LAW & ORDER : クリミナル・インテント 犯罪心理捜査班 シーズン6 第18話 静寂の殻 Silencer

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第18話 静寂の殻 Silencer

脚本/Warren Leight、Marygrace O’Shea
監督/Dean White
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【ストーリー】
キングストン法廷の元、ストラウス医師は子供の聴力回復手術
による結果死なせてしまったことに関して裁判が行われ、人工
内耳移植の第一人者として活動しているジャック・マロリー医師
が原告側証人としての意見を求められる。彼の手術は適切だと
思うのかと。ジャックはそれを否定すると聴力の回復は望めな
かったのに赤ん坊に手術をして髄膜炎を起こして死なせたこと
を語る。それを語った直後、ストラウスは恩知らずのクソ野郎
として突然犠牲を浴びせるが、傍聴人の多くは聴覚障害者だと
いうことも有り聞こえなかった。
ジャックは帰宅する際に、劇作家のラリー・フォーセカから
今度演劇を行おうとして、デフパワー(デフ=ろう者)のチケット
を手渡される。

演劇はろう者たちが演じているもので、「ろう者は外界の雑音
など聞きたくない、この無音の世界で平和とパワーを手に入れ
る。理解出来ない人は消えて!」と主張するものだった。
女優はマリア、脚本はラリー・フォーセカだった。

マリアは朝、ジャック医師の元を尋ねると、ドアが相手いる
ことに気が付く。中に入るとジャックが床に倒れて銃で撃たれ
て死んでいるのを目にする。マリアはすぐに911に電話すると
自分は聴覚障害者なので聞こえないが、ここで殺人がおきた
と連絡する。

先行して捜査していたリベラ刑事からエイムズは現状を聞く。
被害者はジャック・マロリー医師。耳の外科医だという。ゴー
レンは手話が出来るのかと問うと、事情聴取までは無理だと
語る。通訳を呼んだというエイムズ。被害者の恋人も知らせを
来て飛んでくるとし、この地区の検事をしているという。
今日は聖パトリック祭でパレードに備えてオフィスの窓には覆い
をしていた。殺人には好都合だというエイムズ。しかし遺体
の状態を調べていたゴーレンは殺されたのは昨晩だと語る。
金曜の夜に診察の予約は入っていないこと。侵入の形跡は
なく招待客か押し入られたのかというエイムズ。戸棚が荒らさ
れていることに気が付くと鎮痛剤が盗まれていることを語る。
処方箋の用紙も無くなっていて、目的は薬なのかというエイムズ。
壁に付着している汚れは何かと尋ねると、ゴーレンはそれを
取って匂いを嗅ぐ。するとアイルランド式サイレンサーとして
ジャガイモが使用されたのだという。効果は殆ど無いけどねと。
窓も覆われて静かな殺人になったのではないかという。しかし
被害者は手を撃たれており、腫れが出るまで生きていたこと。
大騒ぎしたハズだという。拷問でクスリの在処を吐かせたのか。
しかしジャックには首にもアザが有り喉頭が潰されているので
声を出せない状態だった事を語る。

そんな中地元の地域局で通訳をするライオンズ刑事がやってくる。

発見されたのは午前9時だった。発見者のマリアはドアが空いて
いたので中に入ったら医師が床に倒れて居たのだという。土曜日は
休診なのに何故するのかとして、ジャックの婚約者で検事の
クラウディア・シュンクリーがやってくる。ゴーレンは興奮して
いる検事を部屋の外に出すと、室内の状況からクリス目的で来た
のだとし、不法な侵入はしていない事を語る。彼の機能の予定を
尋ねると、金曜日はいつも遅くまで診察しているという。
検事は彼女から硝煙反応を調べたのか?としてゴーレンたちに
圧力をかける。

ロスは区内の薬局には連絡を入れ被害者の処方箋を使った
人物を指名手配にする事を語る。
ロスはエイムズたちにこの件は検事局長・ブランチも協力して
くれるという。夫人のクラウディアのアリバイはどうなって
いるのかと問うとエイムズは夜中の2時まで仕事をしていた
様だという。ジャックの専門は人工内耳移植(バイオニクス)だ
とし、とても複雑な手術だという。電極を内耳に埋め込み
聴神経を刺激するもの。長期間訓練する必要が有り、彼の
患者は殆ど聴覚障害者だった。患者リストは手に入れたのかと
問うと、彼は無料奉仕(プロボノ)で診ていたという。薬付けの
金もちまで診ていたが前科はなく、金銭の問題も見る限りでは
健全で実直で人望も集めて居たという。大量の鎮痛剤も集めて
いたのではないかとするロスに対して、エイムズは処方箋が
使われたと連絡が入る。

処方箋を使ったのはジャレッドという裕福な金融マンだった。
何故処方箋を盗んだのかと問うと盗んでいないとし、先生の処方
だという。背中の痛みを取るためだとするが、彼は耳の専門医だと
指摘すると観念する。罰金を払うよというジャレッドに対して
これは殺人事件の捜査だと語る。金曜日の夜は何をしていたのか
と問うと、祭りの前日だったので同僚と店で飲んで居たという。
処方箋はと尋ねると今朝アントニオから24丁目の喫茶店で購入した
という。

ゴーレンとエイムズは24丁目の喫茶店にいく。
ゴーレンは顔を苦めながらアントニオだと思われる男性に
声を掛ける。自分はジャレッドの友人だとして、医者が留守
なのでバイコディンが切れてしまって背中の痛みが酷いこと。
数錠貸して欲しいと頼むと、白紙の処方箋があるとして、50ドル
で売るよという彼。40ドルにしてくれと語るとそれを買い取る。
買い取った瞬間エイムズが刑事だと名乗り逮捕する。
アントニオを連行しようとするが、自分は車椅子に乗っている
として車椅子を取って欲しいと告げる。

アントニオから事情を聞く。
道端で拾ったのだというアントニオ。クスリは殺された医者の
ものだとして問い詰めると、どうやって入手したのかと問う。
クリニックの前で拾ったのだとし、配達ボックスを漁り商品を
仕入れているのだという。医者宛の荷物を盗んだのかとすると
中の薬だけ頂戴して必要な人間に回すのだという。これはマレー
ヒルのクリニック前に有ったという。住所は32丁目、二重窓で
隣にはアイスクリーム店が有るという。

クラウディアは盗品を持っているのにアントニオを起訴しないの
かとして激怒する。彼は車椅子に乗っているので玄関の階段は
あがれないと語る。しかし犯人を知っているのではないかと
するが、それならば白状しているハズで、彼はヤク中だと語る。
今から証言の検証にいくのだというゴーレン。クラウディアに
対して患者に麻薬中毒患者は居たのかと問う。そして金曜日は
誰も来ていないと。あなたとランチの後の彼はどうしていたのか
と問うエイムズに対して、彼は医療ミス裁判で証言台に立ったの
だという。別の医者の裁判かと問うと、ストラウス医師のものだ
と語る。

ストラウス医師の元にいくと、外では”恥を知れ!”と激怒する
聴覚障害者たちが主張をしていた。現場を見たゴーレンたちは
二重窓に隣がアイス店だとして、ここからアントニオは盗んだ
のだろうという。
そこには地域局のライオンズ捜査官もいた。ゴーレンたちに
対して不法集会の担当もしているのかと問うと、知らずに来た
という。被害者は裁判でストラウスに不利な証言をしているの
だというエイムズ。そんな中、ゴーレンはアントニオが届かない
位置の箱に処方箋があることを知る。しかも何故かストラウス宛
の荷物の中にジャック医師の処方箋の白紙があるのだった。
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耳の外科医をしているジャック・マロリー医師がオフィス内で
殺害されて発見される。聖パトリック祭の前日の金曜日の夜に
殺害されたと思われ、使用されたのは9mmのグロッグ製の銃。
オフィス内のドラッグが荒らされていたので強盗目的かに思わ
れた。婚約者が検事・クラウディアということも有り、早急に
解決を求められ、検事局長のブランチも協力するとされるが、
事件が発生した地帯は、聴覚障害者が多く暮らすコミュニティであり、
話を聞いて回るにも、独特の雰囲気が漂っていて捜査は難航する
のだった。

コミュニティによる結束感とか、世俗的な世界に対して排他的状況
に立つ人物たちの姿を見ると、形は違えどギャングのそれと似た
要素が含まれている感じで、ある意味興味深いエピソードだった。
耳が聞こえるものに情報を流すものに「裏切り者」という烙印が
押されたり、集会の場ではそういったものたちに監視の目が
行き届いている辺り、このコミュニティの中間にいる立場の人は
相当苦労するだろうなと思わせる。
サブタイトルはサイレンサーだということで、そんなギャングを
意識しているところが有るのかも知れないし、アイルランド式の
サイレンサーとしてジャガイモを使っているという辺りは、最早
ドラマとしてのチープな皮肉としか感じられないところも有ったけ
ど、耳が聞こえない人がサイレンサーを使うというのは、
心理的に安心する為のものなのか?

耳が聞こえるかどうかの葛藤に悩む様。その中間・ボーダー
に立つ立場の人物など、ドラマ「スイッチ 運命のいたずら」を見ると
よく分かるけど、まるで扱いが変わって来てしまうことも有って、
難しいところがあるんだよね。

耳が聞こえるかどうかで、住む世界が変わってしまうことを経験した
人物にとっては、それに固執するのも当然な感じがするし、
その世界を行き来することが出来る立場にいる人物ならば、相当な
葛藤があるハズなんだろう。
健常者にとって見れば音が聞こえるようになることに何の問題が
有るのかということでも、このコミュニティに住む人たちにとって
は、抵抗感が有り、国境を隔てるくらいの差があるのだろうし、
人との繋がりに於いて今生の別れのような焦燥感を背負っているで
あろうことを感じる。

ドラマなんかでは堕胎する医者が攻撃されるということはよく見か
ける光景だけど、まさか耳を治す外科医が狙われるというのは
考えも及ばないところが有ったな。

音が聞こえる可能性がある人と、どう足掻いても聴覚を取り戻せない
人との差というのもまた天地の差が有る訳で、一番コミュニティを
守りたいのは前者の人なのだろう。
異常に思えるのは、両親共に聴覚障害を持っている夫婦が、子供に
聴覚がないことを「完璧」と表現するところか。
そして上述した「裏切りもの」だとされるものの中には、元々は
聴覚障害を患っていたものが、外科的手術を施そうとしている人物
にもその言葉を当てはめて使っている現実に有る。

最近ゴーレン&エイムズのおとり捜査の構図はよく見られる光景だ
けど、処方箋の件でそれを演じる辺りは、お約束ながら面白く出来て
いたし、捕まえた人物が車椅子だという設定もまた、微妙にも上手く
設定されているんだよなと感じる。

アリバイに関しては、コミュニティ内にいるものたちにとっては
結束力が効果を発揮して嘘の証言をする流れが有ったけど、当然
ながらすりあわせしていないところも有って、何れはバレる流れ
が有るのだろうけど、現場現場に現れるマリアという女性よりも
寧ろ目を光らせていて時に容疑者を守ろうとしているライオンズ
捜査官にこそ嫌疑があるのかなと思って見ていた。

手話を使う人に取っての欠点は、公衆の面前に於いては秘密の
話が使えないところが有り、ライオンズは会話を読むのは違法
だとして厳格に権利を守ろうとしているけど、その辺の健常者を
前提にして作られている権利は、聴覚障害者などのマイノリティ
の人物に対して該当しない部分があるところなど、改めてそう
いう問題があるんだなと気が付かされた。
手話を使った人達が主人公となるドラマでは、手旗信号のように
して遠くの人にもメッセージを送れるという流れを演出して
感動させるシーンはよくあるけど、逆にこれは欠点とも言える
部分だね。
冒頭では耳が聞こえない人が通報するシーンが有ったし、
最後のオチでは手話の為に手錠は前にしてあげてくれと言った
ゴーレンの姿に改めて、健常者の常識との差異を感じるところ
が有った。

ゴーレンとロスは未だに蟠りがあるのか、ロスに事情を報告する流れ
は殆どエイムズが行っている。
また普段は検事は出演しないゴーレン・エイムズサイドのエピソード
も今回は被害者のフィアンセがシェンクリー検事だということも有り、
登場してくる。この検事役のBridget Reganさん、S6-6にも出演して
いる。
状況証拠だけで容疑者だと分かるとすぐに起訴したがる検事さんで、
正直検事としてのスキルはあんまり無い人だったね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D’Onofrio) 天才刑事、”ボビー”
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ダニー・ロス (Eric Bogosian) 警部
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
マイク・ローガン (Chris Noth) 刑事
ミーガン・ウィーラー (Julianne Nicholson) 刑事、ローガンの相棒
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ピーター・ライオンズ (Bill O’Brien) 地域局・捜査官・通訳
マリア・ガロ (Alexandria Wailes) 主演女優
トミー・ケラーマン (Garrett Zuercher) マリアの恋人
クラウディア・シェンクリー (Bridget Regan) 地方検事補
ディーン・プライス (Deanne Bray) 校長先生
ダニエル・プライス (Jon Ecklund) 夫、テレビ電話で・・
Dr.ストラウス (Timothy Carhart) 訴えられる医者
ラリー・フォーセカ (Darren Frazier) 劇作家
アントニオ (Raynor Scheine) 処方箋を持つ車椅子でジャンキー
ディディ (Hillary Baack)
ジャレッド (Josh Heine) 裕福な金融マン、処方箋を持つ
オジー・リベラ (Howard W. Overshown) 捜査官
オーランド (Darren Mathias)
Dr.ジャック・マロリー (Jack MacGruder) 耳の外科医、被害者
ロン・ベネット (Michael Quinlan)
— (Jordan Leeds) Plaintiff’s Attorney
ヘイワード・ファーン (Willi Conley) ラリーの弁護士
— (Tijuana Ricks) ナレーター
タマラ・キングストン (Lynda Gravatt) 判事
— (Mara Stephens) Court Interpreter
— (Cory Carthew) Court Officer
— (Raymond Luczak) Dean’s Colleague
— (Martina Bell) Woman in ice skate
— (Marisa Kinsey) College Student
— (Juansito Pina) Core Students

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