第10話 結ばれた2人 Cuffed
脚本/Andrew W. Marlowe
Terri Miller
監督/John Terlesky
【ストーリー】
— 現在(監禁中) —
ケイトは目覚めると隣にはリックが寝ていた。
リックを起こす彼女はあなたがやったのかという。一体何を?
と問うと手錠されるのは嫌いじゃないと語る。笑えないというケイト
だがこれは警察の手錠だと語る。私のではないというケイト。
一体誰がこんなことをしたのか。そしてここは何処なのか。
小説の世界なら悪い事が起きるという。腕時計が無くなっていると
いうと、ケイトはバッジも銃もないという。携帯もなくなっている
というリック。さっきまで私たちは何をしていたのか・・覚えていない
というリックに薬を打たれたのねと。ケイトは突然服を脱がしてと
リックに頼む。背中が痛いから見てという意味だとすると、注射の
跡が有るという。こんな低い位置に打つなんて相当背が低いのだろう
と。今朝有ったことで思い出せることはと互いに語りだす。
君と居た初めは怪しげなモーテルだというリックにふざけないでと
いうケイトだが、君からの電話でそこに行ったのだという。そういえば
遺体を調べに行ったのだと思い出す。
— 過去(回想) —
君と働くのは楽しい。こういうステキな場所に来られる。
遺体かがある場所に行くだけでしょとケイト。こういういかがわしい
モーテルはミステリーの定番ではないかという彼女。モーテルは
小説にピッタリだとし、愛欲が渦巻く絶望、堕落のドラマが繰り広げら
れる場所だと。
現場ではラニとエスポジートが口げんかしていた。
「何で命令するのよ」とラニ。そんな中ケイトたちが仲裁するように
やってくると、ラニは被害者は白人男、30代後半、発見はモーテルの
清掃係だという。死因は?ハッキリとは言えないが窒息の可能性が
高く、顔にチアノーゼ反応が出ているという。注射の跡も見つかって
いた。誰かが彼の指を焼いて指紋を消しているという。犯人は
徹底していること。宿泊には現金、宿帳にはジャック・スパロウと
書いてあったと語ると、リックは海賊かという。チェックインの時から
やたらと警戒していたみたいだというエスポジート。防犯カメラは
見せかけだというと、ラニは「誰かさん見たい」と呟く。麻薬の売人
対策で取り付けたとのこと。これだけ苦労して被害者の身元を隠すなんて
重要な理由が有ったはずだという。指紋の検出ははヤケドの程度による
けど取りあえず検視するというラニ。ライアンには失踪届を調べて
もらうというケイト。
— 現在(監禁中) —
いつも寝起きは不機嫌なのかというリック。ライアンに失踪届を
調べて欲しいと言ったこと。ライアンはオレに言ったことは、今年の
感謝祭は実家で過ごすのでクリスマスはジェニーの実家で過ごすと
いうことを・・。
— 過去(回想) —
ラニに遭いに検視局へ。リックはラニにエスポジートとケンカしていた
理由を聞く。あなたには関係ないでしょとラニもケイトも語るが、
だからこそ知りたいというリック。
被害者は手にタコがあることから肉体労働者だと考えられるという。
指紋は損傷が酷いが、指の皮を柔らかくすれば表皮の下から検出出来る
かも知れないという。しかし望みはあるが検出には時間がかかるとの
こと。ズボンのポケットにひっかかっていたメモ紙が有った。
「西97丁目147番地 午後4時」と書かれていた。ライアンはキャンベリー
カフェの住所だと言うと、ライアンとエスポジートで二人で店に
行き被害者を見た人が居ないか探してと語る。
ケイトとリックは犯人像を被害者・加害者像のことを探る。
ケイトはリックが語る前に「スパイ」「殺し屋」説はなしだと語る。
リックは住所が書いてあったのは封筒だとすると裏には郵便物の
バーコードがあるという。このバーコードで何処で住所を書いたのか
分かるハズだという。
郵便局に電話して住所を調べてクイーンズに行ったことを思い出す。
ラニたちがケンカしていた理由って結局なんだったのかと問うと、
二人とも互いに好きなクセにそれを認めたくないのだという。
何でそうなるのかというケイト。どんだけ鈍いんだというリック。
この家が該当する住所。家の鍵は開いていた。
ビルとノラ、ランフォード夫妻が住んでいた場所だという。
そんな中奥から助けてという年老いた女性・ルースの声が聞こえる
二人はその老女が檻の中にいたがその後の記憶がないと語る。
■今回の事件の概要
・リックとケイトは目覚めると何処かに閉じ込められていた。
しかも二人は手錠によって繋がれており、銃もバッジも携帯も盗まれ、
なぜ今の状況に陥ったのか二人とも覚えて折らず、少しずつ思い出して
いく事になる。
・出発はモーテルでの白人男性の身元不明遺体の捜査をしていたこと。
果たして彼らの身に起きたこととは一体何なのか。
■感想
記憶が無い状況の中、どのようにして現在に至るのかを手探りで
探っていくことの展開の妙と、閉じ込められた場所でリックとケイト
が離れられない状況の中、運命共同体のようにして、なんとか
脱出しようと試みるという流れを通してみると、二人の恋愛関係に
於いては少なからず意識を近づける話だったのかな。
閉じ込められている状況だけでなく、手錠をかけられている状況は
二人の恋愛関係に於いては悪くないけど、現状を語る上では相当
厳しいハンデとなるような状況として設定されている。
脱出経路になりえる天井にハッチがあることが見つかったり、鉄の
ダイヤル式のついた重たい冷蔵庫?が有ったりして、脱出の為に
ヒントが微妙に覗かせているという辺りもまた楽しいモノが有る。
これだけの状況の中でも危機感を感じないのは二人の性格ややりとり
が有ってのことなのか。
先日ケイトは撃たれたばかりだし、ここでまた負傷を追うと立ち直れ
なさそうなものも感じそうだ。
■恋愛、そしてそれぞれの捜査の流れ
今回は捜査が中心で家に帰る暇もなかったので、結局アレクシスや
マーサの登場がなかった。
・ケイトとリック
ケイトとリックは互いに良い感じの関係だけど、シーズン3の終わり
にケイトはリックとの関係に進む事にはまだ懸念すべきものが有る
として断っていたことがある。この二人が結ばれてしまうとやはり
ドラマとしての面白さを失う可能性が否定出来ないし、そもそも
一緒に捜査することも難しくなる。
ケイトがリックに対して、注射痕かせあるか見る為に服を脱がせて
もらったり、靴を脱がせるところなど、このような状況でなければ
・・と妄想していたけど、リックはそんな彼女の靴を見てこんなクツ
でよく走れるなと感心している姿が有る。
リックは現状を見て「ソウ」みたいに殺人鬼が殺し合いをさせよう
としているのだという。
手錠はヘアピンで外せるのではないかとするも、ケイトは1940年代
じゃないのがはず゛れる訳がないと語る。
いざという時には手錠を外す為に腕を切り取るという手があると
した際には、ケイトはリックが自分の腕を切り落とすのかとしていた
けど、リックは手の細い君のほうが切断するのだと怖いことを語り
有っていた。その際には映画「マッドマックス」とか「127時間」を
引き合いに出していたけど、ドラマブログを見て居る方としては
「ブラックリスト」のS1-22ではベルリンが逃走する際に手錠から
逃れる為に手を切ったとされていたし、
の時に同様のことをしていた記憶が有るな。
いざ金庫を開ける中に入っていたのは、数々の武器や鎖。
後で分かってみれば動物を縛っておくものだったりするものだろうけ
ど、こういう武器・凶器が有れば犯人に立ち向かえる要素が有った
のではないか。
隣の部屋に誰かが会話していてアラビア語が聞こえたこと。
他にも閉じ込められている人が居るかも知れないということで、
タイルを壊すとなんと隣の部屋に居たのはトラだった。
人身売買ならまだしも相手はトラ。
トラから逃げる為に冷蔵庫を立たせてその上に乗っかっていたけど、
火事場のクソ力なのか、手錠も無視してあの高い位置に乗っかったり
ぶら下がったりする辺りがまた不自然に動きだった。いざとなれば
あの冷蔵庫の中の武器でトラを殺しても良かったし、トラがあれだけ
冷蔵庫の周りにいるということは、相手の方も近づけないので良い
ボディガードになったのではないか。
リックとケイトはエスポジートとラニと同じようなケンカもして
いた。リックによるといつもケイトが先に進んでいくことに不満。
・エスポジートとラニ
この二人別れたとしていたけど、まだ二人は関係を引きずっている
感じでしたね。「互いに好き有っているのに・・」とケイトは語って
いるけど、それはお前モナーって感じでリックとの関係に於いては
少なくとも二人と同じような意地の張り合いのようなっている気が
するぞ。
ラニもエスポジートのことをハヴィと呼んでいたし、まだまだ
気が有る感じ。
・ライアンとジェニー
ジェニーは登場しなかったけど、ライアンはエスポジートから色々と
結婚に際して色々と吹き込まれていた。この時期飛行機は高いので
一緒にドライブしていくことになったが、これは彼女が仕掛けた
試験だという。狭い空間の中で将来の不安などを永遠と語られた際に
ライアンがどういう反応を見せるのかが試されているという。
またカヌーには気をつけろというエスポジート。
結婚と同じでカヌーが真っ直ぐ走れるなら協調性があるということ。
ぐるぐる回ってしまうようなら夫婦として終わりだという。
■事件
被害者はテキサスのデルリコからクイーンズまで運送の仕事を定期
的に請け負っている人物・ハンクだった。
2日前に店で髭の男と会っていたという証言があるも、それは
麻薬取締局のマルティネスだった。テルリオと言えばメキシコ国境の
地で、麻薬の密売をしているものと考えて彼を協力者として取り込み
大物を逮捕する算段だったようだ。
ハンクが乗っていたトラックが発見。毛と血痕が発見。
結果としてトラの毛とエサの血で人間じゃなかった。
連絡が取れなくなったことにしびれを来したエスポジートがケイト
たちの行方を追うことになる。
ケイトの車を置いて行った男は黒のF150に乗っている人物。
事件に共通する流れを追っていくと現場は大抵ナショナル銀行の
差し押さえ物件で、地下室にハッチがある場所だということ。
少しずつしぼり込んでいき、いよいよケイトたちのいる場所にたどり
着いた。しかし主導権はスプーロックによって握られて、逃がす変わり
にケイトたちをトラから救うというものだった。
しかし当然外には大挙捜査官が押し寄せてきていたので逃げられる
ハズもなく・・
ゲイツからは今後は何処に行くにも報告をするようルールを儲けられて
いた。確かに出かける時には話していかないと危険だよな。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Give A Little Love by Mostar Diving Club
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
チャック・マルティネス (Darin Heames) 麻薬捜査局DEA
ルース・スプーロック (Deborah Van Valkenburgh) 母親
ジャック・スプーロック (Brett Wagner) 息子
ボビー・スプーロック (Brad Carter) 息子
マクニコルズ (Brian David Jones) 州警察
ハンク・スプーナー (Kurt Andrew Hansen) 個人営業のトラック
— (Arne Starr) Police Sketch Artist