[N] コールド・ケース ~真実の扉~ 第1話 閉ざされた声

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第1話 閉ざされた声

監督/波多野貴文 脚本/林 宏司、吉田康弘
音楽/村松崇継
原作/Chris Mundy、Meredith Stiehm
(2016年10月・土曜22時・WOWOW)

http://www.wowow.co.jp/dramaw/coldcase/

【ストーリー】

1996年横浜。
息子の順一に対して父の健介は家に戻るよう呼びかける。
しかし順一を守るようにして森永顕彰はそれを止める。
息子に一体何をしたのかという父親に対して森永は自由にした
それだけだという。
そんな彼は96年1月23日、自宅前で殺害されて発見される。

2016年・横浜鶴見区。
母子の遺体が発見される。母親は意識不明の重体で6歳の娘は
重体だった。ドアが壊されており押し入られて窓から突き落と
されたのだろうという。しかし室内の指紋は親子のものだけだ
として大江は語る。母親の腕の中で娘は絶命したんだと。

神奈川県警。
立川は石川に対して課長代理の本木が呼んでいたとして署に
戻る。立川から課長代理が私を呼んでいると聞いたので戻って
来たことを語ると、本木は俺はアイツに振った話だという。
下にお客さんが来ているので石川が話を聞きに行ってくれと
言われる。
女性は自らをアニタ・マルシアだとし、殺人を見たとして通報
しにやってくる。仕事の終わりに車から捨てられるのを見た
という。何時の話なのか尋ねると96年1月だという。20年前も
前の話なのか。あの時は不法入国だったので仕送りの為に
帰国することは出来なかったので話せなかったが、ガンなの
でこのほど国に戻ることにしたのだという。今ならば言える
という。

石川は当時のファイルを調べると自宅前で見つかったヒ素の
中毒死の事件。有力な目撃証言が出たことを語る。再捜査の
価値は有るとして石川は本木に語る。遺書が有ったこと。
服には引きずった跡があったことから何処かで殺されて運ばれ
遺棄されたであろうことは明らかだった。被害者の工藤は
当時19歳。母親の千鶴子は亡くなっていて、外科医の父と
医大生の姉・多恵と本人は大学の医学部を半年で辞めている
という。そして自己啓発セミナー”リバティ・オブ・ハート”
に入会しているということだった。96年にはこういうセミナー
が多かったこと。95年には阪神大震災が有り、地下鉄サリン
事件も有った翌年だった為でも有った。確か5番街のアルカデ
ィアというクラブが貯まり場になっていたという。しかし
とっくに潰れているとのこと。
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■感想

日本のドラマだけど「コールド・ケース」のリメイク版なの
でブログの方に掲載してみる。

ワーナー・ブラザーズからリメイク権利を買い取ってWOWOW
で描いたもの。WOWOWと言えば有料チャンネルだけ有って
日本のドラマの中でもレベルの高い作品を作ることでも有名だ。

http://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase.htm

初回はアメリカ版のシーズン2の11話「ゼロ・アワー」
日本語version。
「LAW & ORDER」のUK版みたいにアレンジしたリメイク版
って感じの構成だ。
原作では1978年に設定されているけど、日本版では1996年
となっていた。オーム真理教と阪神大震災という不安定な
生活基盤と人々の心理不安が必要なエピソードだからね。

アメリカ版に比べて捜査官たちのキャラクターの存在感やら
色分け的特徴が圧倒的に弱すぎる。

想定して描かれているのは

リリー = 吉田羊 / 石川百合
スコッティ = 永山絢斗 / 高木信次郎
ヴェラ = 滝藤賢一 / 立川大輔
ジェフリーズ = 光石研 / 金子徹
スティルマン = 三浦友和 / 本木秀俊

原作の主人公がリリーだから百合という名前が実にベタだな
って感じか。日本では滝藤賢一さんも光石研さんも癖のある
キャラクターでいい味を出すけど、この二人の役割がヴェラ
なのかジェフリーズか分からないというくらいにキャラクター
が被りすぎているところも有って面白くない。今後どうなるか
は分からないけど少なくとも一話目ではキャラクターの棲み
分けには失敗している。まぁ一話目からその人となりのキャラ
クターの深みなんてなかなか伝わらないので今評価してしまう
のはちょっと違うかな。

一番コールドケースになっているのが、かつて日本のドラマ
なんかでも目にしたルビー・モレノさんが目撃者役として
出演した所じゃないのかと思わずドラマ好きの人の多くは
突っ込みを入れたであろうことは想像に難くないのだけど、
シナリオはまぁ無味乾燥で正直、オリジナルをリメイクして
まで描く必要もないって話だった。

このドラマの特徴と言えば殺人当時の時代背景が描かれること
もそうだし、何よりも時代が変わることで俳優も当然変化し、
原作版では、本当に使用前・使用後みたいなくらいにそっくり
な形のキャスティングの妙に圧倒されるが、日本のドラマでは
正直あんまりそれを感じられないところが有ったのは残念。
冒頭だけそれとなく1996年風に作ってあるけど、それ以降の
演出は凝った演出に見えないところも有った。

そもそもこのドラマ、殺人課とはいえ、もう少しこじんまりと
した一部署だから良かったのに、神奈川県警は少々規模が
大きすぎる。フィラデルフィアと神奈川の違いは別に気になら
ないし寧ろこの二つの土地は色々と共通するところが多い気が
する。

人種の坩堝であるアメリカだからこそ成立しそうなところも
多そうなので、キャスティングの中にはせめてハーフっぽい
人を入れても良かったのにな。

■出演者

石川百合 …… 吉田羊 (40歳、警部・中隊長)
高木信次郎 …… 永山絢斗 (31歳、巡査部長、相模署から栄転)
立川大輔 …… 滝藤賢一 (39歳、主任。警部補、妻と別居中)
金子徹 …… 光石研 (主任。警部補、地元で土地勘有り)
本木秀俊 …… 三浦友和 (警視。課長代理。)

大江嗣久 …… 宮沢和史 (検事)
中山ちか …… 藤澤恵麻 (信次郎の幼なじみ、精神疾患)
石川沙耶 …… 平田薫 (百合の妹)

工藤順一 …… 吉沢亮 (息子、1996年死亡)
香奈恵 …… 大野いと (1996年度版)
工藤健介 …… 田口トモロヲ (父親・外科医)
森永顕彰 …… 吹越満 (リバティ・オブ・ハート)
佐伯香奈恵 …… 真飛聖 (現在)
黒井 …… 三浦誠己 (森永のボディガード)
アニタ・マルシア …… ルビー・モレノ (目撃者)
工藤多恵 …… 尾上紫 (現在)
工藤多恵 …… 岸井ゆきの (1996年度版)
工藤千鶴子 …… 霧島れいか (母親、自殺)

渡辺コウジ、榎本薗郁也、伊藤あきこ

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