーラーは4千ドルの機材は無事だという。元彼が
業界人だったというウィーラーは録音スタジオにも詳しそうだった。
ローガンは泥棒(ドラマー)だった?とオヤジギャグ炸裂。
スタジオにコカインがあることを発見するローガン。
こっちには薬もあるというウィーラー。これは強盗殺人では
ないのだろうと。ローガンは15分署が捜査すべき事件だとする
と、15分署の刑事に任せていく。ウィーラーは取りあえず警部に
連絡した方が良いとして携帯電話を手にするが、ローガンはそれ
を止めるとわざわざ警部を起こすまでのないとして信じろという。

しかし翌日、ウィーラーは警部から何故報告しないのかとして
オフィスで怒られる。私の失敗を待つ連中が多く、どんな些細な
ことでも報告しろというロス。
ローガンはウィーラーに頭から湯気が出ていそうだと告げると
“黙って”と語る。想定外の事件だったのだというローガン。
ウィーラーは汚名をきてあげた判断ミスだと語る。あの周辺は
犯罪が多く15分署は手一杯で、状況は臨界寸前(Tipping point)
で市長が憂慮していると語る。収拾が付かなくなる一歩手前という
意味だと語る。

ロジャースに検視の結果を聞きに行く。
男性・カーティスは車には轢かれていないという。顔と左脇腹
を殴られていること。パンチ2発で死なのか?と問うと”放血死”
(Exsanguination)だという。ローガンは君のラテン語は最高だ
というと彼女は出血多量よと語る。強烈なパンチだったのね
というウィーラーに対して、ロジャースはゴーシェ病のせいだ
という。簡単に出血が起きて骨折してしまい、脾臓も肥大している
のだという。主治医の話では火曜日に脾臓の摘出手術をする予定
だったという。現場にはコカインと錠剤が有ったとすると、
被害者から検出されたのは鎮痛剤と抗貧血剤だけだという。
彼の体はガラスだったのだという。犯人はそれを知らず2発の
殴って倒れたこと。驚いて逃げたのか・・というウィーラーに
対して又は知った上で殴ったのかも知れないぞというローガン。
悲観論者でしょ?というウィーラーに対して、時と場合によると
いうローガン。彼が最後に誰と仕事をしていたのか確認しましょう
というウィーラー。

ウェイトレスとして働くメイから話を聞く。2ヶ月前から彼と
仕事をしているという。彼は天才でMTVでも授賞しているという。
最近この町に来たのかと問うローガンに対してペンシルベニアから
夫と二人で出てきたという。夫の父の死亡給付金が入ったこと。
歌手になるので夫の・・二人の夢だという。カーティスに出会い
夢が叶うと思ったこと。カーティスに恋人が居たのかと問うと、
彼は仕事で毎日働きづめだったという。仕事上の付き合いだけ
だったのかと問うと、夫のザックはカーティスのことをゲイだと
思い込んでいたとし、安心するようそのまま訂正せずにいたという。
最後は木曜日の夜の仕事で、彼の友人が来て予定よりも早めに切り
上げたという。友人とは誰の事なのかと問うと、シェーマスと
いう向かいのクラブの経営者だとすると、ローガンはフラハティの
ことかという。小柄で女性好きの男だという。彼の恋人・クリア
とクラブの用心棒も一緒だったという。体格の良い黒人で、男は
酷く怒っていたという。歌を売りに来て相手にされていなかった
のだという。そのウチ女性が薬をやり始めたのでカーティスが
みんなを追いだしたのだという。

ローガンはシェーマスの店”スパイヤー”へ。
シェーマスはローガンを見ると何故毎回相棒が違うのかと問う。
シェームスの店の最初の殺人事件から関わりが多すぎて覚えて居ない
だろうという。不運でねというとシェーマスに対して、”ケネディ家
はな”というローガン。スタジオにコカインを忘れたでしょと
問うと若い連れがだという。オレは構わないがカーティスを怒らせた
のだという。用心棒もいたのでしょと問うと警察に嘘を付くのかと
問うとデカくて壊そうな黒人がいただろと。陳腐な説明だなと
しつつもゴローだという。事件後は見ていないとし連絡があれば
ウィーラーに知らせるという。

“スパイヤー”で働く用心棒のジェフから話を聞く。
同僚のゴローを探しているというが、そんなヤツは知らないという。
何故君らは非協力的なんだとし、もう一度聞くぞというローガン。
しかしジェフはそんな男は知らないというと、ウィーラーは
恐いのよと語る。ローガンは君のような屈強な男が怖がるのかと
問う。オレが注文を運んでいた際に彼が頼んだオムレツには卵黄
入りのものを運んだ為に、彼は厨房に行きシェフの両腕を折っていた
という。彼を殺人容疑で逮捕すれば逢うこともなくなるという
ウィーラー。応援の警官でも連れて行けとして居場所を知らせてくれ
る。
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ローガンとウィーラーはクラブ前で起きた多数の死傷者が出た
自動車事故の件で捜査に向かう。薬物でハイになった女性が
友人の忠告も聞かずに運転した結果、クラブに並んでいる人
たちの列に車を突っ込ませて9人の罪ななき人たちを死亡させて
しまった事故だった。しかし一人だけその車の事故とは関係
のない死傷者がいるということで捜査を開始する。
クラブの向かいに有る音楽スタジオで起きた事件で、犯行現場が
スタジオ内に有ったことは明らか。スタジオ内からはドラッグの
痕跡も見つかった為に、ローガンたちは自分達の担当ではない
として現場を後にするが、翌日ロス警部からは勝手な行動に
激怒される。町の犯罪は臨界状態で市長も憂慮しているということ
で担当することになる。
被害者のカーティスはゴーシェ病を患っていて、パンチ一つで簡単
に出血する状態だったことを知る。

イマイチ何を描きたい内容だったのかよく分からず、普通の
刑事ドラマ状態になっている感じを受ける。
色んな夢や幻想を持ってニューヨークに来ている人の多さとか、
やはり色んな所に存在してくるアメリカ人にとってのドラッグの
問題と銃の問題というものを感じるものが有ったかな。

クラブの名前が「スパイヤー」だった。
インスパイヤという言葉が感化とか影響させるという意味が
あることを考えると、象徴的な名称として利用されていたのかも
知れないね。

幻想を抱くのは良いのだけど、自分の幻想や夢を他人に押しつける
ことへの大変さというものを感じる流れだった。
このエピソード、昨日見た「リゾーリ&アイルズ」S2-2のエピソード
とちょっと似ている。
カナダに住む夫と幸せに暮らすために金が必要で、その為に代理母
として出てきたトレイシーが事件に巻き込まれてしまうというもの
だったのだけど、愛しているが為に起こしている行動が結果として
嫉妬心を煽ることになり、幻想を砕くことになる。
余計なことをせずに田舎に留まっていればこうなることはなかった
のに、それでも人は成功を夢見て動かざるを得ないところがある
のだろうか。

男性ほど社会に於けるステータスに対して夢見がちなのかな。
女性は寧ろ歌手になることには消極的姿勢を持っていたけど、
それでも夫の為になんとか食い下がって、カーティスと体の関係
を持ってでも売れることに固執しようとする。そして男は
プライドの為に色々と力を誇示するけれど、夫は自分の人生を
犠牲にしても妻を支えようとしていた。しかしその妻の人生も
夫によって潰されているというのが皮肉である。

冒頭からローガンの一存でウィーラーに迷惑をかけてしまった。
ウィーラーと警部はツーカーの仲なのか。
些細なことでも報告を怠るなとしていた。
それ以降ローガンはウィーラーに対して、自分の意見を押しつける
ようなことをせずに、常に容疑者に対してどう思うのかという
ことを相棒に尋ねているシーンを目にしたけど、ちょっぴり心を
開いた関係になってきたのかな。
互いの私生活も少しずつ語り始めて、ウィーラーが過去に業界人と
付き合っていたとか、ローガンはクラブ経営者のシェーマスとは
顔なじみだということを耳にする。来る度に相棒が変わっているな
ということを見ても何度も逢っているのかなと思うけど、ローガン
が元々所属していた本家「LAW & ORDER」絡みでの出演は無いようだ。
ただこのシェーマスは、S6-17にも出演予定だ。
因みにこのシェーマスは過去、S1-5にも別人役で登場しているのだ
けど、S1-5と言うと、オープニングタイトルでのエイムズ役
のKATHRYN ERBEのクレジットが出る際に使われているカットの
シーンとして採用されているエピソードである。

当初容疑者として用心棒のゴローが上げられた。
ゴローというとなんとなく日本人っぽい名前に聞こえるけど、
本人は中華思想の持ち主で、タトゥーには”危機”という漢字を
入れていた。”危険”と”好機”という意味があるとのことで、
中国武術としてマーシャルアーツなんかにも精通している人物だ
った。「モータルコンバット」というゲームを好きならば、
ゴローという阿修羅のようなボスが登場することを思い出す人
もいるかも知れない。

また次に疑われたのは経営者のシェーマスだった。
ウィーラーが会計の件で相当厳しく問い詰めるシーンも有り、
アルカポネも真っ青だろうというローガンの突っ込みも有った。

メイとカーティスの関係も疑われ、それに対する夫のザックへの
嫉妬心も動機の一つとして浮かび上がってくる。
木曜日の夜は、ジョニー・キャッシュの伝記・「ウォーク・ザ・
ライン/君につづく道」のDVDを一緒に見たという。
カーティスがメイのことをどれだけ才能として買っていたのか
は謎。彼女のカントリー・ロックをカウパンクと称していたと
していたけど、実際には体の関係によって引き留められていた関係
で有ったこと。しかし被害者がゴーシェ病だったことを考えると
そんな体の関係に影響を及ぼすことはないのだろうか?

検事補を交えて捜査方針を語り合う際に、屋台のホットドッグ
を食べながら会話するというのがニューヨークっぽいところかな。

男は持病や苦労話を語りたがるというローガンは、ネコが死んで
も自慢すると言っていたけど、そんな言葉にウィーラーはハートウォー
ミングねと語っていた。しかし検事補が語る様に、罪を押しつけ
合わず罪を奪い合うんかて始めてだと語っていた。真実の愛
ではなく、真実の混乱だということで、疑っていく訳だけど、
なんだかイマイチキレが悪い。

最後はクリミナルインテンドらしく、取調室に於ける相手の真意
を聞かせて本音を引き出すかのようにして、実況見分と称して
レコーディングスタジオでのメイとシェーマスの会話を夫に
聞かせていた。妻は姦淫によって悩んでいて、夫を利用して
カーティスをこの世から居なくすることで罪から逃れようとして
いるというなんとも変な話だったけど、メイとシェーマスの会話
を聞いただけでは、正直ザックの中の幻想は打ち砕かれるもの
だったのだろうか。

・Gonna Get You by Heather Marie Marsden

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

パトリシア・ケント (Theresa Randle) 地方検事補
メイ (Agnes Bruckner) ザックの妻
ザック (Kohl Sudduth) メイの夫
ゴロー (Evan Parke) クラブ”スパイアー”の用心棒
— (Al Sapienza) Flaherty’s Attorney
シェーマス・フラハーティ (Griffin Dunne) “スパイヤー”経営者
ジェフ (C.J. Wilson) クラブ”スパイアー”の用心棒
ブルック・St.クレア (Karen Starc) シェーマスの彼女
ペディ (Joe Gonzalez) 捜査官
カーティス・ゴールド (Luther Creek) 音楽プロデューサー
キャリー (Allison McAtee)
ブラッド (Harmon Walsh)
— (Nancy Turano) Choreographer
— (Ashley Pierson) Dancer
— (Luam Keflezgy) Dancer
— (Joanna Numata) Dancer
— (Jermaine Browne) Dancer
— (Ricardo Sonny Figueroa) Dancer
— (Jessica Lynn) Dancer
— (Tom Stratford) Policeman
— (Frank Hernandez) On-Air Reporter
— (Gina Hernandez) Drunk Driving Victim

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