第4話(16) バプティスト、再び The Return of Baptiste
脚本/Jonathan E. Steinberg
Robert Levine
監督/Bryan Spicer
【ストーリー】
トリプルフロンティア・南アメリカ。
覆面をかぶせられる人物が運ばれる。その人物はイルザだった。
イルザは親友で記者をしているスーザン・コナーズが捕らわれた
為にミゲール・セルバンテスと話したいというが、エステバンはダメ
だという。幾らでも金を出すというが、ここにはスーザンもセルバン
テスも居ないのだという。あなたのボスが4日前にアスンシオンの滞在先
のホテルから有る記者を連れ去ったのだとし、私の友人なんだという。
こちらには桁違いの金を払う用意があるというが、二度と来るな
として追い返される。
チャンスはイルザに対してミゲルに会いにいったのかと問う。
トリプルフロンティア一帯を束ねる最も危険な男の一人だという。
この間話し合った際に誰もその男の居場所を知らないと言ったのだ
という。君が南米で殺されたら困るだろうとし、支払いは誰がする
のかというウィンストン。スーザンが誘拐されて5日が経過したとし
殺すつもりならば遺体が出ているハズだという。国務省には接触する
手段がなく、地元政府は彼を恐れ手が出せないのだという。あなたに頼んだ
が手段はないと言ったのだというイルザ。スーザンは幼なじみだという。
一つ思いついたというチャンス。型破りな方法で気に入らないだろうが
試す価値があるというチャンス。ウィンストンはダメだと語る。その案は
史上最悪だと語る。
数年前にセルバンテスはパラグアイの首相の暗殺を計画し雇われた
殺し屋は任務を成功させたのだという。オレじゃないが知り合いだ
という。それでその後殺し屋はセルバンテスと仲違いしたとし、セルバ
ンテスは殺し屋を消そうとしたが、逃げたという。その殺し屋は手を
貸してくれるのかと問う。ゲレロは絶対にダメだとしてあの男は信用
出来ないという。ウィンストンは珍しくゲレロとも意見が一致している
事を告げる。オレだってアイツに頼み事はしたくないが方法は無い
という。FBIに捕まりロシアで投獄されている人物でロシア側の希望
でそうなっているとのこと。説得は簡単ではないが他に方法がない
というチャンス。
特殊犯の監房に入るバプティストはシベリアの刑務所に入っていた。
最後に逢った時には彼とは殺し合いになったこと。君は気に入らない
だろうがヤツの手を借りるとすると、イルザはチャンスに何としてでも
助けたいのでやってくれと頼む。
シベリア・ユリマ刑務所。
バプティストに逢うチャンス。そこでチャンスは彼に現状を伝える。
ミゲルがスーザンという記者を誘拐したこと。恐らく彼の屋敷の敷地内
に監禁されていること。バプティストの手を借りたいという。ヤツの
屋敷は警備が厳しいとし中に入れてもデルのは一苦労だという。
屋敷の場所も知らないとすると、彼は見返りは何かと問うが・・
イルザはバプティストとは何なのかと問う。
ウィンストンはチャンスが足を洗う前に二人は一緒に働いていたのだ
という。ある男に雇われて訓練されていたとしその人物はオールドマン
だという。彼らは兄弟同然だったとのこと。それなら何故憎んでいる
のかと問うと、チャンスが足を洗おうとした時にバプティストに邪魔され
チャンスと親しかった女性が殺されたのだという。
バプティストは屋敷の場所は知らないとし目隠しをされていたのだという。
エステバンという男性の指示でセルバンテスとは敵対関係にあるとの
こと。あの辺はよそ者には警戒されるとして、オレは知り合いで助かった
がセルバンテスを見つけるにはオレを連れて行くしかないという。
オレ無しでは見つからないぞと。他に手がないから会いに来たんだろう
とするとヤツに近づき恨みを晴らしたいのかと問う。そんなせこいこと
をオレがするわけがないというバプティスト。時計を取り返したいとし
セルバンテスに頼まれ殺した男のブルゲの腕時計を逃げるときにヤツの
所に落としてきたのだという。取り戻せるのであれば手を貸すという。
約束するという。
一方会議室にパソコンや装置を運んでいた。
イルザは何をするつもりなのかと問うとあのハードを使って軍の偵察
衛星にアクセスするのだというウィンストン。チャンスとバプティスト
の動きを監視するのだとすると、違法でかなりマズイのではないかと
いう。オレはヤツに逢わすのも反対したとし、この方法ならば二人を
援護できるのだという。
チャンスはロシアの看守長にバプティストの身柄を一時的に扱いたい
と語る。ジュネーブ銀行のブラックカードを渡すとそれは限度額の
無いカードだという。48時間だけ借りたい事を語ると、囚人は常に
私たちの監視下に置かねばならないとしてドミトリを同行させるという。
飛行機内で今回の仕事はハードであること。チャンスはバプティスト
に対してルールを設けるという。
ルール1) 手錠は外さない。
ルール2) 決して武器には触らせない
ルール3) 全てが終わったらまっすぐ刑務所に帰る
ということ。
その頃オフィスにはハーメン大尉がイルザの元にやってくる。国防総省
の窓口でスーザンの救出についてずっと会話していた人だという。
偵察衛星に不正アクセスしているしチャンスは殺し屋を脱出させた
だとして悟られないように慎重にことを運ぶ必要があるという。
すると私はラムズフェルドやキッシンジャー、モサドの長官とポーカー
もしたことがあるのだとし1000ドル以上勝ったのだというイルザ。
どんな用件なのかと尋ねると、来る直前にメールを受け取ったという
彼はパラグアイ軍にいる連絡係がメールに、あなたの自家用機が
トリプルフロンティアのほど近い飛行場にあるということ。自家用機は
パラグアイ軍の管理下に置かれたと聞くと、ウィンストンは脱出の
手段を失った事を語る。
■感想
今回はイルザの友人の新聞記者スーザンを助けに行くということで、
毎度の如くイルザに常識の範囲内で助けるべきことを告げられる
チーム内のやりとりがあるけれど、その常識がこの仕事では必ずしも
正しいことではないということをイルザに実感させるということで
非常識の中の現実というものを示したもの。
バプティストとチャンスの関係についても改めて掘り下げられ、
銃を向け合う二度のシーンが訪れるも、互いに決して撃つことはない
とする信頼関係はある程度あったような感じ。
バプティストにチャンスは仲間にならないかと誘う流れが有り、
彼が味方に付けば心強さはあるけど、彼が利己的な行動を起こしてい
かないとも限らないのでこの辺は難しい。
いざ敵の陣地へ行くが結局捕まってしまい、バプティストだけはセル
バンテスとかつて組んでいたことも有るので、再び仲間へと誘われた。
年間2000万ドルの報酬を突きつけられて決して悪くは無いとされた
けれど、冒頭から匂わせていた「時計」を理由に結果としてチャンスを
助ける事になった。時計はあくまで理由付けって感じもするけどね。
バプティストはチャンスのことを最後の友達だとしていた。
バプティストとオールドマンの関係は既に逮捕された時点で見捨てられて
しまっていること。
彼としてはチャンスが兄弟のようにしてオールドマンの元で育てられた
のに自分だけ辞めてしまったことに憤りを感じていた様子。
それ以前からオールドマンによってひいき目にされている彼のことに
嫉妬していたところは有るのだろうけど・・・
脱出方法を作る為にハーメン大尉のオフィスに行き、彼に成りすまして
現地の職員に命令を出す為に、イルザを送ることになる。
元々何で自家用機を押収されたのかよく分からなかったけど、
オフィスにモデムを置いてくればコンピューターをハッキング出来る
ということで、バッグごと置いてきてしまったけど、あんなに近づかな
くてもハッキング出来なかったのか。
作戦名はノーマ・ジーン作戦。
胸元をチラっとみせて大尉の中尉を反らすというものだったけど、前に
やった時には双子を妊娠したということでゲレロは反対していたけど、
初めからイルザを使うことを前提とした作戦だったのね。
というかゲレロってそこまで気を遣うヤツだったのか。
結局イルザって大尉を気に入っていたのでしょうかね。
チャンスとスーザンが吊されていた際に睡眠薬入りの注射器が有り
バプティストの為に用意したものだとした際には、最後に睡眠薬
を使ったアクションがあるとは思っていたけど、酒の中に混入して
いたようだ。
エイムズは前回の件で謹慎中だったらしい。
■使用された曲
・Like a G6 by Far East Movement featuring The Cataracs and Dev
■出演者
クリストファー・チャンス (Mark Valley) ボディガード的な
ウィンストン・ラヴァーン (Chi McBride) 元サンフランシスコ市警
ゲレロ (Jackie Earle Haley) 元ハッカー
イルサ・プッチ (Indira Varma) 依頼人、マーシャルの妻
エイムズ (Janet Montgomery) イルサから指輪を盗む
バプティスト (Lennie James) 暗殺者、チャンスの元仲間
スーザン・コナーズ (Wendy Glenn) イルザの友人の記者
マイク・ハーマン (Cameron Daddo) 大尉
ミゲル・セルバンテス (Jorge Montesi) パラグアイの組織
エステバン (Tim Perez) パラグアイの組織、ボス
マーガレット (Kathleen Duborg) 政策分析官
— (Claude Duhamel) Bartender
ドミトリ (Bojan Dulabic) ロシアの監房
— (Derek Morrison) Warden / ワイロ