ザ・ラストシップ The LAST SHIP 第8話 喪失 Two Sailors Walk Into a Bar…

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第8話 喪失 Two Sailors Walk Into a Bar…

脚本/Josh Schaer
Cameron Welsh
監督/Michael Katleman

【前回までのあらすじ】

ベアトリスという人物が漁船から救難信号を発信しそれを
メイソンが受け取り、トムの決断で二艘のボートと隊員を率いて
彼女が乗っているオクトパス号へと向かう。ベアトリスを救出
するがルスコフ提督が派遣した武装強盗が二艘で狙ってきた
為に、ベアトリアたちを逃がす為にトムとテックスが囮になり
その結果相手を倒すがトムらのボートも沈没し漂流する。
「全ての救出作戦を中止しろ」とのトムの命令だったが、マイク
が素直にソレを聞くはずもなくヘリコプターで海を漂っている
トムとテックスの捜索をする。一方ベアトリスの血液により
レイチェルはワクチン製造に公明を見いだしていた。
マイクよりも一歩先に提督らのヘリコプターが先にトムたちを
見つけて捉えるのだった。

【ストーリー】

トムとテックスはロシア人に捕まり、ルスコフ提督が乗る
The RFS Vyerni号に連れて行かれる。トムだけが提督のいる
士官用の部屋に通されると、そこには提督以外にもエバとケリー、
マスビク副長がいた。エバに席を外すよう告げるルスコフ。
エバは去り際にトムに対してパパも一緒かと問う。父はクイン
シー・トフェットだと聞かされ驚くが、一緒ではないが無事に
して私の船にいると語る。君たちにも会いたい思いでいっぱい
だと。ルスコフはケリーの声に見覚えがあるだろうとし、キューバ
でイギリス士官の声を演じて君らを騙した名優だという。この
人はマスビク副長にキャビアのフタを開けさせて生意気な娘と
贅沢な暮らしをさせているのにご不満だという。提督は階級に
ふさわしい扱いをと思うがその為にはそちら側も歩み寄って
欲しいという。レイチェルのワクチン開発はどうかと問うと、
トムは、「自分の名はトーマス・チャンドラー、合衆国海軍中佐
識別番号は4242022634だ」と語る。ジュネーブ条約は既に空文化
しているとし、ジュネープそのものが消えたと笑う提督。
世界を救う栄光を独り占めしたいのだろうという。何故
軍艦の艦長が自ら貧しい島の娘の救出作戦に命を賭けたのか
それが証拠だという。しかしトムは相変わらず、自分の名前
を言うだけだった。

一方ネイサン・ジェームズ号は100平方マイルを探したが見つか
らないというマイク。ジーターは可能性は限られているとし、
捜索範囲外にいるのかロシア人に捕まったのかだという。アリ
ーシャは電波探知機にも何も引っかからないという。ロシア側
も電波封止を続けているのだろうと。しかしマイクは絶対に近く
にいるハズでトムを捕まえたら取引を言ってくるからだという。

レイチェルはベアトリスに対してウィルスのことを説明する。
ウィルスに入れず感染に追い出されているとし、あなたの受容体
を霊長類の体内に注射したもので、ウィルスを騙すことが出来れ
ば、そこからワクチンが作れるのだという。ベアトリスは子供
の頃は病弱だったのに、今ではウィルスの免疫で救世主になろう
としているのは皮肉だと語る。
そんな研究室にメイソンがやってくる。レイチェルはベアトリス
にメイソンを紹介し、あなたの無線の呼びかけを拾ったのが彼
だと語る。ベアトリスは私の命の恩人だと語る。トムとテック
スはまだなのかと問われると必ず取り戻すと語る。

アリーシャはルスコフから呼びかけが入っていることをマイク
に語る。ルスコフによるとレイチェルの身柄を渡すこと。
博士と研究成果のサンプルを渡さなければトムとテックスを処刑
するという。艦長が生きて居る証拠を見せろというマイクに
対してトムは生きて居ることを語る。10分後に返事を聞くという
提督に対して約束を守るという補償はどこにあるのかと問う。要求
に応じなければ拷問に掛けて殺してこの世から消して、核弾道ミサ
イルをそちらの船に打ち込むだけだという。
それを受けてマイクは奴らの居場所を探れと指示する。

レイチェルはついにやったと語る。
残り一匹の猿はウィルスに打ち勝ち見事回復する。
——————————————————–

■今回のネタ

・トム艦長とテックスがロシア艦に捕らわれる。
・ロシアのラスコフ提督は、レイチェルと研究成果とトムたちの交換要求
・ウィルスの正体が判明
・マイクらの救出作戦

■絶体絶命のピンチ

前回のラスト、ヘリコプターで漂流しているトムたちを救助したの
はネイサン・ジェームズ側の人間かと思ったけど、上って見て初めて
ロシア兵士たちだと判明。

流石に今回ばかりは助けるのも無理だろうって感じの捕まり方をして
しまったトム艦長とテックス。
何と言ってもロシア艦のキーロフ級198・The RFS Vyerniは、駆逐艦
であるネイサン・ジェームズ号よりも倍以上の大きい船であり、
何よりも動力源は原子力推進だ。当然乗っている兵士の数だって
搭載される武器の大きさだって違う訳で、後にラスコフはこの取引
に応じなければ核弾道を打つことまで言及しているので、相当な
装備がある。

ラスコフ提督は階級にふさわしい扱いをするとしてトムは一応士官室
に連れて行かれるけど、テックスは殴られて檻の中に入れられ顔が
腫れていた。

果たしてこんな状況を打破できるのか?

しかし不自然なのは、ヘリコプターを互いに飛ばしているし、あれ
だけの艦隊を互いに近くで待機させているのに見つからないもの
なのだろうか??

■今回は出会いと別れのエピソードだった

誰が出会い、誰が別れることになるのか。
ロシアの提督たちとの別れならば大歓迎だけどね。
これだけの作戦なので誰かが被害を受けるのは正直仕方がない。

■欲しいのはCDCのレイチェル博士と研究成果

ロシアが求めるのは当然この事態を収拾できるレイチェル博士。
何故彼女がそれだけ買われているのかなと思っていたけれど、ロシア
側が守っている研究員のニルスと関係が有ったようだ。
ニルスは前回のエピソードで、リンドブロム教授に治療法に対する
画期的治療案と称してなにやら危険なことをしていたけれど、
やはり彼がウィルスをより強力で解析が難しくなるようなことを
行い40億人の人々を危険にさらしていたことが判明する。
いわゆる彼がペイシェントゼロだった。

レイチェルはニルスを知らないけど、彼はレイチェルのことを2011年
のヨーロッパウィルス学会で見かけたとし、その時のレイチェルは
節足動物の媒介性ウィルスの研究・凝縮テクニックについての講演を
していたとのこと。

■レイチェルはワクチンを完成させる

レイチェルが完成させたというよりも、ベアトリスというジャマイカ
人との偶然の出会いによって、このウィルスに免疫・耐性を持っている
女性を見つけたことが全てのような気もするけどね。
元々開発・研究してきたレイチェルのものと上手く結合させたのだろう。

ただ問題なのは、本当に薬が出来たのかということ。
レイチェルはロシア艦に乗り移った際に、一人のロシア兵士を
人体実験に使い本当にウィルスが完成しているのか試すシーンが
有ったけど、ニルスは信用せず、その後人体実験でのロシア人が
気分が悪そうにしている感じにも思えたのだけど果たしてどう
だったのだろうか。この流れは中途半端なところで終わってしまった
からね。

■レイチェルが自ら志願してロシア艦へ

ラスコフ提督は副官であるマイクに交換要求を突きつけてきた。
艦長経験がないので決断するのは難しいだろうとして10分の猶予を
与えてくる。
形勢は明らかにこの時点ではラスコフ提督が握っていた。

レイチェルはワクチンを完成させているので、自分はもうこの艦に
は必要がないということで自ら志願して交換要員になることを告げる。
リオスに量産する方法を教えておくのでそれを元にワクチンを
作れば良いとしていた。
ロシアの元に渡れば一生奴隷になりなれの果てには殺されるかも知れ
ないこと。その決断は軍人で有っても難しいハズなのに勇気ある決断
にマイクとしても最上級の敬意を示していた感じ。

「今更言わせてもらうが、勇敢な人だ。知り合えて良かった」(M)
「まるでサヨナラの言葉ね」(R)
「じゃあ朝食であいましょう」(M)

レイチェルに対してバークはワクチン・ウィルスの中に45口径
のオートマチック(マガジンに8発)、予備の銃弾、サプレッサー
(サイレンサー)を隠していくよう告げ、段取りを教えていた。

■奪還作戦へ

コセッティはキーロフ級の船に詳しく、機関にコーラス方式を
採用していて、原子力と蒸気タービンの併用で動かしていること。
ボイラーは厚く守られているので狙うのであればシャフトを狙う
べきことを語る。しかし破壊度を高めるとメルトダウンする恐れが
あるということで、その辺は注意が必要だという。

コセッティにも作戦に参加して欲しいとしたのはグリーンだった。
前回のエピソードの中でもコセッティが白い目で見られる中で、
グリーンだけが唯一彼の心情を理解出来る人物だった。
これでグリーンとコセッティの間で良い感じの関係が結ばれると
思ったんだけどね。

最後にまさかのコセッティの死。
兵士たちも流石にそっぽ向けていた人もコセッティの功績を否定する
ことは出来ないところが有っただろうね。

「2人の水平がバーに入り、無事バーから出てくる。何も心配はない。
艦長を取り戻す!」。
マイクが一同に勇気づける為にかけた言葉だった。

■レイチェルが艦内へ

ロシア側はボートで指定する座標にレイチェルをボートで連れてこい
として、そしてそこでヘリコプターで彼女を回収することを語っていた。
ドラマではテレビ放映の関係なのかそのシーンは一気に省いた感じ。

レイチェルがトムと面会した際にキスした流れが有った。
テックスとしてはかつてトムにレイチェルには手を出すなとしていた
のでご立腹だったけど、実際にはレイチェルの口の中にはメッセージ
が入っていて、マイクの奪還作戦のことが書かれていた。

「舵機室の左舷0400 (LADDER ROOM PORTSIDE 0400)」と書かれていた。
そして小さなナイフが入っていた。

またレイチェルは冒頭でロシア兵士に救命衣を脱がされたけれど、
そこには発信器が付いていたようで、これでようやくロシア艦の
場所が判明する。

■脱出前のトムとテックス

どうやって脱出するかとして会話するシーンがある。

「映画「大脱走」作戦は?」
「船でどうトンネルを掘る?」
「映画「パピヨン」作戦は?」
「マックイーンか・・こういう時は「アルカトラズからの脱出だろう」」
「その為にはダミーがいるぞ。」
「あそこにマヌケ男がいる。ピッタリだ。」

http://itawind.web.fc2.com/movie/papillon.htm

■いよいよ交戦が始まる

深夜とはいえ、ちょっとロシア艦内に人が居なさすぎたな。
アメリカ兵士の方がやたらと人数が居たし、至る所に爆弾を設置
していき効果的なところで爆破させていく。

提督も色々と策士な一面を見せたけれど、流石にトム艦長の方が
上手だったね。
しかも逃走の際にクインシーの妻子を連れて行くなんてしゃれた
展開。これでクインシーは完全に味方になってくれるのかな。

■結論はやっぱり・・・

「アメリカ海兵隊を怒らせるな!」だった。
これはまぁ規模は違えど、「第5話 密林の王国」でも同様のところ
が有ったよね。

外からの攻撃には耐えられても内部をこれだけ破壊されたら流石に
修復は難しいと思われる。

気になるのは、ニルス博士があの閉鎖された空間から逃げていたよね。
これで完全にみんなが感染してしまうのか。
それともあの現場に残してきたワクチンなどを使って治せるように
するのかな。

■使用された曲

■出演者

合衆国海軍駆逐艦ネイサン・ジェームズ・艦籍番号151

トム・チャンドラー (Eric Dane) 中佐(艦長) (CO CDR)
レイチェル・スコット (Rhona Mitra) 博士、CDC/鳥類ウイルス学者
マイク・スラッタリー (Adam Baldwin) 中佐(副長)
ジーター (Charles Parnell) 先任曹長 (CMC)
クインシー・トフェット (Sam Spruell) 博士
テックス・ノーラン (John Pyper-Ferguson) グアンタナモ・刑務官
ダニー・グリーン (Travis Van Winkle) 大尉、海軍山岳戦闘ユニット
カーラ・フォスター (Marissa Neitling) 大尉、戦闘指揮所(CIC)
アリーシャ・グランダーソン (Christina Elmore) 大尉、通信士官(CIC)
Lt.カールトン・バーク (Jocko Sims) 黒人
Lt.アンディ・チャン (Andy T. Tran) エンジニア、エンジンを直す
ジョン・”ゲーター”・メヒア (Michael Curran-Dorsano) 通信士(CIC)
ウィル・メイソン (Chris Sheffield) Comms Officer 、通信士(CIC)
ドック・リオス (Maximiliano Hernandez) 医療

クルス (Ness Bautista) 機関士
ベアトリス (Hope Olaide Wilson) ジャマイカ人
— (Eugene Alper) Russian Officer / 注射を打たれる
アスミック・ディミトリ (Ilia Volok) ロシア軍、副長
ケリー・トフェット (Alice Coulthard) ロシア軍に捕まるが・・
エバ・トフェット (Jade Pettyjohn) 娘
ニルズ・ソレンソン (Ebon Moss-Bachrach) ロシア軍の研究者
コンスタンチン・ニコラジェウィッチ・ラスコフ (Ravil Isyanov) 提督
— (Cody Arbuckle) Walker
ブリーデン (Drew Breeden) Chief Petty Officer
リオス (Alyssa Diaz) Quartermaster Rios
— (Massi Furlan) Bad English
ベイカー (Jamison Haase) TAO
Lt.ニコライ・ジブルスキー (Martin Harris)
バーニー・コウリー (Amen Igbinosun) “ベイコン”、厨房
オコナー (Paul James) 機関士、ガスタービン
ヨナス・リンドブロム (Nick Jameson) 教授
ミラー (Kevin Michael Martin) 兵士、気弱
コセッティ (Tommy Savas) 兵士、不信感
— (Valiant Michael) Russian Sailor
— (Anton Narinskiy) Russian Sailor
— (Aleksey Solodov) Russian Sailor
— (Ronald Sherman) U.S. Navy Sailor

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