第10話 新たなネバーランド The New Neverland
監督/Ron Underwood 脚本/Andrew Chambliss
【前回までのあらすじ】
ピーターの影があればストーリーブルックに戻れるという
ニール。ピーターを封じ込める中、エマはネバーランドを出よ
うと語る。しかし実際にパンドラの箱に封じ込めたのは
ピーターの体をしたヘンリーだった。フェリックスに対して
安全でないのはヘンリーの方だと告げると、遊ぼうかと語る。
【ストーリー】
ベルはアリエルがストーリーブルックにやってきた為に、
ルンペルが言っていた名前が正しいならばここで働いている
人だという。あの人がエリックかと問うと、アリエルは声を
かけることを躊躇う。しかし話しかけなきゃダメだと言われ
アリエルはエリックに声を掛けると、エリックは彼女を覚えて
いた。さっそくハグしてキスをする。
そんな中街の人たちは、頭上から何やら船が来るのを目にする。
フックのジョリー・ロジャー号だった。
みんながストーリーブルックに戻って来たことに街の人たちは
港に集まり再開を喜ぶ。ゴールドの姿を見たベルは感動する。
しかしレジーナにだけは誰も帰宅したことを喜ぶ人が居なかっ
た。エマはヘンリーに戻れた気分はどうかと問うと思っていた
何倍も良いという。フェリックスらロストボーイたちも下船す
る。絶対に会えると言ったでしょとベルはゴールドに告げる。
ニールにもお帰りと声を掛ける。ニールはゴールドに忘れもの
だとしてステッキを渡す。昔の自分を思い出し二度と戻らない
ように杖は必要だという。
群衆に紛れてジョン(メガネ)とマイケルはウェンディが下船
してくるのを見て喜ぶ。僕らはどれだけ長いこと待ったこと
かと。ウェンディはベルファイアを二人に引き合わせる。
ジョンらはダーリング兄弟はやっと家に帰れるのだと語る。
毒に犯されているデビッドに対して体調を尋ねるメアリー。
大丈夫だというデビッド。フックは兄はネバーランドを出た瞬間
に死んだとしゴールドが助けてくれているのだろうという。
— 昔 —
悪い女王は白雪姫とチャーミング王子の結婚式にやってきて、
お前達たちの幸せを私の命に代えても壊してやると宣言する。
デビッドはそんな悪い女王に向けて剣を投げるが彼女は消えて
しまう。白雪は幸せを奪われる前に何とかしないといけないと
するが、王子は結婚したばかりなので悪い女王のことは忘れて
楽しもうという。しかし白雪は彼女の城を襲うとか魔法を取り
上げるとか反撃する方法を見つけるべきだとするが、僕らに
手を出せないことを語る。しかし白雪は悪い女王はやると決め
たら必ずやるのだと語る。彼女の狙いは僕らの幸せだとすると
白雪はどうしたら勝てるかと尋ねる。新婚旅行に行かないか
として悪い女王に何をしても幸せは奪えないことを見せしめる
のだという。しかし今は王国を離れられないとすると、王子
は単なる脅しだと語る。白雪に対してもっと結婚の喜びに浸ろう
とし、新婚旅行を楽しもうと告げる。君の好きな場所で良い
とすると、それならば避暑地のお城に行きたいとし、両親も
新婚旅行で行ったという。私も夫婦で行くのが夢だったと。
王子が過ぎ去った後、グランピーが白雪の前に出てくる。
城は安全だが、本当に今旅行にいくのかと問う。避暑地の城に
行けば悪い女王を倒せるものが見つかるという。
— ストーリーブルック —
あの帆船のピーターの影は大丈夫かと問うと閉じ込められてい
るので大丈夫だとし、影を解き放てるのはパンドラの箱の中
だけだという。
井法ピーターをどうするかと問うフェリックス。誰かが箱を開
けてヘンリーを出したら・・と。その心配はないという。次は
どうするのかと問うと、君は信用させる為に罰を与えないと
いけないとして、ヘンリーのフリしたピーターはママとパパに
フェリックスを自由にしておいても良いのかと問う。留置場に
入れておこうとし、箱はゴールドが封印の魔法をかければ私
以外には出せないという。ヘンリーに対してあんな怖い思いは
させないと語り私が生きて居る限りこいつは日の目を見ないと
いうゴールド。
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■今回のシナリオの構成
ネバーランドからストーリーブルックに帰郷。しかしその
中にはピーターも連れ込んでしまう。
・過去の白雪と王子が結婚した頃の悪い女王との戦い
■どうも展開に飽きてきた?
個人的なことだけど、どうも各々のキャラクターに強く肩入れ
するものが無くなって来てしまいました。
見て居てもあんまり楽しくないというか、正直同じ事を繰り返
している感じもするし面白いのかつまらないのかイマイチ
よく分からない。
実に小生意気な子だと思っていたヘンリーと何処から見ても
同情の余地が無いピーターが合体したら、途端に最強の子供
モンスターのできあがりで、これで遠慮無くお仕置きできる
と思ったけど、魔法や武器で体を傷つける訳にもいかず、
その辺はどうやって行動を起こしていくのか。
ただあのピーターが姿はピーター心はヘンリーとしてエマたち
と行動している姿が不可思議な感じがして興味深いといえば
興味深い。
■ストーリーブルックに戻る
帰郷すれば感動するものだけど、ルビーが居ないのでうれしさ
半減。NHKBSでの来年度の放送分から戻ってくるみたいだけど。
港では誰もが待ち人がいるにも関わらずレジーナが一人でいる
という光景はなんとも絵になる(笑)。
その寂しさたるや気持ちはよく分かるのだけど、これまでの
彼女の行動からみるとある意味では仕方がない。ただ現実社会
に於いてもレジーナのようなわがまま放題を繰り返すとこうなる
という典型・戒め的な存在感を感じるね。
更に今回ブルーフェアリーが真っ先に影を引っぺがされて
死亡してしまったという辺りが、なんか生々しいというか、
修道院長を倒すとはなんと罰当たりな感じがする。
しかも影を剥がす描写が気持ち悪い衝撃のグロシーン(笑)。
今後もブルーフェアリーは登場するみたいだけど、グリーンに
対して厳しい言葉をかけていたので、今後はティンクの成長
物語もドラマとしては描かれていくのかな。
アリエルが住民の一人になった感じがするので、その辺は嬉しい
けど、クレジットを見ると大して出演しないんですよね。
■過去のエピ
メアリーとチャーミングが結婚した頃のエピソード。
レジーナがまだ呪いを使う前の事で、メアリーは逃亡して狩人
のような生活から無事に戻って王子と結婚したけれど、レジーナ
の存在は常に頭から離れず、家族や住民を失う事への漠然とした
不安感に苛まれている。
この辺の事情は、今回ストーリーブルックに戻って来た彼らの
それと似たようなところがあるかな。
そして個人的に、メアリーがレジーナに対して恐れを抱くのと
同様に、大事な人を失うことへの恐れというのは今現在のレジ
ーナがヘンリーを失う(産みの親エマの元に戻る)ことへの恐怖
に支配されているのと似ている所も有って、不思議な構図が有る。
過去の世界で出てきたのはメデューサだった。
二人が新婚旅行に行くのに際して、メアリーは王子との関係に
対して特別な夜を計画していることを口にしていたけれど、
実際にはメデューサ討伐をメアリー一人で行おうとするものだ
った。
王子にはメアリーの行動は全てお見通し。
「君の顔つきで分かった。何か企んでいる時の顔だ。」
目を見てしまうと石にされるということで、その能力を使って
レジーナを石にしようと考えたが、王子が石にされて動かなく
されてしまった。相手の力を利用して反射的行動でメデューサ
を封じたけれど、この辺の方法論や今後起こるであろうストー
リーブルックの住民たちの流れをみると、一時的でアレ王子が
石にされたようなことが住民達にも起きるのではないかな。
■相手を倒すために・・・
過去の世界に於いてメアリーが使おうとしていた方法論とは
メデューサを使うというものだった。
ストーリーブルックに於いてピーターを倒す方法論として、
ストーリーブルックの境界線で彼を街の外に追いやって魔法を
使えなくしようとするものだった。
パンドラの中から出てきたピーターがヘンリーかどうか。
エマとしてはヘンリーと彼女だけが知っていることを合い言葉
のようにして、本物かどうかを試す。
「コブラ作戦」を口にすれば私はヘンリーだと信じたけど(笑)
・鉱山に閉じ込められた。
・井戸を吹っ飛ばそうとした
・ココアにシナモンをかけける。
「初めて心が通じた時を覚えているか?出会いの時ではない」(emma)
「人生は今という瞬間の積み重ね」(emma)
・僕のお城だ。僕を手放したのは僕のために一番良いと思っていた
と言ったところだ。
■未来に向けた布石
過去の世界に於いてメアリーが気がついたことは、
自分が勝手に自分自身の幸せを壊すような行動を起こしている
こと。そのせいで王子を石にしてしまったけれど、それでも
それがきっかけで助けることが出来た。その教訓から学んだ
ことは、ネバーランドに居た頃から口にはしていたけれど、
メアリーが感じていた恐怖は、レジーナの恐怖にさらされる
世界に子を送り出すことへの葛藤だった。
この葛藤を見ると「ウォーキング・デッド」を思わず思い出す。
レジーナは邪魔をするが彼女に限らずこの世は困難に満ちあふ
れているということで、子供を持てば幸せな瞬間を過ごせる
ことを語る。
エマはこのときHした時の子なのか(笑)
■ピーターはストーリーブルックを支配する
みんな記憶を奪って動けなくしたところで、そんな世界で
過ごしても楽しいのか?レジーナがそれを行いむなしさを覚えた
訳だけど、ピーターはそんなことをしても楽しいんですかね。
■気になる幾つか
フックがティンクをナンパ
フックはエマを諦めて、ティンクに鞍替え。彼女を引き留める
際に左手のカギで肩を掴んでいたけど痛くなかったのか。
エマとレジーナ
ピーターの心を持つヘンリーがレジーナの家で過ごすとした際
に、エマはヘンリーの様子が変だと感じたが、レジーナは
「私にべったりだから?あの子は怖いから私の傍に居たいのよ。
10年間あの子が怖い夢を見た時慰めてきた」
魔法だけでなく救世主にも対価がある
エマさんの主張だけど、人間は誰にでもそういう対価があるん
ですよと小一時間。何かを得る為に何かを失っている。そんな
ことをいったら人間である限り対価があるという主張が成り立つ
訳で・・・
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ニール・キャシディ (Michael Raymond-James) ベルファイア
— (Robbie Kay) ピーターパン
フェリックス (Parker Croft) ロストボーイ
— (Rose McIver) ティンカーベル
ウェンディ・ダーリング (Freya Tingley) ネバーランドに捕まる娘
グラニー (Beverley Elliott) お店
アリエル (JoAnna Garcia Swisher) 人魚
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
マイケル・ダーニング (James Immekus) ウェンディの兄
ジョン・ダーリング (Matt Kane) ウェンディの兄
エリック王子 (Gil McKinney) 漁師
— (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
— (David-Paul Grove) ドク
— (Jeffrey Kaiser) ドーピー
トム・クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
— (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋