キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き Castle シーズン4 第5話 ベケットのライバル Eye of the Beholder

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第5話 ベケットのライバル Eye of the Beholder

脚本/Shalisha Francis
監督/John Terlesky

【ストーリー】

美術館の厳しいセキュリティシステムに対して装置を設置して作品
の周りを取り囲む赤外線を解除するものがいた。

美術館ではスポンサー集めのためのパーティーが開かれる。
美術館開発部長のマーナ・ラムジーはスポンサーであるマクヒュー
が夫婦で来たことを歓迎し、時期スポンサー募集について館長の
ブライアン・ヘイズから説明がある事を語る。マーナはアリッサ
やオーウェンに対してヘイズは何処かとして急いで探すよう告げる。
ヘイズは何と作品の一つ自由の女神像に刺されて死亡していた。

マーサは執筆中のリックに話しかける。
金曜日の夜にここで「人形の家」の稽古をするからクラスのメンバー
が来るとし、この稽古は作家として絶対に参考になるのでみた方が
良いと語る。理由はそれじゃないだろうというリックにマーサは良い
女性がいるのだとし、お前を助けたいのだと語る。私生活が充実して
いないように見えること。何ヶ月もお前は執筆と事件捜査だけして
いると語る。そんな中事件を知らせる電話が鳴る。

リックは美術品を見る。アリッサが作った作品で、色んな角度から
自らを映し出すものだった。ケイトはカメラ写りの確認でもしている
のかと声を掛けると、この作品の意味を考えていたという。技術の
発展の象徴か、過剰なナルシシズムが、テレビが余っていただけか。
ケイトは単なる芸術よと語ると、リックは実存主義敵だという。
大学では芸術理論を専攻したのかと問うがケイトはそれを否定し、
私が芸術に関わったといったら絵のモデルをしただけだという。
どんな格好で?素っ裸よというケイト。

エスポジートは被害者は美術館長のブライアン・ヘイズだと語る。
自由の女神に串刺しかと。最後に彼を見たのは美術館の開発部長マー
ナ・ラムジーで夜の10時ゴロ。遺体で発見されたのは10時21分だと
いう。僅かな間で殺されているとし、しかも多くの人が集まるパーティー
中だと。彼はここで別の事件を目撃したのか。マーナはその作品は
「資本主義のこぶし」という作品名だという。消費文化への非難が
テーマだとすると、「社会主義のケツ」は無事なのかというリック。
作品価値は5千万ドル。ダイヤだけで3千万ドルで所有者からの借り物
だという。館長は安全を保障して借りていたとのこと。
防犯カメラとか警報機は何故なぜ鳴らなかったのか。鳴るハズだった
のに変だというマーナは警備に調べてもらっているという。
パーティーの出席者リストとカメラ映像をくださいというケイト。

アリッサは人生最悪の日だとライアンに語る。私は芸術家を目指して
いて、今回の展示で彼の手伝いをしていたという。ヘイズはとても
良い人で、私みたいな新人の後押しをしてくれて私の作品も展示して
くれたことがあるという。ヘイズに家族は居るのかと尋ねると母親が
アイダホにいるという。どうしてヘイズはパーティーなのにここに
来ていたのか。作品を心配していたからかもという。搬入されて以来
異常な程警戒していたとし、何かを知っていたのかも知れないという。
泥棒が持ち出そうとしてヘイズと鉢合わせしてもみ合いになって刺さった
のか。犯人はパーティーの出席者ねというケイト。

しかしそんな会話を聞いていたセリーナ・ケイはそれは違うと思うと
語る。来客はセキュリティチェックを2カ所で受けており、全員理事の
知人だという。犯人は通気口から入って警報機を解除したこと。
あなたは誰なのかと問うと私は美術館の保険調査員だという。恐らく
出て行ったのは搬入口だとし、出て行く人はチェックしないからだという。
ケータリングのバンが沢山出入りしているのでそこに紛れ込んで出て
行ったのだろうと。理論上は確かそう言えるかも知れないというケイト。
リックは鋭いなと語る。私は作品の回収すると1%の謝礼がもらえるとし、
私はこぶし、あなたは犯人を見つけ出すのだから互いの目的の為に協力
しないかというセリーナ。面白い提案だというリックだが、ケイトは
必要はないと断る。断るなんてもったいないとし、彼女は良い物を
持っているというリック。決して変な意味ではないと語る。ケイトは
捜査に邪魔なだけだと一蹴するが、ライアンにケータリング業者を
調べる様告げる。

ヘイズはこぶしが盗まれるのを心配していたこと。監視カメに映像
は違うとし、こぶしは写ったままで盗まれていないという。犯人が
カメラに細工して繰り返し同じ映像を流していたのだという。エスポジ
ートは指紋は無かったが通気口からヘアジェルだけが検出されたという。
まいライアンはケータリング業者が青い不審なバンを見て居るという。
社名が書かれていないものだったという。

ゲイツはケイトをオフィスに呼ぶとなんと、オフィスにはセリーナ
の姿が有った。彼女からある申し出が有ったとし、私はその申し出
を受けるという。専門知識があるので相談役には打って付けだとし、
あの作家では何の知識もないという。今回はセリーナに頼るべきだと
言われる。

■今回の事件の概要

・セキュリティが厳重に施された美術館で5千万ドル相当の作品が
盗まれる。「資本主義のこぶし」という作品で、その作品の価値以上に
作品に装飾された宝石類は3千万ドルの価値があるという。

・作品が盗まれただけでなく美術館館長をしていたヘイズが殺害され
る。

・美術品の窃盗に詳しい保険調査員のセリーナ・ケイが市警察と協力
して捜査にあたることになるがケイトは不満。彼女は民間の人物だった
為に警察とは別の視点からの捜査が可能で、リックも彼女について
捜査する格好となる。

■感想

まさに作品が象徴するように「資本主義のこぶし」とも言える痴情の
もつれ、金を巡った離婚騒動が人殺しにまで発展していく流れだった。

今回はリックの前に現れるセリーナを通して、ケイトの心情を揺さぶ
り、改めてケイトの中のリックに対する存在感・主張というものを
描いた話だった。

シーズン3ではケイトが医師・ジョシュと付き合うのを横目にリックが
嫉妬しているところが有ったけど、シーズン4ではケイトがリックとの
付き合いに壁を作っており、停滞している状況の中で、こうした悶々
とした状況が続くのかな。

私はアレクシスの行動を巡ってリックがケイトにアドバイスをもらう
というシーンが好きなので、今回の様にアレクシスが出てこない
と少々物足りなさを感じる。

マーサがまたリックのことを心配して女性を紹介しようとしている所
などちょっと過保護すぎないかって感じがする。

しかしシーズン4はやはり冒頭でのケイトの母の捜査の件に於いて
かなりシビアな状況が訪れたことも有り、リックの中の意識が微妙に
変化しているなという感じはする。

■美術品の盗難

美術品盗難の捜査の専門家を雇うなんてドラマ「ホワイトカラー」
ニールみたいな女性が現れた。
女性の名前はセリーナ・ケイ。
演じているKristin Lehmanは、リメイク版「キリング」のグウェン役や
私がレビューを書いている中では「ヒューマン・ターゲット」の4話で
地方検事補・アリソン役に出演しているようだ。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=3383

セリーナの鋭い視点に対してケイトは捜査官としての意地なのか、
それともリック絡みの感情の入ったリアクションなのかという感じで
否定する流れの中にも深いものが有りセリーナの登場はアクセント
としては楽しいモノが有った。

■きな臭いセリーナ

どう考えてもセリーナが犯人だろうと思っていた。
彼女の経歴を調べると泥棒だったとする過去が有り、完全にクロだ
と思わせた。しかしセリーナのホテルを調べる間、リックがケイト
からのお許しを得て、セリーナのディナーを取っている際に、
彼女は元々泥棒だった(2001年から2006年)ことを自ら語っており、彼女
は自らのことを「美術品回収だ」として、自分が奪っていたものは略奪
された作品を元の所有者に戻すということを繰り返していたようだ。
ナチスによって奪われた宝を取り戻すというエピソードってドラマや
映画では多いよね。

「君はまるで女性版インディ・ジョーンズだ。」
「帽子とムチは無いけど・・」
「ムチは有るわよ」

しかし「同盟を結ぼう」とする彼女の提案で死亡している人がいる
ということもきな臭さを感じさせるものが有った。

ファルコという人物が存在し、彼の手口だということを知っていたのも
彼女だった。

■警察には話さないが・・

犯罪者同士ならば口を割るということで、セリーナの役割は今回
大きかった。彼女が隠し持っていたフラッシュドライブには銀行の
防犯カメラ映像。彼女は死亡する前に館長のヘイズとも遭っている
し怪しさ満開。しかしカメラ映像と現場に残されていたヘアジェル
からウェヤックスホテルで使用されているジェルだと判明してファルコ
を逮捕。
ケイトでは話さないところをセリーナは自分がチューリッヒでガイスト、
スペインでパンテラ、フランスではガストン、プラドでジャッカル
と名乗って活動していたことを語り信頼を得ていた。

そんなファルコは装置の設置は認めたが、宝を奪って殺したのは
黒いワンピースの女だと語る。パーティー客には沢山の同様のドレス
を着ていた人が多い為に、見極めるのは難しかったが、20万ドルを
払える程の人物であり、金の流れから上手いこと犯人が夫人にある
のを掴んでいった。

・その他

・ゲイツが使えなさすぎる件

この人がセリーナを雇うとして一方的に決めたのに、セリーナに疑惑が
持ち上がると、「公になって笑いものにされるのはゴメン」だと
してすぐに対処するよう求める。一番捜査を攪乱しているのは彼女
ではないのか。

・カウセリングを受けるケイト

前回辺りからだっけか。カウンセリングを受けるようになったケイト。
セリーナのことに激怒し、「協調性ゼロ、自信過剰、知ったかぶりの
嫌な女だ」
と吐露していた。
「リックは本当なら私の相棒、私のチームの人間なのに彼女にゾッコン
になられては困る」
として語る姿が有った。

・リックはジェイソン・ベイトマンに似ている

リックとセリーナが情報屋の男に会った際にその男から言われた事。

シーズン3までは冒頭にタイトル前の決まり文句に「俺たちはスタスキー
とハッチだ」と語るリックのシーンが有ったのだけど、最近はあまり
これを言わなくなったのかな。
ジェイソン・ベイトマンは映画版の「スタスキーとハッチ」に出演して
いる方で確かに似ている。

■使用された曲

・Castle Theme
Written by Robert Duncan

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

セレーナ・ケイ (Kristin Lehman) 美術館の保険調査員、元泥棒
ジョイ・マクヒュー (Jessica Tuck) 妻
アントン・マクヒュー (James Read) 夫
ファルコ (David Hunt) ISI・信号遮断装置設置の伝説的泥棒
Dr.カーター・バーク (Michael Dorn) カウンセラー
アリッサ・ロフターズ (Aasha Davis) 芸術家、美術館でバイト
マーナ・ラムジー (Jessica Lundy) 美術館の開発部長
ヴィニーン・デペスト (Benny Ciaramello) 情報屋
— (Kathryn Bostic) ピアニスト
— (Carolyn Ratteray) ウェイトレス。アスカナレストラン
ブライアン・ヘイズ (Steven Stone) 美術館の館長
— (Jinny Lee Story) Hipster Girl

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