EP10 変な手紙がいっぱい Sticks and Stones
監督/Seymour Robbie 脚本/Jackson Gillis、Linda Shank
Mark Giles
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テレビを見ながら風呂に入るビバリー・ギャリス。
しかしその地下室の電源を制御するヒューズ盤の前には何者
かがいた。ビバリーが風呂に入ったことを見た後、ヒューズ
の電源を切断する。ビバリーは先週テレビをラリーに直して
もらったばかりなのにどういうことだとしてテレビを調べに
風呂から上がる。コンセントが抜けているのではないかと
思いコンセントに触れると、コードは線がむき出しになっていて
タイミングよくヒューズが繋がり感電死する。
遺体がビバリー家から運ばれていく。
現在のエイモス・タッパー保安官は今日で保安官の座を降りて
現役引退するつもりだった。新たに新保安官として明日就任
することになっているハリーに対して、新保安官の門出は
波高だと語る。エイモスは今夜で制服を脱いで旅に出るという。
風呂場の現場検証をする中、すり切れているプラグを見つける。
ハリーは元々は不動産仲介業者をしていた為に、一ヶ月前に
この家の査定に入った際に、テレビのコードがむき出しになっ
ているので修理する様話して置いたという。ビバリーは家を
売るとは言っていたが、本気ではなかったのだろうと。
エイモスはこれは事故死で間違い無いだろうとし、すり切れた
コードとドアには鍵が内側からかかっていたのだという。
ジェシカは親友のエドナと電話していた。
ジェシカの元にはハズリット医師がいて、トースターの修理を
依頼していた。そんなジェシカの元に来客がある。
名前はマイケル・ディグビーというメガネの男性。ジェシカの
姿やジェシカ邸を見て想像通りだという。ジェシカは一体どちら
の方なのかと尋ねると、「素晴らしい懐かしの街」出版社から
連絡は来ていないかと問われる。古びた家にはよき時代の臭いが
するとしてマイケルは絶賛する。これぞディスカバリーアメリカ
だという。自分は旅行レポーターだとすると、ジェシカは5、6ヶ月
前にそんな話を聞いたことが有ることを思い出す。
ハズリットは去り際に都会から来たマイケルについて言及すると、
無愛想なところは典型的なニューイングランド人だと語る。
知られざるアメリカの秘境発見シリーズを出版しているので、この
街を世界の地図に掲載させたいと語る。
ジェシカは自転車で出かけると自動車を運転するエイモスと逢う。
中古車だけどロックウォーターのフレッドから購入したという
エイミス。新人のハリーは大丈夫かと問うと、不動産仲介業者が
保安官になるなんて変だという。しかしエイモスは自分も新人時代
が有った事を告げ、経験次第だと語る。
ジェシカはマイケルを街を案内する。
ここキャボットコープは最高の街だとし、平和そのものだという。
ニューイングランドの神髄だという。
そんな中、街の人たちの間で匿名の手紙が多く届くようになる。
隣人同士のスキャンダルの暴露のような手紙でそのせいで街の雰囲気
が悪くなっていた。
一方ジェシカは海の見える丘の空き地に連れて行く。
ここは元々沿岸警備隊の建物がアリ、木造の灯台が有ったが、
昨年焼けてしまったという。開発すれば凄そうですねというマイケル
に対して、あそこにいる開発者たちもそう思っているとして3人の
ものたちを指さす。400戸のマンションを建設許可を与えたもので、
開発3人組と呼ばれているという。元々この土地は借地で戦争前に
ギャレス氏が警備隊に永代借地契約権利を与えたのだという。しかし
彼が数年前に亡くなると、昨年は灯台が火事になり、土地は娘
のベバリー・ギャレスに戻ったのだという。ベバリーと言えば
先日感電死事故を起こした人でしょ?と。昨年はなんとか高層
ホテルの建築を止めることは出来たが今年は難しそうだという。
そんな中エドナがジェシカの元にやってくると、突然持っていた
バッグでジェシカを叩き、主人には近づかないでと語る。藪から棒に
何を言うのかとしてジェシカは反論する。
エイモスの元にも手紙が届いていた。保安官事務所にもそんな手紙
が多数市民から運ばれていた。
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キャボットコーブのエイモス・タッパー保安官は今日を最後に
制服を脱いで後身に道を譲ろうとしていた。しかし新しく保安官
に就任されるのは、不動産仲介業者のハリーが明日から勤務
することになっていた。
しかしそんな引き継ぎ前の最後の日、土地を持つベバリーが
浴室内で感電死する。エイモスたちは密室状態だったことも有り
事故だろうとして処理しようとするが、その日から突然町中に
イタズラだと思われる手紙がバラ巻かれて町人同士がいがみ合う
事態に発展していく。
久しぶりにキャボットコーブで起きた事件。
平和な街だとして繰り返し唱えていたマイケル・ディグビーという
名の旅行リポーターが来ていたけど、それを否定するような事態が
発生してしまうということでちょっぴり皮肉だった。
それにしてもいよいよエイモスは引退する時なのか。
エイモスが捜査をしていないとジェシカをどういう形で捜査に
加わらせるのか気になるものが有る。
まぁそんなにキャボットコープだけで事件を発生させると不自然
なことになるので、今後は引退してジェシカと旅しながら事件と
関わっていくとか有ったりするのかな。
とはいえ、ドラマを見ると結局ラストではまたエイモスが保安官
をしなければならないような状況になるので、引退は暫く延期
になるのだろうか。
キャボットコーブで起きている不自然な事件。
一件目はベバリーの感電死。二件目はベバリーとは仲が良かった
エルビアの自殺。そしてこの街での利権を狙う不動産開発業者
の怪しい三人の存在が浮上し、如何にも犯人だとしてその存在感
を誇示していた。
問題は犯罪をどう立証していくのか。
大抵外部から来た人物が怪しいことが多いので、マイケルはヤバい
人かとも思ったけど、ジェシカに義理堅く最後まで捜査に協力
する姿が有ったね。
この手のドラマにはカモフラージュの為にアクションを起こすこと
が多い。例えば連続殺人で本来殺そうとしている人物との繋がり
を消そうとすることなどが有る。また詐欺的ドラマだと、多くの
人物をカモフラージュに使って的を絞らせないように工夫するという
行動を取る事がある。
このドラマに於ける手紙の件もカモフラージュの為の作戦だった。
それがどれ程の効果的なことなのかは分からないけど、いきなり
ジェシカを殴るエドナの姿とか見ると余程効果的な作戦だったんだ
な。
結果的に犯人はハリーだった。
ハリー役のJohn Astinが最初にこのドラマに出たのはS1-3だけど
その時は違う役での登場だった。S2-2からハリー役で登場。
S2-7でも登場したけど、ハリーはジェシカの夫とは同じグラブの
旧友だったということも有り、ジェシカも犯人だと知り悲しそう
にしていた。
ただ今回のベバリーという女性は、どれだけ傲慢な人だったの
だろうね。ハリーに対して不正の証拠を録音して利益を値切って
いたとしていたけど、自殺を装い殺されてしまったエルビナ
とかそういう事実を知っていたのだろうか?
元々ベバリーの父は生前土地を無性で貸す程の人物だったのに
何故こんな娘に育ってしまったのか。
かつてキャボットコーブに開発の流れが有った際に、止める
ようなシーンが有ったよな。ジェシカがマイケルに説明していた
のはこの時のことだったのかな。
色々と整合性を合わせる為に、何故エルビナがニューベリーの
病院まで行っていたのかとか、冒頭で発した言葉が
墓穴を掘る結果となるとか、色々と前振りをしていることも
有って回収する流れは良くできていたと思う。
しかし関節炎でタイプも出来ない程の人物が遠い街まで病院に
いくとか凄い根性だな。
ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家
エイモス・タッパー (Tom Bosley) 保安官
ハリー・ピアース (John Astin) 不動産仲介業、次期保安官
フレデリック・ホフマン (Paul Benedict) 外国人
ジョージ・ナップ (Joseph Campanella) 開発委員
ラリー・バーンズ (John David Carson) 電気修理業者
エルビナ・トリー (Marsha Hunt) ベバリーの父の元秘書
エドナ (Evelyn Keyes) ジェシカの友人
ニルズ・アンダーソン (Denny Miller) トロール船漁師
ライラ・ノリス (Betsy Palmer) 開発委員
マイケル・ディグビー (Parker Stevenson) N.Y旅行レポーター
アダム・フロビシャー (Christopher Stone) ベバリーの友人・酔って・・
Dr.セス・ハズリット (William Windom) キャボットコーブの医者
バート・ネルソン (Howard Witt) 開発委員、レストラン経営
— (Philip Brown) Deputy
— (Ceil Cabot) Woman
— (Ken Sansom) Man
— (Bob Tzudiker) Agent
メル (Garnett Smith)
ベバリー・ギャレット(ギャレス) (Kristy Syverson) 元灯台の土地
— (Danny McCoy Jr.) ウェイター