第1話 本当に信じる者の心 The Heart of the Truest Believer
監督/Ralph Hemecker 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
【ストーリー】
— 11年前 —
午前8:14、エマは医者や看護師が見守る中、男児を出産する。
医者はエマにおめでとうと告げるが、看護師は医師に彼女は
子供を手放すつもりだそうだと語る。医師は今から考え直す事
も出来るというが、駄目だというエマは母親にはなれないと
語る。
— 現在 —
フックの船に乗り込んで魔法の豆の中に飛び込んだ一行。
到着したのはネバーランドだという。
グレッグとタマラはついにやり遂げたとして、ヘンリーを
本部に連れてくることに成功。ミッション完了だという。しか
しヘンリーはボクの母が助けにくる事を告げると、グレッグは
時計台が何処にあるのかと問うと、ここはストーリーブルック
ではないという。それでも来るとし、ボクの家族の魔法の森
にも行ったことがあるのだという。しかしここは魔法の森では
なくネバーランドだと語る。ネバーランドを壊しに来たのかと
問うと、ここは魔法の源だからという。発信器で本部と連絡を
取らなければいけないとすると、彼らが面倒を見てくれるという。
ヘンリーは魔法を壊せばどうやって家に返してもらうつもりなの
かと問うが、我々は彼らを信じているのだという。しかしタマラ
は無線機がオモチャだと語る。
フックの船に搭乗したレジーナは彼に何故速度を落とすのかと
問う。俺の計画では島の端につけて川幅の広いところから
中に入ること。川を通ってヤツの不意をつけると語る。
フックは皮肉だとすると、前はルンペルを殺すために必死にな
ってここから抜け出したのに、まさかそのルンペルを客として
乗せてもドックルとは・・という。望んでいたハッパーエンド
とは違うとすると、グレッグがおかしなことを行っていたとい
うレジーナ。私は悪役だとし、悪役にはハッピーエンドがない
こと。そうだと思うか?と問うとそれじゃあ困るとし、頑張った
甲斐がないという。
メアリーとデビッドはエマに対してニールのこともヘンリーの
こともあなたのせいじゃないと慰める。自分を責めないでと
いうメアリーに分かっているというエマは、あなたたち二人の
せいだと語る。二人の言うことを聞いたのでこうなったのだと
し、「善は勝つ」と言ったけどそうじゃないという。おとぎの国
ではそうかも知れないが、私の経験じゃ違うとし私は自分の経験
を信じるというエマ。親になろうとしてくれているのは嬉しい
が年齢はそう変わらないとし知恵の分量も変わらないという。
私はヘンリーを取り戻したいのだと。そもそも呪いを解いたり
せずにヘンリーを連れて逃げたらそれで良かったという。
するとメアリーとデビッドは私たちは我が子の成長を見ていない
とし、それを常に悔やんでいることを告げ、だから一緒にいる
のだとし、お前には同じ思いをして欲しくないのだという。
だから家族を取り戻そうと。エマは考えが楽天的過ぎるとし
記憶が戻り白雪姫とチャーミング王子と思い出してから二人の
人生はめちゃくちゃだという。しかし二人はそれでもエマと会え
たのだという。代わりに色んな人を失ったと語る。それでも
信じることを辞めたらそこで終わりだというメアリーはヘンリー
を見つけると語る。
するとそんな会話を聞いていたルンペルは無理だよとして、私
が見つけるという。力を合わせるのではないのか?とすると
私はそんな取り決めはしていないという。私たちでは駄目だと
いうのかというエマに対して、君は親を信じていないし、魔法
も信じず、自分自身さえも信じていないという。私は竜を退治
したし信じているというエマ。君は目に見えるものだけ信じて
いて、一度でも無条件に魔法を信じたか?と問う。出会って暫く
経つが今も君は保釈保証人だとして、証拠を求めていること。
それはネバーランドでは通用しないという。必要ならば何でも
いるというエマは何が必要なのかと問うが、人に教えてもらう
ようでは無理だという。ネバーランドでは想像力を羽ばたかせる
場所で君にはそれがではないという。ルンペルは杖を残して
消えてしまう。
グレッグは合図を送ろうとして枯れ葉を集めて火をおこす。
オモチャの発信器を渡した連中相手には無理じゃないかという。
そんな中森の中から突然子供たちが現れ、僕らが「本部」だ
という。ネバーランドへようこそと語ると、こんな子供たち
のクループが本部なのかという。子供たちではなくロストボーイ
だという。ロストボーイがどうして魔法を壊すのかとすると、
誰が魔法を壊すなんて言ったのかと。グレッグは私たちの使命
だろうとするが、ヘンリーを渡してもらうという。先に方法を
教えてから渡すとし、魔法を壊してうちに帰る方法を教えてと
いうタマラ。しかしあんたらは帰れないというと、それならば
子供は渡さないという。無駄なことなのに・・というと、
突然グレッグは影を奪われて倒れてしまう。タマラも逃げようと
すると矢を放たれ突き刺さる。タマラはヘンリーに森に逃げろ
と告げる。
ヘンリーは必死に森の中を逃げるがロストボーイたちが追いかけ
てくる。転んだヘンリーに対して男児が助けてくれる。ピーター
パンとその手下は島のことを全て把握しているので気をつけない
といけないという。元は自分もロストボーイだったが逃げた
という。ここにいたら危険だと告げる。
エマは船底でトレーニングをしていた。フックがやってくると、
戦闘の準備をしている事を語る。ルンペルのことなど気にするな
というフックは渡すものがあるという。俺はベルファイア(ニール)
と暫く一緒にいたが、これはアイツのものだというと、剣を
手渡す。これから戦うのに使えるだろうとし、二人はニールの
為に乾杯する。
その頃ニールはベッドの上で目覚める。
ベッド脇にはムーラン、そしてオーロラ姫とフィリップ王子の
姿が有った。ムーランはお前は何者かとするとニールだという。
ここは何処かとすると私たちの国だと語る。
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■いよいよ始まりましたシーズン3
シーズン2のラストもまだ結構程度覚えているのだけど、
今回は舞台も変わってストーリーブルックの世界からおとぎの
世界だとされるネバーランドが舞台となるので、よりファンタ
ジックな描写になることは避けられないだろうし、今までの常識
も通じない中で、どのようなドラマが待っているのか。
今までには登場してきていない歴史上の人物が登場してくる
のだろうし、そういうところの整合性を上手いこと図って
いくことが出来るのかが脚本家に求められているところかも。
■スッキリ
冒頭ではストーリーブルックで暗躍していたタマラとグレッグ
が退治された。タマラは生きて居たけど、ルンペルによって
殺害された。しかしそんな彼らが連れてきたのはネバーランド
の地。果たしてこの世界にあるものは何なのか。
■魔法が節操なく使える世界なのか?
気になるのは当初から主張を繰り返してきた「魔法は代償を
伴う」ということがこの世界に於いても該当するのかという
ことかも。魔法を使わなければ生きていけそうにもないし、
レジーナは初回からガンガン・ファイアボールを人魚相手に
使っていたし、どうなることか。
■4つの流れ
1) エマ、フック、レジーナ、白雪、チャーミング組。
2) ヘンリーとピーターパン
3) ニール、オーロラ、ムーラン、フィリップ王子、ロビンフッド
4) ルンペル単独行動
唯一、3)のチームだけ世界が違うのだけど、またしても違う
世界に連絡を取る方法がキーポイントになっていくのか。
■新しく出てきたキャラその1・ピーターパン
今回出てきた新キャラはピーター・パン、人魚、そして
ロビンフッドだった。
ピーターパン的エピソードの序章は、S2-21で描かれている。
ワンス・アポン・ア・タイム Once Upon A Time シーズン2 第21話 ネバーランドから来る影 Second Star to the Right
その中でもピーターパンは、ネバーランドを支配している為に
シーズン3では主人公となって行きそうだけど、気になるのは
やはりピーターパンの役割がおとぎ話とは微妙な違いがある
ことか。
ピーターパンがロストボーイたちを引き連れて徒党を組んで
ネバーランドを守っている”本部”でリーダーであることは
本来のおとぎ話通りだけど、元々の話では影を奪われたのは
ピーターパンで、ドラマでは逆に奪う側の立場になっている。
ロストボーイと言えば、冒頭では11年前の映像の中で初めて
エマがヘンリーを出産する映像として挿入したけれど、ヘンリー
自身がそもそもロストボーイでも有るので、信頼関係に於いて
何ら影響があるのかその辺が気になるところかも。
本来ピーターパンによってフック船長は腕を切り落とされた
ことになっているけど、このドラマではワニことルンペルが
腕を切り落としたことになっているので、そういう因果関係
も気になるし、何よりもニール本人もある意味ではロスト
ボーイであり、ネバーランドとは別の世界に飛ばされた格好
だけど、過去このドラマでは、ベルファイアがロンドンに
流れ着いて、ピーターパンのような役回りをしていた流れを
考えると、目の前にいるピーターパンは結局何なのだろうかと。
■新しく出てきたキャラその2・人魚
人魚の役割もまたおとぎ話とはまるで違うところが笑える。
特に人魚のアレンジの仕方が凄かったね。
まるで凶暴なシャチの群れ状態で、フックの船・ジョリー・
ロジャー号を壊そうとして襲ってくる。
人魚姫にとっての王子は結局誰なのかという物語としては
発展していかないのだろうか?
ハトヤのCMの如く、人魚一匹を網で引き上げて、大漁苑って
感じだけど、またやたらと色っぽい人魚(笑)
ホラ貝を吹いたのは結局なんだったのか。
エマが海に自ら飛び込んだ流れは、嵐を引き起こしているのは
寧ろ仲間たちの不和が原因でそれを止めようとしたのだろう
けど、海に落ちて人形が救うという物語の定石は無視されて
頼りないお父さん・チャーミング王子が助けてしまった。
レジーナが人魚を木彫りの状態にしてしまったけど、鰹節
ならぬ人魚節になるのか・・
■新しく出てきたキャラその3・ロビンフッド
今後レギュラーとして活躍していくロビンフッド。
もうちょっと格好良い人を想像したけど、ちょっと地味かも。
弓使いってなんかここの所海外ドラマではイケメン多いから
敷居が高くなってる(笑)
オーロラ姫は夢を使ってコンタクトを取れるとしていたけど、
残念ながら今回はコンタクトが取れなかった。
■それぞれに気になるアイテム
・エマはフックから、ニール(ベルファイア)からのものだとして
剣を託した。Once Upon・・のジャケ写なんか見ると、エマさんは
剣を後ろに抱えている姿が有るので、これがその剣なのか。
かつてドラゴンを倒した時ってまだこの剣はなかったのだっけ
か。
・ニールはルンペルが意図的に残していった杖からの流れで、
隠し扉の中に水晶があるのを発見。エマを思い気持ちを込めて
水晶に触れるとそこにはエマの世界が見えるようになった。
・ルンペルはピーターパンの使いというロストボーイから
わら人形を手渡された。人形って息子が渡したことがある
ものだっけか?。色んな人が人形にされたり、人形がアイテム
として出てくるのでイマイチ覚えてない。
人形を渡された際に「不思議なもんだよ。何年も前にすっかり
忘れ去っていたものでも見ればやっぱり泣けてくる」と
語っていたことも有るので、過去に出たアイテムなのか。
■仲間として団結を・・
レジーナはメアリーが人魚を助けようとした彼女に、
「甘やかしたり、ユニコーンのシールでもやって手なずけるのか」
と語っていた。「あなたに人生をメチャクチャにされた」として
レジーナとメアリーの間で殴れ合いに発展。
「あんな女ホッとけ」「あんな女とは何だ」
それに乗じてデビッドとフックもまた殴り合いが有った。
ヘンリーを取り戻すにはお互い協力が必要なこと。
みんな本領を出すべきだとし、英雄・悪役・海賊などもっている
力を発揮するよう語る。エマの本領とは何かと問われ、
「母親であること。リーダーは私だ」と語っていた。
別に友達になる必要はないというエマの発言に対して、
「俺はあんたと仲良くしたいと思うときもある」とフックが
語っていた。エマさんには豆の木の件でもニューヨークの
件でも縛られて置き去りにされた気がするけど、フックって
ドM過ぎるな。
■使用された曲
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
— (Colin O’Donoghue) フック船長
ニール・キャシディ (Michael Raymond-James) ベルファイア
— (Sarah Bolger) オーロラ姫
— (Jamie Chung) ムーラン
グレッグ・メンデル (Ethan Embry) ストーリーブルックにやってた
— (Robbie Kay) ピーターパン
— (Sean Maguire) ロビンフッド
— (Natasha Wilson) マーメイド
タマラ (Sonequa Martin-Green) ニールの婚約者、魔法を探す
— (Julian Morris) フィリップ王子
— (Alex Barima) Lost Boy
— (Joy Castro) 看護師
フェリックス (Parker Croft)
— (Jack di Blasio) Lost Boy
— (David Mathews) 医者