クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン7 第16話 つぐない A Family Affair

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第16話 つぐない A Family Affair

脚本/Kimberly A. Harrison
監督/Rob Spera

【ストーリー】

ベスはランニングしているホッチに声を掛けると早いですが何かの
トレーニングなのかとして声を掛ける。2月のトラスアスロンに出よう
と思っていること。ガルシアはロッシに対してホッチはデートする
のか?と問う。ホッチはレース前の一週間はトレーニングをするなと
されているので今日で終わりだという。定期的に一緒にランニングして
いたベスに対して、変わりに他のことをしないかと語る。

【ストーリー】

ジェフリーとレベッカはセックスする。しかし関係を持っている中で
レベッカには電話が鳴る。レベッカはジェフリーにやっぱり無理じゃない
かと問うと5分だけくれというジェフリー。頑張れば出来るというが、
よくあることよと語るレベッカ。しかしジェフリーは一晩分は払った
だろうというと、2時間やってもダメなら無理だという。それなら他
の方法でやるからというと、彼女は再びジェフリーにまたがろうとする
と、彼はナイフで彼女を突き刺す。

ベスとホッチは喫茶店へ。
チャイティーを注文するが、チャイってお茶のことだろうとして、
これじゃお茶ティーだと語る。今週末は仕事なのかというベス。
トライアスロンはどうなるのかとすると、他の大会に出るよと語る。
あんなに練習したのに可哀想だという。もし出られるならば行って
も良いかと問う。ジャックが来るんでしょというと、構わないわと
してジャックにも君を紹介したいと語るホッチ。

プレンティスはドリンク剤を飲むJJに対して夜遊びしたの?と問う。
今週ウィルが居なくていつもの2倍子供の相手をしているんだという。
ガルシアは土曜日の女子会は大丈夫でしょうねと語る。23.5日前から
カレンダーに印をつけて楽しみにしているのだという。プレンティスは
ガルシアのサルサ教室が無駄になるとしてJJに語るが、果たして子供
の面倒を見てくれる人が居るかどうか。

みんな集まりブリーフィング。
ガルシアはアトランタ支局からの連続殺人事件の捜査協力の依頼だと
いう。2週間で2人の娼婦が刺殺されたもの。アトランタはここ数年
ダウンタウンでの売春と麻薬売買が増加して犯罪率が急上昇している
というリード。浄化のつもりなのかというプレンティス。
だとしたにころした娼婦にポーズを取らせるかというJJ。
遺体の遺棄状況からある種の敬意は払っているというロッシ。
着衣の乱れもない。または後悔の念なのか・・両手を組ませて静かな
公園に寝かせているというと顔見知りかというモーガン。個人的な
恨みかも知れないというプレンティスかは刺し方が激しいという。
性的暴行の形跡は?と尋ねると検視報告書では痕跡はないというホッチ。
何をしていたのか・・まずはそこからだと。

移動の飛行機。
プレンティスはどっちの被害者も250ドルを身につけていたのに犯人
はとっていかないという。金は念頭にないのだろうというロッシ。
捨て場所に吟味しているとし、アトランタ郊外の公園だというJJ。
市内から車で40分、公園同士25kmの距離だというリード。足が付くのを
恐れて同じ場所を避けたのだろうというモーガン。
そんな中ガルシアから哀しいニュースですと連絡が入る。
別の公園でまた遺体が発見されたという。被害者はレベッカ・ムーア。
失踪届が出ていたとし36時間前だという。通報したのは友人のアリソ
ン・パーンーだと。ホッチはプレンティスとJJにアリソンから話を
聞けとし、モーガンとリードは死体の発見現場へ、ホッチはロッシと
支局にいくという。

リンダはドナルドに対して何処に行っていたのかと問う。
ミルクを買ってきてと頼んだでしょと。あの子はパンケーキとミルク
が好きなのよと語る。
リンダは”車イス”のジェフリーに何か食べなきゃというが、彼の両親
を見る目は何処か殺気立っていた。
そんな中エリカがもうすぐ来るので彼女をディナーに呼ばないかと
語る。リンダはジェフリーにビタミンを取らなきゃとして薬を飲ませ
ようとするが、それはビタミンじゃないだろうとして飲むのを拒絶
する。

アトランタ市警本部。
ブルックス刑事がホッチらの対応に出る。2週間で3人、これ程被害者が
出るとは思わなかったという。インターバルが縮まっているというロッ
シ。検視局は近くなのかと問うと、近くなのでそろそろ遺体が届くという
ブルックス。

リンダは夫のドナルドに対してどうして息子に何も言ってくれないのか
と語る。ジェフリーに薬を飲ませる時は強力してと。薬が切れたら
どうなるか分かっているでしょと。

リードとモーガンは死体の発見場所を調べる。
路に車を駐めてここまで遺体を運んだとして48.1mの距離だというリード。
体力がないと無理だというモーガン。娼婦は客を取っているエリアに
捨てられることが多いが何で町から60km以上の場所に捨てられたのか。
都合が良いのかもしれないとしダウンタウンで浚って殺害後にすぐに
捨てられるという。モーガンはリードに対してアトランタ郊外の人口
は?と尋ねると76726人だと語る。

エリカはジェフリーの元にやってくる。
あなたの母に呼ばれたとし、難しいことを乗り越えれば力が付くという。
ジェフリーは最初は友達も顔を見せてくれたが大学に行くとみんな忙し
くなるという。友達もどう接して良いか迷っているのよというエリカ。
エリカはジェフリーのトレーニングのパーソナルトレーナーだった。
ジェフリーは何とか下半身不随から脱する為にトレーニングをしていた
が・・
エリカはこの二週間随分と力が付いたとしてスーパーマンみたいだ
と語る。何か効果が有ったみたいねと語る。

JJとプレンティスはアリソンに話を聞く。
レベッカとの付き合いは?3年だという。助け合って生きてきたんでしょ
と。2日も帰らないから逮捕されたかと思ったという。今まで帰らない
ことはなかったとし、酷い町だけど地元だから・・と。常連客は?
みんな居るという。レベッカは250ドルを持っていたというと、どういう
メニューなのか?と問うJJ。オールナイトなのかと問うと最近はそうね
と語るアリソン。

■概要

・下半身不随のジェフリーを気の毒に思った両親のウチ、母親は
ジェフリーを元気づける為に娼婦を自宅に招いてセックスさせよう
とするが、彼は行為に及ぶことが出来ず、娼婦を殺害。
その遺体を両親が処理していた。ジェフリーは薬を飲んでいるウチに
は大人しいが、薬を飲むことを嫌って飲もうとしなかった。
・自分をこんな目に遭わせたとして両親を恨む。15歳の時に交通事故
に有って自分だけ下半身不随になっていたのである。

■感想

今回は週末の捜査官たちの過ごし方について言及されるものが有り
ましたね。犯人に同情する訳では無いけど、元気な状態ならば週末
女性とデートしたり家庭を持っていたりするところが有ったのでしょ
うか。過去にも子供の病気のことを両親が自分たちの責任として
捉えて、殺人をかばったり隠すことに手を貸していたというシナリオ
を何処かのドラマで見た事が有るかな。

哀しいことに母親が息子に薬を飲ませようとしたり世話をする為に
主導していた感じが有りましたが、事故を起こした当時に車を運転
していたのは父親の方ですよね。それ以来父親は息子に関わらず
母親が必要以上に手を焼いて、息子の怒りはそんな母親の方向に
向いていたけれど、心理的にこういう怒りのはけ口って弱い方に
向かうので、父親を憎む気持ちは有っても母親側に怒りをぶつけた
っていうところが有るのかな。

15歳の頃までは順調にスポーツで成績を収めていた感じで友達も多い人
だったのでしょう。
調べていくウチに5年前に女子大生が刺し殺されて公園で発見されて
いる事件があること。一度は大学にも通って楽しい学園生活をしていた
みたいだけど、ここで良い感じの関係になった女性と関係を試そうと
して失敗し、バカにされたか何かして刺し殺してしまったところが
有るんですかね。

「家庭内の問題を片付けるのは母の仕事。夫を操り子供の尻ぬぐいを
している」
とホッチは語っていましたが、5年前の事件の時に
ジェフリーとしては事件通報して欲しいと感じたんですかね。

■捜査

娼婦が2人殺されたというだけでBAUが動くかなという感じがしない
でもない事件だった。そういうのはアトランタ市警が処理しそうだ
し、そもそもアトランタ自体治安が悪くなっているとしていたので、
そういう事件も珍しく無さそう。まぁ捜査しているウチに事件は
4人目にまで及んでしまうという悲劇だったけど、過去の件を調べれば
5人目ということになる。

ただ足に付いたアザということと、性的暴行の跡がないということ
が今回は犯人の特徴を見極めるのに役に立ったのかな。
そしてプレンティスらが地取りで、娼婦から当時の状況を思い出して
もらい古いグレーのワゴン車が「積み卸しゾーン」に止まっていた
ということで、障害者の可能性に言及していた。

しかし気になるんだけど、こういう家庭は保険か何かで援助金でも
出ているんですかね。両親が仕事をしている形跡がない。
それでも息子の為に250ドルの娼婦の売春の費用を出してあげている。

殺人が男の自信を取り戻すための心理的作用になるのかは分からない
けど、そんなことをして何になるんだって感じ。

■プロファイルの発表

・20代後半から30代前半の白人男性2人。共謀な犯行だが後悔の念も
有る。主従関係に近い(ホッチ)
・従順な方はルールに従い、相棒の好みを知り尽くし支配的な主犯が
殺人の儀式をすませたら被害者を捨てに行く(リード)
・儀式な何らかの形で拘束するよう被害者は太ももに同じアザがつい
ている。拉致の時か殺害の時かは分からない(プレンティス)
・性的暴行の跡がないので主犯は性的不能か他の形で快感を得るもの。
快楽殺人、性的行為は無いが被害者に与える苦痛と恐怖が犯人に
快感を与えている。快感は麻薬のようにすぐに消える。暴行の満足
は一時的なもの。(ロッシ)
・犯人は冷却期間がない。事件が明るみになっても犯行と止まってい
ない。逮捕の心配よりも殺す欲求が勝っている(モーガン)

■ポイント

・遺体を捨てるには相当な力がいること。
・遺体は綺麗な格好をしていて、ビニールに包んでいる遺体が有った
こと。
・そして殺害を実行した犯人。

「3人組は分裂しやすい。」
囚人のジレンマでも三人集まれば必ず裏切るものが出てくる。

記者会見を開いたことで分裂を試みたホッチやJJ。

プレンティスは事故で眼窩前頭皮質が傷ついて行動に歯止めが利かなく
なっているのかもとし、リードは母のサイコパス傾向が遺伝したこと
を口にしていたけど、その辺は何処まで本当なのか分からない。
母親はサイコパスだったのかな。

このドラマの最大の謎は、父親がアルコール中毒に至ってしまうことに
なる妻との関係だったりするんだけど、まるで言及がない。

■ラストの交渉

ジェフリーが犯人だと判明。
FBIも急いで急行。ジェフリーの家にはエリカがディナーに来ていた
為にFBIが突入した時には、母親がエリカを人質に取っていた。
ネゴシエートは誰がやるのか。
交渉しつつ、結局発砲して殺したのはロッシの銃弾だったのかな。
父親は車で激突。今まで罪悪感から生きてきた思いもしなかったのだ
ろう。母親に操られて全ての責任を背負わされそうになっていた。

■微笑ましいBAUの週末

・ホッチのトライアスロンに応援に行く

ロッシがジャックの面倒を見て、リードが女子会をするJJの子供の
面倒をすることになった。プレンティスは2、3時間だから大丈夫で
しょとしていたけど、オールナイトだったらしい。
みんなアブサンを飲んで頭痛で苦しそうだった。JJは冒頭でも辛そう
だったし、大変そうだな。

この3人の女子会の話、S5-21でも行われている。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=2731

S6はプレンティスの死の偽装なんかの問題も有ったしそれどころ
じゃなかったのかな。

■使用された曲

・Electric (feat. Miss Amani) by The DNC

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省
エミリー・ペレンティス (Paget Brewster) BAU

ベス・クレモンス (Bellamy Young) ホッチの彼女

リンダ・コリンズ (Kathy Baker) 母親
ドナルド・コリンズ (William Russ) 父親
ジェフリー・コリンズ (Derek Magyar) 息子、車イス
エリカ (Fiona Gubelmann) ジェフリーのトレーナー
リン・ブルックス (Merle Dandridge) アトランタ市警本部刑事
— (Robert Pierce) Medical Examiner
アリソン・パーカー (Natalie Avital) レベッカの友達、娼婦
レベッカ・ムーア (Kelly Thiebaud) 娼婦、冒頭で刺される
ジュリー・ハーモン (Lilah Richcreek) セックスセラピスト
ジャック・ホッチナー (Cade Owens) ホッチの息子

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