第16話 哀しきメロディー Coda
脚本/Rick Dunkle
監督/Rob Hardy
【これまでのあらすじ】
ガルシアはプレンティスにショーン・マカリスターから電話が有った
とし深刻そうだったと語る。プレンティスはショーンと逢うと、
イアン・ドイルが脱獄しインターポールも見つけていないことを
語る。我々みんなが危険だという。しかし個人的に接点があった
のは私一人だけだと語る。ツィアに対してドイルが脱獄したことを
告げると、ツィアはプレンティスに対してドイルが何をしようが
ローレン・レイノルズは交通事故で死んだ・・あなたは死んだのだ
と語る。そんな電話の会話をリードは耳にしていた。ツィアから折り
返しプレンティスに電話が鳴りジェレミーが死んだと語る。プレンティス
は急いで携帯を捨てその場から逃げる様告げる。モーガンはプレンテ
ィスに対してどうしたのかと最近の様子に関して疑問を投げかけるが
詮索しないでと語る。そんなプレンティスの元には「もうすぐ会える」
とメールが来る。そんな中、イアンの乗った飛行機はアメリカに
着陸する。
【ストーリー】
ピアノを弾く少年・サミー。ジャックはホッチと共に朝食を食べ歯磨き
して出かける。リードは偏頭痛に関する本を持っていた。シーバーは
BAUのオフィスで勉強中。ロッシはそんな努力する彼女のことを遠くから
見守っていた。
ピアノを弾いていた少年に突然血しぶきがかかる。
プレンティスは出勤しようとするが、車に乗る際に用心深く爆弾など
が設置していないかを調べてから搭乗する。
グレンリッジ小学校では、少年・サミーが血だらけで登校してくる
のを知り教師が声を掛ける。
プレンティスはツィアから電話が鳴る。ジェレミーがあんなことになっ
たこと。色儀結婚した以上これも受け入れないといけないのだろうと
いう。夫が狙われたのであれば次は私だという。そんな二人の電話に
クライドも割り込んで入ってくる。プレンティスはクライドに対して
プラハで正体がバレた時に私より銃を先に抜いて助けてくれたわねと
語る。どうやってドイルを探すのかと問うと北半球の諜報員が探して
いるという。ドイルは偽名でフランスを出ているとし、ジェレミーが
殺された翌日に民間機で北京に飛んで列車でベルリンに戻っていると
いう。ドイツの国境警備隊が踏み込んだら消えていたこと。ウチに
花が届いたのでアメリカに来ているのは確かだというプレンティス。
目的は何なのか・・・復讐だろうと。君のチームは管轄蓋で関わる
権限はないというクライド。しかし話して助けてもらうべきでは
ないかとするが、今FBIに助けてもらうのは時期尚早だと語る。彼は
病的な浪費家なので金をたどって探してくれと語るプレンティス。
プレンティスはチームに合流すると早速ガルシアから今回の事件に
ついて説明がある。ルイジアナ州ラファイエットのミサー・スパーク
ス(10歳)が今朝血だらけで登校していること。警察が自宅両親が居ない
のを確認しており、両親のどちらかが重傷を負っている可能性がある
という。犯人からの連絡はなくサミーの事情聴取をBAUに任せたいの
だという。サミーは自閉症で話を聞き出すのは簡単ではないという
ホッチ。
移動の飛行機内。
リードとシーバーはSFについて話し合っていた。
「電話ボックスで飛び回るヤツ?」(s)「ポリスボックスだよ」(Dr.R)
「それにドクター・フーって「ビルとテッドの大冒険」の25年前から
やっている。ビルとテッドは完全にパクリだ」(Dr.R)
そんな雑談とウンチクにウンザリしたシーバーはみんなの元に戻る。
ガルシアからの新情報で、現場の血は夫のチャーリーのものだった
というもの。薬莢も見つかっていること。時間帯から家に人がいると
分かって強盗に入るかというプレンティス。それが分かっているのであれ
ば計画的に入ったのだろうというホッチ。しかしどの部屋の中も荒らされ
ていることから計画性は見えないというロッシ。シーバーはサミーが
犯人の可能性は?と問うと、逆に誘拐での一番の目的は?と問われ金銭
だという。スパークス家は40年代から楽器店を経営しているが、
今は家を担保に借金しているという。そんな人物から金を奪えるとも
思えないとするが、石油流出事故の現場だから僅かな金でも手にしたか
ったかも知れないとプレンティス。
ルイジアナ州ラファイエット。
スパークス家にいくモーガンとホッチ。
犯人は目的がハッキリしていた。だから室内では金目の物に手をつけて
いないのだというモーガン。夫妻が目当てだろうというホッチ。押し入
った形跡もないので顔見知りだろうという。ラファイエット署の保安官
オリバーは鍵が開いていたのではないかという。それは無いとすると
血の跡はドアに向かう途中で撃たれているのだというホッチ。
被害者が走ってドアの前ほど血の流れが多くなっていることからも
分かるという。
アリソンがサミーのランチを作っているが途中で辞めているのは
呼び鈴がなったからで、ドアを開けると銃を突きつけられ悲鳴を上げ
それを聞いたチャーリーが犯人に向かって行き発砲されて重傷を負った
のだろうと。何故犯人はチャーリーを連れ去ったのか。
サミーの元に行くリードとロッシ。
サミーは色んな絵を描いていた。何を書いているのかとして触れようと
すると驚く。自閉症児は触れるのを嫌うというロッシ。両親の誘拐で
感情が高まっていて対処出来ないのだろうという。絵に描かれた「Lの字」
にはどういう意味があるのか。Lが連れて行ったのか。
ロッシはガルシアに電話し、スパークス家の親戚、知人を洗い出して
名字か名前がLから始まるものを絞り出してくれと語る。
プレンティスとシーバーはスパークス家の楽器店に行く。
この店では現金以外での支払いを受け付けているという。ドラム代替わ
りに大工仕事、この人は楽譜代の変わりに掃除、シーバーは苦しい時
はお互い様だったのねと語る。監視カメラがあるというシーバーに
対してプレンティスは誘拐前にターゲットを確認しにくるとし、犯人
は被害者が何も知らないことに興奮するのだという。防犯映像をガル
シアに送ろうと告げる。
■今回の事件
メキシコ湾原油流出事故が起きて海岸線に多大な影響を及ぼした
ルイジアナ州ラファイエットで発生した事件。
漁業は当分の間壊滅状態が続いて誰もが金銭的に苦しい状況に有る
中で誘拐事件が発生する。
自閉症の息子サミーが顔に血をつけて登校したことから、事件が
発覚したが、両親とは連絡が付かずに、父親が撃たれたであろう
痕跡が有り、BAUに求められるのは、自閉症のサミーとコミュニケー
ションを取って犯人を導いて欲しいというものだった。
■感想
決してつまらない訳ではないし、誘拐事件なのでFBIが担当する案件
ではあるのだろうけど、BAUが出動するほどの事件ではなかった気が
する。
BAUは自閉症の子供とのコミュニケーションの訓練を受けている訳で
はないだろうし、寧ろ専門家がいるのではなかろうかと。
自閉症の子が残したメッセージでも有る絵が意味することは何なのか。
重要になってくるのは防犯カメラ映像とか、金銭的なやりとりだった
事もあるので、それをたどっていけば解決に導けたはず。
どうもこういう内容を見ていると、メキシコ湾原油流出事故という時事
的なことをシナリオに盛り込ませたい意図と、もう一つの流れとして
発生しているプレンティスの事件の方にも同時に時間を割かねばなら
ないので、どちらとも付かない状況での捜査ということになってしまう。
誰もが苦しい状況なのに、自分だけが助かれば良いというビルという
男には同情の余地もなく、そもそもビルが置かれている状況というのが
設定的に分かりづらかったのだけど、妻とは親権争いなどしている所
が有ったのか?
漁師は男性的イメージが強いのか。
プロファイルでは
一家の収入を自分一人でみんな背負おうとしている人物で、被害者を
傷つける居志はないが、目的を果たすためにやむを得ず誘拐したで
あろうこと。
音楽ではコミュニケーションを取ることが出来て、YESならばファの音階
NOならばドの音階を鳴らして欲しいという。ただそんなむ彼とのやりとりの
中で重要なものが見つかったとも思えなかったし・・・
絶望的状況の中で人間に銃を持たせることへの危険性をひたすら感じた。
やはりこの事件はアメリカらしさが有って、散々迷惑をかけた挙げ句
保険金の為に夫を殺したビルは被害者のアリソンを挑発して自分を
殺害するよう誘導した。
プレンティスの流れはどうなんでしょうか。
あれだけ厳しいセキュリティをかいくぐってアメリカに入国してしまう
のだから相当な大物だと思う。
最後はプレンティスとイアンが一対一で逢うけれど、イアンはBAUの
面々のことを全て把握していた所を見ると組織としても大きいのかな。
そういえばガルシアの髪の毛の色が赤毛からブロンドに変更していた。
帰国早々ポップコーンを片手にモーガンに近づいていたけれど、
一緒に映画を見ていたのね。
シーバーとロッシのゲーム対決というのも意外。
ホッチは息子のジャックと一緒の生活を過ごしていた。
■使用された曲
・
■出演者
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年
アシュリー・シーバー (Rachel Nichols) BAUの新人
イアン・ドイル (Timothy V. Murphy) 脱獄、インターポール時代にプレン
ティスが逮捕
クライド・イースター (Sebastian Roche) プレンティスの元同僚
ツィア・モーズリー (Siena Goines) プレンティスの元同僚
ビル・トーマス (Lew Temple) 強盗
アリソン・スパークス (Jessica Lundy) チャーリーの妻
エリザベス(リジー)・スパークス (Romy Rosemont) チャーリーの妹
サミー・スパークス (Skyler Brigmann) 10歳、自閉症の小学生
チャーリー・スパークス (Philip Willcox) 父親
ミス・ロジャース (Mimi Kennedy) グレンリッジ小学校の教師
オリバー (Shane Woodson) ルイジアナ州保安官
レベッカ・デビッド (Jennifer Christopher) 銀行ベイサイド支店
ジャック・ホッチナー (Cade Owens) ホッチの息子
チャック・マレー