ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル Numb3rs シーズン2 第23話 アメリカン・ドリームの罠 Undercurrents

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April 21, 2006
第23話 アメリカン・ドリームの罠 Undercurrents

脚本/J. David Harden
監督/J. Miller Tobin
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アメリカの海港361カ所、コンテナ1600万個、H5亜型ウィルス
9種、突然変異1回。

海岸にはカップルやサーファーたちが来ていた。
サーファーの二人は夕べが嵐だったので海岸・海水は雨水で
汚くなっていることを指摘する。
そんな中一人のサーファーが海岸に流れ付いている女性の遺体
を目にする。しかも気が付くと他にも遺体が海の中で浮いて
いることに気が付く。

チャーリーは父・アランを空港まで向かいに行く予定だった
がドンに呼び出されて海岸までやってくる。先に現場を捜査
していたデビッドによると4人の遺体が打ち上げられたこと。
4人とも全てアジア系の女性だという。沿岸警備隊によると
航海上の事件で近場から流されてきたようだという。ミーガンが
現在海洋科学官から海流について説明を受けているという。
海洋科学官のジョーンズはミーガンに対して夕べは嵐だがこの
24時間は救難信号は出てないという。小型船は嵐の為に出港を
取りやめていたからだという。パロスバーデス沖では事故の
報告もされていないという。この辺の海流は来たから流れてくる
もので遺体が24時間以内に海中に落とされたものならば、
バロスバーデス沖でトラブった可能性が高いという見解だった。
しかしチャーリーはこの入り江は離岸流に飲み込まれていると
し、潮の本流とは逆に向かっているとして、目の前でサーファー
が辛そうにしてパドリングしている姿を目撃し説明する。
そんな中、更にもう一体遺体が流れ付いたとの報告が入る。
しかし遺体だと思っていた女性には脈があるとして急いで救急班
に対応させるのだった。

デビッドとミーガンは何故彼女たちが流れ付いたのかを語り
遭う。湾岸警備隊によると目撃もなく信号もなかったこと。
以前として女性は意識不明だという。
コルビーはチャーター会社から船が用意出来たとの連絡が有った
としてドンに報告する。

船にはチャーリーとアミタ、そしてラリーが乗船すると、
一分間隔でブイを流して漂流経路を追跡調査する目的があった。
不規則な変化を調べるのだという。ラリーは船酔いしながら
実地調査は必要だったのかと問うと、チャーリーはラリーの
フローマップのお陰でブイを落とす場所が決められたのだと語る。
ラリーが酔いつぶれて船内に戻る中、チャーリーとアミタは
夕べのことを語り合う。二人で公理的集合論についての話合い
をしていた。チャーリーは来週クロード・フォジュールが来て
位相空間論の公演をするので一緒に行かないかと問うと、アミタ
は数学デートなのかと問う。

一方まだ女性はICUに入って居た。低体温症による合併症で
助かりそうにないというミーガン。ドンはミーガンとデビッド
に対して、遺体の様子とICUに運ばれている女性の様子を見てきて
欲しいという。デビッドはミーガンに対して俺が遺体の様子を
見てくるとして、”貸し一つだ”とミーガンに語る。

コルビーとデビッドは検死官のクローディアの元にいき、4体の
遺体について尋ねる。すると4人共溺死だとし、酷い脱水症状に
有ったようだと語る。海水によってその症状が加速したのだろう
とし、筋収縮は客船で起きたものだという。歯のX線から治療痕
を調べた結果、3人は中国人で、一人はきちんとした歯列矯正
措置を受けているのでアメリカ人かアメリカ育ちの中国系だろう
とのことだった。しかも彼女だけが25、6歳で、他の遺体は10代
だという。彼女の脚の裏のタトゥーを調べれば何か分かるかも
知れないという。ケロイド状瘢痕から見て2、3ヶ月前にタトゥーは
彫られたものだという。

チャーリーとアミタは海岸でブイが到着するまでの間まったり
する。チャーリーは今度学校以外でも何かしないかとして数学デ
ート以外のデートを申し込む。アミタが返信にためらっている
のを知ると、スーザン・ベリーとは何もなかったと語る。
しかしアミタが言いたかったことは別に有り、彼女は仕事の
オファーが現在来ているのだという。数学科の講師として
マサチューセッツ州に有るハーバード大学からのオファーで
三年契約だという。最高に良い話だとしながらも、チャーリー
は三年は長いねと呟く。そうしているしている間にブイが到着
するが、到着したブイを見て自分達が的外れな海洋を捜索して
いることに気が付く。

クローディア・ゴメスがFBIのオフィスにやってくる。
デビッドの知り合いの検死官だと知ると、ミーガンはそれで
志願したのかとして”何処が貸しなのか!?”と語る。
クローディアは病理報告書を持って来た事を告げ、遺体の一人
からH5N1型ウィルスが検出されたのだという。つまり鳥インフル
エンザだった。

CDCのハイデルは国内に流行の確認はされていないことを語る。
伝染病によっては死者は5千万人に達する危険な病気だと語る。
感染力が強く感染した鳥と接触して人間にも移ることがあるの
だという。肺の奧で感染が進むので咳で飛散しにくいが、変異
すると人間の間でも蔓延してしまうものだという。しかもその
変異は時間の問題とのこと。中国政府は衛生問題をオープン
にはしていないので現段階では対応策は取れないとのことだった。
情報もないのに発表でもすればそれこそパニックを起こすのだ
という。

チャーリーは嵐で入り江の北端の砂州が作り出されたのだろう
と想定し、入港経路上で落とされたおよその座標を突き止める。
狭い船内で大勢といた可能性が有り、その場合感染している危険性
が有った。
——————————————————–

嵐の夜の翌朝、ロサンゼルスの海岸に若い中国人女性の遺体が
4体も打ち上げられる。更にはアメリカ系中国人だと思われる
女性の遺体も発見され、その遺体からはH5N1型ウィルス(鳥インフル
エンザ)が検出されたことが判明する。女性たちが密航船に
よって乗せられてきた人身売買目的の女性だとすると、コンテナ
内に閉じ込められているであろう女性たちにも感染している可能性
があり、捜査官たちの間にも緊迫感が走っていく。
アメリカ系中国人のスーザン・リムは、記者として人身売買の流れ
を調べる為に上海の売春組織に潜入していることが判明していく。

またしてもチャーリーが港湾の物流システム・コンテナ搬入に於ける
脅威度を示すシステム開発に携わっているという事で
アメリカのシステムは何でもチャーリーを介して設計されているの
ではないかという気がしてくるエピソード。
「確率行列を使った解析で積み荷の危険度を割り出すアルゴリズム」
とのことだけど、一体何のこっちゃって感じではある。
コンテナの不審な積み荷という事ならば税関を通して欲しいとし、
セキュリティシステム上アルゴリズムを使って探すコンテナを
選んでいるというモリソンの”アルゴリズム”というワードを聞いた
時のコルビーとデビッドの”シャキーン”とした視線が笑えるものが
有り、この人たち完全にチャーリー頼りにしているだろうという
流れも有って面白かった。

海岸に於ける海流の流れを調べる流れと、埠頭に置かれているコンテナ
の物流システムの流れを調べる流れには、人工的な流れと自然の流れ
というのが興味深い要素として対立している。

慰安婦問題に於ける女性の人権問題が現在の東アジアに於ける話題の
渦中にある中で、中国の人身売買に於ける人権問題を取り上げたこと。
記者の女性がもしもの時のことを考えて、脚にタトゥーを入れており、
ラリーは古代中国で占いに用いた書物・易経ではないかとする中で、
何故脚の裏に入れているのかが一つのポイントとなる。
コルビーが特殊部隊に居たときの経験から、兵士の中には認識票の
タトゥーを体に入れておく場合があるとして、頭を撃たれた場合に
認識出来なくなると困る為だとしたことで、タトゥーがそれに該当
するものだと分かるものの、そのタトゥーが暗号なのか否かは
なかなか解明することが出来なかった。
チャーリーとラリーはもう少し長い数列ならばカシスキーテストや
一致反復率評価を試せるのに10桁では周波数解析も無理だとする
流れがある中で、アミタは複雑に考えすぎたとして、電話番号である
ことを見抜いていく。上述した一連の解決のロジックを見ていくと
頭の善し悪しだけでなく、色んな思考を持つ人材が必要であるという
ことが描かれている。

物流システムには当然バーコードなどによって管理されていると
思うけど人間もいわばそういう認識票なり社会保障番号によって
管理されている感じがするという辺りもなんとも言えないね。

鳥インフルエンザの可能性があるということで捜査官の中には
焦るものがあるけど、売春・人身売買事件だと知ると、重大事件
ではないとして捜査はできないとされる流れが有ったり、
FBI自身も過去にジェレミーらから少女が売られていることを通報
したのにまるで取り合ってもらえなかったことを非難する流れが
有った。

また今回はなんといってもアミタが西海岸のロスから東海岸の
ハーバード大の講師としての話があるとして3年の転勤を臭わせる
ところなど、チャーリーとしては切ない流れがあるが、
海流の流れと同様に人の気持ちはどう動くか分からないとして、
気持ちを押さえることなく素直になって見極めるべきことだと
するアランからのアドバイスが有った。

コルビー&デビッドネタでは、デビッドが検視医のクローディア
を絡めた流れが面白かったし、レイモンドが逃走するのを
デビッドとコルビーが走って追いかけて捕まえる際に、
「何で逃げるんだ?」というデビッドの問いかけに、コルビーが
「スーツを着ているヤツよりも早く走れると思うからだ」と
している辺りが面白かったけど、コルビーは走らず車で追いかけて
いたよなぁと。

コンテナが何処に有るのか。幾ら調べても空集合に辿りつくという。
コンナテが港から出ていないとしていたけど、中国から運ばれて
来たコンテナをこれ以上何処に運ぼうとしていたのだろうか?
全米に運びだす為の拠点になっていたということなのかな。

・Flunk.のSpring to Kingdom Come

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ジェレミー・ワン (Russell Wong) ドリビューン社の記者
クローディア・ゴメス (Lauren Velez) 検視官
マイク・ベルウェザー (Matt Roth) 港湾警察
ジャック・モリソン (Dennis Cockrum) コンテナの責任者
レオナルド・ジョーンズ (Larry Bates) Tech
Dr.ジェームズ・ハイデル (Bob Morrisey) CDC
レイモンド・ニペイ (Jeff Francisco) 船員
— (Christopher Stapleton) Surfer
— (Jeff Corbett) Surfer
スティーブン・ジンタオ (Ping Wu) クラブ経営者
— (April Hong) Schoolgirl
— (Don Leslie) Bartender
— (Lauren Mary Kim) Chinese Girl
スーザン・リム (Kali Chung) 被害者の女性、記者
— (Sherry Wu) Young Asian Girl

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