[N] BONES 骨は語る シーズン10 第1話 大いなる犠牲 The Conspiracy in the Corpse

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第1話 大いなる犠牲 The Conspiracy in the Corpse

脚本/Stephen Nathan
Jonathan Collier
監督/Ian Toynton

【前回までのあらすじ】

ブースはブレナンに副長官が昇進を決めたそうだと語ると、おめでとうと
喜ばれる。この人がブースに電話をかけた人なら誰かが口封じの為に
殺したのだというブレナン。スイーツは被害者のフォスターはクロニクル
の元記者で陰謀を訴える記事をブログに掲載していたという。
カムは被害者の乳首にピアスがついていて彼は重要な情報はパソコンでは
なくここに保管していたのだという。強請に使える情報だというスイーツ。
ブースはこれはFBI内部の陰謀かも知れないので誰にも知られたくないこと
を語り誰にも話さないよう語る。ブースはアンジェラが傍受したとして
ここに今から特殊部隊が乗り込んでくるのでブレナンに逃げろと語る。
激しい銃撃戦の末三人の特殊部隊を倒すがブースも負傷する。
スターク副長官はブースに対して令状を届けに行った捜査官3人を殺した
のだとして罪を問われる。ブレナンにも話を聞くとして連れて行かれる。
彼女は誰か助けてと叫ぶが・・・

【ストーリー】

3ヶ月後。
ブースは連邦刑務所に入れられる。列に並べと言われる中、周りはブース
がFBIだと知って敵意を見せる。それは刑務官も同じで、捜査官殺しの烙印
を押されていた。ケニーはブースに対してアイツの従兄弟があんたに逮捕
されたとして気をつけろと語り、お互いに助け合おうと語る。
ブースはブレナンに電話すると彼女はブースの体調を心配する。
11時に面会に行けるとしクリスティンのVTRを取ったとしてあなたの為に
歌っていることを語る。遺体を掘り起こす令状を取ったので何か重要な
手がかりが見つかるかも知れないとして、必ずあなたを釈放させるという
彼女。しかしそんな会話中に警官殺しにルール無用とばかりに電話は刑務官
によって切られてしまう。そんなブースは襲ってきた囚人とケンカする。
ブレナンの写真を盗まれたこと。これで終わりじゃないぞという囚人。

ラボでは遺体が運ばれてくる中、クラーク博士は誰の遺体で、どんな意味
があるのかと問う。ホッジンズはよく令状が取れたなと語ると、キャロリン
は脅迫されていない判事も居るということだという。
アンジェラは遺体が変だと語る。カムは屍蝋のせいだとするが、死後16年
でこんなに多いのは始めてだという。骨を調べる為には除去しなければ
ならないというブレナン。クラークは誰なのかとして自分も責任者の一人
だと語る。あなたは知らなくて良いので骨を調べてというブレナンだが、
カムは16年前に死亡したハワード・クーパーの遺体だという。
カムはフォスターのチップに名前が有ったとし、死因は白血病という死亡
診断書には書かれていた。でも殺人の疑いがあるのだという。フォスターの
チップにはクーパーに関する情報が沢山有ったとし、彼の環境保護局のキャリア
のことや死因について書かれているという。この遺体が陰謀の全ての発端
かも知れないのかというクラーク。彼を調べれば黒幕が分かるとし、ホッジ
ンズは変人扱いされず陰謀説を語れて嬉しいという。調べていることは
あくまでFBIには秘密だと釘を刺すブレナン。遺体をスキャンすると
クーパーの生前の写真と骨格は一致する。

ブレナンとブースに面会にいく。
すると彼が傷付いていることに気がつく。大転子と仙棘靱帯を負傷している
と語る。殺されるのを待っているとし直接手を下さなくても済むからだと
いう。あなたをここに入れたブレイディ検事の情報もチップに有ったとし、
それを使って彼を脅迫できるというが、ブースは危険なのでダメだと語る。
データを持っていることがばらすなとし、遺体を調べろという。自分の
身は守れるというが・・クリスティンは貴方が戻らないと怖がっているとし
私もそうだというブレナン。

ブレナンはブレイディ検事の元に行く。
あなたが起訴を取り下げてくれればブースは釈放出来るのだという。連邦
検事への脅迫はどんな罪なのか知っているのかと問われ、ブレナンは懲役
20年に更に不動産や個人財産の没収、罰金25万ドルだろうとし、あなたは
私を逮捕するリスクはあるが、勝算は私の方があるという。あなたがやった
色々なことはこの書類に書かれているという。証人の買収、賄賂の受け取り、
資金洗浄etc,,,。
このことを話したりブースの見に何か有れば情報を暴露すると語る。

ブースは釈放されるとブレナンは安心して彼に抱きつく。
キャロリンが手配してくれたのかと問うと、ブレナンは自分で交渉したと
語る。ブースは約束しただろうとするが、あなたが反対しただけで私は
約束した覚えはないという。ブレイディは人に話したりはしないというが、
それでも一刻も早く黒幕を調べないといずれ情報をこちらが持っている
ことが知られるという。現在ホッジンズとクラークが骨の洗浄を試みて
いるところだという。ブースは自分で何とか出来たのにというが、ブレナン
は拘置所にいたら死ぬとし、この件では議論したくはないと語る。逆の
立場ならばあなたも同じ事をしたでしょと。
暗号化PCにアンジェラが解読したウェスリー・フォスターの乳首ピアスの
チップに有ったデータを全部入れて置いたとし、家に帰ったらすぐに
仕事が出来るという。家はどうしたのかと問う。

ホッジンズはカリウム、マグネシウム、クレアチナカの値が高いという。
つまり棺の中に尿なのか?と問う。そのせいで再精度が上がれば屍蝋化
するのだという。死んだ人間は排尿はしないというクラーク。だがスーツ
と棺のサテンの内張から尿が検出されているという。酸性度をあげる為に
わざと入れたのか。それは何故なのか。
カムは屍蝋の除去中に骨を折ってしまう。骨を破壊しやすくさせる為の
ものだという。キレイな骨でないと分析が出来ない為で、屍蝋がないと
きちんとした毒物検査は出来ないというカム。クーパーを埋葬した際に
検査できないようにしたのだろうというホッジンズ。

ブレナンは新しい自宅にブースを連れて行くとどう思うかと尋ねる。
内心心配していたブレナン。元の家のものも多数新居に取り入れられて
いた。取って置いたのかとすると、これはあなたのお気に入りでしょと。
そして忘れない為だという。ブースは最高の家だとすると、あなたが気にする
と思ってあなたの金も沢山使ったと語る。

クラークは骨の色とシミから判断してクーパーは生前慢性骨髄性白血病だ
ったと語る。殺人じゃないのかとするカムに対して殺人ですという。
“博士が折った”右脛骨を見るとガンは骨髄には達していないという。つまり
白血病で死んだのではなく死因は別だという。検視報告書はウソだという
クラーク。
ホッジンズは粘着剤を使って骨をキレイにしようと語る。アクリル系だとし
骨にスプレー出来るようにエアロゾル化してきたという。屍蝋がついても
乾けば削り取れるというホッジンズ。

クーパーは資格がないのに環境保護局で昇格しているとし、彼はサンダー
ソン化学の新しい工場建設の要請を却下しているという。後日彼は死んでいる
という。クーパーが死んだ当時も現在もサンダーソン化学の社長は
ヒューゴ・サンダーソンだという。

■今回の事件と流れ

・ゴーストキラーの流れからクロニクルの元記者のフォスターはFBI捜査官
のブースに何かを訴えかけようとしていた件で、接触する前に殺害された。
彼が残したものや、彼が殺された死因などを調べていくウチに、ブースは
標的となり、FBI捜査官内部に陰謀に手を貸しているものがいることが
分かる。更にその根は深く司法や政治の世界にも真の黒幕が網を張っている
ことが分かる。
・ブース家を襲った人物は令状を届けに来た捜査官だと言われ、ブレナンは
ブースを殺しに来たのだとするも聞き入れてもらえずブースは刑務所に入れ
られることになる。
・3ヶ月後、刑務所に入ったブースに対して、元捜査官、そして捜査官殺し
の汚名を着せられた彼に対する風当たりは強かった。
・ジェファソニアンの面々はフォスターが残したデータの中に入っていた
16年前に白血病で亡くなったとされるハワード・クーパーの遺体を墓から
掘り起こして調べて行く事になる。

■感想

そろそろBONESもネタ的にやる事がないんじゃなかろうかと思い始めている
今日この頃。シーズン7くらいからガクっと視聴率が下がりましたからね。
そしていよいよ始まりましたシーズン10。

2016年現在本国でもシーズン11放送の途中だということを考えれば、
シーズン10が無料放送に流れてくるのが随分と早い感じですね。

思いっきりネタばれしてますので、このドラマをまだ見て居ない人はこの
ページを見ない事をお勧めしたいところですがやっぱりどんどん見に来て
くださいな(^0^)

シーズン10では、当面は政界や法曹界、連邦捜査官を操っている黒幕探しが
メインとなるのでしょうか。

何故に初回にデイジーが・・・と思っていたところ、もの凄い死のフラッグと
しての存在になってしまうところが寂しいですね。

妊娠していた彼女。3ヶ月の間にスイーツとヨリが戻った様で、お腹が
ふっくらしていました。
実際デイジー役のCarla Galloさんは2014年のZac EfronやSeth Rogenが
出演した映画「ネイバーズ」のプレミア上映のレッドカーペットの中でも
妊娠している所をインタビューされている姿が有りましたので、BONES役の
Emily Deschanel同様に「BONES」撮影中に妊娠した一人ということになるの
かな。

スイーツが殺されたのはショックだけど、撃たれた時の血の流れ方はとも
かく、遺体袋を開いた際に真っ白な顔をしたスイーツの姿はちょっと不気味
だった。

■事件後の3ヶ月

3ヶ月の間にどれだけ変わったことが有るのか。
一番気になるのはブースがこの一連の件で、彼自身の性格が変わってしまう
のではないかとする心の変遷が有るところでしょうか。
ブレナンとスイーツはその事を敏感に感じ取っていた様で、全ては
「信頼」していたものから裏切られた感じがしているところでしょうか。

ブース自身がスターク副長官の制止を振り切った際に

「オレが局やアンタを信頼していると?こんな目に合わせたやつに償いを
させる。それが済んだらバッジと銃を返して出て行く」

と啖呵を切っていました。

アンジェラは事件も夫婦関係も大事なことだしていたし、
ブレナンは珍しくブースの件ではアンジェラではなくスイーツに相談して
いました。勿論ブース&スイーツが一緒にいた時間が長かったしね。
「心理学は疑似科学だけど時に筋が通る」
というブレナンにしてはスイーツのことを大絶賛。普段にはないことを
語るのでフラッグが立ってしまうのです(+_+

ブースならば過去にもトラウマを経験しているし戦争や拉致・監禁にも
あっていて受けた傷は同じだとしてブレナンだけど、スイーツは心理学で
言うところの心の傷はこれまでとは違うことを語っていた。

ブースの原動力となるのは誠実さと名誉と奉仕の信条。
自分が信じて仕えてきた組織に裏切られて心のよりどころを失ったことが
要因だとされていた。

しかし結果としてブレナンが用意した「家」や「家族」の存在はそんな彼
の見失った心のよりどころをダークサイドなところから引き上げてくれる
ことは間違いないでしょう。

■シーズン9からのつなぎ

そもそも今回の逮捕の一件。
3人の捜査官が令状を持って来たのに殺したとしていたけれど、ブースの
自宅であれだけの交戦があるのだから、ブース側から仕掛けたと見るのは
無理が有り、しかも令状を届けに行くのにあれだけの重装備をしていた
ところに疑問符は付かなかったのか。
3人の人物がFBI捜査官だとしていたけど誰なのかということも言わず・・・
ブレナンも一人殺していたけど、彼女は正当防衛ってことになったんですか
ね。
ジェファソニアンの博士を逮捕したら流石にマズイと黒幕も思ったか。

■脅迫の連鎖・始まり

16年前の事件を調べると土地絡みではないかと思わせるものがある。
クーパーは環境保護局の人物。
サンダーソン化学のチェサピーク湾岸の新工場の建設要請を却下していた。

しかしクーパーは亡くなる5年前には肋骨と胸骨を骨折した痕が有り、
スミス骨折故に恐らくはエアバッグ作動による怪我した痕だとされていた。

誰かを轢いてしまったことで、クーパーはその件を黒幕に握られて、操られる
ことになったのか。
元々の発端だとしていたけれど、この頃から黒幕は人を操ることになった
ということをフォスターは掴んでいたのか。

当時の救急医はベセスダ長老派教会病院の救急医・デュラント医師。
現在はジムの仕事をしていた。

■脅迫の連鎖・その2

白血病であったことは確かだけど、それが死因ではないことを掴んでいく。

クーパーの処置に当たったデュラント医師は別の事件の執刀も担当していた
ということなので、ここで医療ミスなどをしているのかな。
それで結局黒幕がデュラントを動かすことに繋がっているのではないのか。

■当時を知るもの

ジェロルド・ノースキーという人物が病院の防犯カメラ映像を入手。
彼はクーパーの事件後にユニテックというサンダーソン化学の子会社に
転職している。しかし今の彼は85歳でバージニアの施設に入っている人物。
どれだけ当時のことを覚えているのか。

Jエドガー・フーバーなどの名前も出てきた。
FBIの施設を見ると毎回この名前が出てくる実在していたFBI長官だ。
過去にフーバー自身も盗聴によって「脅しの達人」とされたように、
彼の実在の事件がベースになっているシナリオなのかも知れない!?

■遺体のすり替え

遺体を正当な方法で調べないと証拠として利用出来るのか心配になる。
ホッジンズの機転で上手く別人の遺体を渡していたけど。
免疫組織学的検査の前には骨髄を凍結しなければならないということで、
ホッジンズが遺体をすり替えて行っていた。
第7頸椎の傷からC10H16N6S、シメチジン誘導体という受容体拮抗薬が検出。
制酸薬を注入することでクーパーが使っていた抗がん剤のビンカアルカロイ
ドと相互作用を起こすというもの。通常の化学療法を凶器にした事件で、
シメチジンの半減期は2時間なので検査したところで検出される訳が無い
ということが判明する。
しかしその制酸薬/胃薬は試験的な薬でサンダーソン化学のものだとされた。

キャロリンは「シンデレラ令状」だとしていたけれど、このシメチジン
の半減期に引っかけたものなのかも。

しかし殺した人は相当医療に精通していそうだけど、操った人物がただ
精通しているだけってことなのかな。

■新キャラクター・オーブリー

スイーツが死亡してしまったので変わりの人物ということになるのかな。
演じているのはJohn Boyd。

「24」のシーズン8でアーロ・グラスCTU捜査官として出演していた。

■使用された曲

・The Gilded Hand by Radical Face

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士

キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事補
Dr.クラーク・エディソン (Eugene Byrd) 法人類学者
デイジー・ウィック (Carla Gallo) 実習生
クリスティン・ブース (Sunnie Pelant) 娘
パーカー・ブース (Gavin MacIntosh)

ヴィクター・スターク (Sterling Macer Jr.) FBI副長官
グレン・デュラント (JD Cullum) 元ベセスダ長老派教会病院の救命医
グレン・デュラント (Paul Riley Fox) ベセスダの救命医時代

ヒューゴ・サンダーソン (Sam Anderson) サンダーソン化学の社長
ジェロルド・ノースキー (Rance Howard) 元警備主任、高級施設
ケヴィン・ブレイディ (David Fabrizio) 連邦検事
ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官
— (Johnny Kostrey) 連邦保安官
ケニー (Daniel Lee Robertson III) 囚人、ブースを助けてくれる
— (Aurelio Bocanegra) 囚人/ブースと格闘
— (Michael Flores) 囚人
— (Muscle Marquez) 囚人
— (Terry Myers) 囚人
— (Ray Stefanelli) 守衛
— (Brandon Young) 守衛
— (Dominic Pace) 守衛
ハワード・クーパー
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