LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン6 第8話 死への帰還 The War at Home

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第8話 死への帰還 The War at Home

脚本/Warren Leight、Diana Son、Julie Martin
監督/Darnell Martin
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【ストーリー】
アマンダは出かけようとしていると、母・エレインから感謝祭
の夕食後に家族写真を撮るからとして、軍服をアイロンした
ものを持ってくる。よく帰還したわねとすると、父親からの
勲章を彼女に手渡す。
アマンダは友人と共にクラブにいくと、二人の男に誘われる。
そして一人の男が彼女の目の前に現れる。

父・リーランドは朝、アマンダはどうしたのかとエレインに
尋ねると寝ていると語る。朝方戻って来たのだという。
リーランドは娘を起こしに行くがベッドには人がいなかった。

感謝祭。
ロス家では家族が集まる前で挨拶する。私の子供たちと2人の
母、そしてトッドによく感謝祭に来てくれたと語る。しかし
そんなロスの元に電話が鳴る。副委員長の令嬢が行方不明との
知らせだった。エイムズにも電話。ゴーレンも母親に付き添っ
ていたが、母はボビーに対して私がパニック状態になったら
救急車を呼んでちゃんとした町の美容院へ連れて行ってという。
ここは最悪だという母・フランシス。そんなゴーレンの元にロス
から電話が鳴ると母は行きなさいとゴーレンに告げる。

ドッカーティの元にいく。
娘・アマンダは昨夜7時トリッシュの家に行きそこで夕食を取り
夜中の2時頃に帰ったのだという。お嬢さんはイラクから一時
帰国中かと告げると、陸軍の特技兵で青銅星賞を得ていると
いう。町には息抜きに行ったのではないかというエイムズ。
それならば連絡をするはずだというエレイン。
本部長やロスは必ず見つけると語る。来週末に娘は結婚式を
行うとし、少人数で簡単に済ませるのだというエレイン。
相手はカーロス・ルイス特技兵で彼はアフガニスタンだという。
二人共長い休みは取れないので式の後にはすぐに別々の赴任先に
いくのだという。リーランドは携帯会社に娘の発信記録を提出
させるという。ロスはエイムズとゴーレンに対してトリッシュ
から話を聞いてこいと語る。友達ならば父親にも言えない話を
しているはずだという。

トリッシュの家に行くと、彼女は嘔吐したりして二日酔い
状態だった。昨夜はアマンダも大酒を飲んだのかと問うと、
ショーンは僕の実家にも来ずに二人で飲んで居たとして
トリッシュを責める。
しかしトリッシュはワイン一本しか飲んでいないと語ると、
エイムズはその量で二日酔いなのかと疑う。女性同士気兼ねなく
いたのだという。エイムズはトリッシュは心配している様子が
ない為にそれを指摘すると、帰ったのは2時過ぎていたので
途中で車を駐めて寝ているだけだろうと語る。そろそろ目を
覚ますわと語る。

そんな中アマンダの車が駐車場で発見される。
リーランドがトランクをバールで開けるが中に人が入って
いるようなことはなかった。トリッシュの家を出たのが夜中
ならば駐車場は空いていたハズなのに何故奥の方に止めている
のかと問う。満車でなければ女性は避ける場所だというエイムズ。
誰かと二人きりになろうとしていたのではないかとするが、結婚式
前にそんなことをするかと語る。そんな中、アマンダのバッグが
発見される。普段持っていたのとは違うものだった。取りあえず
周囲を徹底的に調べろとして警察犬を導入して車のある周囲の森を
探していく。
ゴーレンの元にシルベステ医師から電話が鳴る。
なるべく早く行きますと語ると、エイムズは私がフォローするので
病院に行ってくれと語る。

森を調べていた捜査官たち。ハイヒールを発見。
少しずつアマンダの荷物が見つかる。トリッシュによると夕べ
出かける前に着替えたものだとし、黒いドレスとこの靴を履いて
いたとのことだった。トリッシュはアシュトンいう人物と待ち合わせ
していたというが、トリッシュは相手のことを知らずアマンダ
と同じ特技兵だという。しかし彼は既に退役していて、この場所
で彼の車に乗り換えて街に繰り出したとのことだった。トリッシュ
はようやく事態の大きさに気が付く。何処に出かけたのかと
問うエイムズに対して、ミッドタウンのクラブ”バーブ”だと
いう。ハメを外したいと言っていたという。アシュトンと浮気した
のかと問うと、彼女ではなくアシュトンと浮気したのは私の方だ
という。何故か2杯で酔ってしまい彼とモーテルにいくことに
なったのだという。アマンダは男たちと踊っていたとのことだった。
その後まるで記憶がないと。最初に言って欲しかったとエイムズ。
彼女は誰よりもしっかりしているので心配ないと思ったという。

病院にいるゴーレンにも情報を伝える。
バーブだとすると郊外から来る観光客や軍人が多くくる場所だと
いう。陸軍の犯罪捜査司令部の友人から隊員のリストを取り寄せる
というゴーレン。アシュトンを探す様指示する。
そんな中でも母親はゴーレンにここに居る医師たちは信用出来ない
という。ゴーレンは放射線治療の専門技師がいるから安心するよう
説得。感謝祭の祝日に専門技師が来てくれると思うのかと。

森での捜査を続けていたエイムズたちは下着・ブラジャーを発見。
そして黒いドレスを発見する。最後の一枚だとロスに語る。
遺体だけがない・・・やはりゴーレンが必要だという。
アシュトンから話を聞くゴーレン。
彼にイラクでの除せ兵士は対等に扱いをされていたのかと問う。
冗談で女性をタイプ分けすることは有ったという。寝る女は尻軽
で寝ない女はクソ女だと。アマンダはどっちだったのかと問うと、
良い意味でクソ女だという。でも昨日の彼女を置き去りにした
のだろうと問うと、トリッシュが酔っていたのであの状態で電車で
返すのは危険だと思ったという。アマンダと踊っていたのは軍人
か?と問うと飲食店の男性だろうという。彼女の方も色目を使って
いたと。我々は例え寝たとしても仲間に対する敬意は忘れないと。
世間の男は身勝手だってことを彼女は忘れていたのだろうと。

クラブ”バーブ”の店員・ジャッキーから話を聞くエイムズ。
アマンダの写真を見せると飲みっぷりから軍人だと思ったという。
客が飲み過ぎると普段は止めるけど帰還兵には全てを忘れる時間
も必要だとして許容していたとのこと。エイムズは皮肉ではないか
としてイラクで殺されずに故郷で殺されるとしたならば・・と。
隅っ子で男とイチャついていたという。どんな男なのかと
問うと髪が伸びてヒゲが有った気がするという。カーキ色の服だと。
エイムズはゴーレンに相談すると除隊後に自由の印に髪の毛を伸ばす
人が多いと語る。彼女がイラクで付き合っていた浮気相手なのか。
しかしアシュトンは彼女は純潔だと言っていたのだという。

そんな中森を捜索していた本部長は犬たちが嗅ぎ回っているが
彼女の臭いはないことを語る。これだけ探せば臭いも残らないと。
事件を偽装したのかもとゴーレン。アマンダは酒と男でストレス
を発散していたというエイムズ。無許可除隊か・・・結婚式から
逃げたのかも知れないとエイムズは語る。

エイムズとゴーレンはドッカーティ夫婦の前で現状までの状況
を説明する。3人でクラブに行ってその内の二人はモーテルに
行ってしまったこと。ゴーレンはアマンダはイラクに戻ることに
難色を示していなかったかと尋ねる。リーランドは失踪の為
の狂言だというのかとして激怒。娘に限ってあり得ないとする
が、妻のエレインはそんなのどうでも良いとして娘さえ戻れば
良いのだと語る。クラブの女性の話では彼女は知り逢いらしい
男と会話していることを告げる。彼と駐車場に戻り服を捨てた
可能性があると。
そんな中ゴーレンにはまた病院から電話が鳴る。
母親からのもので、あなたの兄さんは?と問う。独りぼっちだ
という母。

エイムズは妻のエレインにリーランドは認めたくない様だが、
何かアマンダが姿を消す兆候が有ったのではないかと問う。
すると結婚を迷っていたことを認める。カーロスは思っていた
ような人では無かったと。戦争について、戦場にいると見えない
ものが見える様になると行っていたという。彼女が隠れそうな
場所はあるかと問うと、結婚後一年間アイルランドに住んでいた
ことが有るという。娘の出生地だと。つまり二重のパスポート
を彼女は持っていた。
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感謝祭の日、陸軍に従軍していたアマンダは一時的に帰還する
ことになる。そこで家族と過ごすと共に同じ兵士のカーロス
と結婚を約束していた。感謝祭の前日の夜、アマンダは親友の
トリッシュと出かける中、アマンダは同じ部隊に所属していた
というアシュトンも連れて三人でミッドタウンのクラブ”バーブ”
に出かける。朝になっても帰宅しなかった為にトリッシュに話
を聞くと朝まで居たのでまだ車を駐めて寝ているだけではない
かとするが、車が発見され、次々と夕べ来ていた服が近くの
林から見つかったことから殺されたものなのか、それとも逃亡
する為に偽装したものなのかを見極めていく。アマンダの父
は警察委員、副委員長ということも有り、警察も総出で捜査に
当たる事になる。

感謝祭・・サンクスギビングデーは家族と過ごすということで、
今回はそれぞれの家庭にスポットライトが当たる話だった。
普段は全く見られないそれぞれの捜査官たちの家族や家庭の事情
が見られるということで、キャラクターの掘り下げとか、キャラ
クターの私生活にまでのめり込んでいる人にとっては興味深い
話になったのではなかろうか。

そもそも設定的にはあんまりこの手のドラマは一貫性がないこと
も有るので、実の所どういう家族構成なのか分からないことも有る
のだけど、取りあえず今回のエピソードを見る限りでは、感謝祭
によって引き付けられる家族の絆から見て、どういう人物構成
になっているのか興味深かったかな。

ゴーレンは母親が腫瘍を患っていて、放射線治療をしようとして
いるが、母親は医者を不審に思って居る様子。不安障害も患って
いるのか。何らかの精神障害を患っていることはゴーレンが
過去にも言及していたけど、覚えてない。ゴーレンに度々電話して
は困らせる姿が有る。
兄が来る筈では無いのかとしていたけど、フランクとは疎遠で
連絡も取っていない。

ロスは妻とは離婚している状況の中で子供と妻とそして妻の再婚
らしく相手とそして両親と一緒に食事をしていたけど、途中で
事件の通報を受けて抜けだしてきた。

エイムズはよく分からない状況だったけど、8年前(1998年)には夫が
殉職している状況の中、子供たちに囲まれていたので、姉妹たちが
家庭を持っている中で其の中に居たのかな。エイムズさんには2人
の姉妹がいると思ったけど、あんまり正確に覚えてない。
エイムズ家が警察一家で父親の話はよく出てくるのだけど、夫の話っ
て殆ど出てこないよね。シーズン6ではこの夫・Joseph Duttonの
エピソードについても触れるみたいな感じなので、楽しみにして
いよう。

さて事件は軍人で父親は警察のお偉いさんの家庭ということも
有り、仕事の為とはいえ部下が感謝祭にかり出されては大変な
思いをすると内容だった。家族的イベントとして根付いているこの
時期に有って、どの家庭も上手く行っていないことの皮肉さを
感じるものだったり、事件も分かってみれば、正直者がバカを
見るような内容で有ったり、戦場で死なずにアメリカ国内で殺さ
れるという事情を見る限り、一体何に感謝すべき日なのかって
感じの内容だった。

ここのところ、このドラマに於いては、親が子供に対して自分の
エゴをぶつけることが事件の引き金になるエピソードだっただけに、
今回もそれに該当するところが有ったけど、親の期待が過度に娘に
プレッシャーを与えたとまでは言えないところも有って、今回は
誰も責めることは出来ないな。責めるとしたら殺した男だろうか。

しかし捜査に於いてこの死の怒りを誰かにぶつけたいがあまり関係の
無い人にその非をぶつけて、それを捜査官にぶつけられた日には
たまったものじゃないよなって感じで、ゴーレンに向けられた非に
関しては、彼が怒りを感じるのもよく分かるものが有る。
彼らの親子関係が上手く行っていないのは分かるにしても、自分
の家庭だけが上手く行っていないと思うなとゴーレンの変わりに
言いたくなるものが有ったしね。

事件は比較的戦争を題材にした殺人事件にとってはありがちな
顛末だったように思う。
親や仲間が殺されたら誰でも復讐したい気持ちが生まれるのも
分かるのだけど、アマンダのことをまるで敵だとして処刑スタイル
で殺す男にはまるで同情の余地もない。
戦争自体が人生・人格を狂わすものだというのは分かるのだけど、
戦場での異常な性の形とか、復讐の連鎖を見ると、なんとも
理解しがたいものが有るのも確かだった。

それにしてもこのドラマ、普通の刑事ドラマになりつつ有るな。

好きな女優さん、Jill Flintが被害者の親友役で出ていたのが
嬉しかった。彼女のFilmographyを見てCriminal Intentに出ている
のは知っていたけど、このエピソードとは思わなかった。

父親役にはMichael Biehn。英語表記だと分かりづらいけど、
日本語で書くとマイケル・ビーン。
初期のジェームズ・キャメロンの作品と多く縁があり
「ターミネーター」「エイリアン2」「アビス」「K2/ハロルドと
テイラー」などの映画俳優として出演している。

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

リーランド・ドッカーティ (Michael Biehn) 警察委員、副委員長
エレイン・ドッカーティ (Fran Drescher) 母親
アマンダ・ドッカーティ (Betty Gilpin) 陸軍特技兵、青銅星章、22歳
ウェスリー・バークハーツ (Shane McRae) 元兵士、マンハッタン救命士
トリッシュ (Jill Flint) アマンダの親友
アシュトン・ロリック (Jaime McAdams) アマンダの同僚
ファヘイ (Rocco Sisto) 長官
フランシス・ゴーレン (Rita Moreno) ロバートの母
カーロス・ルイス (Ivan Quintanilla) アマンダの婚約者、特技兵
タイボーデュー (Jonathan Earl Peck) 警部
ジャッキー (Adepero Oduye) クラブ”バーブ”のウェイトレス
ショーン・マクコート (Haskell King) トリッシュの彼?
Dr.シルベステ・チェン (Stacey Yen)
ナンシー・ロス (Alice Barden) ダニーの義理の姉
ジェフリーズ (Hudson Cooper) 捜査官
— (Katie Walter) Cadet
— (Robin Mountjoy) Security guard 2007
— (Jan Milewicz) Man

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