第7話 ワケありな訪問者 Quantico Closure
脚本/Nick Thiel 監督/Willie Garson
【前回までのあらすじ】
モスコーニ・コデックス。
ヘイガンはこれは普通の書物ではない事を語る。
ニールはヘイガンに弱みを握られ言いなりになっていたが、
出し抜くためにも先に謎解きをしようというモジー。
ピーターは捜査中のニールが消えたことに関連しジョーンズ
に行き先を突き止める様命じる。ウォッカーバーの1ブロック
先でタクシーを拾っていること。何故抜け出したのか。
エリザベスはピーターに対して夜あなたが帰ってくるまで
生きた心地がしないという。シーゲル捜査官はたまたま無差別
な暴力の被害者になったのだとしオレは心配ないと語る。
レベッカにコデックスの解読を頼む。コピーしたのは一部に
過ぎないとしたったの一章でしかも13章だけだとすると、
彼が出したどの本にも13章というのは絶対に存在しないのだと
言われる。
【ストーリー】
ピーターは朝から散髪と新しいスーツに身を包む。それに気が
ついたニールは何か有るのかと問う。ダウンタウンのギャラリー
で未来の妻を見初めた記念日だというピーター。捜査に行った
ギャラリーで人生最大の幸運を掴んだのだろうと。記念日には
初めてデートした店に行くのだという。イタリアンレストラン。
トマトソースに藁に包まれたワインを飲むという。襟元に
ナプキンでも挟むのか?と問うと、オレは記念日を覚えておくの
だというピーター。誕生日、結婚記念日、サッチモが初めてウチ
に来た日。それは12月7日だとすると、パールハーバーの日か
と告げると、ニールが初めてタイホされた日でもあるという。
4年後には2度目のタイホ。でもプレゼントはもらったとして
足枷を見せる。この前足枷を外した潜入捜査の時のウォッカバー
の件ですぐにこれを見つけたとしてFBIのペンを見せる。これに
は特別な意味がある気がするとし、オフィスビル56丁目、グレイ
ヴィッチカイロプラティックだという。ニールは話題をごまか
すために今年のワインはサンジョヴェーゼにしたらどうかという。
しかしピーターはいつもので行くとのこと。
ピーターとエリザベス。ピーターは出会った頃のエリザベスの
写真をブラックベリーのスマホの中に入れている事を語る。
そこにはエリザベスがプラカードで”私はイタリアンが好き”と
書かれていた。今でもイタリアンが好きだというエリザベスに
オレは今でも君が好きだというピーター。このプラカードを書い
たのは他にもいるのかと問う。エリザベスはピーターに
“あの日私のギャラリーに小中ったらと考えたことはないか”と
問うが考えたことはないという。
ピーターとエリザベスはイタリアンで食事をしていると、そこに
ピーターに合図を送るブロンド女性がいた。あれはジルだと
いうピーター。アカデミー時代の同僚で元ガールフレンドだ
った。20年ぶりだなというピーターはまさかこんな所で逢うとは
思わなかったという。ジルは貴方を捜したのだとする中、奥さん
と何か特別な日だったのかと問う。エリザベスは気を利かせて
毎週火曜日はよくここで食事すると語ると同席するかと問う。
ニューヨークには何をしにきたのかと問うと捜査のためだという。
今もSSG(監視活動専門チーム)に所属していて、主に悪人を尾行し
盗聴するものだという。今でもバーボンなのかと問う。
彼女はピーターに二人が共通して知っているコール”真実・正義
我らの邪魔をするな”と語り盛り上がる。
ニールは部屋にレベッカを招待する。
いつもこの家の前を通る度にみたいと思っていたという。
窓から見える景色はまるで小説の中に居るような光景だという。
ニールがワインを出すとFBIが仕事中に飲むのかと問われる。
幻の13章についてニールは彼女に見せる。
これが存在すること自体が謎だとし、確かにモスコーニだけど
13章は作らないという。しかしガーション美術館のコデックス
から直接コピーししたものだとすると、レベッカはそれは彼の
筆跡で間違いないという。コデックスの出版から一年後に仕上げた
絵の下書きで間違いないとし本物が書いたものだろうという。
ニューヨークに居た間一年タラがしかいなかったとすると、
13章を書いたのはニューヨーク時代で、モスコーニは急遽
イタリアに帰国しているという。その理由は謎になっているとの
こと。パズルが好きな人で真実は謎の中に隠れしているが彼の
持論だというレベッカ。この本がパズルならページはピースかも
知れないとし、ニールは複数枚のページを組み合わせて一枚の
絵として完成させる。何処かのステンドグラスの窓だろうと。
この窓はマンハッタンの何処かにあるはずだとすると、モスコー
ニ研究史上誰も知らないような大発見をしたのだとして二人は
抱き合う。しかしモジーがやってくると、FBIは残業にいい顔は
しないとして、レベッカを追い払うのだった。
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■今回のミッション
・ピーターの前にアデミー時代の同期で優秀な捜査官ジル・
ストーンからの協力の要請でメイソンという軍事企業向けな
危険なマイクロチップの取引を食い止めるというもの。
マイクロチップはあらゆるパスワードを突き止められる解析
用のもので闇市場に出されているという。
外国との仲介人は大抵2人一組だとしてピーターを指名する
流れが有ったけど、先日の「Hawaii Five-0」S2-14でも
サン・ミンがギャングと会う時には大抵ボディガードを付けて
いくとしてコマコナを連れて行くシーンが有ったな。
・ニールは暇だったけど、ジョーンズと共に偽物のFBI捜査官
がバッジを見せて車を盗む事件が発生しているということで
おとり捜査をするシーンが有った。
■ピーターとジルの仲を疑うエリザベス
先日のエピソードでエリザベスはFBI捜査官であるピーター
が帰宅するまで毎日不安でいることを口にしていた事が有った。
ただこれはシーゲルが命を落としたこともあるので、彼自身
が管理職になった今でも現場にいることを不安視するものだった。
今回はそれに便乗する形でピーターの事を良く知る過去の女を
登場させることで、エリザベスの中でのピーターの男心に
不安視するところを持たせた。
ジルの行動は完全に計算していたものがあったのだろうか。
自分しか知らないピーターのことを話す事で彼女との反応でも
試したのか。
ピーターとエリザベスとの関係の中で少しでも違和感を覚える
ものがあればある意味奪うつもりでも居たのではないか。
「極秘で話す事が出来ない。分かってくれるだろう?」
「もちろんFBIの妻よ」
全然分かっていないなという行動を取っていたエリザベス。
ただジルは如何にも犯人オーラが出ていたので、浮気以上
に何処でそんな裏の顔が出すのか不安だった。
■シーゲルのバッジ発見
ニールとジョーンズがおとり捜査をする中で、スラム地域で
突然バッジを見せて捜査中だとして車を借りようとしてくる
ものが現れた。犯人の男・ラルフはゴミ箱から拾ったもので、
シーゲルが殺された日はダンテという強盗目的で酒場にいて、
人が空くのを待っていたという。
そんな人物を逮捕するまでにニールとジョーンズが会話して
いたけど、ジョーンズは今回ピーターが乗っている車を指して
「マイアミ・バイス」みたいだと語り、「ヒルストリート・
ブルース」や「キャグニー&レイシー」を見て刑事を目指す
ようになったと語る。ニールも刑事ドラマは好きだと語っていた。
そんな仕事に出る前には、オフィスでピーターとジルが会話する
ところを二人して観察しているシーンが面白かった。
■ピーターとジル
ジルは凄いことに自動車内で過ごしているような女性だった。
ピーターに対してジルは、あなたならば出世していると思った
事を口にしていたけど、肝心のジル自身も未だにSSG(監視活動
専門チーム)に所属している訳だし、出世していないよな。
でも少しずつピーターの中でもワシントン行きの件を念頭に
入れた発言が見られる様になったので、最終話に向けた
流れの道筋を作っているところがあるのかな。
■ニールとエリザベスで尾行
FBIのオフィスに昼飯を持って来たエリザベス。
ランチを無造作に紙袋に入れてくるという光景は如何にも
アメリカンっぽい。
オフィスのデスクには容易に資料が見られるようになっていて、
ピーターが捜査している人物の資料とピーターとジルが一緒に
写る写真を目にしてしまう。
ピーターって年のせいなのか少しずつ脇が甘くなってないか
って感じがするけど、肝心の所ではまだまだ現役って感じなんだ
よな。
モジーは信用ではないとしてピーターを尾行すればどうかと
告げる。信用出来るのは「フランスのペリゴールで採れたトリ
ュフ」「ポルトガルの手織りのシーツ」「モーツァルという名の
ヌイグルミ」だけで、人間はほぼ信用出来ないという。
ニールに頼んで一緒に尾行してくれと頼む。
ピーターを尾行するのはまずいのでジルを尾行したらどうか
ということになるが、ニールはそんなエリザベスに対して
「ピーターってそんなに素敵なのか?」と問うシーンが有った
ところは笑えた。
この二人、ホント愛が冷めないで凄い。
■ニールはレベッカに恋をする?
コデックスの件ではページを組み合わせるとマンハッタンの
ステンドグラスだという事が判明した。思わず嬉しくなって
二人して抱き合う姿が有った。
そんな二人の関係に対して、モジーから待ったの声がかかる。
これまでのニールの女性関係、ケイト、アレックス、サラの
ことが引き合いに出され、レベッカとは仕事だけの関係と言い
切れるのかと問われる。
「お前、仕事、女・・・ヤバイ三位一体だ。」
「愚かにではあるが深く愛した男」・・・「オセロ」。悲劇の
予感だ。レベッカが何処かで裏切りそうで怖い。
■エリザベスが捜査に参加
室内でピーターとジルが捕まっている事を知ったのか、彼女が
注意を引いてピーターを助けるシーンを描く。
ジルとピーターのコンビよりも私の方が使えるとばかりの
優越感。「チップはここよ!」と。
■別れ・・・そして新たなステージへ
ジルとの別れの際に何故あのときロスに行ったのかと問う。
同期でトップなので何処にでも行けただろうというと、
「西海岸初の女性SSGになれるチャンスだった」と語る。
「あなたはニューヨークやワシントンを目指していたから」
と語っていたけど、この導入部の流れを見ると、まるで
「西海岸捜査ファイル グレイスランド」を見て居るかのようだ。
リーバイはワシントンを目指していたのに強制的にグレイスラ
ンド行きにされてしまったけどね。
そして何よりも亡くなったシーゲルの名刺の中に
「クーパー3?」と血痕が見つかった。どういう意味があるのか。
ニールはステンドグラスの場所を見つけたところもあるが
ここに何が有るのかな。
■使用された曲
■出演者
ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット
レベッカ (Bridget Regan) 元ガーション美術館員
ジル・ストーン (Kim Dickens) FBIのSSGチーム
メイソン・サドウスキー (Christian Campbell) 軍事チップ技術者
ラルフ (Justin Paul) シーゲルのバッジを盗んでいた男
ロバート・ブライ (Tobias Truvillion) 元秘密工作員
エリック・ヒーリー (Steven Lee Merkel) 元秘密工作員