第11話 雪の女王の旅立ち Shattered Sight
監督/Gwyneth Horder-Payton 脚本/ Tze Chun、Scott Nimerfro
【前回までのあらすじ】
ヘルガはみんなにリボンを持たせると、それを持つ限りお互い助け
合おうと語る。しかしイングリッドはヘルガを凍らせてバラバラ
にしてしまった為にゲルダはあなたが殺したのだとして、化け物だ
としてイングリッドを壺の中に閉じ込める。フックはエマにVTRを
見ながらこいつらも友達なのかと問うが全く覚えてないという。しかし
その中にイングリッドの姿が有った。ゴールドは雪の女王に対して
君の呪いが全員の闇を引きずり出すというと、彼女はそれだけでなく
互いに死ぬまで攻撃し合うのだという。
【ストーリー】
— マサチューセッツ州・ボストン、1982年 —
雪の女王は、魔法使いの弟子の扉をくぐってこの時代に来ていた。
町中を歩いていると霊媒師と書かれた店が目に入り中に入る。
遙か彼方から来た旅人よ、助けてあげようと語るのは、
マダム・ファウスティナ。雪の女王はまだ生まれていない女の子を
水晶の力で見てもらいたいという。特別な子なのねというと、
28歳の時にストーリーブルックという町に現れるのだという。
私は何でも知っているというマダムはお礼はどんな形でいただけるの
かというと、”お礼=ありがとう”と感謝を述べる。しかし金銭的なもの
だと言われネックレスと交換することになる。水晶の精霊に子供
のことを調べてもらうと、名前はスーザンだという。それを聞いた
雪の女王はインチキだとして、名前はエマ・スワンのハズ。
巻物にはそう書いて有ったのだという。私の国ではあなたのような
いかさま師は重い罰を受けるのだとするが、マダムは必至に追い払う。
こんな詐欺に負けないとしエマを持つケルという。全ては幸せを
掴むためだと。
— 現在 —
町では雪の女王の割れ鏡の呪いが覆い、人々が傷つけ合っていた。
デビッドとメアリーは監房で分け隔てられていたが、互いに罵り合う。
あんたの本性が見えてきた。詐欺師だ。ちゃっかり王族になりすまして
いるが羊飼いだというメアリー。デビッドはそんな彼女に君はわがまま
王女だろとし、自分が不都合なことにぶつかるとすぐに逃げ出すのだと
いう。メアリーはあなたを選ぶんじゃなかったというと、ホエール
とか選ぶのかとして笑う。
一方クリストフも正気を失いアナを罵る。結婚がこんなものならば
君が延期してくれて良かったというクリストフ。アナは呪いのせい
よねとし本心じゃないでしょと語る。いや君の本性が見えるとし、
オレは散髪も相手選びも失敗したという。絶対に本心じゃないとして
分かっているとアナは語る。でもやっぱりショックなのでエルサと
話してくるという。あなたはここに居れば誰も傷つけないが、言葉の
暴力意外には・・と語る。ウチの親たちもまるで別人みたいだという
エマ。悪い部分が出てるとし、私を壺に入れたアナのようにと語る。
アナはあの時は本気じゃなかったと思いたいという。アナは本気じゃな
いと言っても何の救いにもならないわねと告げる。私たちは呪いを
避けたし助けられたというエルサ。エマは私は救世主なので大丈夫だ
とすると、ここでは救世主が職業なのかというウナ。みんなにハッピ
ーエンドを約束したがどうしたら良いのか分からないという。アナは
何がこの呪いのヒントになったのか知っているかと問うと、
「トロールデン・グラス」という伝説だという。その伝説通りに
すれば呪いは解けるかもと。しかし王様を殺さなければならず、この
場合、それは雪の女王だという。他の方法があるハズだというエルサ。
平和に住ませたいが町を救うにはやむを得ないというエマ。
アナに赤ちゃんを託すと、誰かがここに居てみんなを見てないといけ
ないという。あなたは誰よりも賢いし大事な妹だというエルサは、
アナに対して安全なところにいてと語る。雪の女王は手強いがエマと
私に任せてという。エマを信用しているのかと問うと友達だという
エルサ。
レジーナは自分の霊廟に閉じ込められたとして怒っていた。
救世主の仕業だとして激怒する。早い内に始末しておけば良かったという。
鏡を見たレジーナは一体なんて格好をしているのかとして魔法で
返信すると、昔の悪い女王時代のドレスに身を包むのだった。
久しぶりじゃないのとレジーナは自らの姿を見てニッコリする。
ゴールドの元にフックが来る。妻はどうしたのかと問うと、まだ
お前を殺していないのかというフック。町ではお互い殺し合っている
がお前もオレも呪いを免れたのはどうしてなのかというと、心臓が
無かったからだろうと。私のすぐソバに有って守られたのだという。
次にしてもらうことがあるというと、何の用だワニ野郎!と語る。
荷造りが終わったらベルと町の境界線に行くのでお前にはヘンリー
を探して連れてこいという。町を出られるのかというフック。夜空の星
とこの帽子の星の並びが一致した時に私はついにこの短剣から追放
されるという。夜明けまでに氷の壁を乗り越えるという。
— ミネソタ州・リッチフィールド、1999年 —
エマは里子として新入り。ケヴィンにカメラを奪われそうになる。
ケヴィンの苦手なものはクモ。
エマはイングリッドとゲームをするなどして仲良しに・・
しかしエマの不信感を買う事態が発生する。
— メイン州、2001年 —
時がくれば3人目は導いてくれると魔法使いの弟子は言ったという。
— メイン州・ストーリーブルック 2011年11月 —
エマがアイスを買いに店に立ち寄ると、そこにイングリッドが働いて
いた。
■感想
いよいよ”おっぱい王女”イングリッドの最終エピ。
彼女が魔法の扉をくぐったのが1982年のボストンのこと。
彼女がドレス姿で舞い降りた際には町の人たちも相当度肝を抜かれた
だろうけど、そこからまだ見ぬエマ・スワンを巡って人捜しの旅に出る
という流れとして描かれた。
ただ今回の過去のイングリッドとエマのエピソードを見ると、
イングリッドは無理に魔法使いとしてのエマの能力を引き出そうとする
意味が有ったのだろうか。今のままでとても良い感じの関係に見えた
のでそっとしておけば良かったのにね。
イングリッドは3人姉妹を目指していた訳だけど、エマとの出会いも
ともかく、その後エルサの件はどうやって引き寄せようと考えていた
のかな。エルサはこの世界に来られたけど、エマたちが過去から戻って
来た際にマリアンを連れて来る時を狙ってイングリッドはエルサも強引
に引き寄せていたってことなのか。
あの時、フックとエマしか居なかったよな。
エマとはいつの事なのかは分からなかったけど、エマ・スワンという
事だけは巻物を見て知っていたらしい。先のことを知っているという
流れは、「マングース作戦」に於ける物語の執筆者と繋がりが出てくる
ものなのかな。
・マダム・ファウティナ役のRebecca Wisocky
1982年の町で最初に尋ねた霊媒師の店。
そこの偽物霊媒師のマダム・ファウティナ役を演じるRebecca Wisocky
は「デビアスなメイドたち」で、エヴリン・パウエル役で出演している。
■ピンクの星が降る
イングリッドは黒い魔法「割れ鏡の呪い」をストーリーブルックの町に
放つ。まるで「Under the Dome」の再現みたいに綺麗な夜空に・・(笑)
いよいよストーリーブルックにも春が来た・・・ら良かったのだけど、
極寒も極寒。味方同士を傷つけ合い・・殺し合うまでと語っていたけど、
その争いはまだまだ可愛いものだったな。町の中でグラニーとか
ドワーフたちが争っている光景を見ると、微笑ましいところが有ったし
誰一人として死んでいるものなんて見られなかった。
身近にいるものを誰かれ構わずケンカをふっかけてしまうものだった
のか。
メアリーとデビッドとケンカ。
クリストフはアナにケンカを吹っかけていた。
アナとしてはかつて自分がその魔法でエルサを傷つけてしまったので
クリストフの語る言葉はウソだとしていたけど、実はみんなが語って
いる言葉の背景には本音が見え隠れしている為に、その後も遺恨が
残りそう。
自分の魔法で霊廟にいたレジーナは救世主のことを恨みに思う。
レジーナは昔の格好に戻っていたけど、何故彼女だけは今の姿に違和感
を覚えて過去に戻ったのだろうか。
レジーナとメアリーのケンカは剣を使ったものだったけど、もの凄い
グダグタっとした流れが永遠に続いていた。どちらかを刺したらそこで
ドラマが終わってしまうしね。
■記憶・・記憶・・記憶
このドラマはことある毎に記憶が奪われるというシーンが多いね。
一体何重に記憶が奪われているんだろうか。
マトリョーシカの如く何重にも記憶は存在していて紐解いていくと
本当の物語にたどり着いていくのか。
シーズン3の最初もエマたちは記憶を奪われていた分けだしね。
エマが奪われている記憶は、そんなイングリッドとこれまでこの世界
で暮らしてきた記憶だった。
怒らせてしまった経緯は消したかったのか。
最後の最後でサプラ~ズとばかりに記憶の石で記憶を取り戻そうと
していたのか。
■届いた手紙
クリストフがアレンデールに戻るといった際に、アナは止める。
その場所は砂浜。ビンでドンと後ろから殴るとそれがゲルダが残した
手紙のボトルだった。そこには自分が間違いであったこと、そして
イングリッドにしたことが間違いであることが綴られていた。
■細かい疑問だが・・・
エマが最初にこの世界に来たのが28年前という触れ込みだった。
28年前に来て子供を妊娠しヘンリーを養子に出したのが10年前
ということだった。
一方アレンデールで魔法をかけられた人がその魔法から解ける歳月は
30年だとされている。
ちょうど先日ストーリーブルックに居る際にその30年という月日が
経過したことが語られて、魔法が解けて動けるようになっているシーン
が有ったけど、その辺の時間の経過は細かく割り振られているようで
意外と分かりづらい。
■疑問その2
イングリッドは魔法を使えるけど、ストーリーブルックはそもそも
魔法によって守られて外部から入ることは難しい。
かつてピーターパンのエピソードの際に、魔法が解けたストーリー
ブルックに怪しげな人物が紛れ込んできた流れが有るけれど、
イングリッドがこの町に来た2011年はまだレジーナの魔法が及んで
いなかった時なのか。
■疑問その3
ベルは相変わらず使えず肝心の時には寝ている(笑)
ヘンリーとかレジーナは魔法の部屋で守られていたけど、やはり
呪いのせいで怒りを感じているようだった。
闇の王が魔法にかからないにしても、ベルならば魔法にかかるハズ
であり、彼女が目覚めていればどんな悪口をルンペルに浴びせるのか
聞きたかった。
■その他
・ウィルvsフック
あの時の借りを返しに来たぜ!と殴りかかったウィルが瞬殺される。
・うわっ今頃ハロウィーン?
レジーナが変装していた服を見たエマが語った言葉。
怒らせる為の一つだったけどね。
マリアンのこと、本当はわざと連れてきたとし、苦しめる為だけじゃなく
フックと私の中を見せつけてあんたから幸せを奪いたかった。母が
したように・・と語り、見事リボンを外すことが出来た。
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
エルサ (Georgina Haig) ゲルダの娘、姉
アナ (Elizabeth Lail) ゲルダの娘、妹
イングリッド (Elizabeth Mitchell) 雪の女王、3姉妹の長女
クリストフ (Scott Michael Foster) アナの婚約者
ロビン・フッド (Sean Maguire) 強盗
リロイ (Lee Arenberg) マンチキンじゃないドワーフだ
グラニー (Beverley Elliott) お婆ちゃんの店
若い頃のエマ (Abby Ross)
マダム・ファウティナ (Rebecca Wisocky) ボストンの霊媒師
ケヴィン (Ilias Webb) 養子の意地悪な子
— (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
— (David-Paul Grove) ドク
— (Jeffrey Kaiser) ドーピー
トム・クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
— (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋