第11話 衝撃のあと Aftershocks
脚本/Maurissa Tancharoen
Jed Whedon
監督/Billy Gierhart
【前回までのあらすじ】
バクシは我々は日々強くなっているとし、シールドは理解不能な世界
に未だにしがみついているとボビーに語る。上に立てば?という彼女
にいずれそうなるという。ママはどうなったという言われ、医者は
彼女は特別な力を持つ家系だという。ホワイトハウスによって切り刻ま
れたとし、人生を壊した男を殺してくれるという。レイナは聖堂で
スカイに対して私たちは人間だがそれ以上になれる力があるだけだ
と語る。ゴードンは新しいものがいるという。みんなに伝えろとし
私が調べるという。トリップは黒くなる。レイナやスカイも黒くな
っていくが、それが剥がれた際に私たちはついに本当の自分たちを
知るのだという。変わったらもう誰もお前を理解しないとしみんなに
恐れられると医者はスカイに忠告していた。変化とはそういうものだ
と。
【ストーリー】
— 1983年場所不明 —
少年ゴードンは施設の有る室内の中にいた。自分では制御出来ず
瞬間移動を繰り返していた。ジャーインはそれを見てゴードンが
可哀想だと語り、霧から出てどれくらい経つのかとセットセンに
尋ねる。デリジェネシスから14時間だとし、感情が安定しないのだと
いう。ジャーインは彼と二人にさせてというと、部屋に入っていく。
ゴードンは助けてとし何も見えないのだという。私の声の方に来て
手を握ってというジャーイン。私はここよと。きっと楽になれる
とする中、ガマンせずに思い切り泣きなさいと語るが、泣けないと
語る。私たちはずっと準備してきたが何が起きても彼が受け止められ
るように・・。しかしゴードンは全ての細胞が変わってしまったと
し、体も心もだという。年齢は理想で変化する知性と順応できる
若さがあること。君が長く生きて居るのは天の恵みだというセットセン。
何世代も渡り変化を手助けしてくれてること。しかし私もいつかは
死ぬというジャーイン。長年準備してきても君の暖かい導きにも変化
を迎えるのは壊れてしまうという。
— 現在 —
スカイは危険隔離室に入れられ検査していた。
スカイは眠れずにいるとコールソンは私も熟睡出来ないという。
スカイはトリップが今にも現れそうな気がしているとし、私の事
を「金魚」とか「ハムスター」みたいとか言うのではないかという。
目を覚ます度にあの事全てを思い出すという。二度と会えないなんて
あそこに来なければ良かったのにと語る。正しい理由が有っての
ことだとしヒドラを止めようとしたのだという。オベリスクは
大地震を起こし掛けていたとし、トリップが壊さなければどうなって
いたかというと彼は英雄だというコールソン。君は検査が済めば
出られると語る。みんなはどうしたのかと問うと忙しくしている
という。それぞれの方法でこの事実を受け止めているのだという。
我々のような仕事を選ぶものはある程度死というものを覚悟している
が、身近な仲間を失うのは辛い。トリップみたいな言い人間なら尚更
だというコールソン。こういうことが続くと仲間を増やすのが
嫌になるし時々逃げたくなることを語る。逃げたくても無理ねという
スカイ。マックはどのくらいで隔離室を出られたのかと問うと、体は
すぐ正常に戻ったが問題は心だという。シモンズは?と問われると
彼女は現場を片付けながら記録するチームを指揮しているという。
あの場所の孝三を調査した上で垂直トンネルの爆破可能だと確認で
きれば地下都市に海水を流し込むのだという。聖堂は完全に崩れた
が、君が生きて居るのは奇蹟だという。レイナの遺体は?、大量の
瓦礫の下敷きだからまだ見つかっていないとし、オベリスクからガス
が発生し、レイナも君もそれを吸い込んだという。作業は慎重にして
いるとのこと。スカイはハッキリとしているとし負けたし終わった
のだという。更に悪いのはヒドラではなく私だとし、私が行かねば
地下都市を爆発出来たのだという。ヒドラとの戦いは続いていると
いうコールソン。ウォードと父があらゆることのまっただ中にいる
んだというスカイ。我々はまだ終わっていないとし、トリップが最悪の
事態を防いでホワイトホールは死んだという。ヒドラの頭を切り落と
したので新しい頭が映えてくる前にたたきつぶし、報いを与えるという
コールソン。
ヒドラ幹部が集まる。
そこにはリスト、ブルーム、男爵夫人、銀行家、族長がいた。
リストはブルームに対してお招きありがとうと語る。半年に一度の
集まりが追悼集会になったのは残念だという。ホワイトホールは
創始者の元に旅立ったという。男爵夫人は彼は熱心な方だったとし、
銀行家は私は好きじゃなかったと語る。族長は死者を悪く言うのは
止そうと語る。ホワイトホールの死はこの地域の運営を担うポジション
に空きが出たということ。族長は後任はどうするのかと問う。フォン・
ストラッカーは、スニル・バクシが適任だと考えているがバクシは何故
居ないのかと問う。シールドに捕まったらしいとすると、ブルームは
銀行家に対してあなたはこの期に及んでまだシールドを甘く見ている
と非難する。ストラッカーは過ちの種を絶やしたいと考えていること。
シールドはこの処理をきっかけに我々を攻撃してくるハズ。地上に
現れたのか?シールドは永遠に葬ったものが、ホワイトホールの跡を
継ぐのはどうかというブルーム。リストはホワイトホールは謎の物体
のその後を調べるとし、何か生み出したかもという。ヒドラにとって
有益なものを・・。
■感想
前回いよいよオベリスクを手にしたレイナとスカイが、聖堂の場所を
発見し、その中で覚醒するまでを描いた。
聖堂に入るまでは良かったものの、入ったものは炭化するようにして
体全体が黒くなり、ある条件を満たすものはそこから脱皮して、自分の
中の能力に覚醒していくという。
残念ながら遺跡が崩れる中、ギリギリ滑り込んできたトリップはその
名の通りトリップしてしまい、生まれ変わることなく、砕け散ってしま
った。変わりに黒い目をして門番のように立っていたマックは取り
あえず息絶えることなく無事で居た辺りが皮肉だ。
マックの感情的行動を見ると、スカイの父(医者)・カルと同じような
状態になっているのではないかという感じ。
なんでマックはあんなに簡単に検査を終えて今まで通りの任務に
就くことが許されたのか。
■色んな能力者たち
最近個人的に「フラッシュ / FLASH」を見て居る訳ですよ。
それで粒子加速器爆発時に能力を身につけたものには、何か生前に
自分が思い描いていたことや、やりたいことなどに関連した能力を
身につけていたけれど、”フラワー”レイナさんは、バラの棘の人間の
ようにして、もの凄いパンチのある姿になってしまうという。
失礼ながらこれまでしたことを考えるとその容姿はちょっと笑えまし
たが、気の毒でも有りますね。カルからは見捨てられ・・・
前回のラストで目の見えないゴードンという人物も再度登場。
「フラッシュ / FLASH」のバリーと違い、ワープ人間の能力。
制御することが出来ずに居た1983年の映像が映されたけれど、今では
自由に動き回ることが出来るようになっている。
ワープする直前には球体の磁場発生のような形が現れて、その
中に吸い込まれるようにして消えてしまうという。
ただこれまでにもシールドって能力者をインデックスに閉じ込める
ようなことをしていたので、今更珍しくないのかな。
久しぶりにインデックスって施設の名前を聞いた気がするけど、
もうシーズン1のラストでこの場所って破壊されたんじゃなかった
っけか。
■スカイの能力は?
気になるのは我らがスカイはどんな能力を身につけたのかということ。
ちょっと興奮すると辺りが浮遊するようにして地震が起こりそうな
気配が有ったけど、能力が地震だとすると、「HEROES」のRobert Knepper
演じるサリヴァンの様に、地質を操る能力なのか。
聖堂が地震によって崩壊したけれど、これはまさにスカイの能力に
依るところがあるのではないか。
カルはスカイに対して覚醒して能力を身につければ、周りの人間は
変わった彼女を恐れて離れて行くようなことを口にしていた。
まさに「Once Upon a Time」のアナとエルサの物語ですよ。
「ありのままの姿を見せるのよ~」っと。
まぁこれまでのことを考えれば感情と能力は一体化している為に、
感情をコントロール出来れば、スカイはスカイのままで居られるの
ではないかと。
フィッツからは恨み節のようにして責められていた彼女ですが、
その彼はいざ血液検査の結果の際に、スカイには異常がないという事を
示す為に検査データをいじりました。
■ハイル・ヒドラ~
毎回この言葉が聞けるところが結構気に入っていたのだけど、
ドイツからはクレームが付かなかったのかな。
ここ2回はボビーがハイル・ヒドラ~と語り、その前はスカイが語って
いたけど、やる気なさそうに「はいはいハイル・ヒドラね」みたいな
トーンで語るところが笑えるんだよな。
で、今回はヒドラを構成するであろう重役たちが一斉に出てきました。
「ARROW / アロー」でも重役会議でマルコムが偉そうな人たちを脅し
て、都市計画を立てていたけれど、それと同様にこのドラマでも
円卓の会議が存在。
ホワイトホール、Dr.リスト、ブルーム、男爵夫人、銀行家、族長が
メンバーで、トップにいるのはフォン・ストラッカーみたいだった。
ホワイトホールの死でその変わりになるのはバクシかと思われたが、
バクシはシールドによって捕らわれている。
人質交換と称して取引することになるが、ヒドラ側の人質って
誰だったの?
また驚くべきことに、ヒドラのトップたちは最後になって、炭化状態
で風化させられてしまった。
これは何か薬だったりするのか。
それともゴードンがオベリスクを盗んだ為に、ワープの能力を使って
一人ずつヒドラメンバーにオベリスクを触れさせて黒くしてしまった
のでしょうか?
■コールソンとメイとハンターの演技
バクシ(軍艦)をブルーム(灯台)の元に連れて行く際に、シールドの
コールソンたちが殺された風を装い、この世はヒドラやシールドだけ
でなく、他の組織も狙っているぞとばかりにヒドラ幹部たちを驚かせる。
コールソンやメイが撃たれた時は凄かったけど、それ以前に真横から
トレーラーが突っ込んできた時には確実にメイは死んでるだろう
ってくらいのぶつかり方をしていたぞ(笑)
コールソンたちが銃で襲われる中、メイは
「4人残っている・・・私が片付けるって意味よ」
相変わらず格好良い。
一連のことが演技で有ったこと。
「おめおめと捕まるものかって何よ」(メイ)
「一日で考えた作戦だ、君に台本を書かせたら全員セリフ無しだろ」
(コールソン)
これは明からに演技だと分かったけど、ハンターとボビーが外で
監視していた際に、ハンターはボビーとマックが何かを画策している
ことを知って何かと尋ねた際に「カウンセリングに通っている仲間」と
するボビーだけど、寧ろこのセリフの方が私にすればウソっぽいぞ(笑)
■遺伝子
レイナのことをゲル電気泳動を使ってDNAをマッピングしたら
びっくり配列が変わっていただけでなく高分子が含まれていたとして
いた。「伝染病」の可能性を示唆するシモンズはスカイにも伝染して
いないか心配していた。
存在させてはいけない異星人の力。
そんな力を役立てようとするがあまりに、ドニー・ギル、チャン・ホー
・イン、クリールも死なせてしまっていること。
元々はアヴェンジャーズを助ける為の技術だったんだけどね。
スカイのDNAも調べている。
最後までスカイのDNAを調べなかったのは何か理由が有るのか。
バイオメーターを修理したフィッツがいち早くスカイの異変に気がついて
いたが、真実は隠さず取りあえず様子見という感じ。
■その他
・トリップの母の家にある6人の写真
あの壁にかけられていた6人の軍人の写真って誰だったんだろう。
随分意識してコールソンは見て居た感じだけど・・・
・マックとボビー
やっぱりこの二人何か画策している。
マックはリモコン・ローラを使いコールソンに取り入っていたけど、
結局そのリモコンはコールソンのオフィスをスキャニングするもの
であり、
「フューリーのツールボックスはコールソンのオフィスにある。」(マック)
「吉から図面を持ってこられた?」(ボビー)
「もう少し」(マック)
「近いうちに接触する」(ボビー)
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) 元「ライジング・タイド」、デイジー?
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アントイネ・トリップレット (B.J. Britt) エージェント
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) エージェント、ハンター元妻バーバラ
カルヴィン・ザボ (Kyle MacLachlan) 医者、”カル”、
レイナ (Ruth Negga) オベリスクに触れる女性
スニル・バクシ (Simon Kassianides) ヒドラ幹部
グレン・タルボット (Adrian Pasdar) アメリカ政府、准将
ゴードン (Jamie Harris) 目のない人
ブルーム (Fred Dryer) Octavian ヒドラ幹部
Dr.リスト (Henry Goodman) ヒドラ幹部
ジャーイン (Dichen Lachman) スカイの母 1983年
— (Kathryn Leigh Scott) The Baroness / 男爵夫人、ヒドラ幹部
— (Joel Polis) 銀行家 ヒドラ幹部
— (Maz Siam) The Sheikh / 族長、ヒドラ幹部
若い頃のゴードン (Philip Labes) ワープしまくり
ヤット・セン (Alvin Ing) ジャーインと一緒にいた人、1983年
— (Donzaleigh Abernathy) トリップの母
— (McKay Stewart) 科学者
— (Kyle David Pierce) Accountant
— (David A. Jansen) シールドのエージェント
フォン・ストラッカー