クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン6 第23話 海の牢獄 Big Sea

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第23話 海の牢獄 Big Sea

脚本/Jim Clemente
Breen Frazier
監督/Glenn Kershaw

【ストーリー】

フロリダ州ジャクソンヴィル。
作業員のハッチンズはホースからの海水の出が悪い為にポンプが
故障していないかフランクに尋ねる。そんな中突然中を覗くと
海藻らと共に白骨遺体が飛び出してくる。

FBI捜査官たちが現場にやってくると、自分たちの仕事を説明する。
ハリケーン被害の処理で砂は水深100mの海底に貯まった沈殿物の除去
をしているという。ジャクソンヴィルでの仕事は初めてで3日前から
作業を始めたという。何千kmも続く海岸線から運良く墓場を見つけた
のか。しかし一体あと何体が沈んでいるのか。

ガルシアにジャクソンヴィルの行方不明者のことを調べてもらうと
6名いるがそのウチ3人が子供だという。見つかった遺体は大人9人分
で該当しなかった。地元以外に範囲を広げようという。大腿骨や尾骨
から身元を突き止めるのは大変だというホッチ。
そんな彼の元にジャクソンヴィル警察のフォアマン刑事(通称J.T)が
やってくる。砂浜に捜査本部を設置したことを語る。

リードは寄生虫から見て新しい遺体は一ヶ月前で、犯行は継続中と
いうことになるだろうと。殺した順がもう分かったのかというJTに
対して逆行分析だという。海底には年々砂や堆積物が沈んでいくので
不覚から掘り出された方が古いということかと。9年に9人の殺人。
衝動を抑えているのだろうというリード。被害者から分かるのかと
すると、被害者が骨盤から見ると男女バラバラで、頭蓋骨から人種も
マチマチだという。そうしている間にも3体の遺体が出たと報告が入る。
海に捨てるのは利便性だけでなく感情的なものだというホッチ。
捨て場所は変えても海に拘るハズで、そうなると探しようがないと。

その頃被害者のゲーリーは船上内に閉じ込められて助けを求める声
をあげていた。犯人は魚を甲板でさばいていた。

モーガンはこの辺りはイエローマウスの漁業場で、船の出ないオフシー
ズンを狙って捨てたのだろうという。シーバーは地元民なのかと問う。
JTは警察の人間ってことはあるのかと問う。よく密輸組織の演習をすると
いうと、モーガンは恐らく犯人は漁師だという。関節で解体している
のに遺体が浮かび上がるのを不せくためだろうけど、技術はと畜業や
漁師のものだという。魚の損傷から見て犯人は被害者を拷問している
サディストだというシーバー。

モーガンはカルジアに電話すると彼女はいつもの調子で
「想像力で全てを可能にする人です」と電話に出る。ジャクソンヴィル
で船主のリストをくれというモーガンにおやすいご用だという。
デュヴァル郡全体の登録者は31047人。そのウチ一人乗りの船はと
尋ねると「戦争と平和」の登場人物リストよりも沢山名前が並んでいる
として、もっとしぼる材料が必要だという。今でもそいつは犯行を
行っているのに何の手がかりもないとモーガンは憤る。
利口ならは異動しているだろうと。

リードは犯行の進行が独特だという。
初めは狙いやすいターゲットで、梅毒の病変が出ていることから娼婦
や歯のすり減り方から覚醒剤の乱用者であり、有るときから健康で
体力もある被害者が襲われているという。そういう人間なら警戒心も
あるだろうというホッチ。最初の被害者は?9年も海水に浸っているし
骨の断片しかないという。

墓場が見つかったことを犯人が知るのも時間の問題だろうというロッシ。
失踪者家族が殺到することになるというホッチに対して、ロッシは
それを利用したらどうかと。会見で犯人のエゴをくすぐれればここを
離れないということかと。

ホッチはマスコミの前で事件の詳細は発表できないか遺族に遺体を
返したいのでお願いしたいという。2000年以降東海岸で消息を絶った
方のご家族・友人は連絡してくださいと。遺体とのDNA照合の為に私物
などを貸して欲しいという。
モーガンの元に電話が鳴る。みんなその理由を知っていた。
シーバーはロッシに対してモーガンが「こういう事件はキツイ」と
言っていたが何か有ったのかと問う。
モーガンに電話してきたのはイヴォンヌ叔母さんだった。デレクに
対してうちの子もいるのかと問うと、シンディがこっちに居た理由が
ないという。しかし7年前だとしチャールストンは東海岸沿いだという。
モーガンは遺体の中に黒人女性・20代の遺体が発見されていたことを
見ていたのだった。
ロッシはシーバーに対して何年か前にモーガンの従姉妹がストーカー
被害に遭ったのだという。サウスカロライナら逃げたがそこで消息
を断ったらしいこと。そいつが二週間後に自殺したので真相は闇の中
だという。モーガンのプロファイルはソイツを指していたのだという。
それ以来身元不明の遺体が見つかると叔母から電話がなるようになっ
たという。

■今回の事件

・ハリケーンで海底に溜まったゴミを処理していた清掃員が遺体
の山を発見。犯罪者は海を墓場にしていたことを知る。
・しかし遺体は断片的なものでしかなく、なかなか遺体の身元を
探すだけでも難しい事件だった。
・5番目に発見された遺体は、20代の黒人女性。実はモーガンの
従姉妹でイヴォンヌ叔母さんの娘が失踪していた為に、モーガン
もナーバスになる。
・次々と遺体が発見され、プロファイルでは漁師で地元民だとされ
るが、犯人がどうやって被害者と接点を持っているのかは難航を
極める。

■感想

どうも海底から遺体が見つかるというと、大震災を思い出して辛い
ものがあるけれど、ハリケーンの処理をしていたことから見て、
ハリケーンの被害者ではないかということに言及しないところが
驚く。流石に骨だけ見つかっても解決するのが難しそうなもので、
痕跡は海水によって上手くかき消されている訳だからね。

意外な所でモーガンの事情にも触れられた。
7年前に失踪したシンディという従姉妹がいること。
最後の犯人との駆け引きの中で、モーガンは一人ずつ写真を見せる
中で、犯人とのゲームのようにして、一度でも嘘をついたら打ち切り
にすると言う。その様な状況の中、シンディの写真を見せて反応を
試す。

■難しい事件

今回は難しい切り口の捜査だったな。

手がかりが骨だけ。「BONES」のブレナン博士だって、先週のDlife
のエピソードの中で全身の骨がみつからないと難しいことを口に
していたのに、その辺はリード先生がほぼオールマイティなスキル
を持っていて、ブレナンとかホッジンズの役割を一人でこなしている
印象が有る。

最初の遺体の被害者が9年前だとしたことだって、海の堆積物から
割り出したみたいだけど、「ナンバーズ」のチャーリーみたいな事
を言っていたな。

■犯人

捜査中に見つかった遺体は全部で12体だったのかな。
冒頭では9体。その後に3体が新たに発見されたとしていた。
そしてドラマの捜査進行中に一人の遺体が海の中から発見されることに
なり、結果として生きた遺体・・という表現は変だけど、軟部組織
の付着している出来たてホヤホヤの遺体の発見で身元が判明し、
そこからはもうジェットコースター方式で具体的犯人像が特定され
ていった。

■プロファイルの修正

当然ながらプロファイラーも万能ではない。
当初は漁師だとしていたり、観光客にチャーター船を出して中リスク
のターゲットを狙っているのではないかとしていた。
中リスクとは、治安の悪いエリアでエンストするとか日常と異なる
環境に於いて被害者になる可能性がある人のことを指すという。

結果的に彼は幼少期に漁師の父親に仕事をさせられてはいたけれど、
漁師ではなく、列車だった。
シルバースター号ではなくサーフライダー号の車掌をしている人物で、
2000年に母の乳がんの発覚後ノーフォークに移り母は数ヶ月後に死亡。
母を捨てた父は、アルコール依存症で息子のゲーリー(犯人)に
暴行し、そして働かせていた。

驚くべきは怒りの矛先が父親に有り、最初の被害者は父親だと見抜いた
ところかも。

■杞憂に終わったマスコミ対応

今回の事件、マスコミがかぎつけた為に報道されると犯人は逃げて
しまうのではないかとして懸念を表明していた。逃げないまでも
捜査の手が及んでいれば犯行を止めてしまう可能性は高い。
しかし実際冒頭から見る犯人の居所は、船上であり、そこで子供を
捨てた父親に対して罰を与えるが如く、トリリマイドのクスリを吹き
かけて言うことを聞かせようとしていた。大量に摂取すると命令に
素直に従うようになるというクスリだけど、本当にそんなクスリ
なんてあるのだろうかと。
で、結局船上に居たので犯人が事件捜査の報道を聞いているハズも
なく、上手いこと悟られずに捜査を進行していった。
そして捜査に優利になるように、被害者家族に被害者照合の為の
私物の持ち込みを頼む流れが有った。

■犯人は精神病質者なのか?

人をこれだけ殺しているので正直病気であることには間違いないの
だろうけど、写真を見るだけで生前の人物像まで覚えている犯人って
大抵ではヤバイ系の犯人だよね(笑)

最近のBAUらしく犯人逮捕時にはネゴシエートして、投降させるという
流れが有り、今回はそれを担当したのはモーガンだった。

犯人の父親が所有している船が停泊しているシーサイド桟橋か、
父親が働いていたセントジョン川の缶詰工場で、犯人が16歳の時から
働かされていた場所が怪しいという二択。
結果的に缶詰工場を捜査したのがモーガンで桟橋に行ったのがホッチ
だった。缶詰工場に行ったのがホッチだったら、いつものパターン
で落としの山村(by 太陽にほえろ!)もとい、落としのホッチという
形になったのだろうけど、モーガンがそれに該当し、彼は犯人に対して
「研究材料として貴重な人材」と称して投降させた。

しかし取調室に於いて上述した様にゲームのような駆け引きがあり、
一度でも嘘をつけばその時点で打ち切るという。
目撃者への面通しの如く、数々の被害者写真の中に一枚シンディの
写真を紛れ込ませると彼女のことは知らないと最初は語るが、
犯人のブレイクはすぐにモーガンの大事な女性だと知り、嘘をついた。

■ウソには良いウソと悪いウソがある?

モーガンはすぐ直前に犯人から嘘をつかれたけれど、モーガン自身も
イヴォンヌ叔母さんに嘘をついて知らせるという行動を取った。

少々ネタバレになるけど、この流れの続きは、S7-20に訪れるので
シンディの今がどうなっているのか楽しみにしていよう。

■使用された曲

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
アシュリー・シーバー (Rachel Nichols) BAUの新人

ブレイク・ウェルズ (Karl Makinen) 鉄道の車掌、犯人、チャックの息子
イヴォンヌ・バーンズ (Denise Dowse) デレクの叔母、シンディの母
ゲーリー・ライマー (Benjamin John Parrillo) 被害者
ジェームズ・ライマー (Cody Klop) ゲーリーの息子
ジャレット・フォアマン (Bruce Nozick) ジャクソンヴィル警察捜査官、JT
フランク (Stacey Hinnen) Pump Operator
アンドレ・ハッチンズ (Haas Manning)
ルイーズ・ジョーンズ (Mary Thornton Brown) “ウィーズ”、遺伝治療研究チーム
ダン・マーフィン (John Marzilli) 主任
ポール (Ruben Pla) 一週間前に失踪
ジェーン (Holly Hawkins) 息子が失踪したと。
バート (Evans Forde) 4年暮らした妻が失踪。絵はがきが届いていた
キャロル・リード (Jennifer Barbosa) 失踪者、ジャンキー
— (Mark Roman) 捜査官
アルトン・マッキー (Antoine Williams) 失踪者、妻から逃げた男
サマンサ・コーミック () ルイーズの親友、パーキンソン病
コットル
ライリー
ジョーンズ

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