第19話 汚れた6人 The Dirty Half Dozen
脚本/Brent Fletcher
Drew Z. Greenberg
監督/Kevin Tancharoen
【前回までのあらすじ】
コールソンはスカイがヒドラの新しい指導者のストラッカーとリストに
浚われたと語る。リストは能力者を研究していること。ヒドラを知る
ウォードと取引しようと語る。ウォードはバクシを利用し、ヒドラに
潜入を試みる。ジャーインは別の場所にカルを移動させるというが、
スカイは一緒に行かせて欲しいとしショックが和らぐように説明する
という。カルは私をここに捨てていくつもりだったのだろうとして
気がつく中、ゴードンはスカイだけを連れて行く。ウォードはデスロック
とリンカーンがやられたとし、ヒドラが攻め込んで来るがどうするのか
とコールソンに迫る。彼はボビーたちに対して降参する。
【ストーリー】
ゴードンは血を流し、リンカーンは囚われ、コールソンが銃を向け、
スカイは驚く。レイナはそんな夢を見て目覚める。
ジャーインが傍に居たことに驚くレイナはずっと見て居たのかと問う
と叫び声が聞こえたからと語る。夢を見たのねと告げどんな夢なのか
教えてくれるかと問う。リンカーンが連れて行かれ何処かに閉じ込め
られていたこと。ケガをしていたとしリアルだったという。
カルもまたゴードンと共にアフターライフに戻ってくると、私の妻
(ジャーイン)は何処だと叫び回る。念入りな追放計画だったのに
失敗したなと語り、家から追い出すなんて酷いだろうというカル。
しかしジャーインはあなたの家ではないと語る。
君は私を娘から引き離そうとした。それだけは許さないというカル。
ジャーインは後でゆっくり話そうとし、事を荒立てたくないと語る。
ジャーインはスカイに大丈夫かと問うと、ゴードンはヒドラが襲って
来たとし、止めようとしたがやられそうになったのでリンカーンが
浚われたと語る。
レイナはそんな会話を聞いて、自分の夢であり能力者としてそれを
見ることが出来ることを知る。
コールソンはバスに連れて行かれるとゴンザレスと遭う。
君に会えたよりもバスに遭えて良かったというコールソン。そんな彼に
何故逃げるのを辞めたのかと問うと、ストラッカーとリストが能力者を
捕らえて実験をしていること。北極に基地が有り内部の情報で位置を
掴んでいるという。ゴードンは信用ではないと語るが、使命を思い
出せとし、個人的感情は捨てようと語る。全てはヒドラを倒す為に
闘っているんだろうと。証拠は有るのかというゴードン。マイクが
リストに浚われたこと。あれはヒドラが作ったんだろうというと、マイク
は私の為に働いてる味方だという。ヒデラに大打撃を与えるチャンス
であり能力者に行っている実験を辞めさせて命を救えるのだという。
信用出来る根拠を示せというゴンザレスに、「私は秘密を知っている。
あなたの船の貨物船の秘密」を。それでも組みたいという。何故それを
知っているのかと問われるとツールボックスの中に書いて有ったとし、
信じてくれたらこの箱を開けようと約束する。
スカイはジャーインに何故あそこにリンカーンが居たのかと問うと、
あなたを守る為に行ってもらったのだという。安全でフレンドリーな
カルを送り出さなければいけないと。リンカーンはどうやって助ける
のかと問うと助けられないというジャーイン。危険が大きすぎると。
このままだと拷問されるとすると、彼女はそれはよく知っているとし、
何十年も前の痛みを身体が覚えているという。同じ目に遭わせたくはな
いが、ヒドラは何故かゴードンの移動を追跡出来るのだという。誰を
送っても危険だと。リンカーンも望まないとし、彼はここの人を危険
には遭わせたくないハズで、今は無理だという。
リンカーンとマイクはヒドラの施設の一室に閉じ込められていた。
君が一緒で良かったと。ここは何処なのかと問うがマイクは分からない
という。生きていることを喜ぼうとして、そこらに遺体があるという。
何とかしてくれとマイクに言う。彼だが武器だろうというが、使える
ならとっくに使っているとし、腕のミサイルは機能を止められたという。
テレポーテーションの男は?ヒドラに追跡されてこんなを危険にさらす
という。自力で何とかしないといけないというリンカーン。
リストはバクシに戻ってことはストラッカーも喜んでいるという。
新たな被験者たちを是非とも自分の目で見たいというリスト。この
二人は対照的で面白いという。デスロックと呼ばれている方は身体を
機械に変えられた「科学の申し子」。もう一人は特質は生まれ付きの
もので「自然の申し子」だという。問題は複製できるかどうかだという
リスト。「遺伝子成分の分離」。二人の遺伝子の比較は有益かも知れない
というバクシ。ホワイトホールは信じていたとし、発見する為には実験
が必要であること。惜しい人を亡くしたなというが、前に進みましょう
と語る。リストはそう言ってもらえると私も心置きなく実験を行える
という。リンカーンとバクシは特殊な周波砲のようなもので気絶させ
られる。
ゴンザレスとコールソン。何故少数チームで潜入するのかと問われる。
総攻撃すれば良いとし、一気に基地を叩けば良いというが、捕虜を
犠牲にしたくはないという。そんな無謀な作戦を部下に命じたくないと
いうゴンザレス。コールソンは私の身内だけを使うという。
一方ウォードとエージェント33(キャラ)は一緒に操縦席にいた。
コールソンがゴンザレスたちと話し合いをしている間クインジェット
に乗って待機していたのである。
フィッツは身体を撃たれて負傷したハンターに調子はどうかと尋ねる
と、気持ちが悪いと語る。打たれたのは別に良いが、ウォードとキャラ
のいちゃつく会話が気持ち悪いという。あの二人は本気で付き合って
いるのか・・。
ウォードはキャラに操縦してみたらどうかと語る。私が操縦したら
ギリシャかハワイに飛んでいくという。ウォードに対してもう役割は
果たしたのだからシールドに付き合わなくても良いのではないかと
語る。しかしお前との約束はと問うと、オレにはもう一つやらなきゃ
いけないことがあるという。そんな中ウォードに連絡があると、
バスと合流する。
メイはウォードたちがクインジェットから降りてくると、変なマネを
したら躊躇いもなく撃つからと忠告する。ウォードはキャラに対して
メイはああ見えても優しいんだ・・仲良くなるとと語る。
メイはコールソンに対して戻って来たと思ったらウォードを連れて来る
なんてと語る。作戦が上手く行くと良いが・・と。
一同は一時間前にデスロックから送られた映像を見る。
ヒドラによって義眼が抜き取られるまでの映像だった。ボビーは義眼
を取られたことで中を知る手立てが無くなったというが、もう一人
スパイがするとしてバクシだと語る。それってヒドラのエージェント
でしょというと、今は違うとし、オレの部下だと語る。オレはヒドラ
とは縁を切っているとし今はフリーで仕事を受けながら立ち直ろうと
しているんだというウォード。しかしボビーは基地は北極の氷原に
ポツンとあるのに近づいたらすぐに見つかるのではないかと語ると、
だから少数でいくという。ウィーヴァーが通信で作戦の目的は何かと
問うてくると、「捕らえられている能力者の救助」と「ミサイルシス
テムの解除」だという。そうすればシールドの爆撃機が安全に基地を
破壊出来ると。
■概要
・コールソンは仲間であるハズのシールドとヒドラの攻撃に挟まれて
仕方なく、ゴンザレスに降参したフリして協力を求める。
・ヒドラたちは能力者たちを捕まえて、実験を繰り返していること。
その基地は北極にあると掴んでいた。何故そんなことを知っているのか。
そしてコールソンのことを信用出来るのかとしてゴンザレスは疑問
に感じるが、コールソンは自分たちのチームが北極入りして、能力者
の保護とミサイルシステムの停止を行うので、その後ゴンザレス版
のシールドが爆撃機を使って破壊すれば良いことを提言する。
・しかしウォードが作戦に加わることにかつて裏切られた仲間たちは
どうしても信用出来なかった。
・メイはウォードに対して不審な行動を取れば躊躇なく発砲するとし、
シモンズもまたウォードに対してスプリンター爆弾を用意し、身を
守る為の自衛措置を執っていく。
■感想
久しぶりに旧チーム・コールソンでの作戦任務。
6人が揃ったけど、タイトルは汚れた6人。
汚れてしまったのかな。それとも変わっただけじゃないのか。
改めて命を預けたものたちが、一度でも裏切れば信頼を取り戻す事は
容易でないことが描かれると共に、裏切られたものによって、人は変わ
ってしまうということも同時に感じるところが有った
ウォードはこれまでシールドのエージェントを何人も殺しているから、
例え近視の仲間でなくても、その裏切りに許せないところが有るのだ
ろうし、直接ダメージを受けてしまったフィッツとシモンズの変わった
姿は、ウォードが言うまでもなく、彼が二人をそう変えたという事は
忘れてはならないこと。更にウォードはシールドのシステムそのもの
を破壊したテロリストだからね。
フィッツがことあるごとに、ウォードの発言に食いついていた。
久しぶりにフィッツがシモンズの前で良い格好しいところを見せて、
「ビビッているのはウォードだよ。僕はアイツに殴りかかったんだ。
ハンターに止められたけど。」(F)
「すご~い。」(S)
「ウォードは命拾いしたよ。アイツを飛行機から落とせば良かった。」(F)
しかし今回のネタは、劇場版の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・
ウルトロン」と「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」
ネタが多かったですね。
■不信感を抱く関係
・メイとコールソン
今までメイとコールソンは互いに秘密を持ちながらも上手くバランス
ある関係を保っていたのに、ここに来てメイがコールソンに対する
不信感をあらわにするところが有るなど、先行きは不透明さを感じる
ところが有った。レイナは人を操るのが上手いとしていたけど、
どの人物も上手そう。
メイはコールソンがシールド崩壊以降ずっと嘘をついていたこと。
世界中を飛び回っていたのも本当は新人採用の為じゃないとしていた。
またドラマの核心にもなりそうな「シータ・プロトコル」について
教えて欲しい事を語る。
更にメイの元夫・アンドリューに連絡を取っていたことに不信感を
感じていたけど、それはコールソン自身のカウンセリングだとして、異性
人の記号を書き換えたい衝動について、相談していたことを語る。
一方コールソンがメイに不信を抱いたのは、ゴンザレスの下について
いたことと、過去にはフューリーと連絡を取り合っていたことなどを
挙げていた。
・フィッツとシモンズ
この二人って演技なのか本音なのか分からないところが多いのよね。
フィッツもシモンズも互いに変わってしまったことを嘆いていたこと
が有ったけど、やはりシモンズの方が変わってしまった部分が多い
のかな。ウォードからもシモンズに変わったなと言われていたけど、
それはあんたが変えたんだと小一時間。
・ハンターとマック
この二人は本当に関係を取り戻したのかな。
トイレに閉じ込めることはなかっただろうとしていたけど(笑)
あとで一杯奢るというマックに対して一杯どころじゃないだろうと
して色々としてもらうと言っていたが、何をしてもらうんですか!?
そしてハンターはまだボビーとは話していないとしていたけど、
今ハンターは弱っている状態なので、ボビーと格闘戦になっても
特に相手にならないな。
・カルとジャーイン
この二人どの程度相手を信頼しているのかな。
ジャーインの立場を理解してはいたけど、やはり追い出そうとした行動
は許せない感じはする。
ただレイナという共通する人物が危険な人物だということを知って
共通の敵みたいな感じになるのかな。
レイナはそろそろチームリーダーを変える時ではないかとしていた。
■作戦
今回はこのドラマの集大成って感じの個々のスキルが発揮された。
メイが爆発された飛行機の破片の一部を装って敵の基地に近づく操縦
をしたこと。
「出かけにミートパイを食べるんじゃなかった」(コールソン)
相変わらず食事ネタ多いですね。
敵との格闘/交戦に関しては、ほぼスカイ頼みだったけど、ウォード
だって強いわけだし久しぶりに見せても良かったのではないか。
スカイの成長を感じさせたかったのか、やたらと無双化したスカイ
の姿が有った。
■今後の展望
リストは能力者に対してこのステージの実験を生き延びたものが居ない
としていた。「あの双子を除いて・・2人はソコヴィアの施設にいる」との
こと。
ソコヴィアに向けて進路を向けるのかな。
箱はゴンザレスに渡したコールソンだけど、フューリーが現れるて
取り返すまで好きにすれば良いとし、
「おっとネタばれした」と思わず、劇場版ネタに触れたのか。
フューリー死亡説は出ていたけど、「キャプテン・アメリカ/ウィン
ター・ソルジャー」を見て居る人ならば死んでいないことは分かって
いるよね。
・マリア・ヒルとストラッカー
そして何よりもマリア・ヒルさん登場。
この人も色々と人事的にポジションが変わるので、現在どこに所属
しているのかよく分からない(笑)
シールドが崩壊した後(「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」)
にはアイアンマンの会社の秘書になっていたし・・。
ストラッカーが出演するのも今回出て来た「ロキの杖」が出るのも
エイジ・オブ・ウルトロンネタだし、「双子」の能力者のエピソード
もこの映画に出てくるところだよね。
リストはドラマ版に出て来たけど、ストラッカーは一度も出てこない
ね。
次は「アベンジャー」と合流しようと言っていたけど、ドラマ版には
流石に出ないでしょ?
ソコヴィア基地に関しては、「ウィンター・ソルジャー」だったかな。
死体は埋めれば良いとかストラッカーが言っていた気がする。
そしてまだあの双子は能力を制御出来ていなかったよな。
■その他
・地獄耳ウォード
スカイがワープしてバスにやってきた際に、フィッツもスカイも聞きたい
ことだらけって感じだった。
でもスカイはウォードが居るので個人的なことは話したくないと語る。
そんな彼らに対してウォードが
「オレのこと話してた?」
として地獄耳を披露。
・作戦前にウォードが語る
ウォードが語る際にみんなが凄い顔してウォードを見て居るシーンが
もの凄く笑えた。
「仲間で家族だったのにお前が裏切ったんだ」というフィッツの言葉が
一番響くな。元々ウォードだって家族の不和によって今の状況がある
訳で、家族を求めていた部分があるだろう。
「一番悔やんでいるのはオレのせいでチームが壊れたこと。
楽しい時も有った」と語るウォード。
それに対して
「撃ったことは悔やんでいない」(スカイ)
「僕もだ」(F)
「顔を狙えば良かった」(S)
・レイナの能力
スカイはレイナに予知夢があることを聞いて、
「彼女の能力はくるくる回ってリングを取ることでしょ?」
と語る。
レイナが見た夢はスカイがリンカーンを助けるとのことだけど、
本当にそんな夢を見たのかどうか。レイナは人を操るのが上手いと
していたので、何処で裏切るかは分からない。
ただレイナみたいな顔が面白い人がリーダーになったら、なんか
締まらない(笑)
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門
家
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) エージェント、ハンター元妻バーバラ
カルヴィン・ザボ (Kyle MacLachlan) “カル”、医者、スカイの父
ジャーイン (Dichen Lachman) スカイの母、顔に傷
ゴードン (Jamie Harris) 能力者
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) トランジショナー
レイナ (Ruth Negga) 能力を開花
マイク・ピーターソン (J. August Richards) “デスロック”
スニル・バクシ (Simon Kassianides) 元ヒドラ幹部
キャラ・リン・パラマス (Maya Stojan) エージェント33
Dr.リスト (Henry Goodman) ヒドラ幹部
ウィーヴァー (Christine Adams) エージェント
ロバート・ゴンザレス (Edward James Olmos) エージェント
マリア・ヒル (Cobie Smulders) 元シールド、フューリーの側近
オリヴァー (Mark Allan Stewart) エージェント
— (Chad Cleven) Hydra TAC Agent
— (Brendan Wayne) ジャーインのアシスタント