CSI:科学捜査班 シーズン14 第18話 一家消滅 Uninvited

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第18話 一家消滅 Uninvited

脚本/Treena Hancock
Melissa R. Byer
監督/Brad Tanenbaum

【ストーリー】

コナー一家は寛いでいた。30日後、チョコを売る親子がコナー家を
尋ねてくる。ドアを叩いても中から反応が無い為に窓から覗くと
そこで人が倒れているのを見つける。

倒れていたのはダグ・アダムソン。30日前に刑務所から出た人物で
薬物の常習者だった。よろけて頭をうって倒れていたらしいこと。
コナー家はこの一ヶ月姿が見えないという近所の人たちの話だった。
車の捜索指令を出したというブラス。ダグは救急車で運ばれて病院
だという。フィンは一家全員が消えたのに警察に誰も通報していない
という。ニックはCSIじゃなければ自分もただ引っ越したと思うだ
ろうと語る。家具、家電も何も無いからと。モーガンはこれは大事
なものではないかとして、室内に家族写真が壁に飾られたままだった。
家族写真を置いて行くなんてあり得ないというフィン。

ダグが倒れていた場所を調べ、カーペットはまだクリーニングに
出されていないことの安堵する。写真を見ていたニックはこの
写真は一人一人が別々に写っているものばかりで一枚だけが家族全員
で写っているとして変だと語る。またカーテンとタッセルが一枚
無くなっていることに気がつくニック。

フィンは2mmの中速飛沫血痕が壁にありその血は上向きに付いていた。
またこっちの飛沫は全部下向きの血が垂れているという。暖炉や壁にも
飛沫血痕があるというニック。
天井にも有り凶器からの血痕が飛び散ったのだろうという。
フィンはフロア全体の血痕を調べるのでニックも含めて全員外に出て
いてくれと頼む。

モーガンはニックに対して窓枠のパテがまだ新しいことを告げると
最近窓硝子を変えたのだろうという。玄関マットには血痕がついて
いることに気がつく。しかし死体を玄関から運び出すヤツなんて
いないとし、夜でも通りから丸見えだという。大型ゴミの容器に
入れたのかもと。
ニックに対して隣人のマッジの名乗るおばさんが話しかけてくる。
コナー家がどうしたのかと問うと、捜査上話せない事を語る。
夫のドワイトはやり手の人で妻のクレアは専業主婦、息子のイーサンは
昨年高校を卒業したハズだという。娘のヘザーはよく知らないが
いずれの人も数週間見て居ないとのことだった。その間に家に誰かが
住んでいた様子は有ったのかと尋ねると、先ほどの救急車で運ばれた
男が家に住んで庭仕事をしていたという。親戚かと思っていたとのこと。
また大きなトラックが来て家財道具を運び出していたという。業者は?
と尋ねると、ラスベガス委託販売だと。ニックは情報提供に感謝する。

グレッグはダグの服を押収。ブラスはダグから話を聞く。
なんでコナー家に住んでいたのか。12丁目のコンビニで声を掛けられた
のだという。2014年2月17日。刑務所から出所した日だなと。男が小遣い
を稼がないかと言って仕事は家周りの業務作業だという。ブラスは
以来された人物はどの人かとして写真を見せると息子のイーサンと
母親のクレアを指さす。ガレージの片付けが夜遅くまでかかったので
ゲストルームに泊まっても良いと言われたという。次の日はスプリンク
ラーの配管用に溝を掘らされたという。一家はどうしていたのかと問う
と裏庭に穴を掘っていたという。一家はその後、車(青のSUV)に乗って
映画を見に行くといってそれきりだという。ずっといて良いと言われた
のだとすると、家具や家電はどうしたのかと問う。オレは一家が戻るのを
待っていたのだとし、一・二週間したら食うものも無くなり賃金変わり
に売ったのだという。刑務所帰りの見知らぬ男、そしてヤク中を家に
招いてずっと居て良いというのか?というブラスはその後何処かに一家
は消えてお前は家財道具を売って食いつないでいたのかとすると、
ウソみたいな話にばかげていると一蹴する。

外に血痕とゴミが5袋分有ったという。リビング全体の血痕の跡があり
家具を色を除けば注目すべき場所はここが一番シミが濃い場所だという。
直径60cm、壁の飛沫血痕からして多分襲撃現場はこの辺だという。ホシ
はこの辺にいたが、家具がないと正確なことは分からないという。
ニックは家具を戻すので調べて見ようという。
またフィンは一つ気になることがあるとし、引きずった痕跡が裏口のドア
まで続いていた。裏庭のガレージだと。

■事件の概要

・麻薬中毒で服役していた出所し立ての男がコナー家のテーブルに
転倒して頭をぶつけたのボランティアでチョコを見つけた少女が
発見。
・コナー家に話を聞きたいところだが、一ヶ月間誰も様子を見て
おらず、調べていくウチに室内には大量の血痕と遺体が運ばれたで
あろう形跡が見つかる。
・コナー家は理想的な家庭で、美人妻、やり手のビジネスマンの夫、
そして息子は高校を卒業し、娘も一人。家も有って誰もが円満な家庭
を想像していたが・・・

■感想

CSIの原点に立ち返ったようなエピソード。
奇跡とか偶然とか証言だけに信用・過信しない捜査官たちの地味な
証拠集めとは裏腹に、事件は家庭内での家族同士に向けられた不満が
ケンカの枠を飛び越して、派手に殺し合うというバトル・ロワイヤル
状態。

上述のように地味な展開だったけど、証拠から当時の状況を再現したり、
誰が殺され、そこにあるのは誰の血痕なのかなど、視聴者自身にも
想像をふくらませていく展開となっていた。

血痕だけが残された事件ってドラマでは定番だけど、同じ日に見た
「キャッスル」のS4-3も一部同様の導入部の仕方をしていて、こっち
は夫婦愛がキーワードとなっていたけれど、このドラマに於いては
冒頭の写真が示す通りのことが家庭内に起きていたというものだった。

このドラマ、家族としては幸せそうだが一人一人に問題を抱えている
であろうことが伺えるものが有った。そのどれが事件の引き金になって
いるのかを視聴者は自然に探っていくことになる。

ドラッグの陰が常につきまとい、息子がドラッグに染まっていたり、
父親はやり手だと言いながらも、ブラクストンインポーツ社はコーヒー
豆の輸入の陰で白い粉も輸入しているということで、きな臭さも
有った。

そして何よりも妻のクレアがストーカー被害に有っていた状況があった
り、娘がいじめの問題でホームスクールの様な形で家に引きこもって
いる状態であることも今回の一連に何か関わっているのではないか
と思わせた。

人の信用問題ではないが、出所し立てのドラッグ廃人を雇うところ
からして不自然なものがあり、家庭内でも不審の輪が広がっていたの
だろう。

■テーマ

自分のこと(権利)を守る人たちの物語だった。

家を守る為に、家族を守る為に、恋人との関係を守る為に、そして
自分の居場所を守る為に、それぞれの求めるものを守る為に殺意に
及んだというもの。
守るものといえば、地球の環境を守る為にホッジスがゴミのリサイクル
の為にゴミ手帳なるものを作っているところは笑えた。
でも実際にゴミを出さないように努力している人って相当数居ると
思うんだよね。

そんなホッジスが中生代のことを口にして、ネバダ州の大地が作られた
歴史を語り、靴底に付着していた土がレッドロックキャニオンである
ことを突き止め、タイヤに付着していたタールの汚れから10万エーカー
の倍はあるという場所からピンポイントで遺体を探り出した。

■殺人の輪

父親・ドワイトの浮気から始まった今回の一件。
そこから妻のクレアはストーカー被害に悩まされ、父親が浮気していた
相手は息子の彼女のジェシカ。

ジェシカを殺したのが妻であり、父親を殺したのが息子であり、そして
自分の居場所を振り回した家族のものたちクレアとイーサンを殺害した
のは娘のヘザー(であろう)だった。

「二人は映画を見に行くと言って出かけた。」
ヘザーが一人モーテルに居たけれど、どの時点で殺されたのか気になる。
ヘザーは2週間、母と兄とは遭っていないことを語っていたね。

■血の検査、DNAが真実を導き出した

・今回はDNAラボがフル稼働だったことだろうね。
ドワイトの爪から上皮が見つかりY-STRはドワイトと一致。
男性の血縁だということで父が息子に殺されたことを示唆していた。

・ジェシカの下着からは父親ではなく息子とも関係を持っていた形跡
が見つかる。

■時系列を探れ

ドワイトがジェシカと関係を持っていたのが12月。その翌日の1月から
嫌がらせで車を傷つけられ、犬が殺害されるという事件が始まった。
その件に関してニックは「危険な情事」を地でいっていることが
語られたけれど、気になるのはドワイトのことをジェシカが愛して
いたのかどうかということか。

2/18ダグが刑務所から出所。その日にコナー家に雇われていること。
2/1 にクレアからストーカー被害届けが出ていること。
2/15にイーサンの車が事故っていてブレーキが効かなかったこと。
2/19にダグがメイブルック倉庫を借りていること。
2/18に倉庫の防犯カメラにダグらしき人物が写っている。
1/13から72時間患者10人の病棟でイーサンとダグはドラッグの治療を受けて

いること。
2/18クレアがジェシカにメールしていて「遭って話そう」と語っている。

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI

マーヴィン・ブラクストン (Robert Davi) ダグの上司、コーヒー豆の会社
ダグ・アダムソン (Niko Nicotera) 麻薬の常習者、コナー家に居た
ヘザー・コナー (Leah Bateman) 娘、いじめで自宅学習
クレア・コナー (Kenda Benward) 妻
ドワイト・コナー (Adam Lieberman) 夫
イーサン・コナー (Robby Rasmussen) 息子
マッジ (Edie McClurg) コナー家の隣人。情報をくれる
ジェシカ・フェントン (Tina Casciani) レッドロックの謎の死体の正体
クロエ (Bayley Tanenbaum)
ナンシー (Whitney Wellner)
— (Shandel Miranda) Woman

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