第1話 残された時間 Borrowed Time
脚本/Joe Henderson 監督/John T. Kretchmer
【前回までのあらすじ】
ホープダイヤだというレベッカとニール。ピーターはワシントン
に異動が決定したことを妻のエリザベスに語ると、私もD.Cで
仕事を探していたら国立美術館から採用の連絡が有ったという。
ブルースがニールの釈放を上層部に掛け合ってくれるという。
そんな中レベッカの本名はレイチェル・ターナーだと判明。
ニールに惚れている事が分かる。それを利用してニールはレベッ
カにダイヤを渡す振りして市警とFBIを派遣する。ヘリコプター
で逃げようとしていたレベッカだがニールはもう諦めた方が良い
事を語る。しかしニールに待っていたのは釈放の却下。その理由
が有能すぎるからというもの。それを受けてピーターは妻にD.C
はお役所仕事だしいけない事を告げると、エリザベスは自分の
夢だった仕事だとして私は行くと語る。ニールはモジーに逢う
と自由が優先だとして逃げることを口にするとモジーは一週間
の準備期間をくれと語る。
そんなニールの元を尾行するものが居て、ニールもそれに
気がつく。何故尾行するのかと問うとあんたの居場所を知る
最後の人間だとして、ニールに袋を被せて拉致し、彼のFBIの
監視の足輪を破壊して通り過ぎる車に投げ入れる。
【ストーリー】
FBIのチームはみんなでニールの部屋を尋ねる。
ジョーンズはニールは計画して逃走したのかとすると、ピーター
は密かに計画を進めていたハズだという。しかしダイアナはニール
の部屋から大金を発見。モジーと高飛びしたのか。しかしモジー
はニールそっくりとは言えないが人形を持って来たとしてやって
くる。モジーはFBIが捜索に入っているのを知り、取り込み中ならば
後で来るとして立ち去ろうとする。
ピーターはモジーをオフィスに連れて行くとアイツは何処に行った
のかと問う。モジーはFBIの尋問テクなら知っているが口は割らない
ぞと語る。それ以前に何の話をしているのかというモジー。
ピーターはニールが逃げたんだとすると、何処へ行ったのかとモジー
に問う。モジーはニールは逃げていないとし、オレを残して逃げる訳
がないとして、オレがいることが証拠だろうと。
ジョーンズは足枷が車の荷台から見つかったと報告に来る。
足枷がハズされたのは午後12時52分。モジーはそれを聞いて今日
の午後かと問うと、あり得ない事を告げ、その直前まで俺たちは話し
合っていたのだという。逃げる相談か?と問われると、今後の
ことだというモジー。そもそもFBIが裏切ったので他に道はない
という。でもこんな逃げ方はしないとし、逃げるならば周到に計画を
立てるとモジーは語る。あんたも変だと思うだろうとピーターに
問いかける。モジーは誓うとし、ニールが逃げた訳ではないことを。
連れさられたんだという。
ニールは空きビルの一室でイスに後ろでに手錠をかけられ座ら
されていた。ニールは男(ジム・ブース)に対して、サンキュー
と告げると、元々逃げる気だったとし、足枷をハズしてFBIを巻き
潜伏場所を探すのは大変だったという。お陰で手間が省けたと
するとオレってついているなという。レベッカは誰も信用しない
としあなたも利用されたんだと語る。あんたはヘリの男だろうと
語る。ダイヤの一部と交換で依頼されたという。本当に分け前を
もらえると思ったのかと問うと、お互い約束を守る気はなかった様
だという。彼女は捕まったしダイヤも一人では無理だろうとすると、
ブースはお前が持ってこいという。FBIが管理しているのに持ち運べる
ハズはないし第一盗んでも注目されて売れないという。ブースは
言う通りにしないとエレベーターシャフトに落とすだけだと告げる。
するとニールはあなたはさっきから時間を気にしているし、汗も
かいていること。すぐ殺そうといるなんて焦っているのだろう
というニール。誰に雇われているのかと問う中、ブースの元に電話
が鳴る。
FBIのオフィスに収監者が来るとダイアナはピーターに報告に来る。
ピーターに大丈夫かと問うと、彼はモジーが正しいのかも知れない
事を語る。モジーは帰ろうとしないし彼を信じても良いのかもと。
誰が来るか知らせたのかと問うとダイアナは否定する。
モジーがFBIの盗聴器で遊んでいるのを見てピーターは内部で使うな
という。モジーは誰も何もしないからだとし、早く探しに行こうと
告げる。必ず見つけるのでまずは帰れというピーターは情報が入れ
ば知らせると語る。モジーはピーターのそんな態度を見て帰らせたい
と思っているなと告げ、じゃあ帰らないという。何を隠しているのか
と問う中、オフィスには厳重に手錠をされたレベッカがやってくる。
確かに彼女はニールを恨んでいるが話を聞くというピーター。
モジーはそれならば俺に任せてくれという。しかしピーターはオレを
信用しろと語る。
その頃ニールは逃げる為にイスのネジをハズして手錠の鍵を外そう
としていた。しかし電話でブースがウッドフォードという名前を
話したのを知り耳を傾ける。電話を終えると改めてニールに今すぐ
ダイヤを盗めと告げる。ウッドフォードと言えばピンクパンサーズ
のリーダーだろうとし、世界最高の窃盗団だと告げると、仲間入りの為
にダイヤを届けるつもりなんだろうと語る。入るか殺されるかだと
いうブースにそれならばオレと二人で組んで盗まないかと告げるニール。
■今回のミッションと流れ
・ニールは男に誘拐される。FBIは彼の釈放が認められなかった事で
逃亡したのではないかと疑いの目を向ける。
・しかしモジーが居る事はニールとの関係を考えると違和感が有る。
逃げるならば当然二人で計画して逃げるであろうことはピーターも
熟知しているハズだ。
・レベッカに懺悔のチャンスを与える。レベッカの法的な罪が軽減
されることはないが、少なくとも愛し合ったニールに対して、償う
機会があること。レベッカは逃げようとした際に協力関係に有った
ジム・ブースの名前をあげる。
・ニールはブースとの会話で、彼が世界一有名な窃盗団・アル・ウッド
フォード率いるピンクパンサーズに仲間入りする為の手土産として
ダイヤを持って行こうとしていたことが判明。
・ニールは彼にダイヤは無理だが他にインパクトのあるものを持って
アルに持って行けば仲間入り出来るハズだとして、ピンクパンサーズ
の入ったビル・ケスマンビルに協力して乗り込む事を告げる。
■シーズン6の会話
シーズン6は僅か6話構成。
気になる要素としては、何と言ってもニールが釈放されるのかと
いうことと、それに伴いピーターとの関係はどうなってしまうのか
ということ。
シーズン5から6のまたぎの話では、ピーターの最愛の妻・エリザベス
がピーターがワシントンに行くことを聞いて国立美術館で働くこと
を決めていたけれど、言い出しっぺのピーターが管理職は向かない
とかなんとか言ってワシントン行きを下りた為に、エリザベスだけが
中途半端なものとして離ればなれになってしまった。
シーズン6以降もドラマが続くとしたら、ここらで別居なんかの可能性
にも示唆していきそうだけど、シーズン6は僅か6話だし、ここで
夫婦間で大きな問題を起こすにはちょっと時間的制約も有るので
問題は広げないようだ。
今回はニールが本当に逃げたのかどうか。
このジム・ブースは簡単にFBIの監視の輪っかをハズしていたけれど、
そんなに簡単に取れるものなのか。
ニールはいつでも逃げられたけれど、彼が狙っているのが世界最高の
窃盗団のピンクパンサーズに入ることを目的としている為に、
ニールとしても最後の賭けとばかりに、ピンクパンサーズを壊滅させる
ことで、FBIから釈放の恩赦をもらおうと考えたのか。それとも本当に
仲間として入ることを利用して、FBIから姿を消そうとしているのか。
ピーターに対してニールはピンクパンサーズを捕まえれば釈放して
くれるかと問うけれど、そもそもニールのことをFBIが離さないのは
彼が優秀すぎるという事が有り、ピンクパンサーズを捕まえれば
余計に彼の価値が増すというもの。ピーターが上層部に掛け合っても
釈放されなかった流れがシーズン5にあるのに、シーズン6になって
昇格を蹴ったピーターに一体ニールの人事に関してどれだけ影響力・
発言があるのかってことですよ。
シリアルキラー化していたレベッカのニールへの愛だけは本物だった
とする流れは良かったし、ピーターとレベッカの駆け引きもまた
興味深く、相手のペースに乗らずに上手いことレベッカから罪悪感を
愛するものへと向けたもんだと関心させられる。
ニールの代わりにモジーが入り込み、助言を求めていく流れ。
ピーター&ニールは「ツーカーの仲」だったけど、ピーター&モジーも
また見逃せない関係だ。
FBI嫌いのモジーがオフィスに留まっていたり、ピーターの家にエリザ
ベスからの頼みで食事を届けたりするなど興味深い流れが有り、
久しぶりにサッチモも寝そべる光景が有ったけど、ワシントンとの
間で電話で会話する夫婦の姿を見るとやっぱりバーク夫妻は鉄壁な
夫婦の絆を持っていそうだ。
しかもこの年になってなんと妊娠!
ダイアナの子を取り上げたモジーがまた取り上げたりして・・(笑)
ジョーンズとモジーの間で、賭け事をしていた。
ジョーンズに何でも質問をしても良い権利を得たモジーだけど、
取りあえずは今質問することは避けたけれど、それが何処で効果的に
利用されるのかも興味深い。
レベッカは最後に射殺を誘導するような行動を取って死んでしまった。
シリアルキラーが行う行動の一つで刑務所暮らしをするくらいならば
死を選んだのだろうけど、ちょっぴり切なかった。でもこの人と愛して
いても一緒に暮らすのは怖いよな(笑)
■使用された曲
・White Collar Theme by Jon Ehrlich
■出演者
ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット
レベッカ・ロウ (Bridget Regan) 元ガーション美術館員 レイチェル・ターナー
ジム・ブース (Toby Leonard Moore) ニールを拉致
アラン・ウッドフォード (Gavin Lee) ピンクパンサーズ、aka.アラン・キング
ファット・チャーリー (Justin Morck) モジーの知人、道具をそろえる
— (Mario D’Leon) ボディガード
— (Jason Altman) Marshal