ジェシカおばさんの事件簿 Murder, She Wrote 第13話(8) クラリネットのすすり泣き Murder to a Jazz Beat

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16 Apr. 1988
第13話(8) クラリネットのすすり泣き Murder to a Jazz Beat

監督/Walter Grauman 脚本/Paul Savage、David Abramowitz
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ジェシカはこの日ニューオーリンズに来ていた。
タクシー運転手のラファエットはよその土地から来た彼女に対して
町案内をすることを提案するが、これからWDBX局で録画撮りが
あるのだと語る。”今日のニューオーリンズ”という番組に出演
する為に来たのだとすると、ラファエットはベストセラー作家
のジェシカだと知り急いでテレビ局にいく。

テレビ局のスタジオ4にいくジェシカだが、そこにスタッフは
一人もいなかった。ジェシカは局員で知人のジョナサンの名前
を呼ぶと奧から出てくる。収録は水曜日だというジョナサン。
ジェシカは20日の月曜日と聞いていたとして、自分の勘違いだ
ったことを語る。今日は学校の図書館への贈呈式に参加する
予定だったとして、思いっきりスッポカしてしまった格好だった。
2日間時間があるならばボクに付き合ってくれというジョナサン
は、バーへと連れて行く。
ここにいると名のあるジャズミュージシャンに会えるのだという。

ジョナサンはベンやアーロンが居ることを知ってジェシカの
ことを紹介する。ベンは有名なサックスプレイヤーで、アーロン
はマネージャーだった。そんな中、テーブルにはジミーとヘック、
ユービーがやってくると、ベンに対して俺たちを番組から降ろす
のかと激怒してくる。バックのミュージシャンは全てを入れ替える
というベン。長年スタッフとして貢献してきたユービーはベンに
対してキャリーとの結婚の介添人もした仲だろうことを告げる。
しかしラスベガスでは新しいサウンドが欲しいのだとして、
もう従来の音楽では駄目だという。16年も支えたのに俺のこと
を切るとはお前を殺してやりたいと物騒な言葉を発する。
アーロンはそんなユービーに対して俺が面倒を見るので今夜
はバーボンストリートバーンで7時に遭おうと語る。

エディはベンの妻・キャリーに一輪の薔薇を届ける。
ジミーとヘックとユービーがラスベガスには行かなくなったこと
を語る。エディはベンの愛人のリサのことを話そうとするが
ベンの妻・キャリーはどうせすぐ別れるだろうと語る。
彼のことを嫌いにはなるが愛さずには居られないというのはエディ
にも分かっていることでしょと語る。

キャリーはベンの元にいくと、30分で本番になるという。
キャリーは昼間にユービーたちと揉めたのかと問うと、彼らを首に
すべきではないと語る。ベンはキャリーに対して例え何があろう
と俺たちは一生付きそうしかない事を語る。

そんな中、ベンとキャリーは演奏ステージに出る。
アーロンは司会者として会場を盛り上げる中、今日はスペシャル
ステージだとして、”Sweetman”・バディ・ベランソンからの
曲を捧げるという。クラリネットはミス・エマからのもので
エディはベンにそれを渡すとキャリーや他のミュージシャンと共に
演奏を開始する。しかし突然ベンはクラリネットを吹き始めた
途端に倒れてしまう。
近くには医者のアラン・コリアーがいて容体を見ると既に亡くなって
いる事を語る。アーロンはまるでジェシカの本のワンシーンみたい
だと語る。アランはこんなに若くて心臓発作を起こすなんて
珍しいと語るが、ジェシカは死因は違うという。唇の周りの色、
指の三日月の爪が青くなっていることから、検死解剖をすれば
中毒死だと分かるハズだという。これは猛毒で即効性のあるものだ
とすると、小説を読んだジョナサンはもしかすると”アマゾンの
殺人”に出てきた毒で殺されたものなのかと問う。
警察官たちが知らせを受けてやってくるが、マーシー病院で
インターンをしているアランは心不全だと思うが、彼女は毒だと
言っていると語る。

刑事部長のシメオン・カーションはジェシカから話を聞くと
貴方は法医学の専門家なのかと問う。検出不能の猛毒をしって
いるなんて変だとし、検死解剖には手間も金もかかるので容易には
出来ないこと。もしもウソだと分かれば捜査妨害で逮捕すること
も有るという。
そんな中、ジョナサンの元にはカール・ターボルがやってくる
と今すぐにベンが亡くなった時に撮影していた映像を持ってこい
という。11時のニュースに映像を流すというが、ジョナサンは
反対するのだった。
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ジェシカはテレビ収録のためにメイン州からジャズの名所で
あるニューオーリンズへと向かう。ジェシカは日程を間違えて
二日前に現地入りしてしまった為に、親友でテレビ局で働いて
いるジョナサンに街を案内してもらうことになる。

過去のジェシカの著作物の中の殺人トリックの一つとして
利用されたものが事件として使用された話だった。
とはいえ、トリック自体を参考にしたのではなく毒の種類
にはそういうものがあるということを示していただけのような
感じだし、南米にはそういう毒があるということを知らしめた
形で関わり合うというものだった。

ミュージシャンで名の売れた人物だったとしても、生活して
はそれ程裕福なものではない現実がある。

被害者のベンがどのようにして体内に毒を入れられたのか
という事が今回のドラマの最大のテーマであり、ある意味
動機以上のものが有るのかも。

この頃のドラマというと、核心を突かれると決してその意見
に反証する訳でも、言い逃れしようとする訳でもなく、あっさ
りと認めてしまうところがまたすがすがしさを感じるところ。

さて肝心の毒だけど、即効性の有る毒物故に、当日舞台で
演奏をしていたベンにとっては、毒物を体内に注入する機械
はかなり限られるものが有る。ネタとしてはキャリーが
ガムの中に混入したのかなと思っていたけど、コーヒーに
入れたのではないかとする疑惑が持ち上がり、コーヒーカップ
が無くなっていることからもその容疑が強くなっていくが、
当日都合良くテレビ局のカメラが撮影していた事も有り、
それを口にしていたキャリーの姿を見てその可能性を排除する。

ガムに至っては現場に落ちているもの全てを剥がして調べた
というし、残すところ口に入れるとなれば、クラリネット
しかないということで、当日それに触れることの出来た人物
へと容疑の目が向けられていく。

途中に訳ありそうな関係に見えていたことは、ベンは弟の
ジョーイと共に強盗殺人を犯していた過去が有ること。
更にその中にはエディの姿も逢って、キャリーがアリバイ
工作することで容疑を偽装していたことが判明する。

契約の問題、仕事上のトラブルなど様々な容疑者を捜査線上
に浮かび上がらせたが、そうなってしまったのもやはり
ベンというミュージシャンが元々性根が腐っていたことに
有るのだろうか。
ただエディとしてはベンのことを本当に好きだったみたい
だし、金とか名誉を得ることによって、一度は良い人に
なりかけた人物もまたその性格が戻って来てしまったのか。

殺人を犯した人物が堂々としているのに、アリバイの偽証に
手を貸した彼女が脅されてしまうところなど、なんともやる
せない感じだね。

・When the Saints Go Marching In
Played by band at funeral

ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家

キャリー・コールマン (Olivia Cole) ベンの妻、ピアニスト
ベン・コールマン (Glynn Turman) ジャズミュージシャン
シメオン・カーショウ (Bradford Dillman) 刑事部長
ユービー・シャーウィン (George Kirby) 降板の一人
アーロン・クレーマー (Cameron Mitchell) 医者
ラファエット・デュケイン (Garrett Morris)
カール・ターボル (Ed Nelson) TV局WBDX報道局長
ジョナサン・ホーリー (Clive Revill) TV局WBDX
エディ・ウォーターズ (Stan Shaw) ジャズミュージシャン
ジミー・ファース  (Bobby Sherman) 降板の一人
ヘック・タッターサル (David Whitfield) 降板の一人
アラン・コリアー (Michael Canavan) マーシー病院
リサ (Elaine Hobson) ベンの彼女
— (Robert Clarke) Actor
— (Jackie Joseph) Actress
— (Mario Machado) TV Announcer
— (Wally K. Berns) Proprietor
— (Bruce Marchiano) Assistant Director

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