第22話 S.O.S. (後編) S.O.S. Part 2
脚本/Jed Whedon
Maurissa Tancharoen
監督/Billy Gierhart
【前回までのあらすじ】
ハンターはボビーの携帯が反応したとして現地に向かうが、メイは罠
かも知れない事を語る。ウォードはボビーを捕まえ、最初にこのドア
を開けたヤツは脳みそが飛び散るとして罠を仕掛ける。スカイは
戦争を始めようとしているのねとジャーインに問い詰めるとシールドを
倒すしかないのだという。空母にいたウィーバーはコールソンに
能力者集団の襲撃に有っているとし、既にエージェント数十名が
殺されているとして助けを求める。リンカーンはこの後はどうするのか
というとジャーインは始まりだという。シモンズはカルがこれを飲んで
いたことを語る。強靱的な力が欲しかったんでしょと。
カルの暴走を止める為にコールソンは車を押しつけてカルを動けない
ようにする。
【ストーリー】
コールソンはカルに対して二人きりだとしてじっくりと話そうと語る。
体が自由になったらお前の喉を引きちぎってやるというカル。
二人でここを出るか、このままで居るかだというコールソンは望み
は同じであることを説得する。しかしカルは自分の望みはコールソン
の首をセロリみたいにへし折ることだというと、君にはもっと大切な
望みがあるだろうと語り娘を守る事だという。家族が大切だから恐ろしい
ことをしてきたんだろうとし、悪魔のような殺戮を行ったのは君の本望
じゃなく妻の命令だろうと。しかしここでは奥さんが怪物だと言いたい
のではなく君は怪物とは違うということを言いたいのだという。自分を
怪物だと思っているが本当は善人だということ。君は心が広く愛に
溢れた人だという。スカイはそういう所は父譲りだと語る。君は娘を守り
妻を喜ばせようとしているというと、家族を元に戻そうとしただけだ
という。私は妻を縫い合わせたとしバラバラの体を元に戻したが彼女
は変わったという。血を求めるようになったという。ホワイトホールに
さける前は長老たちが自ら生け贄になっていたこと。20、30年に一度
彼女が行き続け伝統を絶やさず済むようにしていたという。当時のジャーイン
は泣き叫びやめてくれと懇願する正しい心を持っていたという。それが
引きちぎられて傷を癒すのに人の命を欲しがり・・君が調達したのかと
いう。村一つ分だとするがそれでも足りずに彼女は罪の意識もなくなり
私も変わらずにはいられなかったという。彼女を治せると思ったこと。
娘を守ると約束したというカル。スカイの思いやりの深さは知っているだ
ろうとし、ジャーインの言いなりにはならないという。今どんなに危険な
目に遭っているのか。スカイは私にとって家族に一番近い存在だという
コールソン。絶対に守り抜くというと、カルは手伝わせてほしいと語る。
空母。
アリーシャはエージェントたちを捕まえていく。
スカイも能力が使えないように手錠され軟禁されていた。そこにマック
がやってくると君の仲間に船を乗っ取られたとし100人の捕虜をのぞいて
みんな殺されたという。とんでもなく凶暴な奴らだとすると、スカイは
こんな人たちとは知らなかった事を語る。みんなが悪い人ではなく私の母に
操られているのだと語る。しかしマックは悪気のある無しは関係ないとし力を
貸してくれという。今は封印されているとするが、その力じゃないという
マックはシールドにハッキングしたことも有るんだろうとしてパソコンを
渡す。
ジャーインは部下たちにクリスタルは送風機に一ケース置いて、あとは
クインジェットに乗せてと語る。リンカーンは通信システムは破壊したが
コールソンの基地に向けて救難信号が発信されたという。解除コードを
打ち込まないといけないという。ウィーバーは降参するなら未だという。
コールソンに伝われば全面攻撃をするという。しかしジャーインはSOS
を取り消したいんじゃなくむしろもっと広めたいのだという。
この船と基地だけでなくシールドは世界中にいること。その全員にSOS
を出したいという彼女。力を見せつけない限りしつこく追い回される
のだという。オリバーはそんな企みに手を貸してたまるかというと、
ジャーインはウィーバーに対して珍しい石は好きかと問う。賄賂なんて
無駄だとするが、こればご褒美だとするとオリバーが石で殺されてしまう。
マックはSOSを止めないとエージェント全員がこっちに集まるとしみんな
同じ目に遭うという。問題は発信装置だとし直接止めたいというマック。
行くしかないとして二人はジャーインらのいる方向へと向かう。
シモンズはコールソンに対して体の変化が改善されたと語る。
フィッツは空母からのSOSが全チャンネルに広がっていると語ると、空母
を乗っ取られたのだろうという。メイとハンターに連絡はついたのかと
問う。インヒューマンズに総力をあげたいとするが、フィッツは呼びかけた
が通信を切っているという。
■感想
いよいよシーズン2の最終話。
最終話は前後半に分かれたエピソードだったけど、一定の解決と同時
にまた新たな謎が存在していく。
何よりも気分が良いのが化かし化かされの展開が続いているけど、
シーズン2の最終話では一応コールソンたち側が化かした格好で終わって
いるというところか。
そしてシーズン2以降、ちょっとした掛け違いによって壊れてかけていた
人間関係に於いても修復の方向に向かう流れが有って見ていて気分
が良かったのかも知れない。
今回の流れは大きく分けると・・
・ウォードとボビーの件を中心とした流れの一定の解決
・シールドと能力者(インヒューマンズ)に対する一定の解決
・インヒューマンズの中心に有るスカイの家族の解決
■人質となったボビーとウォードのトラップ
このエピソードの流れは痛み分け・・って訳じゃないけど、ボビーを
助けに来たハンターを助ける為に自己犠牲になったボビーが重傷を
追うことになる。その光景を監視カメラでみて居たウォードとキャラ
の趣味の悪さ。
そしてこの流れにはメイも作戦に参加していた為に、ウォードたちは
メイも退治しようとしていた。メイは南棟に人を集めて、ウォードを
誘導し、必ず自分を追いかけて襲ってくるだろうことを掴んで、エー
ジェント33と自分を間違えて襲わせるための上手い画策をしたようだ。
ウォードが殺害したのはメイではなくキャラ。
ウォードはシーズン1はとても頼もしくて良いキャラだったのに、
シーズン後半以降は本当に外道化したな。
■カルもシールドの作戦に加わる
カル自身が悪い人物だとせずあくまでコールソンが拘って助けた流れ
は悪い報告に進む可能性も有ったけど、上手いこと説得することが
出来た。
カルはジャーインがこうなるまでの経緯を全て語り、シーズン2に
於けるトップシークレットだったスカイの両親の流れを判明させ終息
させる。
ホワイトホールによってバラバラにされている光景があったけど、
あの後カルが臓器を集めて再生させていたのね。しかしそんなこと
が出来るだけのスキルを持っていたのか。元々能力者なのでバラバラ
にしても臓器を集めて人間の生き血を吸うことで元通りになれるの
か。
結局ジャーインは作戦の為にスカイさえも殺そうとした。
血の気の引いたスカイの顔はZombie!状態だったけど、隙をついて、
彼女の能力を使ってクリスタルが搭載されているクインジェットを
空母から突き落としていた。クインジェットを動かせるほどの力なん
てまさに凄い。ゴロンと空母から落ちていく光景はちょっと滑稽だった。
ただクインジェットは海の底に落ちたけど、同時にクリスタルが搭載
されていて容器から液体がこぼれていた。日本の原発じゃないけど、
害のないレベルまで稀釈化されれば良いけど、クリスタルは何処まで
稀釈すれば人に害が無くなる?
ただ空調機に設置していた加工クリスタルは取りあえず破壊する
ことなく処理出来た。
■異種格闘戦
・vsアリーシャ
分身のアリーシャがスカイと戦ったりメイやリンカーンと戦う姿が有る。
倒しても倒してもきりがない。
リンカーンによると本体を倒さないと意味がないということで、
・vsゴードン
この戦いが一番厄介そうだったな。何と言ってもワープしてしまう。
マックが斧を持って戦ったけど、斬りつける度にワープ。
「せこいぞ隠れるな!」
「お前は他のヤツとは違うな。経験したことがあるのか?クリーの何かを」
「最悪だった。」
マックって気になるのだけど、なんで一度固まったのに回復したんだ
っけ?
■仲直りした人たち
・メイとスカイの再会
スカイは一時期ジャーインにダマされてメイの頭を殴り飛ばした。
まだ頭が痛いわよとメイは語っていたが目の前には女忍者(アリーシャ)
が来るとして深いわだかまりには発展しなかった様子。
・ボビーは助かる
あの状態から助けるのは無理だろうって感じだけどまぁ助かって良かっ
た。ハンターは相当心配していたね。
・マックとコールソン
異性から来た物体に関しては未だにマックは不信感を持っているけど、
彼は君のことを尊敬していることをガーナーが語っていた。
ただあの腕を切断したのがマックだということも皮肉な感じ。
・ガーナーとメイ
こんな連絡をくれたのはバーレーン任務以来だなとして、ガーナーは
メイの心理状態を読んでいた。メイが初めて休暇を取ったとして
ガーナーに質問するコールソンの姿が有ったけど、患者の話はしない
としていたガーナーは医者なんだね。正直彼が何をしているのか
よく知らなかった。
・フィッツとシモンズ
シモンズはボビーとハンターの姿を見て改めてフィッツの大切さを
認識したようだ。あの海底のカプセルでの告白の話の続きをしよう
ということで、フィッツが任務から戻って来てから話す事になって
いたけど、シモンズはあの石に取り込まれてしまった。
■その他
・テリジェン・クリスタルに触れたコールソン
また都合良くマックが斧で戦っているものだから、コールソンの腕が
石化していくのを防ぐ為に、思い切った方法で体全体に毒のように
広がるテリジェン・クリスタルの流れを止める事が出来た。
・こん見えてリトルリーグでは4割を打っていた
量子場攪乱装置を作ったフィッツは完全に復調。
コールソンはテレポートしてくるゴードンを現れた瞬間バッドで
殴ろうとしたようだ。
ゴードンが中途半端なところでワープ出来なくなる。
「科学の力だよ」(フィッツ談)
結局ゴードンを殺したのはそのフィッツだった。
・カルの人生最高の日
スカイは私が逢いに行くたびに人生最高の日というだろうとしていた
けど、最高の日は1988年7月2日だとしていた。これって彼女の生年月日
なのかな。
最後はタヒチプログラムを使ってカルは記憶を消していた。
そしてウィンズロー動物診療所を開いていた。
スカイがカルに逢いに行くが彼はスカイのことを覚えていなかった。
・ウォードは再び徒党を組む
ハイルヒドラとなってシールドに復讐するようだ。
ホントウォードには失望させられるばかり。早く居なくなって欲しい。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門
家
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) エージェント、ハンター元妻バーバラ
カルヴィン・ザボ (Kyle MacLachlan) “カル”、医者、スカイの父
ジャーイン (Dichen Lachman) スカイの母、顔に傷
— (Brendan Wayne) ジャーインのアシスタント
ゴードン (Jamie Harris) 能力者
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) トランジショナー
キャラ・リン・パラマス (Maya Stojan) エージェント33
アリーシャ・ウィットリー (Alicia Vela-Bailey) 能力者・分身
ウィーヴァー (Christine Adams) エージェント
オリヴァー (Mark Allan Stewart) エージェント、最後に死亡
アンドリュー・ガーナー (Blair Underwood) メイの元夫
— (Rob Reinis) バーテンダー
キーボ (Daz Crawford) 最後にウォードが逢い倒していた
— (Loki) Thug
— (Anthony D. Washington) TAC Agent
— (Damien Coates) Inhuman