クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン7 第2話 虚構の愛 Proof

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第2話 虚構の愛 Proof

脚本/Janine Sherman Barrois
監督/Karen Gaviola

【前回までのあらすじ】

オクラホマ州デュラント1986年。
サイはマットにBまで行ったことを語る。相手はライラ・スミスだと
言うとマットは嘘をつくなと語る。

現在、サイはカメラを回しながら一人ナレーションをしていた。
ボクは普通に育った。ごく普通のお城くらいの大きさの家で、スポーツ
をして聖歌隊で大統領の前で歌ったことも・・毎年誕生日には4段重ね
のケーキをパリから取り寄せる。兄とはキックベースをした。二人で
警察から隠れた場所。オモチャ屋から魔法の薬を盗んだ時のこと。今
でも工作好き。61年型デソートを分解して発電機を作ったという。

ベスはサイに何するつもりなのかと語る。言うことを聞くので殺さな
いでと訴えるベスは拘束され、目をパッチリ開けされていた。

プレンティスはJJに講習は終わったのかと問うと、もう正式にプロファ
イラーになったと報告する。ホッチが言っていたけど、「あんな見事に
分析する新人は居ない」と言っていたという。
JJはリードに話しかけるが素っ気ない態度を見せられる。プレンティス
に私は嫌われている事を告げると、忙しいだけよと語る。
ガルシアはロッシから本場イタリア製パスタの作り方を教わっていた。
ゆで具合やパンチェッタが変だというと、ガルシアは豆腐で作ってみた
のだという。
週末にウチでフェリーニ映画祭を開くので是非イタリアン番長様に助け
て欲しいのだというと、ディズニー映画祭ならバーガーで済むだろという
ロッシ。いっそのことロッシの家でやりましょうと語るガルシア。

そんな中みんなが集まったためにホッチはブリーフィングを始める。
ガルシアが今回の事件の概要を語る。オクラホマ州デュラントで3日間
で2人の女性の遺体が発見されたもので、性的拷問を受けて硫酸で目を
潰されていたのだという。

一人目はアビー・エルコット(19歳)・美大生。授業にいくと言った後
失踪し2日後に発見。
二人目はベス・ウェストリー(17歳)も状況は似ていて、コーヒーショップ
にバイト後、バレエレッスンに向かう途中に失踪しているという。

共に危険は避けるタイプで体格も似ているとのこと。拉致された距離は
8km。どちらもバス停留所で居なくなっていて、失踪現場にアビーの
携帯とベスのスカーフが落ちていたという。遺体は一人は路地で一人
は空き地に捨てられていたという。目を潰したのは支配力の誇示か
犯行を見られたくなかった為なのか・・それとも犯人が自分の抱えて
いる問題を恥じていて無力感を味わわせたいかだという。硫酸の入手し
やすい職業をリストアップしてくれとホッチはガルシアに語る。

サイはカメラを回しながら兄夫婦の家にやってくる。
兄のマットと兄嫁のライラ。着替えを用意して置いたので着替えろと
いう兄。夫婦が並んでいる姿を見てこれが完璧なアメリカンファミリー
だとし、どんな物語も始まりがあるが僕が好きなのは終わりだというサイ。

移動中の飛行機。
被害者はいずれもブロンドでティーンだというホッチ。二人ともバス停
で拉致されたという。用意された写真は何時撮影されたものなのかと問う
と失踪の3時間前に銀行の防犯カメラのものだという。アビーのも同様
とのこと。ベスは拉致され見つかった時の服と画像の写真の服が違う
と語る。硫酸で溶けたので着替えさせたのかというロッシ。似た事件
はないのかとガルシアに尋ねると、2ヶ月前に娼婦と家出人がレイプの末
に殺されてナイフで目を刺されている事を語る。JJは最初は狙いやすい
相手で練習したのだろうと。ナイフから硫酸にしたのかとし、薬品の分
痛みが酷いだろうこと。エド・ケンパーの様に身代わりで練習したんだ
というロッシ。ロッシとホッチは遺族に会うとし、モーガンとプレンティ
スは遺体の発見場所を調べ、JJとリードは拉致現場を調べてくれという
ホッチ。

リードはベスはここで降りて教室に行ったんだという。
しかし目撃者が多いだろうに拉致できたのかというJJに対して、リード
は死んだプレンティスがパリに居たんだから何でもあり得るよと語る。
やっぱりその事で起こっているのねというと話し合いましょうと語る。
しかしリードは無視してテッド・バンディみたいにけが人の振りをして
助けを求めたのだろうと。またはモデルのスカウトの振りをしたとか・・
笑顔と涙でだませるとし、犯人は車に乗せたのだろうという。
アビーが拉致されたバス停との距離からすると犯人には移動手段がある
という。

現場ではデュラント市警のボナー刑事が状況説明、案内をしてくれる。
プレンティスとモーガンはベスの遺体はそこにあったとし、ホームレス
の居場所だという。アビーも似た場所で見つかって居るというボナー。
犯人はこの辺を移動しても目立たない人だという。しかし車が無いと
拉致からここまで運べないという。最初に娼婦や家出人を襲ったのも
この近くだという。

【ストーリー】

取りあえず臨時要員のシーバーが抜けて、プレンティスがドイル
事件が解決した為に戻り、JJも司法省に異動したもののまたしても
出戻り、一応フルメンバーが揃うことになって初めての通常業務。
とはいえ、BAUが出動する事件なのでロクでもない事件であることは
違いなく、やはりかなり不気味に写るものが有った。
オクラマホ州のデュラントで発生している女性の失踪・殺人事件。
目がくりぬかれている事からして尋常ではない。
果たして早急に事件を解決出来るのか。

■感想

何と言っても今回の事件は当事者兄弟・家族の間で起きている
流れを、一部現在のリードが置かれている状況と被せて描いたもの
が有ったことだった。リードも含めてみんなBAUの面々は家族として
思い合っていることも有るので、そんなものたちの間でウソをついて
信頼を裏切ることで、ちょっとした歪みが生まれてしまう。多かれ
少なかれ、裏切られたと感じた怒りというものは蓄積されてしまう
ものだという事がリードの態度をみて分かる作りだった。

加害者は生まれた時に低酸素症として生まれている為に、脳に障害
を負っている。シリアルキラーは前頭葉に損傷を負ってる事が多い
というリード先生の言葉通りにまさにシリアルキラーになってしまった
けれど、どちらかというと環境が生み出した側面が大きいのかな。

このドラマを見て居る人が「エージェント・オブ・シールド」を見て
いるかは分からないけど、このドラマのシーズン2のフィッツが冒頭の
頃にこの状態が起きてしまい、脳に障害を負ってしまった状態である。
そのせいで全く抑制が効かない訳ではないけど、幻覚が見えたり
今まで出来たことが出来ないことで、かなりストレスフルな状況に
置かれていることは確かだ。

今回の犯人は長い期間この状態に置かれている。その処置もケアも
ロクに行われず、ただただ彼の言葉は全てウソだとされた為に、
実際に気持ちが有ったかどうかの心理的な状況はともかく、本当に
サイとライラの間には「B体験」が有ったことまで否定され、
現在に於いては体臭の臭さ、触れられたくない気味の悪さ、見たくない
事実としてサイにとっての一番の記憶を全て悪い記憶に塗り替えた
ことによる犯行ということになってしまった。

悲しいけど、やはり他人に対して嫌な顔を見せれば相手にとっても
良い気分はしないハズであり、この辺は兄のマットがもう少しケア
すべきことだったのだろう。

偉いのはそんな人物でも娘のタミーたちは忌憚なく接していた所が
あることかな。

■JJとリード

リードがプレンティスでもなくJJに対して怒りを感じていること。
他のBAUのみんなも少なからず悲しんだ分だけプレンティスの一連の
作戦に対して憤りを感じているだろう事なのに大人の態度を見せている。

特に当時のプレンティスの死に対するモーガンのドイルへの復讐心を
思うと、その反動が確実にありそうなものを、捜査官として必要な
処置だということで、上手く消化出来たんですかね。
JJに対してリードが怒っていると知った際に、モーガンがプレンティス
に対して

「解決していないのはリードの事だけではない」

とした際にはドキっとしたけれど、モーガンはプレンティスが戻って来た
ことを喜んでいるとしていた。

JJとリードの間には特別な関係も有りそうだ。
話によるとプレンティスが居なくなってから10週間は、彼女の元に
行き涙している姿が有ったという。幾らでも話す機会は有ったのに
話せない辛さを経験するJJと、目の前で憔悴しているリードを見ながら
話してくれなかったことに対する両極端の悲しみが、なんとも言えない
ところを感じる。

許したいけど何処かできっかけが欲しかったのか。
リードもバカではないので話せなかったというJJの事情は十分承知
しているハズなので、ラストで珍しくチームみんなが集まって
ロッシのイタリアン料理教室を行ったことは、上手いガス抜きの仕方
だったのかな。

サラの遺体が見つかった際に服装を80年代に着替えさせているのを見て
「当時を思い出させる人を襲っている」「妄想に沿って作り替えている」
「引き金となることが起きて、それを消化しきれず怒りをぶつけたのだ」

とした際にはJJとリードの顔にカメラがズームで当たっていたのが
印象的だったね。

■事件はそう難しくない

行動の範囲がかなり限られていたことも有ったし、犯人像に関しては
遺体の捨てられた場所とか、80年代に拘る事情などを通して、
意外としぼり込む要素は多く、硫酸などを利用した五感を奪う手口など
から見てもそう難しくなかったと思う。そもそも性的な暴行が有ったり
キスしたりしていたことも有るので、DNAが検出されるハズ。
ただ勿論今回は人質となったタミーの件も有ったのでDNAを調べている
時間がないのは確かだった。

■ホームカミングの妙

16歳の時に当時ライラはホームカミングに青いドレスで行き、酒を
飲んで気分を悪くして、それがバレるのを防ぐ為に、口封じの為
にクローゼットの中でライラはサイに胸を触れさせることをしたの
だ。

そして今度は娘が16歳になった時になってまたしてもライラの娘は
タミーと同様に酒に酔って気分を悪くしていた。

タミーは毛染めでブロンドにしていたけど、弟は綺麗な色のブロンド
だったね。母親がブロンドで父親がブラウンヘアだったので、
兄弟で面白い形で遺伝的に違いとして現れたのかな。

■二ヶ月前に倦怠期が有った夫婦関係

カウンセリングのお陰でライラとマットの仲は戻ったとしていたけれど
その間にサイはライラに接近して、それをライラが拒んだことが
今回の事件のきっかけとなったようだ。

ライラが適切に対処したり、マットが幼少期からもう少し弟のことを
思っていればこうはならなかったのだろうか?
ただ子供の頃に飼い犬を蹴飛ばしたら気分が良かったとしていること
からも、毎度の事ながら事件の発展する素因は幼少期から有ったの
だろうね。

残されていたビデオテープの数が凄かったね。
被害者は6人居た(タミーは助かったが・・)けど、ビデオカメラは
24時間写していたので、それ以外の犯行はないのかな。

■使用された曲

・Mambo Italiano
Music & lyrics by Bob Merrill

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省
エミリー・ペレンティス (Paget Brewster) BAU

サイ・ブラッドストーン (Andy Milder) 次男、低酸素症として生まれた
マット・ブラッドストーン (David Starzyk) 長男
ライラ・ブラッドストーン (Tracy Middendorf) マットの妻
タミー・ブラッドストーン (Johanna Braddy) 長女、高校生
ジェーソン・ブラッドストーン (Paul Butler) 長男
— (Nawal Bengholam) Medical Examiner
グウェン (Kinna McInroe) 更正施設職員
Mrs.エルコット (Peg London) アビーの母
Mr.エルコット (Doug Morency) アビーの父
アビー・エルコット (Caroline M. Schreiber) 19歳、美大生、1人目の被害者
Mrs.ウェストリー (Cynthia Eades) ベスの母
ティーン時代のライラ (Katelyn Pacitto) Teen Lyla
ティーン時代のサイ (Jimmy Deshler) Teen Cy
幼少期のサイ (Sean Ryan Fox)
ティーン時代のマット (Kevin Norman)
シェリル (Chloe June O’Shannon) ライラの高校時代の戸も立ち
サラ (Jessi Cooper) 被害者
ベス・ウェストリー (Lindsay LaVanchy) 被害者
デビー (Monique Green) タミーの友達
ジェフ (Michael Monken)
— (Troy Lindsay Brown) Bully Kid
— (Harry Daniels) Bully Kid
ボナー (Kristen Ariza) デュラント警察・捜査官

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