CSI:科学捜査班 シーズン14 第2話 裏切り者の涙 Take the Money and Run

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第2話 裏切り者の涙 Take the Money and Run

脚本/Andrew Dettmann
監督/Louis Shaw Milito

【ストーリー】

◆フォーキングスカジノ
ポーカールームでは、オードリーがディーラーを勤めるテーブルで
大勝負をしていた。ロバート・ジェントリーは負け続けていた。
最後の勝負とばかりに手持ちのチップをオールインすると、相手の
男性もコールを行い最後の勝負になる。ポールはストレート。
相手は2ペアだったが最後の1枚を引いた途端にフルハウスで勝負は
行われる。総掛け金は60万ドル以上のチップがテーブルに置かれて
いた。換金が行われようとする中、突然室内の照明が落とされる。
暗闇の中で誰かが発砲する。

その数分後、観光客で溢れるダウンタウンのフリーセント通り西で
バイクが暴走する。警察は停止を求めるがバイクの男のテクニックは
尋常ではなく、次々と屋台などを破壊して混乱に陥れる。
警備員の男が銃弾を発砲すると見事ヒットしてバイクの男は転倒する。

フォーキングスカジノを襲い100万ドルを強奪し、逃げる前に死んだの
だというニック。発砲した警備員は動揺しているとし人を撃ったのは
初めてだと言っているというサラ。しかしデビッドによると銃創も
出血もないので銃弾は当たっていないという。ヘルメットを取ると
男の顔はパンパンに腫れ上がっていた。しかも金は偽札でチップも
また偽物だった。一体カジノの金は何処に行ったのかとサラ。

カジノ現場を調べるモーガンとグレッグ。
被害者はポール・ブランストン(25歳)、半年前に高校時代からの彼女
と結婚したばかりだという。グレッグはモーガンにもう復帰しても
良いのかと声を掛けると、目の前の現実から逃げたくない事を語る。

ブラスは現場に居たカジノ客から話を聞いて回る。
ディーラーのオードリーに話を聞くが、あっという間で何も思い出せ
ないという。ブラスはラッセルに対して目撃者10人と話したが記憶が
バラバラだという。上手いことパニック状態を作り上げたのだろうと。
そんな中ブラスの元にはニュージャージー局番からの電話が鳴り続いて
いた。ナンシーの遺産手続きなどかと問うとラッセルは抜けても良い
ことを語る。

犯人が奪ったのは換金のためのテーブルに乗っていた60万ドル分の
チップと同額の現金、カートの150万ドル分のチップも盗まれている
という。誰かかがチップの精算が始まったと犯人に知らせたハズだと
し、室内に協力者がいる事を告げる。部屋に居たはずの一人が居ない
としてロバート・ジェントリーだという。大負けの対戦相手だった
という。彼が犯人とぶつかったことを目撃している人がいることが
分かる。

アルはモルグでバイカーの遺体を調べる。
デビッドと共にズボンを脱がそうとする中、フィンがやってきて
3P中なのかと皮肉る。フィンにも手伝ってもらいズボンを脱がす。
これだけ腫れているのは浮腫だとし、何かのアレルギーだろうと。
被害者はクリント・タイリーでファーキングスカジノで勤務して
いるショーのバイクスタントだという。体中に骨折しているのも
納得だと。ブーツの底がすり減っていること。肩にポツンと何か
開いているといし、蜂や蜘蛛に刺されたのだろうと。警備員を撃ち殺
してカジノから大金を奪ってバイクで逃げたのに、虫さされで
死亡したのかというフィン。そんな彼女は服に穴が明いている
ことから左肩に注射で刺された跡が有ることを語る。

デビッドはポールの遺体を運ぼうとする中で、新婚のカレンが
やってくる。本当にポールなのかとして逢わせて欲しいと頼む。
彼はずっと結婚してくれず、軍にいた頃には4回もアフガニスタンに
出征したという。私を未亡人にしたくないのでと戻って来たとし、
4年間の地獄を生き抜いてきたのに安全な場所で殺されるなんて・・
と語る。

ホッジスは現場に落ちていた中国語の新聞を読む中ニックがやって
来る。炭素と硝酸カリウムと硫黄が付着していたとし、現場で
破裂したのはM-80という爆竹だろうという。光る玉はフォーキング
カジノのバイクショーで視覚効果用に使用されている小道具だと
いう。防犯カメラはと尋ねると、ホッジスは空振り三振させる
のかと語る。ストロボにカメラのしぼりががついて行けなかったので
画像が乱れて見えなかった。ロバートがグルかどうかを突き止めたい
のだというニック。

サラとモーガンはメンテナンスをしているライアンに照明や停電のこと
を尋ねる。店の照明は全て中央制御システムで動いていること。
アプリを使って携帯でコントロール出来るという。何者かが
システムにアキセスしたのだろうと。誰がアクセスコードを知っている
のかと尋ねるサラ。ボク以外だと警備員と支配人と少数の役員くらい
だという。
そんな中ロバートが見つかったとしてパレルモでフォーキングカジノ
のチップでプレイしていたのだという。

ニックはロバートを取り調べる。
チップが盗まれたら当然町中のカジノには手配が回るのに、パレルモで
7万5千ドルも使っているとして何処でチップを手に入れたのかと問う。
ロバートは曖昧な言葉しか語らなかったが、今時のチップはICタグが
内蔵されているのでチップの動きは全て分かるのだという。
このチップはフォーキングカジノのカートからポーカールームに運ばれた
もので盗んだものだろうと。お前がメールを打っている姿が防犯カメラ
に写っているとし、殺人の共犯だろうというニック。犯人とぶつかった
際に目の前にカートが有ってそれで出来心で盗んだが人殺しはして
いないという。それよりもこっそりと部屋を出てメインホールの
従業員の通路に駆け込んだ時にバイクウェアの男が逃げるのを目撃した
という。それって反対側だろうというニック。

フィンとホッジスは東側のカメラを確認すると確かにライダースーツ
の男が後ろ姿で走って逃げていた。フィンはさっきレントゲンでクリント
の骨を見たら骨折跡にチタンのボルトが入っていたのであんな風に
走って逃げられないという。クリントのブーツのカカトは外側がすり減
っているとし、足を引きずっていた証拠。強盗直後の映像のカメラ
では引きずっていないとすると違うブーツだという。一見同じ服の容疑者
が二人だという。一人が実行しクリントは囮役だったのだという。死の
注射を打ってホールを襲撃したのはクリントとは別人だという。

アルはアレルギーの毒の正体を見つけたとし、強い凝固作用があるもの
だという。血が塊、分刻みで止血能力が壊れる為に内出血を起こす
という。ヘビの毒で、ダボイヤルッセリ、別名ラッセルクサリヘビだ
という。ラッセル???何か関係はないのか・・と。

■感想

シーズン14の開幕である前回のエピソードはある意味ではすぐには
消せない事実として、捜査官たちの記憶に刻み込まれてしまった。

特にモーガンとブラスにとって、娘のエリーが娼婦から猟奇的殺人犯
と化してしまった事実と同時に愛妻だったナンシーを失ってしまった
ダメージは計り知れない。
「ナンシーより緊急連絡!」とは、タイトーのチェイスH.Qというゲーム
だけど、今緊急事態なのはブラスとモーガンだ。

モーガンには支えになる人が沢山居る。
特にグレッグとモーガンは常に現場に居るシーンが多いので、如何にも
脚本家は二人を結びつけようとするオーラがありそう。
ブラスの喪失感は一体どこに向かうのか。

モーガンは最後に
「時が解決するってことだけど、それが本当ならば良いのに」
語っていた。

ブラスはどうだろうか。
現在は周りの自分の不満をぶちまけている状態で、エイカーズやニック
に対して厳しい口調で対峙してくる流れがある。
最後になって謝りに来たけれど、ニックに関してはともかく、
エイカーズはライアンを逃がしてしまっていたので怒られるのも
仕方がない。

■カジノが襲われる

冒頭の流れから見れば如何にも負けたギャンブラーによる犯行に
見せかけた事件だった。
ドラマでは黒幕が次々と変わり、被害者だとされていたものが
事件に関わっていたという流れがある。

全員がフォーキングカジノの職員であり、最後まで生きて居たもの
が犯人という構図ができあがっていた。

今のカジノで犯行は難しいと思われ、チップは追跡用のICタグが
入っているし、町中に防犯カメラが設置されている。

イギリスの犯罪率が異常に大木で、町中にカメラを設置していて
抑止力に期待している事情がある。それを勘案すると金が集まるカジノ
の町には相当量のセキュリティが施しているハズだ。

スタッフたちはチップの流れなど熟知しているハズなのに何故そんな
行動を起こしたのか。

■カジノ強盗に関わったもの

・ロバート・ブランストン (警備員)
・クリント・タイリー (バイクスタント)
・ジュリアン・リース (駐車係・ヘビ)
・オードリー (ディーラー・赤ちゃんの世話)
・ライアン (システムメンテナンス)

フォーキングスカジノというくらいだから4人かと思ったら思わず5人目
が主犯だったのか。

皮肉にもどの人物も危険な場所では生き残ってきたのに、強盗に関わっ
たあまりに命を落としてしまうという状況が訪れる。

今回は数字に拘っていたところが有ったのか。

フィンがモルグでの3P発言に始まり、ホッジスが証拠が見つからず
空振り三振という「3」繋がりの話をしていた。

またマイケルは息子のクリストファーが浚われたのはシャワーを浴びる
2、3分の間に居なくなった。
エイカーズがマイケルを逃がしてしまったのも2、3分目を離した隙の
ことだった。

■残されていた証拠

・バイクウェアに汗が付着。茶色に変色。
・クリントのアレルゲンはラッセルクサリヘビの毒。
・ライアンの自宅の外にアフガニスタンのコイン。
・ハンドクリーナー
・リファンピシン (髄膜炎の予防薬)
・庭にアフガニスタンのコイン

■ヘンリーとホッジスの対立

この二人は相変わらず知識対決をするシーンがある。エリについたシミ
を探している際に「軽石」が検出されたとした際に、その石の性質が
どんなものなのか、どういった用途に使われるのかで言い争いする
姿が有った。

■決めては薬の副作用

寧ろ人間を殺したことによる副作用って感じもするけど・・
サラとフィンが上手いことライアンから事実を問い詰めていた。

「金を盗んだのは自分の為じゃない」(ryan)
「出た!ベストファーザー賞のスピーチでもするのか」(sarah)

■気を遣いすぎたモーガン

赤ちゃんには罪はないけれど、結局感情移入しすぎて、犯人を助ける
手助けの流れの一人に組み込まれてしまった。
医療費がかさんで借金まみれということで、妻を失った彼にとっては、
辛い事情も有ったのだろうけどね。
なかなかそれを見極めるのも難しいね。

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官

アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 捜査官

ライアン・アーチャー (Chad Brannon) フォーキングスカジノメンテ
ロジャー・ジェントリー (John Allen Nelson) 大負けのギャンブラー
カレン・ブランスソン (Teyonah Parris) ポールの妻
オードリー (Tyler Kain) フォーキングスカジノディーラー
— (John Aprea) ピットボス
ブランドン (Seth Fisher) ポーカーの対戦相手
ポール・ブランストン (Sean Riggs) 25才、警備員
— (Aron) 学生
— (Amanda Alexandria) ダンサー
— (Rebecca Olejniczak) ショウガール
クリント・タイリー () バイクスタント
ジュリアン・リース () 駐車係
クリストファー・アーチャー () 赤ちゃん

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