第20話 美味しいヒト Consumed
脚本/Tom Mularz
監督/Karen Gaviola
【ストーリー】
何者かによって縛られる男。「君は美味しいね」とニックはその男の
足の肉を食べる。
ベガス署でオーウェン・リンダーという男性は目隠しされていたが
ニックと似た男に足の肉を食べられたと主張。顔は見えていないが
声からイメージ出来たという。グレッグに対してオーウェンは、路上
で目隠しされて、連れて行かれた先は暗くて硫黄臭い部屋に連れて
行かれたこと。足の肉を切り取られてヤツはされを食べこと。目の前
で・・寧ろグレッグに似ていたかも知れないと言う始末。
この街には肉に飢えたサイコ野郎がうじゃうじゃしているとし、店員
かも知れないという。
そんな中、ロビンス先生が呼んでいるという知らせが入る。
ニックはアルに遭いに行くと、人食いの証言をしている話は眉唾
ではないかも知れない事を聞かされる。ゴミ捨て場で作業員が見つけた
ものだとして、人の腕が見つかる。そこには長方形の傷跡が有り
先ほどのオーウェンが主張しているのと同じサテーキナイフで切られて
塩やセージなどの香辛料を使い食べられているという。ホッジスが
死せベタが乱暴に腕を切り落とされたとし、その落とし方はどうみて
も殺人だろうという。美味いものが何でもありのベガスで人食い野郎
とは・・。
アルの元にラッセルもやってくる。
ニックが指紋を採取し照合中だと語るアル。ウジ虫が人食いの食べ
残しに群がっているという。医者じゃなくても腕を切るのは可能
だとし、鶏肉から脚を引っ張って抜くのと変わらないという。
ニックはもう一人の被害者のオーウェン・リンガーが食われて逃げた
が脚に肉の切り取られた刃物の特徴は同じだという。しかし証言は
役に立たず何よりも襲った相手を見ていないのだという。路上で
彼は殺されたのか。連れて行かれた場所なのかは不明だというアル。
手の指紋によると自問の住人だったというニック。
名前はデニス・ヘーゲルで薬品を盗んで解雇された元内視鏡技師だ
という。
オーウェンは変人だというグレッグは彼のパソコンを調べたら
倒錯の世界の住民であり、かなりの時間ネットのタークサイトの
閲覧に費やしていたという。VOREというサイト・・ボレアフィリアの
略で丸呑みフェチシズムのことだという。丸呑みされるか丸呑みする
のかに執着していること。カニバリズムかというラッセル。ボアフェチ
マッドハウスのサイトの一部屋はそれだという。人食い植物、腹を
空かせたネコ。知りたくないポルノがどっさりでオーウェン自身は
人食いに入れ込んでいるという。食われたい願望を語っていること。
彼は実在の人喰いに食べるよう頼んだのかと疑問が出る。
オーウェンに話を聞く。
襲われたと言っても信じなかったし、頼んだように見えたらお終い
だと思いあのように証言したのだという。脚の肉をちょっと喰ってくれ
なんて、そんな訳が無いだろうという。ロールプレイングでありハッキリ
と襲った奴には伝えたハズだったという。掲示板で個人的に接触してきた
のだとし、捕食者で獲物を探しているという人物だったと。名前は
知らないがハンドル名はイーター。2人で遭おうと言われ指示通り家の
前で待っていたら背後から目隠しされ車に乗せられ連れて行かれた
という。肉を切り取られた後、オレは必死に逃げたのだとし、全部ホント
だと語る。イーターとのやりとりのメールを全て見せてくれという。
デニス・ヘーゲルという人物を知っているか?と問うと内視鏡技師だと
いう。オーウェンは見て欲しいサイトがあるとし、この動画がネットの
ボアフェチの間で話題になっているものだという。
サラとモーガンはその動画を見る。
オーウェンは誰か見た事がないスナッフフィルムだと言っているとし
写っている彼女の名前はミス・フィードという人物だという。ネット
のストリッパーなのか。飲み込まれる夢を叶えるものなのか。
内視鏡でフィードの口の中に入っていき胃の中に到着するものだった。
モーガンは最高ねと語るが、その直後にナイフに刺されているのを見る。
これだと動脈をさされ死んでいるハズだという。
モーガンは動画のメタデータはどうなっているのかとして調べると
掲載した日付は2014年4月6日、複数のプロキシを経由していた。被害者が
いるのに名前も場所も分からずあるのは動画だけだという。
■感想
テーマはフェチズムだったのかな。
「ハンニバル」の影響なのかどうかは分からないけど、理解し難い
フェチズムの一つですね。カニバリズムとかスナッフフィルムなんて
名前はよく耳にするけど、ボレアフィリアという言葉は始めて聞いた。
丸呑みしたりされたりすることに快感を覚える人が世の中には居るって
ことだよね。衝動を抑える為にそれを満たす為のロールプレイする女優
さんまでいるけど、内視鏡で内臓を見ることに興奮する人は、
そのフェチズムの中に入るものなのだろうか?
■食通・ハンニバル
やはり「ハンニバル」のレクター先生というと食通でやたらときめの
細かい食事を作る事でも有名だ。
被害者でギザギザ刃のナイフで刺された女性の胃の内容物を調べると
胃の中にはハンバーガージャムドーナッツが入っていて、それを
見たモーガンがハングオーバーグリルだと語っていた。
名前からしてあまりに強烈な組み合わせだけど、そんなものでも食べる
人が居るってところが凄いし、その食べ物の店を言い当てるところ
を見るとモーガンは食べに行っていたりするのだろうか?
■衝動回避のため
性衝動の回避のために色々とロールプレイで体験してそれを満たすと
いうことはあると思うのだけど、今回エクリーが選挙戦に参加し、
ラッセルが保安官として留まるかどうかを語り合う流れの中に、
「君はベガスの保安官にしてはクリーンだ。」
「死体を砂漠に埋めていなければね」
「その衝動は分かるよ」
と語っていた。憎たらしい相手を殺したい衝動っていうのは捜査官でも
誰でも抱えるものが有り、凄惨な事件や身内が被害に遭うほどに、ほど
衝動も高くなりのだろうけどね。
■ホッジスのうんちく
人食い文化について語っていたホッジス。
その文化の中には相手の肉を摂取することでその力を取り込めるという
考えがあるという。知恵とか技など・・。
それをカリブ海クルーズに行く11才の時に調べたというホッジスは
幼少期から変人的素質が有ったのか。
■人食いの宴
かつてインターネット上のスナッフフィルムに関して、CSI:科学捜査班
の面々もその是非を語っていたことがあるけど、今回は本当に食べて
いた。
そんな中「人食いの宴」では人を食べるような行動を取っていたが、
実際には開腹していたのは精巧な作り物だった。
大抵こういうくだらないことをするのって悪趣味な金持ちで、
あらゆる快楽に飽きた人が行うって設定が多いよな。
ラスベガスという土地柄金持ちが多いのだろうか。
「人食いの宴」の主催者のコーロフは、女性が刺されたナイフに
刻まれたキリル文字(ロシアの村の名前・マリースク)と同じ文字が
書かれた指輪を持っていた。
■こうして都市伝説は生まれていく?
なんだか無理矢理事件を終了させてしまったエクリー。
良い人に変わったかと思ったけど、この人はまた政治に関わることで
立場が変わり、CSIにとって嫌な存在になっていくのかも知れない。
しかしその後謎のイーターに関しては、ラッセルが街の中で見かける
シーンが有った。イーターに拘っていたが為にみえた幻なのか。
■使用された曲
・Who Are You by The Who
■出演者
D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
ケビン・クロフォード (Alimi Ballard) 捜査官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) 保安官
ゲイリー・コーロフ (Steve Valentine) “人食いの宴”主催
トッド・バリス (Eric Petersen) 警備員、人食いを捕まえたと・・
ビリー・ハーヴェイ (John Getz) 元保安官
コリーン・ウェアリング (Nicole LaLiberte) ブレンダの妹
オーウェン・リンダー (Brandon Keener) ボアフェチ
ジョン・ドー (Derek Mio) 100ドルで食べられ役
— (Amber Bela Muse) Dispatcher
Miss フィード / ブレンダ・ウェアリング (Heather Ann Davis) 内視鏡
ノーマン (Lewis T. Powell) 捜査官
— (Robert S. Martin III) Young Uniform
デニス・ヘーゲル (Sheldon Coolman) 内視鏡技師
“イーター” (Josh Harp) 真犯人??
— (Michele Arel) Pedestrian
ジョン (Austin Spotts)