キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き Castle シーズン4 第18話 ダンサーの悲劇 A Dance with Death

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第18話 ダンサーの悲劇 A Dance with Death

脚本/Moira Kirland
監督/Kevin Hooks

【ストーリー】

テレビ番組の「ナイトオブダンス」。
司会はブラッド・メルヴィル。今回のテーマはテランだという。
採点者のマックスは選手問題児のサンティーノはサンバ対決で悲惨
な動きを見せたという。アイドルのオデット・モートンとの対決で
結果は月曜日に出るという。しかしオデットが舞台に出てこなかった。
スタッフが楽屋に確認にいくと、そこでオデットが亡くなっていた。

マーサはリックに対して美容院でウーナ・マルコーニと逢ったと
語る。演劇評論家のウーナかと問うと、恵演劇のコラムを書いている
からそこで私の学校について触れて欲しいという。しかしリックは
母さんが「焼けたトタン屋根の上の猫」に出た時ウーナにぼろくそ
言われただろうと。マーサは1983年のことで大昔だと語る。
「マギー役を演じたマーサ・ロジャースは救いようのないどら猫
だった。目障りな演技をする。」と。あの時の仕打ちを考えたら
ウーナに宣伝なんて言われても平気なのかと問うと、乗り越えられる
という。つまらない意地よりも学校の方が大事だという。
「原作者のテネシー・ウィリアムズがマーサの酷すぎる演技を見たら
彼は犯罪だと訴えただろう」とも言われていたことを指摘する。
何度も聞かされたので覚えているとリック。

リックはケイトと現場に行く中でこのことを話す。
そんなに心配しなくても平気だというが、リックは母が傷つくのは
見たくないと語る。強い人間だと思われがちだが繊細な所があるの
だという。

そんな中現場のラニに状況はどうか尋ねる。
被害者はオデット・モートン。心臓を一発撃たれて即死。9mm弾
だという。収録が始まるとこの辺には誰もいなくなるらしいという
エスポジート。番組放送と同時に撃たれたのかも知れないという。
メークのものがオデットの化粧を負えたのが2時45分。収録開始が3時。
遺体が見つかったのがその4分後だという。不審者が居なかったか
聞いてきてと語る。ライアンはスタジオに入れたもののリストを
請求したことを語る。しかしソバには外に出られるドアがありタバコを
吸う人の為にいつも開いていたので誰でも通れたという。ケイトは
内部による犯行だと語る。ラニはオデットの優勝はほぼ確実だった
こと。絶対にライバルの誰かが勝ちたくて殺したのだという。オデット
を応援していたというラニ。彼女は金持ちのお爺さんによって育てられ
パーティーに明け暮れていたが、事故で死を直前にして改心して頑張って
いたのだという。ラニにやけに詳しいことを言うと、幼いときラニは
プリマドンナを夢に見ていたという。13歳の頃にコイツらが成長した
として胸を指す。巨乳のバレリーナっていないでしょと。リックは
居るべきだと語ると、ケイトはいやらしいと冷ややかな目で見る。
オデットには兄・ポールが居るという。

サンティーノからオデットの様子を聞くと、お互いにピリピリして
いたという。どっちかが脱落するからだという。彼女は11時から30分
外出していたとし、本来収録中の外出は禁止なので余程重要な用事
だったのだろうと。メイクの女性に聞くと、友達と会うと言っていた
とし、何か有れば誤魔化しておいてと言われたという。
ライアンとエスポジートが彼女から話を聞いていたが、彼女はオレを
無視したと語るライアンに対して薬指の指輪のせいだろうと語る。

ポールに話を聞く。
あいつは幸せそうだったという。妹さんの過去の問題について尋ねる
と、3年前祖父が亡くなった際にそれがショックで学校を辞めて
今までの友達づきあいも辞めて柄の悪い連中と連んでいたという。
パーティーや薬に明け暮れる連中で事故に遭って変わったとのこと。
昨年妹が乗っていた列車が脱線したこと。それが心を入れ替えて気が
ついたらオーディションが受かるまでになっていたという。アイツ
はやっと夢を見つけたのだとし、あと少しで夢が叶えられたのに・・と。
妹の仲間で恨んでいる人は居たのかと問うが居ないという。気が合わない
参加者はいたとして、エディ・ゴードンだという。

制作総指揮のマックスはエディ・ゴードンとは折り合いが悪かった
と語る。でも先週彼はオデットと対決でボブ・ファッシー風ミュージカル
ダンスを披露して脱落し、激怒していたという。

■今回の事件の概要

・テレビのダンス対決番組「ナイトオブダンス」の中で、サンティーノ
の対戦相手だったオデット・モートンが楽屋で殺害される。
心臓を一発撃たれて即死。収録後に楽屋辺りに人は居ないのだという。
・オデットを調べると過去に祖父に育てられて、三年前の祖父の死
によって荒れていた時期が有り、一年前に列車が脱線して死にそうに
なったことを機会にまた人生をやり直そうとしていたということだ
った。
・スタッフに話を聞くと、彼女と気が合わない参加者・エディ・ゴードン
がいて折り合いが合わなかったという。エディには前科が有り、
オデットとのダンス対決で負けた時にも暴言を吐いて出て行ったという
ことだった。
・しかしそれ以外にもオデットは先週から様子がおかしかったとして、
リハーサル前にスタジオから抜け出すことは禁止されていたのに人と
有っていたとのことだった。
・財産管財人でオデットのマネージャーをしているリンチバーグに
よるとクレジットカードのここ半年の利用に問題は無いが先月から
いきなり増えて限度額の10万ドルに達していたとのことだった。

■感想

ここの所、キャッスルは昔の映画を踏襲しているようなエピソードが
多いな。「ヒッチコック」の作品を意図して意識していたりするのかな。

列車の事故によって人生を入れ替えた女性の物語。
前日のエピソードでも過去の事件がキーポイントになったけど、
この事件でも過去の事件の中にヒントが隠されているという・・。

日陰の存在がスポットライトを浴びる為に起こした行動。

まるでドラマの内容自体は日本で何度もドラマ化されている「砂の器」
みたいで、人生の混乱期に別の人生を手にした人の物語って感じ。

■事件の顛末

そもそもこの事件、人間関係が希薄でないと成立しないところが
ありそうだな。都会だからこそ出来たことなのか。そして家族との
関係に於いても上手く行っていなかったところが功を奏したのか。

オデットに成りすましたバーバラ。
オデット自身がダンスが上手い訳でもないのに突然上手くなってしま
ったこと。その時点で怪しむ要素満載なのに、兄もそれを知らなかった。
パーティー三昧の生活をしていたので見破れなかったのか。

オデットが借りていると思われていた部屋はバーバラの指紋しかない。
しかもオデットは楽屋で注射を打っていたということで麻薬の売人との
関係性も臭わせたけど、実際にはインスリンであり、オデットは糖尿病
を患ってはいなかった。

あまりに似ていたので双子説まで飛び出して、一人は裕福な家庭、
一人は里親の元をタラし廻しにされたのではないかという想像まで
起こしたが、血液に繋がりはない。

■すり替わっていたことに誰が気がついていたのか

ポイントは幾つも有った。
何よりもジャスミンという女性が金遣いが荒いので、怪しいと
疑った際に、彼女はブラッドとケンカしている様子を録音していた。

「約束しただろう。あなたが守れば私も守る。オレの立場を台無しに
したら許さない。誰かにバラしたら絶対にお前を殺してやる」。

ブラッドは注射していた彼女のことを見て見逃したというのが全て
だったらしいけどね。もしも発覚すれば第二のブライアン・ダンクル
マンになるとして心配していた。

■その他

・マーサとウーナの確執

演劇化と評論家というのはまさに水と油のところがあるんだろうけどね。
マーサとしては背に腹は代えられないということで、ウーナにディナー
を招待して、論評に演劇学校のことを取り上げてもらおうとするが、
やはり上手く行かない関係というのはいつまでも変わらない。

マーサの欠点は
「決めぜりふの前に首をカクっとかしげるクセ」「手をバタバタさせる
クセ」があるらしい。

ただマーサは反論としてトニー賞にノミネートされた年に演じた舞台
だとして語る。

結局リックの力を利用され、ウーナの本の出版を約束する変わりに
演劇学校のことを取り上げてもらうことになった。

■使用された曲

・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Copacabana by Marty Und Das Orchester John Van De Ven
・Who by Danielle Calato

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

ブラッド・メルヴィル (Adam Harrington) ナイトオブダンス司会者
マックス・レンフロ (Tim Ransom) ナイトオブダンスの制作総指揮
サミュエル・リンチバーグ (Larry Sullivan) オデットのマネージャー
ウーナ・マルコーニ (Millicent Martin) 演劇評論家、マーサの天敵
ポール・モートン (Mike Faiola) 兄
オデット・モートン (Marisha Shine) 妹、ダンサー
チャールズ・カーソン (Bruce Gray) 祖父グラハムの執事
エディ・ゴードン (Neil Brown Jr.) ダンサー
ジャスミン (Arlene Santana) オデットから10万ドル分の服を・・
ジェイソン・バグウェル (Matthew Alan)
シャンテル (Shelli Boone) ストリップクラブの女性、バーバラの元同僚
スザンヌ・スタイナー (Erin Chambers) バーバラの恋人
パム・フランシス (Lauralee Bell) ダンス審査員
ピエール・デュボイス (Braeden Marcott) ダンス審査員
サンティーノ (Krishna ダンサー
ジーニン (Anna Lunberry) メイクの女性、ライアンを無視??
— (Karla Mosley) P.A
— (Gregory Schott) Upscale Gentleman

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