BONES 骨は語る シーズン10 第7話 マネーゲームの末路 The Money Maker on the Merry-Go-Round

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第7話 マネーゲームの末路 The Money Maker on the Merry-Go-Round

脚本/Keith Foglesong
監督/Michael Lange

【ストーリー】

デイルは息子のスコッティを公園で遊ばせる。滑り台はお尻が焼ける
様だというと、他の遊具で遊ぶよう告げる。ウェインはデイルに対して
「パパの公園へようこそ」と語る。もしかして離婚組なのか。ママたち
は子供を古い遊具で遊ばせたがらないので、ここには子連れの父親
ばかりが集まるのだという。そんな中、公園の遊具が動かなくなって
いた。力尽くでデイルとウェインで回すと下に人間の遺体が入って
引っかかっており、回った途端に生首が飛んでくる。

ブースはあの子(クリスティン)はいつ皿を洗えるようになるかと語る。
オレも朝飯の後に遊びたいというブース。手伝いならもう少し簡単な
ことからさせましょうというブレナンは皿を運ぶなど・・と。しかし
皿を落とすかも知れないとしてそれを否定するとあと何年かはお姫様
で居させようという。クリスティンはウサギのヌイグルミに対して
「泡はピンクだってばマヌケ!(jackass)」と語る。それを聞いたブース
は恐ろしく乱暴な罵り言葉だという。しかしブレナンはマヌケは間の
抜けた愚か者という意味だとしてマヌケくらい五月蠅く言わなくても
良いと語る。罵り言葉の入口だとして放っておくと酷い言葉を使って
いくというブース。適度な罵り言葉は非常に有益だとする研究結果も
いるという。4歳児の下品な言葉だぞというと、血流が増加するのだ
とし、エンドルフィンの分泌も促されて心が安定するのだという。
ブースは科学用語で誤魔化すなと語る。
そんな中フォレストヒルの公園の回転遊具の下から遺体が出たと
いうブレナン。お口の悪い姫をマックスに預けてからいくと言うと、
ブースはクリスティンに悪い言葉は使っちゃダメだよと。私は悪く
ないとしウサちゃんがマヌケだと語る。

遺体はラボに運ばれてくる。
放物形の歯列弓から見て白人、恥骨下角の狭いことから男性だという
ブレナン。しかし年齢の年亭は難しいと語る。今回のインターンの
ウェルズはそんな事はないと告げここの耳状面の表面がちょっとザラ
ついているので20代半ばから後半だと語る。楽勝ですよと挑発的態度
を取る。カムは調査は競争じゃないと語る。深い切り傷があること。
鼻骨と頭骨弓、上顎骨にもあるというブレナン。死体を遊具の下に
押し込むなんてどんな人なのかというカム。
金属に肉がどっさり付着しているという。遺体をげっ歯動物にも喰われ
ているというブレナン。遊具で損壊したキズと犯人に襲われ負った
負傷を見分けるのは難しいという。軟部組織に茶色の変色が有りその
程度から見て死亡は2日から2日半前だと語る。

ブレナンはカムに対して罵り言葉についてどうしているか尋ねる。
つま先をぶつけた時と渋滞の時くらいだというと、ミシェルに対して
のことよという。歌に出てくるのは許しているという。クリスティンが
マヌケといったことをブースが気にしているのだという。
ウェルズが可愛い僕も最初はその程度だったと語る。私は子供が非暴力
的自己表現するのを罰するべきと思わないのだというブレナン。
ウェルズは歯には沢山のセラミックの被せ物が何重にもあるとすると
3万ドルはくだらないとし、被害者は裕福だろうと想像する。

ホッジンズは衣服や私物を調べたがサイフや携帯がないと語る。
スムは左手の薬指にメラニン色素が帯状にかけてると語ると、結婚指輪
を取られたのだろうと。これでは身元も分からないとするが動機は
それかも知れないと語る。

オーブリーはブースの元へ。
昨年現場付近で起きた強盗事件を洗い出したと語る。今回は金品狙い
なのか。報告書を読んだが現場近くの簡易宿泊場で強盗事件がよく
起きているという。先月は4件か・・とすると被害者が宿泊客なら
見たヤツが居るかも知れないというブース。

ウェルズはブレナンに新人の頃どのくらい働いていたかを尋ねる。
家族が出来る前は1日10時間から15時間はラボにいたとし週末も同様
だという。いつかあなたを抜いて法人類学者の第一人者になるという
ウェルズ。その野心は称賛するがトップになるには長く働けばいい訳
ではないという。僕はIQ160の天才ですと語る。貴方が私と同じレベル
に到達するのは大変よと語ると同じレベルでなく抜かすんですと語る。
“かかりなさい”というブレナン。それを言うなら”かかってきなさい”
だと語る。

前頭部のキズの周囲には出血痕が見られること。それは死亡時のもの
だというウェルズ。軽度の頭部の損傷が開店遊技の刺激で拡大された
結果こうなった可能性もあるというブレナン。死因かどうか頭蓋骨を
復元しないと断定出来ないというブレナン。
そんな中カムは頭蓋骨がいるとして持って行こうとする。
死因よりもまずは誰なのかを特定するのだというカム。アンジェラは
損傷が酷いので特定出来ないと言っていたことを言うウェルズ。
ブレナンは頭蓋骨を取られないように引っ張るがカムに奪われる。

アンジェラはカムに対してあなたって天才か異常な人のどっちかだと
いう。復元する為に肉片を頭蓋骨にくっつけていく。鼻や耳を付けて
いく中アンジェラはグロすぎる作業だと語る。私図工が好きだったと
いうカム。皮膚を付けるのにスティックノリを使うのかと問うアンジ
ェラにローテク法医学だという。
できあがった所をアンジェラトロンに取り込みギャップを埋めて顔の
輪郭をはめていく。妻が捜索願を出しているかも知れないとして
検索するとトビー・クワリンだと分かる。捜索願が出ているのは昨日
だというアンジェラ。

■今回の事件と流れ

・フォレストヒルの公園の回転遊具の下から遺体が発見される。
死後2日程度だが腐敗の程度のキズの状態からして、復元するのが
難しいかと思われた。
・インターンにはIQ160を自称するウェルズ博士。ブレナンに対して
法人類学者の第一人者としての座に勝負を挑むも、ことある毎に
勝負を挑んでくる彼に、暴言を吐くブレナン。
・被害者はワシントン最大のヘッドファンドの会社”ホライゾンエク
イティ”のトレーダーのトビー・ワクリンだと分かる。優秀なトレーダー
で先週コンピュータ操作のミスで800万ドルの損失を出していたが、
昨年だけでも彼は5億ドル以上を稼いでいた為に、社長のメイソンは
特に問題視はしていなかったという。
・ホワイトカラーに敵意を燃やすのはブースだけでなく、オーブリー
も同様だった。それにはオーブリーの家庭の事情が存在していた。

■感想

今回はオーブリーの家庭の事情が語られたけど、このドラマに出てくる
キャラクターたちのそれぞれの家庭はどの人も問題が多すぎる(笑)

家庭に問題が無いとキャラクターが立たず、今の自分を形成づける
のが難しいのか。
ブースは虐待されていたし、ブレナンは父が犯罪者だし、そしてオーブ
リーの父も証券詐欺で仮釈中にクロアチアに逃亡したという経緯が
有るのだからたまらないね。亡くなってしまったスイーツも孤児だった
し、アンジェラも父親はミュージシャンでヒッピーみたいな感じだし、
ホッジンズは金持ちの家庭で育っていた。カムの家庭の事情はあんまり
語られないね。

日本だと犯罪者を親に持つ人が捜査官になれるのかという事情も有る
けど、その辺はどうなっているのかな。

殺された男・トビーは証券会社で金を稼いでいた人物だった。
人に恨まれるようなことはない。彼は会社に利益を多くもたらしている
としていたけど、それらのことが本当なのか。

■捜査

今回のテーマは「怒り」の制御の問題なのかな。
他人に向けられる怒りをどのように表現していくのか。
「罵る」ことで人はガス抜きのようになり、ブレナンは度重なる
五月蠅いウェルズに対して、

「僕の底力を見せましょう」(Wells)
「ムカツク野郎ね」(Brennan)
「ショック過ぎて怒りも湧きません」(Wells)
「たまに罵り言葉を使うのは健全な非暴力的報復手段よ」(Brennan)
「僕を殴らない為に罵ったのか?」(Wells)
「その性格なら罵りには慣れているでしょ」(Brennan)

オーブリー捜査官も父親がウォール街の投資会社を経営していて
出資詐欺で何百万ドルを客からだまし取っていたことから、投資会社
には少なからず遺恨があるようだけど、正直オーブリーが他人に
向ける怒りというのは間違いで、どう見ても「オーブリーの父親が
最悪な人物だった」というだけのこと。オーブリーの父親によって
何百万ドルも奪われた人に取ってはオーブリーに対する敵意を向けて
いる訳だし、ちょっとこの辺は怒りは分からないでもないけど、
全く関係のない他人に怒りをぶつけて何なのかって感じだった。
特に被害者のトビーの妻・アニーに怒りをぶつけていたみたいだけど
それが正当なものだったのか。

■被害者の行動の特定

この辺は微粒子を調べているホッジンズの得意分野。

最初にカムがホッジンズが来たのにウェルズと間違うという失態が
何とも言えなかった。後にホッジンズとウェルズがブレナンとの勝負
を巡ってウェルズが戦っていることを聞いて、ホッジンズはブレナンの
勝ちに賭けるとした際に、「ヒゲ仲間だと思っていたのにどうして!!」
とウェルズから言われていた。

それは良いとして、被害者の服からは「シリカの砂」「芝の草」「錆び」
が検出。どれも公園の遊具の物。しかしどれも靴底には付着していない。

微量の「フッ化スルフリル」も見つけたとして、建築用の殺虫剤として
利用されているもの。フッ化スルフリルは致死性のガスであり、
厳しく規制されている薬品。使用許可が出ているのは
「イノセントノーモア社」。

カムは鼻腔から微量のコカインが見つかり”幸い”混ぜ物が混入されて
いるので場所を特定出来れば麻薬取締局が特定出来るとしていた。
鼻中隔は穿孔が見つかり相当前から麻薬をしていた形跡が有るとのこと。

コカインは混ぜ物だとされていたが、実際にはハンガリアンオークの
花粉だという。ワシントンでその木が生息されている場所は限られて
いるということでウッドリーパークだと特定。
そこはトレーダーたちが休憩の為に女とドラッグと酒と金が入り交じる
カオスなパーティーが開かれている場所。

■骨のキズ

正直回転遊具であれだけゴリゴリすりごまのようにされているので
死亡時のキズかどうかの見極めは難しそうだったな。
頭蓋骨を復元すると粉砕骨折が有り、前頭骨の損傷の結果深厚な脳挫傷
で死亡していること。
重たい物体の角でぶつけられて死亡していたこと。

右橈骨遠位端部に死亡時の切り傷があるというウェルズに防御創みたい
だというカム。U字型のキズの底部から見て凶器は細くて円筒状で先端
が尖ったものだとしていた。
ただそれはロウソクの燭台でのキズだけど、致命傷には居たらず。
寝室の血はアミラーゼが検出。唾液腺に存在するものなので鼻血だろう
とのこと。

下顎骨の右側の後質骨の所に円形で直径約25mmの骨挫傷があるという
ことでそれが致命傷だという。

放射状の骨折線が交差していること。被害者は頭をデスクの角に叩き
付けられているという。

頭蓋骨の頭頂部と後頭部は暴行中に犯人がそこに手を当てたので
頭を殴られた時に頭蓋骨の縫合が衝撃の出口になりやすいとし、その
衝撃で縫合がはじけ縁がギザギザになるひと。矢状縫合の縁にある微細な
キズの傷口に光るものがあるとしてこれが犯人を突き止める証拠だと
してブレナンが突き止めていた。

結局、彼らが使用を否定していた高頻度取引 (アルゴリズム取引で先回り
売買をして顧客の裏をかいて利益を得る) ことが証券取引違反だと
判明。その証拠が被害者の携帯の隠されていた。
メイソンのオフィスに逮捕しに行く際に殺害現場がここだということ
が判明。一度目にブレナンを連れて行ったら最初に気がついたかな?

■その他

・スペインの作家バルタサル・グラシアン

ウェルズがやたらと敵意を燃やしていたことに対するブレナンの言葉。

「あんたの鼻をへし折り続けるのが私の義務」
「賢者は愚か者が友から得るより多くのものを敵から得る。」
「二番手に甘んじるべき人は多い」

・オーブリーを慰めるブレナン

「私の父も犯罪者。15歳の時に捨てられて何年も怒っていた」
「どう乗り越えました?」
「それは無理。痛みは常に存在する。難しいのはそれを消そうと
しないこと。あらがってはダメだ。私たちには無理。痛みは一部」

「クォークの発見みたいなものね。あれは物理の常識を覆す大発見で
怒りや抵抗も有った。でも正しかった。ついにそれが受け入れられた
時に生命についての理解が深まったのよ。もし否定していたら
進歩はなかった。」
「簡単じゃない。だからこそ勝ちがある」
「自分でどうにか出来るものではないと気づけば平気よ」

・ブースはブレナンに難題を貸す

ブースはクリスティンの罵り言葉を容認するのかと思った。
しかしブレナンの事や先生のこともマヌケと言うように吹き込まれた
様で、それが何故ダメなのかということをママに説明してもらおう
として、仕返しする格好だった。

・アンジェラがグロイものに興味

複顔の為にカムが頭蓋骨に鼻とか耳を付けている時にもグロイと語って
いたし、パスワード解除に虹彩が必要だとした際に、生理食塩水を
注入して目を復元した際には、グロイけど・・とちょっと嫌な顔しながら
たのしそうにしていたところが印象的だったな。

■使用された曲

・Get Dat Money by Blac Haze
・Faux by Novo Amor & Ed Tullett

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”

ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官
オリバー・ウェルズ (Brian Klugman) インターン
クリスティン・ブース (Sunnie Pelant) 娘

メイソン・バーンズ (Gil Bellows) ホライゾン・エクイティ社長
ブレア・エリス (LaMonica Garrett) ホライゾン・エクイティ
アニー・ワクリン (Charlene Amoia) トビーの夫、ホライゾン・エクイティ
デレク・カプラン (Adam Bartley) ホライゾン・エクイティ
マッケンジー・サロウェイ (Lisa Datz) 娼婦、トビーの持ち物所持
デイル (Jamison Haase) スコッティの父
ウェイン (Drew Wicks) 公園の父
— (Megan Davis) Barely-Dressed Stripper
— (Sara Bezdrob) Champagne Girl
トビー・ワクリン (Nicholas A. Goldreich) ホライゾン・エクイティ
スコッティ (August Maturo) デイルの息子
— (Erica Ocampo) Girl Getting Arrested
— (Melvin Payne Jr.) Wolf On Wallstreet Party Guy
— (Katia Peel) Voice Over
— (Melanie Price) Party Girl
ケビン・ロビト () シティコア証券取引所最高技術責任者

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