第8話 兄弟の再会 The Things We Bury
脚本/Daniel J. Doyle
監督/Milan Cheylov
【前回までのあらすじ】
グラントは兄のクリスチャンが自分では殴らず弟を殴らせたのだという。
メイナードはロープを投げたらお前も落とすぞとグラントを脅す。
モースはどうして政府は大々的にグラント捜索をしないのかと疑問
に感じる。グラントはプレゼントを受け取ったかとして逃亡の変わり
にバクシを縛り付けて置いて行く。バクシもコールソンに逢いたがって
いた。カルヴィンはホワイトホールの元にいくとこれを探していると
聞いたとしてオベリスクを持ってくる。我々には共通の敵のコールソン
がいるとして手を結ぶことを打診する。コールソンは我々がしてきた
ことは全てこれに繋がるとして、描いてきたものは町だと分かり、これを
誰より先に見つけようと語る。
【ストーリー】
●オーストリア・1995年
ラインハルト(ホワイトホール)は、夜中に地面を掘り出していた
ものたちを捕まえると、これ(オベリスク)のことを何処で知ったのか
と問う。お互いに得たいの知れないものを追っていたのかという
ラインハルトは、手にとって見ても良いとして触らせる。すると捕ら
われたアジア系の男は突然焦げるようにして真っ黒になる。反応速度
と性別、人種は関係がないのか・・次の被験者を連れて来いと要求する。
発見する為には「実験」が必要だという。次の被験者はアジア系の女性。
女性に無理矢理オベリスクに触れさせると今度は突然光り出す。何処が
「特別」なのか。直ちに手術して彼女を詳しく調べろというが・・
そんな中博士の下に将校がやってくると、大変だとして「レット・ス
カル」が死んだとし、敵が来るという。偉大な頭脳が失われたとして、
女性は檻に入れておけと指示し、後で調べるという。「発見には実験が
必要」だが時間がかかるという。
●現在。
ホワイトホールは現代の科学の粋を集めて数百万ドル投じて分析した
結果がこれだけかとして激怒。数十年前から分かっていたことばかり
だと。あの男を連れてこいとしてカルヴィンを呼ぶ。
君は「予言者(オベリスク)」に詳しいと言っていたなとして証明して
もらおうという。バクシが消えてピリピリしているホワイトアウト。
君が突然暴れ出したら危険だとするが、こんな護衛は要らないと語り、
むやみに暴れても損だろうという。知っていることを話してくれたら
私の方で補足するというカルヴィン。
これに触れることの出来る特別な者がいること。武器の仕組みはどう
いうものなのかというホワイトホールに対してカルヴィンは武器と
いうのは発想が貧困だと語る。これは「鍵」だとし、人を殺すことも
有るがそれは自らを守る為だという。相手が敵か味方か占いで予言する
のだという。だから「予言者」と呼ばれているのだという。限られた
ものしか知り得ない力で特別な場所があるという。そこにあなたの
言うところの「特別な者」が「予言者」を運べば人を殺す以外の力を
発揮するのだという。科学的に言えばもっと凄いことだという。
メイはコールソンたちに対して釈然としないとして私が留守番で
あなたがハワイに行くのか。コールソンは観光ではなく仕事だと語る。
ウォードも見つかっていないとすると、ヤツの兄は何と言っている
のかと問う。すると自分で探すといって来たと。シールドは政治的に
有害だから首をつっこむなと言われたというメイ。バクシの尋問は
どうかと尋ねると8時間黙り込んでいるがモースも頑張っているという。
また報告するというと「アロハ」と嫌みを語るメイ。
バクシの尋問をモニタ越しに見て居るコールソンに対してどうして
あなたが尋問しないのかと問う。ボビーは尋問の腕が良いとし、私は
もっと対局を見るという。他に追いかけるものが?フューリーだという。
彼のように優秀な長官になりたいと語る。口の悪さはどうしようもないが、
常に5手も先を見据えていたとし、大したものだという。敵を知っていた
こと。敵の気持ちになれたこと。ホワイトホールの武器は予測不能だとし、
それでも行動は予測できるという。彼を追いかけているのでなく、
ゴールで待ち伏せしたいというコールソン。オベリスクに導かれ
ヒドラがやってくるという。
バクシは尋問で我々は日々強くなっているという。シールドは未だ意味
不明の世界に必死にしがみついているが我々がもぎ取ると。ママに言わ
れなかったかとしてボビーは会話は自分の言葉を伝えるのだとして、
そんな言葉は全てヒドラのマニュアルに掲載されていると語る。
自分の考えはないのかとして、よくあんなヤツについて行けるわねと
語る。悪いというか単につまらないヤツだという。
ハンターはボビーの尋問を見て居た。他人がやり込められるのを見て居る
のは楽しいのだという。マックは先週のこと、誰か聞いたかと問う。
長官のこと・・信じられない状態だったとし、もの凄く凶暴化していた
という。ハンターは普通に見えるというが、あの時は完全にいかれていた
と。フューリーに頭をいじられたと。
そこにシモンズがやってくる。バクシには何度か殺されかけたという
彼女。バクシは人道的ねと。あなた笑顔では向き合えないというシモンズ。
ボビーは芝居が上手いんだと。
ボビーはよくついて行けるわねと。ホワイトホールのような中間管理職
タイプに・・あなたの方がカリスマだとして「007」の悪役みたいだと
いう。上に立って見たらどうかとすると、バクシはいずれそうなるが
長い目で見て居るという。洗脳されてないか?と問うと、ヒドラの連中
と一緒にするなと。ホワイトホールはヒドラの創設者「レッドスカル」
の弟子で同じ理想を持っていたという。それを継ぐのが私だという。
頭を切り落としてもまた2つに生えてくるというと、ホワイトホールは
君の仲間を石に変えるぞとし、鈴少ない数少ない生き残り全員をと。
マックはバクシは洗脳されているのかと問う。
ボビーはハンターたちに彼をちょっと不安にさせただけで、ヒドラに
入れば誰でもああなるという。バクシの言うことで引っかかることが
あるとし、「ホワイトホールがレッドスカルの弟子だ」と言っていた
という。後継者なら分かるが、「同じ理想を持っていた」って過去形
で言うと・・・・「まるで直属の弟子みたい?」とメイが口を挟んでくる。
ホワイトホールとレッドスカルには繋がりが有るのではないか。
しかしあり得ないとしレッドスカルは70年前に死んでいるというハンター。
マッハはSSRがオベリスクを手に入れたことは?と問うとシモンズはホワ
イトホールがレッドスカルの影響でオベリスクに執着しているという。
ここは元々はSSRの基地だから資料が沢山あるハズだとすると、調べて
くれというメイ。
●ハアイ・オアフ島、カエナポイント
●SSR(戦略科学予備軍)基地”The RAT(ラット)”、1945年
●SSR基地”The RAT(ラット)”、1945年
●オーストリア、1989年
●オーストラリア・ローラ川
■感想
今回はいくつものパートに分かれて作業をしていたので、それぞれに
興味深い流れが存在していたな。何と言っても先週発覚した図形が
何処かの町であることを知ったコールソンはその町の特定の為に行動
を起こすこと。
そしてボビーたちを中心としてバクシを尋問して色々と聞きだそうと
する流れ。そして逃走しているウォードの兄弟の決着。
そしてSSR基地の跡地に基地を構えているシールドたちは、その跡地
から色々と資料を掘り出す中で、ホワイトホールがどんな人物なのか
ということを掴んでいく。
テーマとしては過去に閉じた蓋を開けるものたちの姿が有るという事。
ウォードは井戸の蓋を開けて過去をほじくり返したし、カーターは
ホワイトホールという人物をSSRの収容所に閉じ込めて二度と彼が
してきた実験が日の目を見ないようにしていたのだけど、恩赦によって
再びその蓋が開けられた。
そしてドラマの中で何よりも驚いたのはスカイの母親らしき人物が出て
きた事でしょうか。オベリスクに触れても生き残った人物。
またシーズン2-1で登場したエージェント・カーターが再登場。
Dlifeでも彼女を主役にした「エージェント・カーター」の放送が
7月から始まるっぽいし、このドラマの中ではあんまりカーターが
出て来ることはないけど、シールドの前身であるSSRの創始者だという
ことで、彼女のファイルを見たシモンズが感動していたところが
なんとも言えないね。
■ウォード兄弟のエピ
ウォード三兄弟の事は過去S1の8話の中で描かれている。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=1917
若い頃の三人
長男・クリスチャン (Alex Neustaedter)
次男・グラント (Trenton Rogers)
三男・トーマス (Micah Nelson)
先日のエピソードでもグラントがスカイに対して、兄に脅されて
弟トーマスを井戸に突き落とさせるという過去の悲劇が語られた
けど、それが本当のことなのか。
クリスチャンとグラントの会話を通してどちらが本当のことを言って
いるのか最後まで分からないところが有ったな。
元々グラントもソシオパスっぽいところが有るので、本当のことを
言っているのか見分けが付きづらいし、今回クリスチャンに対して
脅すような形で自白させたのでその真意がまたより分かりづらかった。
しかし話を聞いていると、両親はトーマスだけを可愛がり、クリスチ
ャンとグラントにだけは虐待していたみたいで、クリスチャンはそれ
に対して母親を困らせるなり、ストレス自身を晴らす為に、井戸
に落とすという行動に出ていたことが描かれた。
最後はいつの間にかハイルヒドラ・ホワイトホールの懐に入り込んで
いたけど、両親とクリスチャンを殺害したことで信用されたのだろう
か?
■コールソンの流れA・ハワイ編
フィッツとトリプレットとスカイで任務に当たったのがこのエピソード。
ハワイに行くと言ったコールソンに対してメイが恨めしやとばかりに
チクチク指摘していた。
全ては衛星通信ネットワークをハッキングする為の行動の一つ。
三人にはそれぞれの役割を与えた。
・スカイにはカハナヌイの修理店の店主・カムに時計を届けさせ、裏に
文字を彫ってもらえと語る。
「愛するダレン、離れるのは寂しいわ。島の花より」
・トリプレットにはマカイモイモ通りのクリーニング店で青いネクタイを
引き取りに行かせる。その際にボタンを届けさせる。
ネクタイは単なるカモフラージュでオードリーからのプレゼントを
汚してしまったから・・と語っていた。
・フィッツにはトランシーバーの部品を悪条件の中でも6分以内に組み立
てられるようにさせる。
3ヶ月に一度コール将軍がカエナポイントを視察し、新任の司令官の
ダレンを迎えるという。
■コールソンの流れA・オーストラリア編
ハワイ基地での任務は時計とボタンに仕掛けがしてあり、それが交わる
とトロイの木馬としてオアフのシステムがダウンするようになっていた
様子。二つが交わると電場パルスを発生してwi-fiや極秘の通信衛星も
全てダウンするという。するとオーストラリア基地に6分間だけ
衛星が切り替わるので、そのタイミングで侵入してスカイがハッキング
して、衛星を操作して町の場所を探そうとするものだった。
ベクタースクリプトを送れるようにしたとする中で、既にオーストラリア
の基地には侵入者が居て、トリプレットが2発も撃たれてしまった。
そこに出てきたのは医者でスカイの父のカルヴィン。
コールソンを見た際に思わずフィルと名乗ってしまうのも、力を誇示
する為にわざと言ったのだろうね。
カルヴィンはホワイトホールを馬鹿にしていた。
武器だと思っているし町のことも気がついていないという。
本当の力のことを知らないし、中に何があるのかも分かっていないと
していた。
町には「聖堂」があるようでそこには、「四次元キューブ」並の何かが
あるみたいだ。
カルヴィンは一応お近づきの印としてトリプレットを助けてくれた。
26の衛星で2、3時間調べる。
多重スペクトル、地中レーダー、熱探知、など衛星を使って調べて
回ると最後にヒットした。
しかし何と言ってもスカイがその場におらず、コールソンとカルヴィン
がスカイのことで会話した流れがまた興味深く、それを聞いてしまった
トリプレットたちはどうするんでしょうか。
■バクシの流れ
ホワイトホールの過去とかヒドラの歴史、SSRのことやエージェント
カーターの関わりなど、彼との会話を通して描いた感じだった。
ボビーにバクシの取り調べをさせる。
色々と気持ちを揺さぶったり、ペンを使って心理実験みたいなこと
をしていた。ハンターは他人事なら彼女の行動を見て居るのは良いけど
怖い人物みたいな感じで見ていた。
元々ボビーはウソ付きでハンター以外には本当のことを言わない人
なのか。これを見る限りでは、スカイとウォードの関係と似ている。
元SSRの基地でメイたちはバクシを問い詰めていたみたいだけど、
これってオーストリアに有るってことなのか?
元研究施設が有ったってことはホワイトホールたちも理解している
ハズで、彼らはその資料を取りに来ようとはしないのだろうかと。
1945年の大戦中のSSR基地ラッドではヴェルナー・ラインハルトとして
活動していたホワイトホール。
その際に人々に対してオベリスクに触れさせて実験していた。
元々はレッドスカルの理念だとしているけど、オベリスクがどういう
働きをするのかということを理解せずにホワイトホールは実験と称して
何かをしていたのか。
1945年にスカイママらしき中国人女性にオベリスクを触れさせていた
けど、結局その当時はホワイトホールが捕まってしまい実験は中断
されたままだった。
エージェント・カーターことペギー・カーターが当時の報告書を残して
いる。
その後ピアースの恩赦でホワイトホールは保釈。
しかしその際スカイママと再会すると、ホワイトホールは年を取って
いるのにスカイママがまるで年を取っていないことに違和感を覚えて
凄い勢いで「実験」と言う名の惨い解剖をしてバラバラにしていたね。
その彼女のエキスを利用してホワイトホールは若返っていた。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アントイネ・トリップレット (B.J. Britt) エージェント
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) エージェント、ハンター元妻バーバラ
カルヴィン・ザボ (Kyle MacLachlan) 医者、スカイの父
スニル・バクシ (Simon Kassianides) ヒドラ
ペギー・カーター (Hayley Atwell) エージェントカーター、SSR創設者
ダニエル・ホワイトホール (Reed Diamond) ヴェルナー・ラインハルト
クリスチャン・ウォード (Tim DeKay) 議員、グラントの兄
ジャーイン (Dichen Lachman) オベリスクでも生きる中国人、スカイ母??
ホイヤー (Lou Ferrigno Jr.) エージェント、1944年
リヴェラ (Al Coronel) エージェント、1944年
— (Eijiro Ozaki) 囚人
ダレン・コール (Ian Gregory) 将軍
— (Shannon Mosley) Air Force Base Commander
— (Alexander Leeb) ヒドラの科学者
— (Willem van der Vegt) ヒドラのスタッフ
ピアース大統領 () 戦後ラインハルトに恩赦を与えて釈放
トーマス
オードリー