第15話 大いなる陰謀 パート1 Pandora
脚本/David Amann
監督/Bryan Spicer
【ストーリー】
アパートでは銃声が鳴り響き争う音が聞こえる。男は窓硝子を
破って下に駐めて有る車の上に落下して死亡する。
マーサは今夜の授業は「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」
の稽古だったと語る。リックは稽古場でしてくれて良かったと
語る中、アレクシスの為にカルボナーラを作っていた。最近アイツ
は忙しいからご馳走の後に映画「ソウ4」を見ようと思っていると
いう。しかしマーサはアレクシスはインターンを始めたのよと語る。
色んな事を試して何に興味があるか見極めたいのだろうという。
しかしもう夜の9時だとし、こんな時間に何のインターンをしている
というのかという。マーサはアレクシスに話さないと約束している
ので言えないが、今回のインターンに私は大賛成していると語る。
リックはケイトからの電話で現場に行く。
アレクシスがインターンを3つも掛け持ちしていることを語る。
今回のインターンで親子の絆が深まるかもというと、寧ろ自分を
もっと甘やかすことを覚えて欲しいという。エスポジートは現場
では派手なケンカの声を聞いているとし、その後4階から転落した
という。しかし近所の人は落下した人物に見覚えはないと言って
いること。IDはないが死因はどっさりだというラニ。銃創がある
し、刺されてもいる。窒息もしていて首には鉛筆も刺さっている
という。目撃者を捜しているが騒ぎに乗じて逃げたのだろうと。
そんな中アレクシスが現場にいるのを知ると、ラニにお願いした
のだという。医学部に進むなら法医学について知っておかねばなら
ないという。何で相談しないのかというリック。反対されるかもと
思ったとし、ここはパパの縄張りでしょと。現場とか遺体を見るのは
どうかと思うとすると、アレクシスはもう慣れたという。気味が悪いが
結構楽しいと。ラニは私も夢中よと。ケイトは知っていたのかと
いうと、あなたはいつも娘と一緒に過ごしたいと言っていたでしょと
いう。こんな形は嫌だよというと、ここはオレの時間で俺らの時間
で縄張り守るべきだという。これで君との絶妙な関係が乱れる
可能性だってあるというと、この結束が壊れたらどうするのかと。
そんな中脚の跡があるとし、足を引きずり出て行く男が目撃されている
という。計画的で恐ろしい殺人鬼が自分の血で尻尾を捕まれるとは
思っていないハズだという。血の跡を追いかけていくと、ここで血が
貯まっているという。ここで立ち止まって車に乗ったのだろうと。
あのカメラに写っているかも知れないというケイト。
ライアンは最初の通報は8時42分、被害者が転落した直後だという。
犯人が通報したのか。怪我して警察に追われて逃げようとするはずで
人質を取っている映像が見つかる。このタクシーを探してと語る。
タクシーが駐めた場所を見つけてその家に突入するケイトたち。
そこにはトーマス・ゲージとティナ・マッシーという女性がいた。
トーマスはまるで気にもせず食事をしていた。
トーマスを連行して分署で話を聞く。
権利を告げるが弁護士の必要はないこと。彼ら見覚えはあるかと
問うが否定する。転落した窓にはあなたの指紋が付着。その後
ティナ・マッシーを誘拐している映像がカメラに映っているという。
殺人と誘拐・・これで一生刑務所から出られない事を語る。
するとトーマスは
「もしオレがやっても全ての証拠は消えて無くなるよ」
と語る。どうしてあんなに冷静で居られるのか。何かを握っていそうだ
として、トーマスのことを調べる様告げる。しかしトーマスは偽名
だというライアンは、正体を知る術がまるでない事を語る。
誘拐されたティナから話を聞く。
あの男はずっと落ち着いていたこと。車に乗らないと殺すと最初に
言ったくらいで殺しはしないので足の手当をしてくれという。
「人を殺している時にナイフで切られた」と言っていたという。誰を
殺して何で殺したのかを言っていたかと問うと、「その男は存在しない」
と言っていたという。
ラニは被害者の身元は分からないとし、指紋はデータベースにはない
という。しかしケンカは初めてじゃなさそうで、銃創や武術訓練をした
ようなタコやら骨折跡も何本もあるという。伝説のスタントマンの
イーブル・クニーブルもビックリだという。
そんな中、ラニたちはモルグに戻ってくると遺体が無くなっていた。
アレクシスに遺体はどうしたのかと問うと、今さっきまで有ったとし
電話が鳴り少し目を離しただけだという。遺体が消えるなんてあり得る
のか。答えはトーマスが知っているだろうとし、エスポジートは彼は
まだ留置所にいるという。説明をしてもらおうとするが、彼の姿も
消えて無くなっていた。
■今回の事件の概要
・アレクシスは医学部に進む可能性を考えて法医学について知って
起きたいと考えインターンとして、ラニの助手になる。
リックとしては自分の領域を侵されているようで不機嫌だった。
・そんな中アパートの4階から転落した男性の事件を調べることになる。
ラニによると全身に色々と傷跡が残されている人物だという。
殺される前にケンカしていることや、目撃しているものがいた。
・監視カメラには女性を人質をとって逃走する男が写っていて、
タクシーの行き先から場所を割り出す。男はトーマス・ゲージで
有り、彼を捕まえ取り調べを行うが、もしもオレがやっていても「全ての
証拠は消えて無くなる」という意味深な言葉を投げかける。
誰を殺したのか尋ねても、「その男は存在しないと語る。」
・ゲージを留置所に入れておく中で、彼の姿も消えていなくなるのだ
った。
・ゲージが捕まったのは恐らく署のパソコンでデータベースを調べる
ことだとし、調べていたのはトレイシー・マクグラス(33歳)のもの
だと分かる。トレイシーの家に行くと銃弾を頭に受けて死亡して
いた。
・そんな中で、リックとケイトは何者かによって捕まり、袋を
被せられるのだった。そして連れていかれた先はなんとCIAの秘密施設
だった。
■感想
今回は2話続きのエピソードのようだ。
次々と謎の事件が発生し、遺体も消えれば、容疑者として捕まえた
ゲージも消えてしまう。その背後でCIAが秘密任務と称して捜査して
いる事が分かる。
地下深くに連れて行かれるとそこにはCIAの施設があり、かつて
リックが取材対象にしたことのあるCIA諜報員・ソフィア・ターナー
の姿が有った。
なんかきな臭い事件だったけど、リックが小説を書くに辺り、ケイト
に密着する前に密着していた相手が登場したことで、ケイトが
ちょっぴり嫉妬に近いものを感じていたようだ。
彼女はリックが描いた「デリック・ストリーム」に出てくるクララ・
ストライクというキャラクターのモデル。
彼女からCIAは国内の捜査ができないので、NY市警に捜査をして欲しい
とし、テッド・マックイン刑事部長には既に許可を得ているという。
リックは自分たちがスパイである現状に対して「ボーン・アイデンティ
ティ」の世界だと語っていた。
しかしソフィアに後ろにひっそりとマーティンという諜報員が働いて
いる。マーティン役のJosh Stambergと言えば「私はラブ・リーガル」
のジェイ・パーカー弁護士。ちょっぴり怪しいところだけど、果たして
どう関係しているのかってところかな。
■事件の序章
国家安全に関わる極秘情報で、万が一情報を他人に話せば国家反逆罪に
見なされて市警になるとされ、それでも事件捜査に関わっていく
ことになる。
しかし辛いのはこの事実を知っているのは、まだ見ぬ刑事部長と
リックとケイトだけ。
エスポジートは二人が何か秘密任務に関わっていることを知って
知りたがるが、機密任務と称して話さないことに少しずついらだちを
見せていた。
ゲイツもまた特命とは何かを知りたがっており、刑事部長も承認して
いることだとして、話のを断ると怒っていた。
「鉄の女もカンカン。いい気味だ」と語るリックに対して、ケイトが
ちょっぴり微笑んでいた。
怪しいのは、ゲージがNYPDの留置所から逃げた流れと、遺体が検視室
から盗まれる流れ。CIAの手際の良さがあるにしても、内部の協力者
無しに気づかれずに出来るのか相当疑問なものがあるな。
またアレクシスがこういう時に限って検死官のインターンをしている。
インターンって高校時代からやるものなのか?
ハーバードに行こうとしている彼女はまだまだ就職には遠いような
気がするんだけどね。
■捜査に関係する人物
・トーマス・ゲージ
1997年ゲージは特殊部隊からCIAにリクルートされた人物。彼はスキル
が高く11カ国語を話してトップクラスの諜報員だという。
そして冒頭で殺害されていたのはゲイリー・ハーパーという優秀な
CIA諜報員だった。ゲージを連行するハズだったが、残念ながら
消えていなくなった。
しかしゲージは一度NYPDに逮捕された際に、もう少し何かヒントを
与えていれば良いのにね。意味深な発言はしたけど、自分は無実だと
か計画に関しても何一つ話をしない。
・ソフィア・ターナー
リックによると11年半ぶりの再会。
デリック・ストームの一作目を執筆している時のリサーチで出会った
という。密着取材したこと。
ケイトはリックが彼女と寝たのかを尋ねていたがその辺はちょっぴり
曖昧な感じの返事だったな。
ただ最後に「ニッキー・ヒート」の方ががっと複雑で繊細なキャラだ
と語る。一緒にいた期間は1年。
それを聞いたケイトは、「リサーチ名目で何人の女をつけ回したのか」
と語っていた。
リックの嫌らしいのは女性しかリサーチしていないことだろう(笑)
・トレイシー・マクグラス
殺された女性。ニュートン財団で5年前から働いていること。
シボレーのコルベアの良さについて語っていたという。クラシック
カーマニアだったこと。彼女は応用数学の博士号を持っていて、
彼女の仕事は「気候変動の影響、予測モデルの開発」をしていたと
いう。
■事件の顛末
トレイシーの行動をトレースすると、彼女はニュージャージーの
ターンパイクに通っていて、ニューアーク空港付近に行っていたこと。
家の中には1967年型・ボンティアックGTOが有った。
毎月駐車料として100ドル払っていること。マンハッタンでは安いと
いうことで、ニュージャージーのエリザベスポートにある駐車場に
止めていることを掴む。
ケイトがGTOを目にした際に、6.6リッターエンジンに4バレルキャプレ
ター、360馬力だとして、詳しい姿が有った。
トランクの中にカバン。
中身は分からない中、パンドラではないかということになり、開ける
かどうかの選択肢に迫られた。
しかし郡が使いタイプの携帯と盗聴防止装置が有った。
ケイトたちはそこでゲージによって再び捕まりトランクの中に詰め込ま
れてしまう。
何とかトランクの中から助けてもらうことになり、改めて携帯の通話
記録をCIAに調べていくことになるけれど、その調べ方がまた
NY市警と差別化を図るためか、CIAのテック班の凄さを見せつけた感じ
だったね。
ネルソン・ブレイクリー博士という人物と接触していて、
彼は2002年に亡くなっている筈の人物だった。
博士はリンチピン理論を使って色々と大惨事の予測をしている人物だ
った。
チェスの駒の流れから暗号を解こうとする流れなど、「ナンバーズ」
っぽくて嘘くささ満載だった。
CIAよりもリックたちの方が先に解いてしまうというのもまた嘘くさい
(笑)
チェスから導き出したのは、ブルックリンのブリッジパーク。
そこに博士がいて、リンチピンがどんなものかを聞く。
かつてあるシンクタンクから頼まれた防衛強化の為に我が国の脆弱性
を調べて欲しいとされたこと。国の経済に直結してそこが狙われたら
大惨事になること。
そんな状況の中、博士は突然不自然に車から飛び出して殺されるわ、
後ろからケイトたちの車は追突されて海の中に落とされるわで、
「次に続く!」って感じの展開でした。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・
■出演者
リチャード・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
ソフィア・ターナー (Jennifer Beals) CIA諜報員
マーティン・ダンバーグ (Josh Stamberg) CIA諜報員
トーマス・ゲージ (David Chisum) 元CIA諜報員
Dr.ネルソン・ブレクリー (Timothy Carhart) 数学の天才的な教授
ティナ・マッシー (Julia Whelan) トーマスに誘拐された女性
ドナルド・スパークス (Bruno Oliver) トレイシーを雇っていた会社
ジョーンズ (Russell Edge)
— (Dave Shalansky) Tech
— (Burnadean Jones) Tech
トレイシー・マクグラス () 33歳、トーマスが殺害
テッド・マックイン () 刑事部長
ゲイリー・ハーパー () 冒頭でゲージに殺されたCIA諜報員