第2話 家族のかたち Family
脚本/Steven D. Binder
監督/Martha Mitchell
【ストーリー】
ムニョスは車で電話しながら現場に向かう。サプライズパーティー
をしようとして電話で確認しながら向かっていたが、突然車とぶつか
りそうになり事故ったことを電話の相手に語る。しかしそのムニョス
もまた撃たれて殺される。
シヴァはマクギーに対して単純な質問だとしてあることを問い詰めて
いた。トニーに聞かれるなら分かるけどいつ童貞を失ったのかなんて
聞かれるのは変だという。
そんな中トニーが既に職場にいて仕事をしていることに、マクギー
はなんだか変だとは思わないかとジヴァに語る。ジヴァはトニーの元
にいくと話したいならば聞くよと語り、あなたを元気づけたいだけ
だという。しかしトニーは元気になりたいならばマクギーのキーボード
に接着剤を塗るという。既にそんなイタズラをしていたトニー。
ギブスがやってくると出動だとし、兵曹がひき逃げされたと語る。
亡くなっていたのはムニョス2等兵曹だった。
何故こんなところで遺体が飛び出しているのか。シートベルト無しで
運転する人はこういう死に方をするのではないかという。しかし
誰かが遺体を動かしていることは明らかで、車のガラスの割れ方から
すれば前に飛び出すハズだという。
一時停止を無視し、他の車を避けようとして橋に激突しているという。
服を見るとストリッパーのようにマジックテープで服がすぐに脱げる
仕様だった。ダッキーは若い兵士が副業をしていても珍しくないと
いう。しかしこれは事故ではなくショットガンを至近距離で撃たれた
跡でひき逃げなんかではないという。頭部には目に見える外傷じゃな
いこと。あの穴を開けた人じゃないかという。
マクギーは今にして思うとトニーに恋人なんて変だったという。好意を
持っていたのは事実だという。代わりに潜入捜査をしたかったのか
というジヴァ。そんな中ダッキーはみんなに来てくれと語る。
別の遺体が発見されたもので、頭骨が砕けて裂傷に骨折・・・人間大砲
から出たもので、ムニョスはこの車とは別の車にいたのだという。
同乗者はカノ自余を身居て兵曹の車を奪って逃げたのだろうという。
兵曹はイラクから戻った友達の為にパーティーを企画していたというジ
ヴァ。しかし前の予定が遅れたこと。チェルシー女子学園の卒業50周年
記念同窓会にストリッパーとして呼ばれていたのだという。写真がある
というので目にすると、老婦人たちの前で踊るダンサーの光景は映画
「コクーン」と「ダーティダンシング」だという。トニーはギブスも
遠い未来ではないと語ると、後ろでギブスも聞いていた。お前だって
いつかこれを夢見るようになるという。
しかしこれを見ると嫉妬深いダンナに出もやられたのか。トニーはオレの
勘では単に運が悪かっただけだという。
被害者女性はハイディ・キャンピサーノ(25歳)。
ネズミ講、ネット詐欺、気象コイン偽造など詐欺師の前歴があり
3年前から動向不明たという。車はニコラス・バーンズのものだという。
自動車整備工をしているジョセフの元に行くと、彼は息子のニッキー
を呼ぶ。どうせステファニーのことなんだろうとし、息子のガールフレ
ンドのことで来たのではないかと問う。あの女は止せと行ったのに
息子は話を聞かなかったのだという。ムニョスの写真を見せて見覚え
はないかと尋ねる。現場で君の車が事故っていたとすると、オレのもの
ではなくステファニーにあげたのだという。ムニョスが殺されていたと
すると、父親はコイツの罪は馬鹿なだけでティファニーは他の男と遊ん
でいたのだという。それを問い詰めたら一週間前に逃げたんだという。
愛しているといっていたのに嘘をついていたと。その言葉を聞いたトニー
は思わずジャンヌと自分の関係を重ねてしまう。
息子はバカだが人は殺さないという。
ダッキーは遺体を目にしながら、若い死体をみると悲しくなると語り
かける。君の仕事に危険はつきものだなと。詐欺師のヴィクトール・
ルースティヒはエッフェル塔を売りつけようとしたこと。しかも二度も
だという。あのアル・カポネを騙してその儲け話に5万ドルも出させたの
だというダッキー。そんなダッキーは有ることに気がつく。
運転手が彼女の様子も気にもとめずに捨て置いた理由が分かったと語る
ダッキー。車に乗せられる前には死んでいたこと。事故になるのは死後
のもので、死因は重度の鈍的外傷で、皮下血腫から見て致命傷だという。
殴りころされたのだというダッキー。しかも過去には妊娠していた事。
しかも殺される直後だという。
アビーの元にいくマクギーはここのパソコンを使っても良いかと問う。
トニーがハイディの被害者たちに電話してて集中出来ないのだという。
「嘘つき」って言葉を聞きたくないのだと。マクギーはアビーが
カウパフを大量摂取しているのを見て辞めたのかと思ったという。
しかし赤ん坊が消えた事件だとし、早急な保護のためにエネルギーを
充電する必要が有るという。おしっこが近くなるだけだというマクギー
にアビーは塩分の摂取を増やせば良いだけだとしてスナック菓子
“塩まみれ!”を食べて排尿を押さえているのだった。
“アビー”はハイディの着衣から羊水を採取したのでDNA分析中であり、
父親を分析出来るというタビー。容疑者を確保したら”アビー”は
父かどうかを調べますとギブスに告げる。不自然な言い方になったの
はギブスが自分のことをギブスと呼んだからだった。取りあえずニコ
ラスとは血液型が違うので父親ではない事を語る。
■今回の事件
・ムニョス2等兵曹が車の事故で亡くなって発見される。
しかし調べて見ると、車の事故ではなくショットガンで撃たれている
ことが判明。
・橋にぶつかって放り出された被害者はそのムニョスではなく、
がけの下に落下していた女性・ハイディ・キャンピサーノだと判明。
・車はニコラス・バーンズのもので、ハイディには数々の詐欺師と
しての前歴があること。
・更に不思議なことに出産した跡があり、誰が彼女の父親なのかを
探っていくことになる。
■感想
今回はトニーがまだまだジャンヌとの恋愛の陰を引きずっての捜査な
ので、少し調子が出なかったところ。
でもトニーとマクギーは相変わらず、「トムとジェリー」の如く、
仲良く争っている光景が有ったし、トニーがうっかりギブス爺節を
語った瞬間背後に殺気を感じて、固まる姿が有ったけど、流石の
ギブスもトニーが本調子ではないと考えたのか、対応が柔らかかった
感じがする。
ジヴァがトニーのことを心配して何度となく声を掛けている姿が
印象的だった。ジヴァさんが出てきた時はあんまり好きじゃなかった
けど、最近はジヴァさん大好きになってる(笑)
そんなジヴァは何故マクギーの童貞話に花を咲かせていたのだろうか。
性別を超えた関係をこのチームの中に求めているのか。
トニーの代わりにマクギーいじりをして暫く調子を合わせているだけ
なのか。
アビーはカウパフを凄い勢いで飲んでいた。
赤ちゃんが居なくなったのだからカフェインパワー全快っしょって
感じのアビーだけど、最近エナジードリンクを飲んで亡くなった若者
の話を耳にしたので、ちょっとヤバイような気がする。しかも
“塩まみれ!”というスナック菓子を食べている光景を見ると、
ここは解析ラボとはほど遠いところがあるな。
食べ物は持ち込まないでくださいねって感じだけど、前々からみんな
飲み物飲み放題って感じだからなぁ。
被害者のハイディは出産をしていた。
DNAによって父親を見つけようとしていたけれど、なんと母親も違う
事が判明。金の流れを追うと、高額の支払いをしているのはネルソン家
の夫婦。ネルソンはハイディなど聞き覚えがないとしていたことで、
完全に浮気だと疑っていた様子。
しかし捜査しているウチにネルソン家の動きが怪しいことに気がつく。
代理出産を求めたが赤ちゃんを渡さなかったので殺したのではないか。
ギブスはジヴァとの会話の中で一連の事件について気持ちが分からんと
していたけれどけど、子供はいたでしょというジヴァとのやりとりを
見ると、随分とギブスの私生活にも踏み込むようになっているな。
また今回のハイディは詐欺師としての裏の顔を持っていた。トニーは
昔ながらの地道な捜査に拘りを見せて、マクギーはオタク捜査を全面
に対決している姿が有った。
他人の振りをしていたことに関してはトニーが気持ちを理解出来る
のではないかと思い、マクギーは質問していたけれど、
「自分に聞けエルフロード!」ということで、マクギーもまた意外と
グイグイとトニーに突っ込みが激しくなってきた。
ドーナツの罠でトニーが可哀想になってきたけど、その汚れが元で
トニーとジヴァが意味深なやりとりを行う。
「あなたを遠くから見て田野よ。だからジャンヌへのあなたの気持ちも
分かる。失ってショックを受けていることも・・これからどうするの?」(ジ)
「大丈夫だよ」(Tony)
「大丈夫じゃない、今でも悩んで苦しんでいる。」(ジ)
「そうだとしても君に関係はない。」(Tony)
「相棒なんだよ!」(ジ)
「一緒トニー・ディナルドとして生きていく覚悟は有るのか?」(ジ)
「もうじき死ぬと分かっている男を好きになったクセに・・」(Tony)
二度にわたってネルソン家のセキュリティ・スプリンクラーの罠に
引っかかったトニーはそれで目が覚めたのだろうか。
全自動で暖炉をつけることが出来るネルソンの家で、服を乾かす際
にトニーとしては、「トニーにどちらか選んで」とするジャンヌから
の手紙を暖炉で燃やしていた。
■使用された曲
・All We Are by Matt Nathanson
・Reoccurring Nightmare by Dominic Kelly
・Spiral Into Darkness by Dominic Kelly
・Razor Mania by Dominic Kelly
■出演者
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
ジェニー・シェパード (Lauren Holly) NCIS Director
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド
ジョセフ・バーンズ (Nick Searcy) 父親、自動車整備工
ニコラス(ニッキー)・バーンズ (Owen Beckman) 車の持ち主
サラ・ネルソン (Margaret Easley) 不妊症の妻
エイドリアン・ネルソン (Rick Otto) サラの夫
クリストファー・ムニョス (Schuyler Yancey) 2等兵曹
ジャンヌ・ブノワ (Scottie Thompson) トニーの彼女、看護師
ハイディ・キャンピサーノ () 25歳、詐欺師、被害者。ティファニー
スコット・バークス () 被害者/囮