ジェシカおばさんの事件簿 Murder, She Wrote シーズン2 EP4(4) 学園に死の影が School for Scandal

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October 13, 1985
EP4(4) 学園に死の影が School for Scandal

監督/Arthur Allan Seidelman 脚本/Robert E. Swanson
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クレンショウ大学でロン・マーサーは生徒たちと共に文学の
授業を外で行う。今回取り上げた本は、この大学の学部長・
ジョスリン・レアードの娘のダフニ・クローバーが書いた
恋愛小説を取り上げる。学生たちはダフニの本が安っぽい恋愛
描写の本だとしてバカにする。昨日もダフニがテレビ出演して
いたが知性を感じられるというものだった。ロンはそれを否定
し学園の誇りである事を告げる。学生たちはレアード学部長も
同じ意見なのかと問うと、娘の本を購買部から外そうとして
いたという話を聞いたと告げる。

ジェシカは駅で迎えが来るのを待っていた。
予定時間よりも遅れてベリルとヘンリー・ヘイワード夫妻が
やってくる。ベリルが車の鍵を忘れた為に遅れたとのこと。
学位授与式でのジェシカのスピーチを楽しみにしているとする
ベリルに対して、名誉学位なんて滅多に受けられることはない
とするジェシカも嬉しそうだった。ジェシカはヘンリーは
学生時代のクラスメイトだった。
ジョスリン・レアード学部長が今夜ジェシカの為にパーティー
を開いてくれるという。学部長は英文学の部長でもあるという。

クレンショウ大学はカーマイクルの引退によって副部長の座が
空いていた。その座を巡って、ベテランのアルジャー・ケニオン
とロン・マッサー教授が争う格好だったが、ジョスリンは
アルジャーを副部長に任命しようとしていた。ジョスリンと
ロンは個人的にも仲が良さそうだった。ロンは何故自分が副部長
ではないのかと問うと、後任についての議論はもう尽くした
ことを語る。あなたは論文を出していない事を告げ、論文を
出さねば昇進は無理だと言っておいたハズだと語る。学生に
何かを教えるのが教師の役目であり、誰も読まないような論文
なんか書いても意味がないと語る。それよりも大学はもっと若返り
が必要だと主張する。
ジョスリンはロンに対して、あなたは学生を妙な方向へと導いて
いることも聞いているとして、娘のダフニの本を教材に使って
いることを非難する。若者たちはああいう本を好むのだとして、
学生たちに文学への興味を持たせたかったのだと語る。

パーティーの準備をしている中、突然ダフニとニック・フルトンが
帰宅する。ジョスリンはなんで帰宅したのかといきり立つが、
せめて娘が帰宅した時には喜んだ顔くらいできないのかと問う。
ニックと帰郷した事を知って刺激が欲しいのであればニューヨーク
に戻れとするが、少し休養を取ることにしたのだという。
ジョスリンは今はタイミングが悪いのだとして、授与式の関係者も
多く集まるのだと語ると、恥は欠かせないとしてニックと二人で
離れにいると語る。

パーティーが学部長の家で行われる。
主役のジェシカもやってくる中、ジョスリンに挨拶する。
ジョスリンはジェシカの本を誉めると、ジェシカもジョスリンが
執筆した「ホイットマンの人生と時代」は素晴らしいことを語る。
更にジェシカの元にはアルジャーが現れると、ジェシカの本を
誉める。アルジャー自身も現在、エリザベス・ブラウニングに
関する論文を書いていることを告げ、今度副部長になることが
内定している事を告げる。

そんな中、外で女性の悲鳴が聞こえる。
パーティー客はみんなで外に出ると、なんとダフニが素っ裸で
ニックとプールで泳いでいる姿が有った。ヘンリーはジェシカ
にニックは元この大学の学生だった事を告げ、悪い噂を残して
出て行った事を語る。
パーティーにダフニとニックは参加する中で、ニックはロンの
妻・トリッシュに声を掛けていた。それを止めようとするロン
にニックは殴り飛ばす。ジョスリンはダフニに対して母親に
こんな思いをさせて恥ずかしくないのかと問う。

夜、ニックとダフニが離れでケンカしているのをジョスリン
は目にする。あなたは私を利用しようとしているという
ダフニに対してニックは借金があるのだと告げ、そしてこれは
当然の報酬だと語る。ニックがダフニを殴りダフニも殴り返す
中、今度手をあげたらあんたを殺すと警告する。
そんな中、ニックはジョスリンの元にやってくる。

翌朝、ジェシカはランニングしていると、突然男性の遺体が
あるのを発見する。三階の窓が空いていた為に落下して
死亡した可能性が高かった。ジェシカは地元警察の署長・グリフ
ィンに通報する。被害者はニックだと。
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ジェシカはクラスメイトだったヘンリーから、ジェシカが大学の
名誉学位を受けられることになったとして招待される。
その前夜祭として学部長のレアード宅でパーティーが開かれ、
ジェシカは大学の関係者と顔合わせする。
その際、パーティー会場にやってきた学部長の娘・ダフニとその
彼氏と思われるニックは問題行動を起こし、立場のある母・ジョス
リンとの間に溝があることを臭わせていく。
そして大学内では密かに後任の副部長の座を狙い争いが発生して
いることが判明する。

相変わらずジェシカにどう事件と関わらせるのかということが
最初の興味として浮かび上がってくるものが有る。
ジェシカの交友の広さには舌を巻くほどのものが有るけど、今回
は学友との対面。しかしジェシカの学生時代のクラスメイトって
いえば一体何年前のことなんでしょうかね。

今回はここ最近のエピソードとしては面白いものが有った。

文学界でも官能小説のようなものを書かないと売れないものが
有り、それを嫉妬した学部長が表の顔とは別の裏の顔が存在して
いるというのも面白かったし、恋愛関係に於いても学部長は
妻の居るロンと関係しているのではないか、それとも小間使いの
ようになっているアルジャーとの間にも関係があるのではないか
とするちょっとした人間的な側面が、殺人事件に於いて面白く
ドラマを盛り上げたことには違い無い。

ニックとダフニが問題児であることは見ても明らか。
そしてニックが殺されるであろうこともある程度想像出来る中で
一体誰が殺害を行ったのか。

正直ニックが学生だったという年齢設定とか、イマイチよく分から
ないものが有ったし、娘のダフニが何歳なのかもよく分からない。
ジョスリンの夫はどうなったのかなど私生活面では謎が多く設定
としてはイマイチ理解出来ないところも多かった。

ジェシカがどう事件捜査に関わっていくのか。
今回もまた新人の署長に頼まれてのことだけど、新人という割りに
署長は年を取っているし、その割に一度も殺人事件を担当したことが
ないという辺り、警察官僚だったりするんでしょうかね。
その辺は昇進の条件に論文提出に対して評価が必要な大学の教授
システムと似ているところがあるのかな。

ダフニの破天荒さによって事件は色々と起こるべくして起きた
感じみたいな流れも有るけど、ラストの展開の中では真相が二転も
三転もする流れが有って、真相は掴みづらかった。
ジョスリンが自供するタイミングが早すぎるなと思っていたし、
目撃された車とかロンの流れなども消化されないままでの自供だ
ったのでどうなるのかと思った。

なんだかんだ言ってダフニとジョスリンの間には愛情が有ったり
ジョスリンが低俗だとしている官能小説を実際にはダフニが
書いていたのではなく、ジョスリンが書いていたこと。
ただ絵画表現もあるということなので、そう変な小説とも思えない
けど、当時の価値感ではそう写ったのかな。

ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家

Dr.ジョスリン・レアード (Polly Bergen) クレンショウ大学・学部長
トリッシュ・マーサー (Darleen Carr) 教師、ロンの妻
ロン・マーサー (James Sutorius) 教授、副部長候補
E.グリフィン (Jack Kehoe) Police Chief
ベリル・ヘイワード (June Lockhart) 妻、ジョシカと同窓生
ヘンリー・ヘイワード (John Vernon) 夫、クレンショウ大学
Dr.アルジャー・ケニオン (Roddy McDowall) 教授、ジョスリン書く
ダフニ・クローバー (Mary Kate McGeehan) ジョスリンの娘、恋愛小説家
ニック・フルトン (Morgan Stevens) ダフニの彼氏、元学生
ウィル・スモール (Gary Bisig)
— (John C. Becher) Station Master
— (Dean Dittman) Faculty Male
— (Grace Simmons) Faculty Wife
— (Ron Asher) Student
— (Kerry Noonan) Student
— (James Marshall) Student

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