第7話 思わぬ再会 Alone and Unafraid
脚本/Jill Blankenship
Jessica Butler
監督/Nelson McCormick
【前回までのあらすじ】
全米のラボを潰したショーン。世界制覇への次の手を打つべくフロリダ
に上陸する。新たな免疫保持者を獲得しつつ、「選ばれし民」の大集会
場へ。一方トムたちかフロリダのハンター博士のラボを尋ねるが
ショーンの部下によって襲撃を受けてスタッフは皆殺しとされていた。
死の直前に博士はワクチンのエアロゾル化のヒントをレイチェルの為に
残しレイチェルはそれを手がかりにワクチンの微粒子にする研究を
する。トムたちはラボ襲撃犯の後を追いフロリダの沼地へ。
キャンプに向かうバスに遭遇。人々の群れに紛れ込む。そこでは
新大統領の誕生だとしてショーンがミッチェナーを該当者だと民衆の
前で語る。
【ストーリー】
大統領が出てくるのを外で待つ選ばれし民たち。みんなに手を振る
ミッチェナー。ラビットは屋内にコマンドーは6名、ウチ4名は廊下
にいると報告。トムは紺のシャツのひげ面の男はサラスで顔を
遭わせているとし見つかるとマズイという。地下壕の閣僚が死に絶え
たら本当に目の前にいる彼が大統領だという。ラビットは私には
演技にしか見えないとし、オドオドした態度でも見張るようにして
くっついている人物が2人居ると語る。無理にやらされているのでは
ないかという彼女。操り人形として利用すれば国を支配出来るという
訳かとバーク。国家も軍も彼を使って掌握出来るという。
そうはさせないというトム。なんとか彼を連れ出すとしかないという。
ウルフは屋上から監視していた。
タイガーチームのダニーはテックスと共に荷物の運び出し作業を
手伝いながら様子を伺うが、テックスに少し気を反らしていて欲しい
とすると、その間にダニーはサイネンジェームズ号のマイクに無線で
連絡を入れる。艦長らイーグルチームとはまだ別行動をしていること。
即興で対応するしかないという。
集会場は静かなので正体はバレていないようだとウルフはマイクに
伝える。しかし入った瞬間に銃を突きつけられている可能性は否定
出来なかった。ウルフは脱出経路として1km先に有る野球場を指名
する。北緯30.275度、西経81.462の地点だとすると、マイクはそこに
ヘリ(セイバーフォークONE)を下ろせそうだと語る。
作業員たちは荷を台車に乗せて通用口から中に運ぶ様指示する。
ショーンはマクダウェルに対してよくやってくれたと語ると、彼は
メッセージが広まればみんなついてくると語る。再び二人はここで
別れる。
ネッドは潜水艦と連絡が取れないことをショーンに語る。駆逐艦の
せいだと語る。ショーンは中継装置の故障だろうとし、イアンは
用心して直接交信は避けているという。あるいは攻撃を受けて沈め
られたのかもというネッド。ここではどうしようもないだろうという
ショーン。ここで何が出来るのかと言われ、ネッドは分かったよと
言いつつも納得していない様子だった。ショーンは運搬用のトラック
が落伍者の集団を見たとし、115号線沿いのトレーラーパークだと語る。
ニルスが新しいマジックを試しているのであのバンを使って一緒に
行ってこいと語る。
ネイサンジェームズ号では、ウルフからの情報からメイソンが会合
予定地はジャクソンビルの北だとし、2時間後ヘリ発信が可能な距離
に達するという。しかしマイクは開けた会場からヘリを発信させる
のはダメだとし潜水艦に気づかれるという。セントジョンズ川の河口
はどうかというメイソンは、探知されても陸地で発見がしづらい
ハズだという。その変わりに一時間余計に自艦がかかると語る。
マイクは当直士官のアリーシャに対して進路を北へ向けろと指示。
無音1で航行するよう告げ、気泡発生装置/プライマリーマスカー
装置を起動せよとし、速度12ノットを維持しろと語る。
ラビットは一人の見張りの兵士に近づいて情報を引き出す。
バークは厨房に行くと色々と情報・現場を視察していた。ダニーは
室内の様子を調べると中でニルスが研究をしているのを目にして
しまう。ダニーはウィリーに見つかりそうになるが、小便をしたか
ったとして誤魔化す。
トムは大統領たちの動きを監視していた。
エレベーターで幹部のものたちと上層階へと向かう。
トムの元にラビットとバークがやって来て互いの情報を語り合う。
ラビットによると急がないと大統領は今夜ここを発つという。
庭にいたガードから色目を使って聞き出したという。
グリーンとテイラーから連絡は?ないというバーク。トラックは物資
の輸送に走り回っているとすると、サラスの男に出くわさない限り
は脱出は加納だという。それにはまず大統領をガードから引き離さない
といけないという。急ぐ必要があり彼の説得も・・と語る。
トムはラビットに君の見立ては間違いだとし、大統領は嫌々やっている
訳ではないという。しかしラビットは本来の目的を知らされていない
のかも知れないことを語る。エサで釣られていることは確かだというと
怖いのは権力を握った後のことで、利用されるというトム。
イギリス原子力潜水艦のクルーたちは中継器を壊されたことでパニック
を起こしていた。ショーンに警告しようというが、消音タイルが
剥げたまま上がれば駆逐艦に撃ってくださいと言っているようなものだ
という。しかしタイル修理には時間がかかるという。駆逐艦探知が
出来なくなって何時間も経っているので、十分に距離が離れたのでは
ないかという。今すぐに行動を起こすべきだとすると、イアンは
静かにしろと語り、少し考える時間をくれと語る。
■感想
シーズン2は全13話構成なので7話の今、ちょうど中間辺りか。
ここで全てを叩くとネタが無くなってしまうのかなと思うと、
一定の成果をあげてガス抜きしつつもまだまだ長い戦いが待って
いそうだ。
しかしアメリカ海軍・陸軍共に、もっと人員がいるだろうに、
他の兵士たちは何処に行ったのかってくらい味方が来ないな(笑)
ワクチンに関してもそう簡単にミスト化・エアロゾル化すること
も難航していきそうだ。
今回もチーム構成としては前回のままで、
・コブラチーム(ウルフ)
・イーグルチーム(トム、バーク、ラビット)
・タイガーチーム(テックス、ダニー)
という構図。
必要なことは何かということを戦略に組み込んで着々に進行していった。
大して交信することが出来ない状況でも上手く連絡を取り有って敵の
懐に入っていったり、敵のやろうとしていることを阻止したりする
ところは流石だった。
■作戦
■イーグルチーム(トム、バーク、ラビット)
基本的には「選ばれし民」だとしているものたちも自分たちの起こそう
としている計画・作業で忙しいことも有って、内部に入り込んでいる
海軍たちの行動に気を遣っている暇がないという感じだった。
みんな海軍のものたちは誰一人として作業しておらず、監視作業をした
り現状確認を繰り返していたからね。
トムとバークとラビットは脱出する前に何とかして大統領を助けよう
とする。
そこで集会がある時を狙って爆弾騒ぎを起こして、大統領から信頼を
得るためにバークを異常者に見立てて装いトムが彼を殴り飛ばすこと
で、大統領を助ける流れをつくって懐に入っていく。
バークは鼻を殴られ痛い思いをしたけど、その分麻酔と称して
ラビットからキスされていたところは良かったね。
ミッチェナー大統領たちが集まる作戦室の中にトムが潜入することに
成功。
トムのことを知るものが居ないか常に心配だった。ネッドは彼の事を
知っている訳だけど、ショーンは顔を合わせたことはない。
このドラマ、交信している声だけで見破る流れが有るので、ショーン
とトムが無線を通して会話していた姿が過去になかったか、思わず
思い返したけど、原潜に乗っていたショーンとは会話していなかった
っけか。
トムが大統領の警護に就くことになる。
タイガーチーム(テックス、ダニー)
運んでいる荷物が何か気になるけど単に食料なのかな。
ダニーは隙を突いて船にいるマイクと交信を図る。
更に内部で何をしているのか探ると、そこに居たのはニルスがウィルス
を容器に入れている姿だった。ルスコフ提督と一緒に撃沈させたと
思っていたが、残念ながら生きて居た。
実験と称して、ニルスのウィルスをトレーラーハウスなどで使用する
ことになり、ダニーが人形を子供に渡しにいく役割を果たす。
その際にはジミーやウィリーなんかもついて来たけれど、二人が
ゴツイ顔しているので、怖がらせないように自分だけでいくという名目
を作る。
一方一緒に車に乗っていたテックスは、ついにニルスと鉢合わせした。
テックスは自分自身目立つ顔だとしていたけれど、特徴有るひげ面
しているからね。
それをきっかけとして、テックスやダニーは銃撃戦を始める。
ニルスの腹部に銃弾が当たったし、ネッドにも銃弾が当たったかに
思えたけど、ニルスは重傷の中、ネイサンジェームズ号まで連れて
帰り、彼が作っていたウィルスと共にお持ち帰り。
ネッドは死んだかと思ったけど、銃弾は頬をかすめただけのようで
耳はちぎれていた感じだけど、命に別状はないみたい。
■脱出・会合経路の確保
ウルフがネイサンジェームズ号に指示して、救出用ヘリコプターを
その場所に寄越すよう告げる。
しかし残念なことにその時海上でも熱い争いが有る。
原潜側と駆逐艦の静かなる戦い。
もう完全に勝機はネイサンジェームズ号側にあると思っていたけど、
まだまだ主導権は潜水艦が強いね。
せめてもの優位は、原潜の消音タイルが剥がれていること。
ソナー探知も、いざという時にはアクティブとパッシブを使い分けて
いる。どの分野でもこの二つの言葉が使われることが多いけど、
日本のドラマにおいて「チーム・バチスタの栄光」では、
アキティブ・フェースとパッシブ・フェイスという方法で容疑者たち
と接近している。言わば「良い刑事と悪い刑事」作戦なんだけどね。
とても海上では緊迫感に溢れていた。
相手は魚雷の発射を用意しているし、マイクもアスロックの発射を
用意させていた。
ただこの原潜って寄せ集めのものたちなので、もっと混乱が起きても
良さそうだけどね。指揮系統が完全に整っているネイサン・ジェームズ
号の方が圧倒しているとは思うんだけどね。
脱出作戦
いよいよあるタイミングをきっかけにして、脱出を図る。
タイガーチーム(テックス、ダニー)は、
バークが厨房を調べていたけど戦いの主戦場はこの場になっていた。
凄い銃撃戦と格闘戦。
イーグルチームも激しい銃撃戦が有ったけどテックスは孤軍奮闘して
いたな。勿論ダニーも色々と倒していたけどね。
ダニーはあのウィルスの入ったヌイグルミを焼いてから逃走。
ウルフは屋上から最後まで援護射撃。
いつ逃げるのかちょっとヒヤヒヤした。
■その他
ワクチンのエアロゾル化の実用化はまだまだ
機械についてはチャンとアンドレアが作っていたけど、肝心の効き目
の効果が薄い。ミストが噴射する近くでは確かに効果があるが、
実用化する際には上空1000mから投下・散布するとしているので、
まだまだ難しそうだ。
■使用された曲
・The Last Ship Opening Theme
Written by James S. Levine & Jim Dooley
・The Last Ship End Credits Theme
Written by James S. Levine & Jim Dooley
・
■出演者
トム・チャンドラー (Eric Dane) 中佐(艦長) (CO CDR)
レイチェル・スコット (Rhona Mitra) 博士、CDC/鳥類ウイルス学者
マイク・スラッタリー (Adam Baldwin) 中佐(副長)
ラス・ジーター (Charles Parnell) 先任曹長 (CMC)
テックス・ノーラン (John Pyper-Ferguson) グアンタナモ・刑務官
ダニー・グリーン (Travis Van Winkle) 大尉、海軍山岳戦闘ユニット
Lt.カーラ・フォスター (Marissa Neitling) 大尉、戦闘指揮所(CIC)
Lt.アリーシャ・グランダーソン (Christina Elmore) 大尉、通信士官(CIC)
Lt.カールトン・バーク (Jocko Sims) 黒人
Lt.アンディ・チャン (Andy T. Tran) エンジニア、エンジンを直す
ジョン・”ゲーター”・メヒア (Michael Curran-Dorsano) 通信士(CIC)
ウィル・メイソン (Chris Sheffield) 通信士(CIC)、少尉
ドック・リオス (Maximiliano Hernandez) 医療、兵曹
ショーン・ラムジー (Brian F. O’Byrne) 敵のリーダー、アキリーズ艦
シェフリー・ミッチェナー (Mark Moses) 住宅土地開発長・長官、
ネッド・ラムジー (Nick Court) ショーンの弟
ニルス・ソレンセン (Ebon Moss-Bachrach) 猟奇的研究員
ウルフ・タイラー (Bren Foster) SCPO、兵曹長、オーストラリア海軍
ラビット・ビーバス (Inbar Lavi) イスラエル国防軍、中尉
Dr.ミロスキー (Bruce Nozick) 医療船の博士
マクダウェル (Patrick Brennan) カルトリーダー
イアン (Mark Rhino Smith) 原子力潜水艦
ベアトリス (Hope Olaide Wilson) ジャマイカ人
マックス (Scott Anderson) イギリス潜水艦
オリバー (Tomas Oscar Andren) イギリス潜水艦
フェリックス (Emmanuel Delcour)
ウィリー (Scotty Dickert) ダニーと行動する
ヘンリック (Thor Knai)
ローラ (Emily Rose McCormick) 10歳の少女、ヌイグルミを渡そうと・・
ジミー (Heath McGough) ダニーとヌイグルミを・・
— (Stephanie McVay) 女性 / 爆弾だと叫ぶ
ジョバンニ (Guy Nardulli) 大統領警護
ジェームズ (Nathan Sapsford)
デクラン (Craig Robert Young) イギリス潜水艦
— (Cici Leah Campbell) Immune Kitchen Worker
— (Panuvat Anthony Nanakornpanom) ボディガード