第14話 罪と罰 Closing Time
脚本/Rick Dunkle
監督/Jesse Warn
【ストーリー】
カリフォルニア州プラヤデルレイ。
タイラーたち2012年の卒業者は海岸で大学前の一時を過ごしていた。
大学生活を目一杯楽しんでから世界が滅びることを祈って乾杯だと
いうタイラーの音頭で酒を飲んで盛り上がる。
ミシェルとジョンのカップルは遠距離になる為に別れることを寂しく
感じていた。来年の今頃は遠くにいるのねというミシェルに対して
今は傍にいるのだからそのことを考えようという。淫乱女子大生と
出会っているかもとミシェル。君こそエロイケメンと出会うかもよと
語る。私は化学の大学よと語る。ミシェル自身が淫乱女子大生になる
かもと語る。推論を実験しに行こうとして桟橋の下で二人は愛し合おう
とするが、上から血が滴り落ちてくることに気がつく。
ジョンはライフガードの小屋の中を調べると、なんとそこには3体の
遺体が転がっていた。
ホッチとベスはランニングで競争する。マラソンの試合に出る為の
特訓をしていた格好だった。二人は仲良く競いながら訓練する。
一人で走るよりも楽だとし、ランチも楽しいというベス。レース
前の一週間はトレーニングはするなと言われているので今日で最後だ
と語る。変わりに他のことをしないかというホッチに対してベスは
デートに誘っているのかと問う。金曜日はどうかとするとベスは了承
する。
ロッシとホッチはFBIのBAUのエレベーターで一緒になる。
ロッシは今朝も運動したのか?楽しかったか?と問われ、ただのトレー
ニングだという。レースが終わったら遭う口実が無くなるぞというと
手は打ってあるというホッチ。金曜日だと語る。するとロッシは
いかなる難事件もオレが金曜日までには解決すると語る。
ブリーフィング。
ガルシアは夕べロサンゼルスのサウスベイのライフガード小屋で身元
不明の遺体が三体見つかったことを語る。20代半から40代男性。いずれも
頭に一発銃弾を撃たれているというホッチ。二体はビニールで包まれて
いたこと。プレンティスは実利的理由からビニールをしたのかとして
血が流れないようにと語る。JJは殺したことに後悔しているのかもと。
しかし二体だけなのは何故なのかというプレンティス。モーガンはまず
身元を割り出さないといけないと語る。ガルシアは現在指紋と顔で
照合中だと語る。ライフガード小屋に捨てたのは海開きまで一ヶ月は
あるからだろうというホッチ。最近刑務所を出た人も調べてくれという
モーガン。被害者全員の男性器が無くなっていると語るリード。性的
暴行の証拠を隠滅したのかというロッシ。ジォフリー・ダーマーは性器
を部屋に飾っていたというリード。
飛行機。
プレンティスは殺した後、局部を切っているので拷問目的ではないと
語る。頭を撃ち抜いているのもそうだとモーガン。
被害者に対して個人的感情はないのかというホッチ。しかし去勢は個人的
なものだというモーガン。犯人自身が性的不能だから被害者を同じ目
に遭わせているのかもというJJ。スコアカードキラーことランディ・
クラフトは死体の切り刻み方が残虐だったとリードが語ると、あれは
ゲイの男ばかりを狙ったのを隠す為だろうというロッシ。クラフトは
被害者をレイプしてから捨てていたというJJ。
ガルシアから身元が判明したという。三人とも出張のビジネスマンで
地元民ではないという。年齢も肌の色も社会的地位もバラバラ。
被害者ショーン・テイラーは男性と同棲。ハンク・ミッチョルの配偶者
は女性だと。リードはバイってことも有るという。ビニールに包まれて
いないのはショーン・テイラーだというガルシア。クラフトと同じで
同性愛を狙っているのかも。
ハンターは学友たちとバスケしていると父親のマイクがやってくる。
逢いたくて来たとし、夕べ嫌なことが遭ったというと、次はいつ
遭えるかと問う。明日の夜は試合なので夜家に行くよと語る。
ロス支局のパーカーに遭うホッチとプレンティス。
今朝マンハッタンビーチのライフガード小屋で新たに死体が見つかった
という。午前4時から6時の間に捨てられたこと。パトロールのパターン
を変えようという。
一方ビニールにくるまれていなかったとし、被害者はジョセイ・クラウ
ス(42歳)、サンフェルナンドバレー在住、職場はダウンタウンだと。
ビーチで一体何をしていたのかは不明だという。クラウス夫人が来て
いるというと、ホッチが妻・エレインに遭うという。現場にはモーガンと
ロッシに行ってもらうというと、他の遺族はプレンティスが遭うとの
ことだった。
エレインに遭うホッチ。
信じられないという妻は夫は風に当たってくると言って出て行った
という。マンハッタンビーチに縁はあるのかと問うと、夫とは大学
で出会い、1年の時に彼は父を亡くしてよくあのビーチで考え事を
していたという。現在は失業して悩んでいたとのことだった。
現場を調べていたモーガンは灯りが無いので人目を気にせず遺体を
捨てられると語る。スロープには引きずった跡が有ること。ビニールに
包まず捨てているという。この被害者はテイラーを包まないのは
鍵だろうという。
ガルシアは全員性的暴行の形跡はなかったと語る。カード記録はどうか
と尋ねると、ショーンはコンベンションセンターの近くのスポーツ
ジムで使っていたとし、メトロフィットネスという場所だという。
JJとリードに向かってもらおうと語る。携帯も調べてくれというと、
事件当夜の通話はないとし、ジョーはゴミみたいに捨てられているが
ゴミのように扱われるタイプの人じゃないという。犯人の方から被害者
を誘い拒否されてこういう目に遭わせているのかもとロッシ。
■概要
・カリフォルニアの海岸沿いで人が惨殺されていく。
頭を撃たれて男性器を切られているというもの。
死んだ後に切り取られていること。また頭を撃ったということは
即死であり拷問とは少し違うとされる。
大学生が見つけた3体の遺体は人種や職種、年齢はバラバラだが、
ビニールが被せてあるものとないものがあることが分かる。
・すぐにBAUも出動するが、そうしている間にも次々と犯行が繰り返さ
れていく。
■感想
今回はロッシとホッチの大人同士の語り合いが面白かったかな。
やっぱり重要なことを語り合う時にはエレベーターなのね。
ホッチは部下のことに気を配る余り、自分の問題と向き合う時間が
なかなか出来ずに居たけど、ロッシが特に最近は気にかけている姿
が有るね。モーガンとホッチの間でも秘密を巡りちょっぴりわだかまり
みたいなものが有った時期も有ったけど、書類仕事なんてオレがやって
置くからとしてホッチにデートに行くよう告げる姿が有る。
そんな雰囲気はみじんも感じなかったが、ドラマではバレンタインデー
の時期だったようで、それを知ってホッチが珍しく、書類仕事を
切り抜けて途中で退社する姿が有る。アル中だったストラウスも
戻ってくる週明けには感じだし、ホッチにかかっていた責任の一端は
解除されて肩の荷が下りるかも知れない。
そして今回は何と言ってもJJが最後に犯人とネゴシエートの場に行った
こと。そこで大男と殴り合いをして、思いっきりケガをして、リード
先生からは、傷跡の数を数えられていた(笑)
モーガンは
「オレは今後JJを怒らせない。華奢なクセにあんなファイターだ」
と語る。
ペンタゴン勤務の合間に特訓してくれたコーチのお陰としていたけど、
それはモーガンが指導していたということなのかな。
モーガンはホッチにも帰れと言っていたし、JJにもウィルが待って
いるんだろうとして帰るよう勧めていたけど、ウィルは可愛いJJの
顔があれだけ傷ついていたら相当パニクるかも知れないな。
ホッチとベスが順調過ぎて怖い(笑)
■捜査
今回は遺体の状態から見て分かることが多かったのではないか。
勿論視聴者としては解決した後の事情を知っているからだろうけど、
男性器を切っていたり、ぞんざいに扱う遺体とそうでない遺体の差
というのは、ロッシが語るように今回のポイントとなるべきもの
だった。
男性器を切断したのは浮気を意味しているのだろうし、扱いの違い
については浮気したか浮気されたかの違い。
ただ全ての人が浮気が関係していたのか分からず、その辺は会話して
いる間に見極めたのだろうか。
何よりも重要となってくるのは、最初の犯行が何時なのかということ。
その最初の犯行の時に犯人の中では確実に人を殺めるくらいの衝撃的
な出来事が起きている。
気になるのは何でマイクの夫婦は別れたのだろうか?
奥さんが親友・ダグと寝たことで子供が出来て、そしてその子供が
親友の子だったということで離婚してしまったのか。
マイクに非がなくて、そのような事が起きていれば確かに憤る気持ち
は分かるけど、全く関係のないものではなく、浮気した妻やダグに
対して制裁でも加えれば良かったのではないのかって感じ。
何故同じ境遇に居るものたちを殺したのか理解不明で、苦しい気持ちが
分かるだけに同情以上に苦しめる前に殺害しようと考えたのか。
そもそも性器を切るのは浮気した人物だけで良かったような感じも
するけどね。
■使用されていた車
被害者たちは出張してきたビジネスマンが多かった。その為にレンタ
カーを借りているケースが多く、そのレンタカーのGPSに反応が
ないことから、それなりにメカニックとしてのスキルがある人物では
ないかとされる事件だった。
■プロファイルの発表
・犯人は30代から40代・白人男性。情緒不安定な男を狙っている。(ホッチ)
・携帯から失踪の夜に遭う約束はしていない。(JJ)
・犯人は一晩の間にターゲットを選んで親しくなり殺しているので話し
やすい人物。(ロッシ)
・被害者の個人的事情を聞き出している親しみやすさを抱かせている(プレン)
・何かを失ったという共通点。日々苦悩するビジネスマンを狙っている(モーガン)
・被害者の無防備につけ込んで銃で一発。惨めな境遇から救った気で居る(ロッシ)
・自分が男として自信を無くしている(リード)
・被害者は死骸から町に不慣れな相手の心を開かせる(モーガン)
・自動車についての知識を持っている(JJ)
・犯人の安全地帯はサウスベス地区(リード)
・アイデンティティを守る為の犯行。失いたくないものがある。(プレン)
■ガルシアの決定打
被害者はアルコール関係の支払いを誰もしていない。現金もATMで下ろ
した形跡もない。
自宅に招いているのかと思ったけど、被害者との接点を考えれば自然と
情報を得る必要が有り、バーテンダーだということが分かっていく。
■使用された曲
■使用された曲
・American Pig by The Go
■出演者
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省
エミリー・ペレンティス (Paget Brewster) BAU
ベス・クレモンス (Bellamy Young) ホッチの彼女
マイク・ジャネスコ (Geoffrey Blake) バーテンダー、妻を親友に奪われる
ダグ・サマーズ (Rodney Rowland) マイケルの親友、スクラップ工場
ハンター・ライト (Tyler Neitzel) 息子
クイン・パーカー (Chris Payne Gilbert) FBI・LA支局
アンドレア・ライト (Maury Morgan) ハンターの母、マイケルの元妻
Dr.ブランドン・マクドナルド (Herve Clermont) バーで悩む
ジミー (Ryan Scott Greene) メトロフィットネス・トレーナー
エレイン・クラウス (Kathleen M. Darcy) ジョセフの妻
ガス・ハントリン (Brian Mulvey) 被害者、サンタモニカの桟橋の下
ミシェル・グリーン (Ashlee Fuss) 卒業生、ジョンの彼女
ジョン・ホールデン (Jordan Potter) 卒業生、ミシェルの彼
トッド・アシュウッド (Tim Martin Gleason) 妻に浮気され・・
ケルシー・アシュウッド (Alison Trumbull) 被害者、浮気して夫と別れた
タイラー・アリソン (Cody Saintgnue) 卒業生
ショーン・テイラー () 被害者、スポーツジムのカメラに
ハンク・ミッチェル () 被害者
ジョセフ・クラウス () 被害者、42歳
ウィル